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三行で読むエラとヨル|創作大賞2026|ファンタジー小説部門|作品紹介

⬇️ネタバレなしで読みたい方は⬇️



第一話〜第五十三話

最新話まで追いつくための旅の地図


『エラとヨル』を今から読む方向けに、各話を三行ずつでまとめました。
細かい会話や空気の味わいは本編にあります。

全部読まなくても大丈夫です。
気になる編だけ読んで、本編に戻るための地図として使ってください。



登場人物紹介


旅立ちと出会い

第一話 空から降ってきたお姉さん

森で迷ったヨルの前に、エラというお姉さんが空から降ってくる。
エラは地図を作る探索者で、強くて明るくて、最初から距離感がおかしい。
ヨルの旅は、だいたい大丈夫そうにない人と始まった。


第二話 多分、だいたい、大丈夫

エラは曲剣でオオカミを倒すほど強い。
けれど数を間違えるし、判断もどこかズレている。
それでもヨルは、エラの地図と、そのズレ方に少し興味を持つ。


第三話 変わる価値、変えない価値

古い地図に怒る商人たちを見て、ヨルは地図の難しさを知る。
エラは、道も水場も風も人も変わるから、地図は書き直し続けるものだと語る。
けれど同時に、変えなくてもいい価値もあるのだと教える。


第四話 ズレる色

エラが魔法で地図を複製すると、ヨルにはそれが少しズレて見える。
ヨルは、自分に黒い“影”の色が見えることを打ち明ける。
エラは怖がらず、むしろ目を輝かせて、そのズレを面白がった。


リンブガルド編

第五話 ごめんなさいは、いくら?

売れた地図の取り分をめぐって、エラとヨルは銀貨を並べて話し合う。
働いた分、直した分、怒った分、謝る分まで、価値は少しずつズレていく。
最後は「ごめんなさい」の銀貨で、美味しいものを食べに行く。


第六話 世界一安全な迷い方

世界一安全な都市リンブガルドで、若者が初デート用に迷わない地図を求める。
エラは、地図は迷わないためではなく、迷ったあと戻るために使うものだと教える。
大切なのは、道よりも、一緒に歩く相手を見ることだった。


第七話 一年で一番迷う夜

収穫祭の夜、ヨルは人混みの中でエラとはぐれてしまう。
塔も見えない夜、ヨルは黒い色に導かれてエラを見つける。
けれどエラの指先に見えた黒い汚れが、小さな違和感として残る。


第八話 あなたは信じますか?

収穫祭の翌朝、リンブガルドで殺人事件が起きる。
目撃情報の「紫色の髪の女」と、剣に残る血のような染みが、エラへ疑いを向ける。
ヨルは初めて、「信じる」とは何かを怖さとともに突きつけられる。


第九話 ひとつの道。二人の答え。

憲兵に追われる中、ヨルは真実を確かめる道ではなく、エラと逃げる道を選ぶ。
エラは、自分が逃げ道を探して生きてきた過去を少し語る。
「何をしたか」と「何をしなかったか」、人を判断する問いが残る。


第十話 言わなかったこと

リンブガルドを逃れた夜、エラはスラムで一緒に育った少女ニコの話をする。
パンを持ってきたニコが消えた日、エラは気づいていたのに止められなかった。
言わなかったこと、行かなかったことが、今もエラの中に残っていた。


第十一話 嘘のあと、本当のこと

重い沈黙を変えるため、ヨルは「猫のしっぽの日」という嘘をつく。
嘘のあとには本当のことを言う、そんな変なルールで二人は気持ちを伝え直す。
泣きながら笑って、エラとヨルは止まっていた会話を取り戻す。


山小屋編・使徒様編

第十二話 吹雪の日、この音だけが違う

吹雪の山小屋で、エラとヨルは吟遊詩人オト、旅人ディア、シーズと出会う。
オトの歌が小屋の空気を和らげる一方で、ディアとシーズには不穏な気配がある。
ヨルは初めて、エラとオトの声に支えられながら歌う。


第十三話 山小屋のクッキー事件

オトが手作りクッキーを振る舞うが、中身はまさかの肉入りだった。
山小屋の全員が微妙な味に巻き込まれ、最後にはクッキーが忽然と消える。
不穏な吹雪の山小屋で起きた、たぶん全員が犯人を知っている密室事件。


