承久の乱後に京都に置かれた鎌倉幕府の出先機関、六波羅探題。洛中の治安維持と裁判を担い悪党の鎮圧を任されるなど、西国統治に重要な役割を果たした。北条一門の有力者が任命され、執権・連署に次ぐ重職とされた実態はいかに。朝廷や大寺社とも折衝しつつ、機能を整えていった変遷を辿り、政治家としての力量が問われた探題北条氏の姿を描く。
※2026年7月24日 16:32時点
「六波羅探題(ろくはらたんだい)」とはいったい何か。 承久の乱に勝利した鎌倉幕府が京都六波羅に設置した、「幕府の出先として朝廷を監視し、武家の安全のためにしっかりがんばる」機関とされてきた、六波羅探題。本書は、その研究史を詳細に跡づけることで、その成立と展開、探題の発給文書、探題の職務と歴史的役割、鎌倉幕府・朝廷と探題との関係、鎌倉後期・幕府滅亡にいたる畿内の変化と探題の滅亡など、六波羅探題に関する様々な問題をわかりやすくまとめた書である。 同時に本書を通じ、六波羅探題の知名度を少しでも高め、また歴史学の研究において、研究史を詳細に跡づけることがどんなに大切かを、日本中世史の研究者をはじめとして、歴史に興味を持つ一般読者、さらに史学科の学生にまで、伝えていこうとする。 172点の著書・論文を編年で並べた『六波羅探題 研究の軌跡』年表も備える。中世史ファン必備の書。
※2026年7月23日 13:34時点
※2026年8月9日 9:33時点