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宇宙叙事詩の科学ノート 記憶と選択編 第6回 なぜ生命は「選ぶ」ようになったのか

📚 関連作品 『知性の叙事詩』本編👇
🌐 第5章 記憶するもの 第1節・第2節
🌐 第5章 記憶するもの 第3節・第4節


本稿の位置づけ

前回は、

👉 性選択

によって、

👉 「選ばれる」

ことが、
生命進化を変え始める段階を扱った。

しかしここで、
さらに根本的な問題が現れる。

👉 なぜ生命は、
👉 「選ぶ」ようになったのか。

本稿では、

👉 行動選択

の成立背景を扱う。


最初の生命に「選択」はなかった

初期生命の反応は、
ほぼ直接的だった。

触れれば変化する。

刺激が来れば応じる。

そこには、

👉 「どちらを選ぶか」

という余地はほとんどない。


複雑化による問題

しかし生命が複雑化すると、

👉 同時に複数の刺激

を受けるようになる。

例えば、

・光へ近づく
・危険から逃げる
・栄養を探す
・仲間へ接近する

などが、
同時に起きる。

すると、

👉 すべてを同時には実行できない

問題が現れる。


行動の分岐

ここで生命は、

👉 「どちらを優先するか」

を持ち始める。

ある刺激では接近。

別の刺激では回避。

ある状況では停止。

別状況では攻撃。

つまり生命は、

👉 単なる反応

から、

👉 「行動分岐」

を持ち始める。


反射だけでは足りない

初期段階では、

👉 反射

だけでも機能した。

しかし大型化し、
環境が複雑になると、

👉 過去の経験

や、

👉 状況全体

を考慮しなければ、
生存効率が下がる。


価値の偏り

ここで重要なのが、

👉 「価値の偏り」

である。

生命は次第に、

・危険を避ける
・利益へ近づく
・成功しやすい行動を繰り返す

ようになる。

これはまだ、
人間的な意思ではない。

だが、

👉 「どちらを優先するか」

という偏りは、
既に存在している。


報酬系の始まり

現在の動物では、

👉 報酬系

が行動選択に重要な役割を持つ。

例えば、

・快
・不快
・満足
・恐怖

などが、
行動を変える。

これは、

👉 「生存に有利な行動」

を、
繰り返しやすくする構造

と考えられている。


予測の萌芽

さらに行動選択では、

👉 「この後どうなるか」

が重要になる。

例えば、

・近づけば危険
・待てば安全
・今動けば成功しやすい

など。

ここで生命は、
現在だけではなく、

👉 「少し先」

を扱い始める。


タコとカラス

高度な例では、

・タコ
・カラス
・哺乳類

などに、

👉 問題解決的行動

が見られる。

これは単なる反射では説明しにくい。

状況によって、
異なる選択が行われる。


宇宙叙事詩との関係

宇宙叙事詩では、
ここを、

👉 「未来への分岐」

として扱っている。

生命はここで、

👉 現在だけ

ではなくなる。

行動によって、
未来そのものが変わり始める。


本稿のまとめ

生命は、
最初から「考えて」選んでいたわけではない。

その始まりは、

👉 複数の可能性の中で、
👉 偏りを持ち始めること

だった。

生命はここで初めて、

👉 「どちらへ向かうか」

を内部へ持ち始める。

そしてこの流れが、
後の、

・予測
・判断
・知性

へつながっていく。


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🌐 第25回 生命の進化 II ― 生命はどのように重なり始めたのか
🌐 第26回 生命の進化 Ⅲ 生命はどのように“ひとつ”になったのか ─ 多細胞生物の誕生
🌐 第27回 生命の進化 Ⅳ 感覚はどのように始まったのか ─ 「感じる」は、器官より先に生まれた

📓 宇宙叙事詩の科学ノート 生命回路編👇
🌐 第1回 生命はなぜ単純な化学反応ではないのか
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🌐 第4回 回路はどのように成立したのか

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