第十四話 夜の番、色の番

吹雪の夜、五人は暖炉の火を絶やさないため夜番を決める。
ヨルの黒、オトの白、エラの土、ディアの赤、シーズの青、それぞれ見える色が明かされる。
空気は少し和らぐが、ヨルはシーズの青に違和感を覚え続ける。


第十五話 夜の番、消えた朝

ヨルはシーズと夜番をするが、不自然な眠気に襲われる。
青い光と「見つけた」という言葉を最後に、ヨルの意識は途切れる。
朝、山小屋にはヨルとオトだけが残り、エラたちは消えていた。


第十六話 夢の中の同行者

エラは霧のかかった夢のような意識で、ヨルとオトに似た二人と雪山を歩く。
地図を作る目的も、自分の足で歩いている感覚も、どこか曖昧になっている。
白い布、金色のドラゴン、青い光の中で、エラは大切なことを忘れていく。


第十七話 見えない地図、見つけた色

エラを探すヨルは、黒いミニアを使おうとするが、うまく反応しない。
オトの白い魔法で周囲の輪郭を浮かべると、見えない痕跡が少しだけ見えてくる。
確証はなくても、ヨルはそれをエラの色だと感じ、雪山を進む。


第十八話 地図にない正しい道

ディアとシーズは、エラを「使徒様」として保護する任務を受けていた。
エラには魔法がかけられ、目の前の人がヨルやオトに見えるよう歪められている。
正しいことをしているはずのディアは、その正しさに少しずつ揺れ始める。


第十九話 あなたの目印

ヨルとオトは、雪山に残されたエラの痕跡を追っていく。
折れた枝、白い布、木の矢印、そして雪の上の金色の髪留め。
エラが残した目印をたどり、ヨルは見えない道を見つけていく。


第二十話 エラのバカ

使徒様として守られるエラは、何不自由ない暮らしの中で息苦しさを覚える。
自分ではなく「使徒様」だけが見られている違和感が、少しずつ大きくなる。
古い地図に書かれた「エラとヨル」「エラのバカ」が、忘れていた自分を揺らす。


第二十一話 使徒様の正しい話

主教はエラに、竜なる人として何もせず正しい場所にいればいいと語る。
守られるほど、エラは自分が人として見られていないことに気づいていく。
使徒様ではない自分がいると、エラは少しずつ思い出し始める。


第二十二話 まだ帰らないの?

教団施設に近づいたヨルとオトは、丁寧に閉じ込められてしまう。
ヨルはエラの髪飾りに隠された「ヨル。ごめん」という紙を見つける。
怒りと心配を抱えたヨルは、エラに最初に言う言葉を決める。


第二十三話 夜に来た人

夜、シーズが閉じ込められたヨルとオトのもとを訪れる。
エラが竜石で記憶や認識に干渉されていること、ヨルたちの殺害命令を受けていたことを明かす。
それでもシーズは教団の正しさを拒み、ヨルはエラを連れて帰ると決める。


第二十四話 空へ逃げた夜

儀式の中で、エラは黒い影の色、弦の音、「エラのバカ」という言葉に反応する。
ヨルとオトとの再会によって、エラは使徒様ではなくエラであることを取り戻していく。
最後にエラは「それは私が決める」と拒み、空へ逃げ出す。


ルーベントへ向かう道

第二十五話 地図にない故郷

教団から脱出したあと、最後の竜石がルーベントにあることが明かされる。
ルーベントは地図に載らない街であり、エラの故郷でもあった。
シーズは追手を引きつけるため一人で離れ、三人は新しい目的地へ向かう。


第二十六話 カエルの宿屋

雪山を抜けた三人は、カエルの宿屋で温泉と料理にようやく体を休める。
変な名物料理に騒ぎながら、旅の空気は少しずつ日常へ戻っていく。
夜、エラは謝り、ヨルは怒りを残したまま「半分」だけ許す。


第二十七話 折れても、持ってこい

ゴブリンとの戦いで、エラの曲剣が折れてしまう。
新しい武器を探す三人は、「折れても、持ってこい」と掲げる鍛冶屋にたどり着く。
そこは、エラの剣だけでなく、ヨルの新しい出会いにもつながる場所だった。


第二十八話 名前をくれた剣

ヨルは鍛冶屋で、静かに置かれた一本のレイピアに惹かれる。
その剣は、名前をつけた持ち主の気配を覚える不思議な武器だった。
ヨルは剣に「シルベ」と名付け、ひとりではない感覚を得る。


