風まかせ文芸部 作品紹介【自動】
第29回、「風まかせ文芸部」に参加してくださった作品を随時公開していきます!
「俺の、私の作品が載ってないんですけど!」っていう人がいらっしゃったらおっしゃってください!
気づき次第の更新ですのでご了承ください!
それではどうぞ!
【leal_violet3340さん】
静かに佇む“心の扉”をめぐる、小さな詩の物語。
閉ざされた内側に無理やり踏み込むのではなく、ただそばにある優しさや微笑みが、ゆっくりと鍵をとかしていく——そんな柔らかな気配が漂います。
言葉は多くなくても、読後にはふっと肩の力が抜けるような、穏やかな余韻を残す詩です。
【⭐︎chobiちょび358⭐︎さん】
日常のはずなのに、どこか不自然に整いすぎた世界。
席に座るだけで食事が現れ、すべてが「誰か」によって決められていく——そんな静かな不自由さのなかで、主人公の息づかいだけが生の重さを伝えます。
短い言葉の連なりから、閉塞した空気と、見えない支配の気配がじわりと立ちのぼる一篇です。
【akashiba555さん】
孤独を救うはずだった発明が、なぜか賑やかな掛け合い漫才の舞台へと早変わり。
博士と、褒めてはツッコみ、ツッコんでは拗れる奇妙な“自動”たちのやり取りは、滑稽さの奥にどこか人間味をのぞかせます。
テンポよく転がる会話に思わず笑みがこぼれつつ、機械たちが作り出す新たな混沌がどこへ向かうのか想像がふくらむ、軽妙でユーモラスな一篇です。
【鈴蘭さん】
硬く冷たいアスファルトの上で、ふと気づく「自動で進んでしまう自分」。
身体と心のわずかなずれ、習慣に導かれる毎日——そんな流れの中で、観賞魚の静かな世界がやさしく揺らぎ、主人公の足どりに別のリズムを与えていきます。
日々の速度に疲れた心へそっと寄り添うような、静かで内省的な一篇。
言葉にしない魚たちの存在が、読後に静かな余韻を残します。
【kazeさん】
天国と地上、神様の気まぐれな「宿題」、そして途方もない転生の記憶。
長い長い時をめぐる語りは、どこかユーモラスでありながら、文明の盛衰を見届けた魂だけが知る静かな哀しみを帯びています。
壮大なスケールの回想が、ふとした言葉の手触りひとつで「自分」という原点へ帰っていく——その落差が不思議な余韻を生む一篇。
軽やかさと神秘が同居した、夢のような読後感が広がります。
【大島蓮司さん】
人の気配の消えたビルに残された、電源のないはずの自動ドア。
転勤者の新二がその前を通るたび、まるで彼だけを迎え入れるように静かに開く——ただそれだけの現象が、少しずつ日常の裏側をひび割らせていきます。
暗闇の奥で揺れる橙色の光、耳元に触れる呼気、誰もいないはずの部屋で起こる“気配”の連続。
重ねられた描写がじわじわと恐怖を育て、視界の外に潜む存在が読者の背後にも立ち上がるような、静かで濃密な怪談です。
決して派手ではないのに、気づけば本能のどこかが「振り返るな」とささやく──そんな余韻が残る一篇。
【Ryuさん】
恋愛までも“自動化”された未来で、人間とAIが向き合うのは、効率では測れない心の揺らぎ。
恋心を読み取り、相手へ自動送信してしまう装置をめぐる軽快な対話は、どこかユーモラスでありつつ、AIにはまだ届かない「恋の温度」を静かに浮かび上がらせます。
便利さと不器用さの境目にある、人間らしさの柔らかな輪郭がじんわりと残る一篇です。
【でぶにゃん先生さん】
感情を“いい塩梅”に整えてくれるはずの機械が、日々の心の揺れまでも静かに均していく。
便利さがもたらす平穏と、その裏側で徐々に薄れていく「痛みの手触り」。
主人公の小さな違和感が、静かな水面に落ちるひとしずくのように広がり、読者にもそっと問いを投げかけます。
淡々と進む筆致の中に、失われていくものの重さがじんわりと浮かぶ、静かで切実な物語です。
【羽さん】
止まったことにさえ気づけないまま続いていた、ゆるやかな恋の時間。
自動再生のように流れていった青春と、ふと立ち止まった時にこぼれ落ちていたものの気配が、静かな語りの中に滲みます。
劇的ではない別れの形を、やわらかく受け止めようとする主人公のまなざしが、読後にほのかな温度を残す一篇です。
【おぺれーたさん】
柔らかな朝の風景を思わせる始まりが、読み進めるほどに微妙な違和感へと形を変えていく物語。
日常の仕草ひとつひとつが丁寧に描かれるなかで、“彼女”の存在がどこか機械じみた静けさを帯び、語り手のまなざしが少しずつ異なる輪郭を浮かび上がらせます。
温もりと無機質さが交差するその空気は、穏やかでありながら背筋にひやりと触れるような独特の余韻を残す一篇です。
【チズさん】
自動ドアの爽快な開き方から、GPS、センサー、そして「ありがとう」という言葉まで——
身近な“自動”をひとつずつ見つめ直すことで、日常がほんの少し違う角度で輝き出す小さな随想です。
軽やかな筆致のなかに、ふと心に触れる視点がそっと紛れ込み、読む人のなかにも静かな気づきを残していくような、やわらかな味わいの一篇です。
【想狗さん】
整いすぎた世界で、自分だけが取り残されていくような感覚——
その圧迫と空虚が、文字の配置や揺らぐ言葉づかいによって視覚的に立ち上がる一篇です。
