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AIと法研究 | 柳平大樹 | 東京大学法学修士 | AIと法研究者 リサーチャー | 【目次】

Ⅰ. 自己紹介


柳平大樹
•東京大学法学修士 / 東京大学先端ビジネスロー国際卓越大学院プログラム
•カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD) School of Global Policy and Strategy The Future Global Leaders Program修了 (東京大学先端ビジネスロー国際卓越大学院プログラム助成)
•ワシントン大学医学部学術調査(東京大学先端ビジネスロー国際卓越大学院プログラム助成)
•厚生労働科学研究費補助金 がん対策推進総合研究事業 「ゲノム情報に応じたがん予防にかかる指針の策定と遺伝性腫瘍に関する医療・社会体制の整備および国民の理解と参画に関する研究」(担当:法と民間保険に関する課題)
•Smart Governance AIガバナンスリサーチャー
•慶應義塾大学「AIによる認知への介入と認知の権利 海外チャットボット規制を素材として」、山梨県立大学「「AIと社会Ⅰ」AIと法──制度・リスク設計の最前線」で特別講義
•専門 AIと法 / 商法(保険法・会社法)
•その他、ゲノム・暗号資産等イノベーション領域と法も研究

研究内容の詳細はリサーチマップ等参照

(参考)



本稿に示されている意見は、筆者個人に属し、所属する組織の見解を示すものではない。


 AI時代においては今までとは全く異なる全く新しい形での研究方式が必要になると考える。今までにないほど早い速度での、海外の最新動向のキャッチと比較法検討による取り込み、分野の垣根を超えた横断的検討、問題の検知と法的検討及びルールメイク、実務を理解し接着した状態での社会実装が社会からは求められる。
 
 このnoteでは、専ら「AIと法」に関して幅広く私的な雑感(論文やインサイト記事にも至らないもの)を自由に述べる。すべて3分程度で読める内容とする。
 媒体としてnoteを選択している理由はAIに関しては情報が一日レベルで一瞬にして腐るためである。AIに関してのみは早すぎるので、論文など今まで当たり前とされていたアウトプットの形とは異なる媒体が必要になろう。
 AIはあまりに早すぎるので世界的にみても極限られた一部の人のみの間で何も知らない間に色々なことが決まりきっていく可能性が大いに考えられる。そんな中だからこそ、誰かが何かを考えるきっかけになればという想いでnoteに書いている。読者の考えるきっかけになればという趣旨に鑑み、極力自分の考えは(勿論あるが)書き切らないようにする。
 自分がAIのない時代の研究者であったら確実にこうしたものは書かない。自分の性格的に伝統を極めて重んじ、虎視眈々と検討を深め、知識を蓄積し、実績を積みきるまでは何も発信しないだろう。少なくともこうした媒体での発信はしない。だが、AIがある時代では話が変わる。AIに関しては自分が実績を積みきるのを待っていては、その頃には全て終わってしまっている可能性が高い。
 私の世代ではAIが関係しない法領域など無くなると思う。それでいて、AIは現実の問題として本格的な法的検討が必要と認識されてから日が極めて浅い。私がアカデミアに来たのと同時期と言っても過言でないように思う。いずれにせよ、誰もがゼロから追いかけていくフラットな領域である。
 AIにより産業革命期や戦後以上の変革が訪れることが予見される。だからこそ、今までの過去からの学問の蓄積のみや細分化された専門知では通用しない可能性が高い。技術の速さと発展の目まぐるしさは今までの人類史上無かったものであり、技術や実務が法対応に先行することは分かりきっている。そして、現行の法制度はAIという人類史上初の人の知能を上回る存在を念頭に置いて作られていない。色々なところで歪みが生じ、渦が生まれているのが見える。今後、社会構造や法制度の転換が要請されることになっていくことになる。
 だからこそ、その準備のためにAIはしっかり追いかけていたいという想いが強い。第一に自分が真理だと思う直感から目を背けることは研究者として絶対にしたくない。地位や名誉はいらないから、真理の追求やそこで得た知見を社会に本当の意味で役立てる方向で還元したい。

