二番がいい|毎週ショートショートnote|じゃない不倫
その女は、私の正面に座るなり、こう言った。
「二番じゃダメなんですか?」
私は戸惑った。
「二番じゃダメ」なんて思ってない。
むしろ、二番がいい。
夫が一番愛しているのは、亡くなった前妻だ。
後妻の私は、最初から二番だった。
女にそれを伝えて、こう続けた。
「私は一番でなくても構いません」
目の前の女は、ほっと息をついた。
「よかった。奥さんなら、三番でも許してくれると思っていました」
「ちょっと待って」
二番はよくても、三番は嫌だった。
私たちが言い争っているところへ、
もう一人、別の女が現れた。
「私も二番です」
三人とも、二番を譲らなかった。
話し合いの末、順位を決めるのはやめ、
夫を曜日ごとに割り振ることにした。
月曜と木曜は私。
火曜と金曜は最初の女。
水曜と土曜はもう一人の女。
そして、日曜は前妻デー。
完成した予定表を眺めながら、私は思った。
これは、不倫じゃない。
シフト勤務だ。
夫は予定表を見て、力なく言った。
「せめて、週休二日制にしてくれ」
(410字)
『二番がいい(シフト勤務 編)』(了)
【お知らせ】
この後、別のショートショートをもう1本掲載しています。
田原にかさんの「毎週ショートショートnote」、
24回目の投稿です。
「毎週ショートショートnote」においては、
7月は「恋愛月間」なのだそうです。
「恋愛月間」最後のお題は――
「じゃない不倫」でした。
なんと、最後の最後に、
こんなストレートなお題。
私は頭を抱え……ませんでした!
多分、毎ショに参加し始めて以来、
最高にスイスイ書けたと思います。
それは、なぜか――
話は、3日前の土曜日に遡ります。
その日、私は、こんな記事を投稿しました。
「#なんのはなしですか」の世界で、
路地裏の「二番守」を目指す、という内容です。
これは、あくまで、note2年目の目標なので、
「今回、絶対に取るぞ!」というものではありません。
ですが、記事を書いた直後ということもあって、
私は、一つ、自分の中で決めていたことがありました。
今回の毎週ショートショートnote。
どんなお題が来たとしても、絶対に、
「二番じゃダメなんですか?」
「二番がいい」
というやりとりを入れるということ(笑)
毎ショのお題が発表になるのは、日曜日。
そのお題のテーマが「不倫」だなんて…!
まさに、考えていた会話のやりとりが、
ドンピシャで使えるお題だったのです。
ちょっと「持ってるな」って感じでした(笑)
しかもですよ?
今回は、二番を守りたい3人の女性たちの話。
二番を守りたい――
「二番守」!?
おあとがよろしいようで……
#なんのはなしですか
#二番守
実は、もう一つ、思いついたことがありました。
今回の「じゃない不倫」というお題。
「じゃない」という言葉を見ただけで、
あるnoterさんを思い出す方も多いと思います。
山本蛇内(じゃない)さん。

山本蛇内さんご本人は、今回のお題について、
意地でも自分のHNには触れないぞと
そんな制約を己に課して、書いてみました😂
とのこと。
完成した作品は、ショートショートの王道。
ど真ん中ストレートでした。
定石どおり、捻りもあります。
ストレートでありながら、変化球でもある、
見事な作品でした。
未読の方は、ぜひお読みくださいね。
そして、私は、蛇内さんの記事を見て――
蛇内ネタ、私がやりましょう!
と思ったのでした。
(※蛇内さんの許可はいただいてます)
それでは、「じゃない不倫」2本目。
「蛇内不倫」に全振りした作品をお楽しみください✨
<2本目>
毎週ショートショートnoteのお題、「じゃない不倫」は、
全国の不倫関係者に衝撃を与えた。
その一方で、思わぬ風評被害を受けた人もいる。
名前に「じゃない」が含まれる人だ。
山本蛇内(じゃない)さんも、その一人である。
「じゃない不倫」を
「蛇内不倫」と勘違いした人は、こんな画像を作った。
①蛇内不倫

「じゃない不倫」を
「蛇内風鈴」と思い込んだ人は、こんな画像を作った。
②蛇内風鈴

他にも、多くの人が、盛大に間違っていた。
不倫と聞いて、風林火山を思い出した人。
③蛇内風林火山

不倫と聞いて、
プリンが食べたくなった人。
④蛇内プリン

プリンと聞いて、
「プリンプリン物語」を連想した人。
⑤蛇内プリンプリン物語

そして――
やはり、プリンセスは大人気だ。
ディ〇ニーからオファーが来るかも。
⑥蛇内プリンセス

プリンセスとくれば、
……そう、「プリンセスプリンセス」。
⑦蛇内プリンセスプリンセス

以上、七変化。
「何番が良かった?」
「ん-、二番かな。二番がいい!」
(410字)
『二番がいい(蛇内七変化 編)』(了)
いかがでしたでしょうか?
「じゃない不倫」からの「蛇内不倫」。
蛇内さんのお名前に全振りした七変化でした。
この界隈、蛇内さんのファンも多いですが、
蛇内さん公認で、作品を作ることができて嬉しいです✨
山本蛇内さん、ありがとうございました!
ちなみに、「蛇内プリン」で蛇内さんが食べていたのは、
もぐらさんの「まろやかホラーはじめました」の
暖簾のれんに描かれているメニューです。

おばけは、蛇内さんバージョンにしました。

上のイラストは、私のこちらの作品で――
座敷童子ちゃんがプリンを食べていたシーンの使い回し……
もとい、アレンジです!

もぐらさん、
また、おばけプリン、使わせていただきました。
ありがとうございました✨
もぐらさんの「じゃない不倫」作品です。
最後に、「プリンプリン物語」について補足です。

『プリンプリン物語』(プリンプリンものがたり)は、石山透作による、1979年4月2日から1982年3月19日までNHK総合テレビジョンで放送された人形劇。主人公のプリンプリンが、まだ見ぬ故郷を探し求めて仲間たちと旅をする、ミュージカル仕立ての物語である。全656回。
石川ひとみ / プリンプリン物語
今回も、二本立てでお届けしました。
楽しんでいただけたなら嬉しいです。
本日は以上です。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
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どうぞ、よろしくお願いします。
