短大を救え
〈消える私立短期大学〉という見出しの記事が目につくようになった。2025年4月初めのある全国紙によると、全国に計282校の私立短大があるうち、約16%にあたる45校が27年度までに募集を停止するという。これでは「卒業まで4年も待てない」という短気者が、デートに誘われた山本リンダみたいに「困っちゃう」のではないか、と心配した©氏。文科省のホームページを開き、「短期大学について」の〝制度の沿革と特徴〟の一節を読んでいる。
〈短期大学は、学校教育法において4年制大学と目的や修業年限を異にする大学と位置づけられており、昭和25年の制度創設以来、特に女性の高等教育の普及や実践的職業教育の場として、大きな役割を果たしてきました。(後略)〉
フムフム。昭和25年か、意外に新しいなと感じた。〝卒業後の進路〟には、こうある。
〈(前略)とりわけ、幼稚園教師や保育士、栄養士や介護福祉士など、地域の専門的職業人の養成の面で重要な役割を担っています。また、卒業後には4年制大学への編入学や、短期大学専攻科への進学などにより、さらに学修を続けるという道も開かれています。〉
これだ。この後半の一文。©氏のしだら無い恋愛遍歴の中でもどうにか「あれが初恋だった」と回想できる相手も、そうだった。©氏が通った東京の私大と地続きの短大のY子は日本文学科、©氏は英米文学科という関係で出会った。Y子は中学教諭をめざして、4年制に移るつもりだと言っていた。©氏は中退し、Y子とも別れたので、その後どうなったか知らない。どこかで再会する夢を4年に1回くらいのペースで見て、その間隔は次第に長くなってきている。
Y子はきっと生きているはずだが、敢えてその夢を弔いたい。蔦のからまるチャペルがあるキャンパスの奥に短大があり、同じ学食で会える距離感こそが2人を引き合わせたのだ。短大よ減らないでくれ。短大バンザイ。Y子の手を握って青春にプレイバックしたいが、もうできない。胸を焦がす©氏にあらぬアイデアが浮かんだ。
M&A。銀行とか自動車産業とか通信まで、プライドを捨て、生き残りを賭けて合併・買収に取り組む時代ではないか。短大だって、できないことはない。今からでも遅くはない、来年度以降の募集停止を予定している短大は、考え直して合併せよ。運営母体を一元化して、キャンパスも1カ所に集約すべし。場所は千年の古都、文化庁のある京都がいいだろう。京都のどこかって、それは誰が何と言おうと東山区に決まっている。格付けに、鎌倉幕府の出先機関にあやかるのだ。早う言いおし。
「六波羅探題、改め『六波羅短大』」
2025/05/07