 このnoteでは自分がピンときたものについて取り上げ、速さと鮮度を最優先する。気づく人、早い人、見えてる人、同じ感性・感覚を持つ人等に向けて発信する。AIと法の最新動向は全てこの「AIと法-雑感」にまとまっていることを志向する。詳細やしっかり思案したものはインサイト記事、論文や学会発表を参照いただきたい。



1. 保険法、約款 (リスク移転)


 学部時代に保険法を専攻する中で(竹濱修ゼミ)、保険法は実質的に保険法と約款の両輪で成り立っていると理解した。旧来の統一約款の時代から潮流は大きく変わり、約款独自の進化・多様化が進む中、高度な約款の知見は保険会社の極限られた約款制定者のみが有する。保険法と約款、両方の知見を有する研究者が必要であると考え、実際に約款制定経験を積むために大手生保に入社。同社において、商品開発・法令対応並びに基礎書類(約款・事業⽅法書)の規定制定及び主務官庁への認可交渉資料の策定等、約款制定・約款法務を7年間経験。約款を極めることができたタイミングで大手生保を離れ東京大学大学院に所属、修士号(法学)を取得。
 先端技術によるリスクの階層化・契約者側における自らが有するリスクの可視化を踏まえた保険制度のあり方について、実際に研究者として対峙しなくてはならない世代であると心得ている。危険選択を用いて保険制度を壊さないようにしつつ、考え抜いて、溢れてしまう人を極力無くし多くの人を救えるような制度設計をしたい。
 また、保険法はAI領域ではリスク移転という重要な役割を担う分野である。今後、AI領域において重要になっていくのは安心・信頼であり、その中核として認証に加え、保険がくると考えている。
 自らの核となるスキルを一つ挙げるとするならば保険法・約款である。この点はAI時代が加速してもずっと変わらないものと考える。特に、約款については、約款制定者の制定趣旨・経緯や約款解釈はLLMにインプットされることは考え難い。そうした点を踏まえても個有のスキルとしてあり続けると思われる。

2. AIと法


 AIと制度論に関しては、規制・ガバナンス、システム安全・信頼、責任・保険を一直線上で統一的に検討したい(その前提として、人とは、という倫理・哲学がくる(倫理・哲学については、北大CHAINと交流、技術哲学研究会・ASI研究会・先端技術倫理学会所属))。
 一人の研究者として当該フローに属する知見は全て断絶なく検討しておきたい(AIについては、羽深宏樹客員教授・落合孝文非常勤講師と協力して研究)。AI時代においては学術と実務を接着させる必要があり、距離があっては何も間に合わないと考える。実際に変革期に絵を描ける地力をつけておきたい。
 AIの登場により契約の時代が来ると考える。約款によるルールメイキングスキル(、国際規格標準化・認証の知見)を存分に活かしていきたい。
 具体的には、研究を社会実装も視野にいれた規定レベルの粒度まで落としこみ、実務とリンクした生きた役立つものにすることを志向したい。
 泥臭く足を動かし、実務と学問、知識と知識、人と人を結ぶ役割を担いたい。

 なお、イノベーション領域としては、AIのみならず、ゲノム・暗号資産と法に関する研究も並行している(ゲノム / ワシントン大学教授と共同研究等)。ゲノムや暗号資産の研究はAIと法の研究と接続すると考えている。

 最近の興味関心は、世界のAIに関する動向調査、AIと著作権法、認証・国際規格標準化

(参考)オープンソースの最新記事


3. その他


 法とは想いや願いを具現化する手段だと考えている(AIは早すぎるので約款や業界規制等の広義のソフトローが代替)。公平・公正さを保ちつつ弱い立場にいる人が救われ守られ、皆が幸せになれる社会を実現したい。