第二十九話 猪突猛進亭

三人は猪突猛進亭で、六個に一個だけ激辛の肉団子「猪ルーレット」に挑む。
エラは見事に当たりを引き、涙目になる。
けれど本当に読めなかったのは、激辛を平然と食べるオトだった。


第三十話 残る部分

エラは、大切なものが急になくなるのが怖くて、物を大切にしてこなかったと語る。
ヨルのシルベを見て、自分も大切なものを持っていいのかもしれないと思い始める。
折れた剣は作り直すが、柄の芯だけは残すことにした。


第三十一話 クロとシロ

エラは新しい二本の曲剣、黒い剣クロと白い剣シロを受け取る。
嬉しさのあまり、見せびらかし、椅子に座らせ、話しかけるほど暴走する。
ヨルは、大切にすることと、ずっと抱えて離さないことは違うと伝える。


第三十二話 クロとシロの初仕事

新しい剣を使いたくて落ち着かないエラだが、道中はあまりにも平和だった。
ヨルは、教団から逃げた夜にエラたちが空を飛んだことを思い出して尋ねる。
その夜、クロとシロの初仕事になりかけた相手は、まさかの硬すぎる黒パンだった。


第三十三話 私の番、一緒に歌うために

コボルトの群れを、エラはクロとシロでほとんど一人で倒してしまう。
ヨルは何もできなかった悔しさから、エラとオトに戦い方を教わり始める。
夜、ヨルはシルベとともに、初めて一人でダイヤウルフを倒す。


第三十四話 ミーツタウン

三人は補給のため、食の街ミーツタウンに立ち寄る。
危険なのは治安ではなく、食欲と財布を破壊する美味しさだった。
エラとオトが暴走し、ヨルも最後はクレープに敗北する。


第三十五話 負けた朝

食べすぎた翌朝、ヨルだけが腹痛と吐き気で目を覚ます。
薬屋フーに助けられたヨルは、目的地がルーベントだと明かす。
フーは空気を変え、その街が「犯罪都市ルーベント」と呼ばれていることを告げる。


砂漠の薔薇・ルーベント導入編

第三十六話 砂漠の薔薇

ルーベントへ向かうため、三人は砂漠の街で情報を集めようとする。
そこで出会ったのは、男を酒場から吹き飛ばす大柄な女、ローズだった。
彼女こそ、商会ギルド「砂漠の薔薇」本人だった。


第三十七話 試される客

ローズとの飲み比べ交渉の最中、砂漠の魔物サンドファングが街を襲う。
エラ、ヨル、オト、ローズは、水場を守るために戦う。
実力を示した三人は、商隊護衛としてルーベントへ向かう権利を得る。


第三十八話 自由な街

ローズは、ルーベントがギガントタートルの上にある動く街だと語る。
そこは自由な街であり、同時に犯罪都市とも呼ばれる場所だった。
砂漠の薔薇、LAG、赤い瞳――三つの勢力が支配する街へ、三人は向かう。


第三十九話 ルーベント

砂漠のオアシスに、街を背負った巨大なカメ――ルーベントが地鳴りとともに現れる。
ヨルたちは街へ入るが、子どものスリ、賄賂で動く憲兵、路地裏の揉め事に触れ、この街の危うさをすぐに知る。
そして騒動の中、赤い瞳を持つ青髪の女性が現れ、エラは思わず「ニコ」と呟く。


ニコの記憶・紅き瞳の仮面

第四十話 紅き瞳の仮面①
奈落の底から見上げた夜空

ニコはパンを盗んだ罪で捕まり、取り調べもなく牢獄と餌場の過酷な労働に落とされる。
死体すら街を支える生き物の餌にされる奈落の底で、ニコはエラを思い出しながら生き続ける。
そこでブルースに拾われるが、それは救いではなく、別の檻の始まりだった。


第四十一話 紅き瞳の仮面②
月下の約束

ブルースに支配されたニコは、サーシャに近づき、いずれ毒を使うよう命じられる。
けれど館で出会ったサーシャは孤独な少女で、ニコを初めての友達として受け入れる。
月明かりの夜、ニコはサーシャの手を離せなくなり、被っていた仮面は外れてしまう。


第四十二話 紅き瞳の仮面③
赤い瞳の継承

ニコはサーシャを逃がすため、二人で死を偽装し、自分がサーシャとして残る計画を選ぶ。
ブルースを毒で討つが、自らも死にかけながら生き残り、赤い瞳の前に立つ。
ニコが死んだ日、サーシャが生まれ、新たな赤い瞳が継承された。


