宇宙叙事詩の科学ノート 記憶と選択編 第2回 学習はどのように成立したのか
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🌐 第5章 記憶するもの 第3節・第4節(6月14日公開)
本稿の位置づけ
前回は、
👉 過去の変化が内部へ残る
段階を扱った。
しかし、
変化が残るだけでは、
まだ「学習」とは言えない。
本稿では、
👉 繰り返しによって反応が変わる段階
を扱う。
学習とは何か
一般には、
👉 知識を得ること
を学習と呼ぶことが多い。
しかし生命史では、
もっと原始的な段階から、
学習に近い現象が存在する。
それは、
👉 「繰り返された反応が変わること」
である。
最初の反応は不安定
初期生命では、
👉 外界への応答
の多くが不安定だった。
触れれば変化する。
だが、
その変化は長続きしない。
ところが、
履歴保持が始まると、
👉 繰り返された流れ
が、
少しずつ安定化し始める。
繰り返しによる変化
例えば単純生物でも、
危険刺激を繰り返し受けると、
👉 回避反応
が強くなる場合がある。
逆に、
無害刺激を繰り返すと、
👉 反応そのものが弱まる
こともある。
これは、
👉 「以前起きたこと」
が、
現在の反応を変えている状態である。
神経回路強化
実際の神経系では、
👉 繰り返し使われた経路
ほど、
信号が通りやすくなる。
これは後の、
・習慣
・条件反射
・長期記憶
などの基盤になる。
パブロフ型学習
有名な例として、
👉 パブロフの犬
がある。
ベルと食事を繰り返し組み合わせると、
👉 ベルだけで唾液反応
が起きるようになる。
ここで重要なのは、
👉 「音」
そのものではなく、
👉 「反復」
が反応を変えている点である。
植物にも見られる学習様現象
近年では、
植物にも、
学習に近い現象が見られる可能性
が研究されている。
例えば、
繰り返し無害刺激を与えると、
👉 反応を弱める
例などが報告されている。
つまり、
👉 神経がなくても、
👉 反復による変化
は起こり得る。
宇宙叙事詩との関係
宇宙叙事詩では、
ここを、
👉 「繰り返されたものが優先され始める段階」
として扱っている。
生命はここで、
👉 完全ランダム
ではなくなる。
過去の蓄積が、
未来の反応を少しずつ変え始める。
本稿のまとめ
学習とは、
最初から「考えること」ではなかった。
その始まりは、
👉 繰り返された反応が、
👉 変わりにくくなること
だった。
生命はここで初めて、
👉 「反復」
を内部へ持ち始める。
そしてその積み重ねが、
後の、
・予測
・選択
・知性
へつながっていく。
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🌐 第25回 生命の進化 II ― 生命はどのように重なり始めたのか
🌐 第26回 生命の進化 Ⅲ 生命はどのように“ひとつ”になったのか ─ 多細胞生物の誕生
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