【趣味】研究、法律、AI、西洋哲学、芸術、研究に没頭する時間、様々な立場やジャンルの多様な価値観や刺さる感性に触れて世界観を広げること、価値観の固定化・一般化・没個性化を避け社会のモノサシではなく自らの感性や直感に素直でいられる時間や場所を確保すること
【特技】総合格闘技(バックボーン : 柔道(弐段)・キックボクシング(アマ2戦2勝)、格闘技歴13年(峯心会→円心道場→総合格闘技道場コブラ会→MAXI GYM mma studioUFC(選手練))現在はMMAメイン)
【好きな作家・作品】ショーペンハウアー、太宰治、ニーチェ、ハイデガー、魚豊作品
【モットー・信念】
 弱い立場にいる人を守りたい、傷つく人を極小化したい、世間というよりも生きづらさを感じている一人一人のその人の力になりたい。
 また、自分自身が裕福でない田舎の出身なので、同じような境遇から自分で道を切り拓いて努力してる人達への教育の機会均等にも寄与できたらと思う。
 AI時代という変革期において、後世の誰かに刺さる作品や文字を残したい。時間は有限だからこそ書ける時に、矢継ぎ早に書き、書きたいことを全て書ききり終えておきたい。
 この「AIと法-雑感」では、AIに関して海外の先生方から教わったことやAIガバナンス等身につけた知見を余すことなく記しておく。

4. 告知

山梨県立大学 2026年7月25日
「AIと社会Ⅰ」3.AIと法──制度・リスク設計の最前線

AIと社会:今問われるべきテーマ

保険学会関東部会 2026年3月13日
『AI保険の法的課題と展望――海外動向の分析を中心に―」』

医事法学会研究大会 2025年11月30日
『メンタルヘルス領域における生成AI活用と医事法・保険法的課題:ガイドライン案を踏まえて』

https://jaml.jp/wp-content/uploads/2025/09/%E7%AC%AC55%E5%9B%9E%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8C%BB%E4%BA%8B%E6%B3%95%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%EF%BC%88ver.2%EF%BC%89.pdf

義理人情に厚い人間です。受けた恩は必ず返します。


Ⅱ. 「AIと法-雑感」目次


※以下の目次で読みたい雑感をクリックすれば飛べます。
 「すべてを表示」をクリックすると全ての雑感が表示されます。


1. 世界のAIガバナンスの地図

◾️グローバルAIガバナンス


◾️日本

◾️アメリカ

◾️EU

◾️イタリア

◾️ドイツ

◾️スペイン

◾️中国

◾️インド

◾️スイス

◾️アルゼンチン

◾️オーストラリア

◾️韓国

◾️イギリス

◾️オランダ

◾️カザフスタン

◾️アジア 

◾️シンガポール

◾️ベトナム

◾️UAE

◾️スロベニア

◾️台湾

◾️ブラジル

◾️インドネシア

◾️モロッコ

◾️フィンランド

◾️ラテンアメリカ

◾️ペルー

◾️アイルランド

◾️メキシコ

◾️コロンビア

◾️ウズベキスタン

◾️タイ

◾️マレーシア

◾️アフリカ

◾️ウクライナ

◾️カナダ


2. 各論

◾️AIと人の違い

◾️AI概念

◾️パーソナルAI・デジタルツイン

◾️AIチャットボット・コンパニオンAI

◾️フィジカルAI

◾️AIエージェント

◾️AGI・ASI

◾️AIと医療

◾️脳とAI 

◾️AIの性格・LLMの「脳腐敗(Brain Rot)等

◾️AIと著作権

◾️AIガバナンス

◾️AIと会社法・AIガバナンス体制構築義務

◾️金融とAI

◾️AIリテラシー

◾️AIアラインメント・AIアセスメント

◾️AIと透明性

◾️AIと監査、市場監視

◾️NIST

◾️C2PA

◾️国際規格標準化・認証 ISO/IEO 42001等

◾️AIとデータ・プライバシー・AIと死後プライバシー

◾️スクレイピング

◾️ディープフェイク

◾️AIとサイバーセキュリティ・レッドチーミング

◾️AIと責任分界・AIと契約

◾️人間中心主義・ヒューマンインザループ

◾️AIと人権・憲法

◾️AIハーム

◾️AIと司法

◾️AIと立法・主権

◾️AIと選挙・政治

◾️AIと教育・こども

◾️AIと労働

◾️AIと哲学・倫理

◾️AIシナリオ分析・産業爆発・知能爆発

◾️AIと科学

◾️AIとインフラ・データセンター

◾️規制のサンドボックス

◾️AIと軍事

◾️その他

◾️お役立ち


(その他参考)


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