ルーベント・新たな出会い編

第四十三話 名前の届かない街

エラは青髪の女性を「ニコ」と呼ぶが、この街では彼女は赤い瞳の女帝サーシャとして扱われていた。
一触即発の場面をLAG上級執行官ディケが法律と管轄で収め、エラたちは白カラス亭へ移動する。
ディケはルーベントの地図作成を依頼し、その仕事がサーシャに近づく手段になる。


第四十四話 乾き喉通りのもう一つの赤

ヨルたちはルーベントの夜の飲食街・乾き喉通りで、街の混沌と水すら高い生活事情を知る。
オトの歌と交渉で、エラを攫った組織が竜祀教であり、街の上層部と繋がっているらしい情報を得る。
その直後、昼間のサーシャに瓜二つの、黒髪で赤い瞳の女性が酒場に現れる。


第四十五話 三つ目の名前

酒場に現れた黒髪の赤い瞳の女性は、女帝サーシャに瓜二つで、自らを冒険者ニコと名乗る。
エラは混乱し、彼女をニコとは認めず、強引に「サン」と呼ぶことにする。
サンはルーベントに詳しい素振りを見せ、ヨルたちは彼女と一緒に行動する約束をする。


第四十六話 仮面のサン

サンは女帝サーシャと瓜二つの顔を隠すため、怪しげな仮面姿で現れる。
中央殻都のLAG本部で、ディケはサンの存在を「記録できないもの」と判断し、仮面着用許可証を発行する。
ヨルたちは正式に地図作成を引き受けるが、竜祀教にはLAG内部の協力者がいる可能性が示される。


第四十七話 サンちゃんさん

竜祀教がルーベントの三勢力の均衡を崩す危険を、ディケはヨルたちに伝える。
街が今晩移動する合図の鐘が鳴り、動く街ルーベントの異常さが改めて示される。
重い話のあと、ヨルたちはサンの呼び方で盛大に迷い、最後にヨルが自然に「サン」と呼ぶ。


第四十八話 ルーベント亀祭り・一人仮装行列

地図作成が進む中、ギガントタートルの大方向転換に合わせた年一度の亀祭りが始まる。
エラ、ヨル、オト、サンはそれぞれ仮面と衣装で祭りに出るが、サンは狼マスクと尻尾で異彩を放つ。
赤砂市場が仮面と熱気に包まれる中、街全体が大きく揺れ、ギガントタートルの方向転換が始まる。


第四十九話 ルーベント亀祭り・揺れる仮面

ギガントタートルの大方向転換で街全体が大きく揺れ、ルーベント亀祭りはさらに熱を増していく。
ヨルたちはローズと遭遇し、祭りの賑わいの中で一時だけ街の温かさを感じるが、サンは悪意ある視線に気づく。
その直後、赤いマスクをつけた青髪の女性――サーシャの姿が、祭りの灯りの中に現れる。


第五十話 ルーベント亀祭り・十二使徒の影

祭りの中に現れた“サーシャ”を、サンは「サーシャでもニコでもない」と見抜く。
そこへ赤い瞳の裏組織・十二使徒の影――吊るし人、タワー、フールが現れ、サンと一触即発になる。
戦いは止まり、ヨルはサンに全てを話すよう求め、サンは「私の妹の話」を始める。


第五十一話 奈落と檻

サンは、奈落に落とされたニコと、檻の中で育ったサーシャの過去を語り始める。
ニコはサーシャと入れ替わり、サーシャを逃がすために自ら女帝サーシャとして残っていた。
サンは自分とニコが双子の姉妹だと明かし、ニコの名を返し、サーシャの名を取り戻す決意を示す。


第五十二話 一緒に

ニコの選択を自分一人のせいだと思い込んだエラを、ヨルは叩いてでも止める。
ヨルは、ニコがエラだけでなくサンも守るために自分で選んだのだと伝え、全員で会いに行くと決める。
翌朝、四人は互いの事情を共有し、ジャッジメントの存在に触れた直後、ディケから至急の呼び出しを受ける。


第五十三話 記録にない方角

ギガントタートルが、過去の記録にない方角へ進み始め、ルーベントは水不足による危機に直面する。
三勢力の会議で、ディケは緊急法であるルーベント行政法第九条の発動を提案する。
その場でLAG長官ユングは解任され、ディケ主導のもと全区画調査が始まることになる。


ルーベント編主要キャラクター

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