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宇宙叙事詩の科学ノート 記憶と選択編 第3回 神経系はなぜ必要だったのか

📚 関連作品 『知性の叙事詩』本編👇
🌐 第5章 記憶するもの 第1節・第2節
🌐 第5章 記憶するもの 第3節・第4節(6月14日公開)


本稿の位置づけ

前回は、

👉 繰り返された反応

が、
少しずつ安定化し始める段階を扱った。

しかしここで、
新たな問題が生まれる。

👉 大きくなった生命は、
👉 どうやって内部全体を協調させるのか。

本稿では、

👉 神経系成立の背景

を扱う。


単細胞では問題にならなかった

単細胞生物では、

👉 「感じる」

ことと、

👉 「応じる」

ことが、
ほぼ同じ場所で起きていた。

光を感じる。

化学物質を感じる。

すると、
その細胞自身が変化する。


しかし多細胞化が進むと、
状況が変わる。

生命内部に、

・外側
・内側
・前方
・後方

など、
異なる場所が生まれる。

すると、

👉 一部だけ変化しても、
👉 全体が連動できない

問題が現れる。


大型化の問題

例えば、
身体の一部が危険を感じても、

👉 他部分へ伝わらなければ意味がない。

また、

👉 動く部分
👉 感じる部分
👉 消化する部分

など、
役割分担が進むほど、

👉 内部連携

が必要になる。


最初の情報伝達

そこで生命は、

👉 「変化を伝える」

構造を持ち始める。

初期段階では、

・化学物質拡散
・イオン流
・膜電位変化

などによって、
内部状態が周囲へ広がる。


重要なのは、

👉 最初から神経細胞があったわけではない

ことである。

まず起きたのは、

👉 「変化が隣へ伝わる」

という現象だった。


電気を使う生命

現在の神経系では、

👉 電気信号

が重要な役割を持つ。

これは、

・ナトリウム
・カリウム
・カルシウム

などのイオン移動によって生じる。

実は単細胞段階でも、

👉 膜電位

そのものは既に存在していた。

つまり神経系は、

👉 完全な新発明

ではなく、

👉 既存機能の高度化

として成立した可能性が高い。


神経の原型

多細胞化が進むと、

👉 一部細胞が、
👉 情報伝達へ特化

し始める。

これが、
後の神経細胞へつながる。

さらに、

👉 伝達速度

が重要になる。

大型化するほど、

👉 「ゆっくり伝わる」

では間に合わなくなる。


神経系の意味

神経系は、
単なる通信装置ではない。

それは、

👉 「身体を一つとして動かす」

ための構造である。

多細胞生物は、
細胞の集合ではない。

内部で情報を共有し、

👉 全体として応じる存在

へ変わり始めていた。


クラゲにも神経がある

興味深いのは、

👉 脳を持たない生物

にも、
神経網が存在する点である。

例えばクラゲでは、

👉 分散型神経網

によって、
全身運動が協調されている。

つまり神経系は最初から、

👉 「考えるため」

ではなく、

👉 「連携するため」

に成立した可能性が高い。


宇宙叙事詩との関係

宇宙叙事詩では、
ここを、

👉 「内部世界の接続」

として扱っている。

多細胞生命はここで、

👉 別々の細胞

ではなく、

👉 一つの身体

として動き始める。

そのためには、

👉 内部情報共有

が必要だった。


本稿のまとめ

神経系とは、
最初から「知能」のために生まれたわけではない。

その始まりは、

👉 多細胞生命を、
👉 一つとして動かすこと

だった。

生命はここで初めて、

👉 「内部全体を協調させる」

構造を持ち始める。

そしてこの流れが、
後の、

・感覚器
・脳
・予測
・知性

へつながっていく。


※ noteによるAI自動翻訳(英訳)版も公開されています。興味のある方は、下記からご覧ください。👇
🌐 Scientific Notes on the Cosmic Epic: Memory and Choice, Part 3 - Why Was a Nervous System Necessary?


📓 宇宙叙事詩の科学ノート👇
🌐 第1回 〜第23回 👉 宇宙叙事詩の科学ノート等のリンク(ブログ)
🌐 第24回 生命の進化 I ― 単細胞はどのように分かれたのか
🌐 第25回 生命の進化 II ― 生命はどのように重なり始めたのか
🌐 第26回 生命の進化 Ⅲ 生命はどのように“ひとつ”になったのか ─ 多細胞生物の誕生
🌐 第27回 生命の進化 Ⅳ 感覚はどのように始まったのか ─ 「感じる」は、器官より先に生まれた

📓 宇宙叙事詩の科学ノート 生命回路編👇
🌐 第1回 生命はなぜ単純な化学反応ではないのか
🌐 第2回 クエン酸回路とは何か
🌐 第3回 カルビン回路とは何か
🌐 第4回 回路はどのように成立したのか

📓 宇宙叙事詩の科学ノート 共生進化編👇
🌐 第1回 なぜ原核生物は巨大化できなかったのか
🌐 第2回 ミトコンドリアはなぜ奇跡なのか
🌐 第3回 葉緑体と酸素革命
🌐 第4回 酸素はなぜ危険なのか
🌐 第5回 なぜ複雑生命は成立できたのか
🌐 第6回 なぜ複雑生命は稀なのか

📓 宇宙叙事詩の科学ノート 記憶と選択編👇
🌐 第1回 記憶はどのように始まったのか
🌐 第2回 学習はどのように成立したのか
🌐 第3回 神経系はなぜ必要だったのか(本作)
🌐 第4回 有性生殖はなぜ生まれたのか(6月13日12時公開)
🌐 第5回 性選択は生命をどう変えたのか(6月14日12時公開)
🌐 第6回 なぜ生命は「選ぶ」ようになったのか(6月15日公開)
🌐 第7回 社会性はどのように始まったのか(6月15日12時公開)

📓 宇宙叙事詩の科学ノート 知性成立編👇
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🌐 第3回 内部世界モデルはどのように生まれたのか(6月17日12時公開)
🌐 第4回 抽象化はなぜ必要だったのか(6月18日6時公開)
🌐 第5回 知性とは何か(6月19日公開)


📚 『知性の叙事詩』本編はこちら(ブログ)👇
🌐 第1章 広がるもの 第1節・第2節
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