慰安婦論9):兵隊やくざと慰安婦
映画を劇場までわざわざ出向いて観たのはいつのことだったか…。最近はYouTubeを開くとたまたま上がっている映画を観ることが多い。今夜は「兵隊やくざ」(増村保造監督)を観た。
僕はWOWOWの株主なので、「兵隊やくざ」シリーズの大多数をWOWOWで観ているけれど、この度も何回目かの「兵隊やくざ」だった。勝新の映画では多分、このシリーズが一番好き出し、この「兵隊やくざ」が勝新の最も嵌り役だと思う。
勝新と田宮二郎が任侠の兄貴・弟分の関係で、悪いやつをやっつける「悪名」シリーズも好きだった (小学生の頃、翌日は学校がない土曜日の夜に、家族揃ってTVでよく放送されるのを観るのが楽しみだった)。

一方、この映画ではインテリでありながら幹部候補の道からわざとドロップアウトして上等兵の身に甘んじている田村高廣と入隊前は浪曲師にはなれずやくざの用心棒であった自分を親分・子分の義理人情の関係と考えて、肝心の敵軍と戦うよりも自軍の兵隊たちを管理するのに、ビンタと天皇陛下の御為で全てを解決しようとする理不尽な日本の軍隊にはハマり切らない二人が知恵と力で切り抜ける物語になっている。
痛快な娯楽作品だけれど、実際の軍隊経験を踏まえた上での原作なので、リアリティがあるし、日本政府が、北方から南方へと方針転換し、日本軍が負け続けた実態も、先頭の機関車を切り離した後、脱走し生き残った二人に対して、客車に取り残された兵隊たち全員が南方のレイテ島で戦士したことに言及した時もグッと来た。
主人公の大宮貴三郎は、「酒よりも女」と言うように、女郎 (慰安婦)との交歓が毎回、この映画に色を添える。第1作は淡路恵子、第2作は水谷良重、第3作は瑳峨三智子、第4作と第5作目が小川真由美(料亭の女将役)で、続けて出演しているところを見ると、小川真由美が人気があったのだろう、女優として僕も彼女が好きなので、第4作が推しだ。
1)『兵隊やくざ』 : 監督増村保造、1965年
2)『続・兵隊やくざ』 : 監督田中徳三、1965年
3)『新・兵隊やくざ 』 : 監督田中徳三、1966年
4)『兵隊やくざ 脱獄』 : 監督森一生、1966年
5)『兵隊やくざ 大脱走』 : 監督田中徳三、1966年
6)『兵隊やくざ 俺にまかせろ』 : 監督田中徳三、1967年
7)『兵隊やくざ 殴り込み』 : 監督田中徳三、1967年
8)『兵隊やくざ 強奪』 : 監督田中徳三、1968年
9)『新兵隊やくざ 火線』 : 監督増村保造、1972年
映画だとは言え、慰安婦問題を考える場合、戦争における彼女たちの存在を忘れるわけにはいかない(それだけに14歳で慰安少女だったと名乗り証言し散らかす韓国人”元慰安婦”活動家たちの嘘が許せない)。彼女たちを、単なる売春婦と呼ぶなかれ、「慰安婦」である。
戦場で、青春の幾刻かを過ごした人たちには、多少なりとも、彼女ら慰安婦との交渉の記憶 があるだろう。ときにそれが、彼の生涯における、最重要の意味を持つことになったりする。
生死の間において、死と情を領け合う交渉が、いかに切実甘美なものであるかは、それを 体験した者でなければ、わからないかもしれない。
単に荒涼殺伐な性だけが、戦場の風俗ではないのである。
戦場的倫理観からいうと、売春行為というものは、それが美徳でこそあれ、決して不道徳、 または卑猥な行為であるとはいえないようである。
あえていえば、死を賭けている者の行う、一種の儀式のようなものなのだ。
兵隊というのは、自ら意志せずして戦場へ駆り出された素朴な庶民だし、戦場の女たちもまたそれと運命を同じくしている。
つまりかれら同士は、生きている次元が同じであり、心の底辺に、お互いへの同情と理解 を用意している。
⇒慰安婦論1)慰安婦問題に関する日本国へ政府の公式見解の韓国語への試訳
⇒慰安婦論2) いわゆる「河野談話」の曲解を正す
⇒慰安婦論3)談話後の記者会見でも河野は…
⇒慰安婦論4)河野談話・英文テキストの分析
⇒慰安婦論5)日本警察による朝鮮人悪徳業者検挙の新聞記事
⇒慰安婦論6):慰安所設置の目的
⇒慰安婦論7):慰安婦の証言の信憑性〜イ・ヨンス
⇒慰安婦論8):慰安婦の証言の信憑性〜キル・ウォノク
⇒慰安婦10) 慰安婦は性奴隷だったのか?
⇒慰安婦論11) 賃労働と奴隷労働
⇒慰安婦論12) 日本軍慰安所朝鮮人管理人の日記
⇒慰安婦論13) 朴裕河・『帝国の慰安婦』著者のスタンス
⇒慰安婦論14):李栄薫・『反日種族主義』編著者の歴史実証研究
⇒慰安婦論15):朝鮮における妓生と公娼制度の導入
⇒慰安婦論16):公娼制度の歴史と遊郭文化
⇒慰安婦論17):公娼制度・慰安婦制度と女衒の手口
⇒慰安婦論18):藤目ゆき・『性の歴史学』著者の学術研究と国際的支援活動
⇒慰安婦論19):千田夏光・『従軍慰安婦』著者の功罪と"慰安婦問題"
⇒慰安婦論20):ラムザイヤーによる慰安婦制度のゲーム理論的合理性の分析
⇒慰安婦論21):C・サラ・ソー『慰安婦問題論』〜タイトル詐欺!?
⇒慰安婦論22):倉橋正直・従軍慰安婦の売春婦型と性的奴隷型の2類型論
⇒慰安婦論23):小野沢あかね・公娼制の民衆史・国際関係史と日本人慰安婦
⇒慰安婦論24):吉見義明の強制連行論
⇒慰安婦論25):ネット上に流布するコピペに対するAI評価+二日市保養所
⇒慰安婦論26)慰安婦関連公文書の解釈論争
⇒慰安婦論27):有村治子議員の慰安婦問題啓蒙政治活動と河野談話曲解
⇒慰安婦論28):辻元清美議員・慰安婦問題国会質問
⇒慰安婦論29)元慰安婦の算術、サックを知らない?あり得ない!
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