「全自動」というテーマの背後に潜む、主体の喪失や世界との境界の曖昧さ。
読者は、静かに崩れていく内面の声に耳を澄ませながら、言葉が形そのものを変えていく様を体感します。
詩のようでいて、叫びのようでもある、深い余韻を残す作品です。
【しらいし希枝さん】
上から下へ流れる川、水に落ちる物、人々が揺られながら乗る通勤電車。
世界に満ちるさまざまな“流れ”を見つめながら、「どこまでが自動で、どこからが人の営みなのか」を静かに問いかける短詩です。
素朴な言葉の連なりが、かえって鋭い余韻を残し、読む人の中でじんわりと広がる小さな思索を誘います。
【片桐みかんさん】
幼い頃の胸の奥に沈んでいた痛みと、その痛みから身を守るために生まれた小さな空想の世界。
「自動で何でも出てくる世界」を夢見た子どもが、現実の厳しさと向き合いながら見つけた、ささやかな逃げ場の温度が静かに語られます。
現実と空想のあいだに揺れる心の動きが丁寧に描かれ、読後にはそっと寄り添いたくなるような、やわらかい余韻が残る一篇です。
【カイロウドウケツさん】
老いゆく一人のじいさんの姿を通して、人が心の中で紡ぎ直していく“物語”の仕組みにそっと触れる物語。
かつての思い出や癒えない痛みを、人は知らず知らずのうちに書き換えながら生きている——その事実が、静かな語り口で浮かび上がります。
過去と現在がやわらかく重なり、そこに寄り添う言葉が読み手自身の記憶にも響くような、優しくも深い余韻を残す一篇です。
【央白(おしろ)さん】
静かに整えられた生活が、まるで温室のように息苦しくも心地よく広がっていく――そんな未来の日常を描いた掌編です。
全てが最適化され、選択の余白すら奪われた世界で、ひとつだけ“手で触れられる贅沢”として提示される朝顔の種。その違和感が、静かに胸に残ります。
便利さの果てに、本当に失われてしまうものは何なのか。
柔らかな語り口のまま、読者にそっと問いを置いていく、静謐で味わい深い一作です。
【適温より1℃低めさん】
機械仕掛けの書き手と、すべてを語ろうとする伯爵夫人。
依頼から始まったはずの関係は、十年という途方もない時間の中で、記憶と愛情と執着が複雑に絡み合う “二人だけの物語” へと変質していきます。
整然とした筆記と濃密な回想、そのあわいに生まれる官能的な気配。
ただ対象を記録するだけのはずだった自動手記人形が、いつしかその記憶に呑み込まれ、存在ごとゆだねてしまう——そんな危うくも美しい没入感が魅力です。
静かな語り口の裏で、感情がゆっくりと深みに落ちていくような、耽美で濃密な一篇です。
【嫌儲さん】
過去を嘆き、現在を罵り、それでも鉛筆を握りつづける “私”。
濁流のように噴き出す独白は、懐古への憎悪と執着、創作への渇き、そして自分自身への激しい嫌悪が入り混じり、読む者をそのまま思考の渦へ引きずり込みます。
人工知能との距離感も、人類と機械の対立といった大きなテーマではなく、もっと個人的で、もっと切実で、もっとみっともない場所で描かれるのが印象的です。
手元で破かれる原稿用紙の音が、胸の奥でざらりと響くような一篇。
苛立ちの熱と、どうしようもない孤独と、かすかな諦念。
そのすべてが生々しく、紙の繊維のように指先に触れるような作品です。
【てみさん】
幼い日の “一歩” に宿っていた、世界のひらけ方の不思議。
自動ドアという何でもない機械が、子どもにとってはまるで魔法の境界であり、自分だけを迎えてくれる扉に見えた——その小さな発見が丁寧にすくい上げられた掌編です。
大人になってからもふと胸に残る「誰にでも同じように開く優しさ」への戸惑い。
日常の風景に潜む、ほろ苦い気づきと温かな記憶が、静かに余韻として漂う作品です。
【藍出紡さん】
黄色いバスが、まるで友だちのようにそっと寄り添ってくれる朝。
ボタンより先に気持ちを受けとめてくれる「おはよう」のドアに、子どもたちの一日がふわりと動きだします。
やさしい視線で日常を切り取り、通い慣れた風景に小さな魔法を灯す、あたたかな詩の一篇。
【藍出紡さん】
自動バスがやさしい笑顔で迎えに来る、ちょっと未来の朝。
ボタンを押さなくても「おはよう」と開くドアに、子どもたちの世界はふわりと明るくなる。
小さな驚きとほのかなぬくもりが詰まった、朝の光のようにやさしい詩。
【ABC共創ラボ|語りとAIの未来設計所さん】
当たり前に開くはずの自動ドアが動かない──それだけで、日常の風景が少しずつ揺らぎ始める。
便利さの影に置き去りにしてきた“何か”を思わせる静かな違和感が、スーパーの出入り口でそっと胸に残る。
自動化された世界と人との距離をやわらかく問いかける、現代のささやかな思索譚。
【足木元望睦さん】
気づけば知らない家、通じない言語、そして――まさかの“スキルなし”。
期待していた異世界転生の定番がひとつも用意されていないまま、主人公は〈中学2年の普通の力〉だけで生き抜く日々を送ることになる。
そんな理不尽な毎日の先に、ある夜ふいに訪れる“異世界側の事情”。
軽妙な語りと予測不能な展開が心地よく、ここから本当に物語が始まってしまいそうな高揚感を残す、ユーモラスな異世界序章。
ちなみに・・・!
もっと自由に創作を楽しめる場所を作ってみたくて、
小さな部室のようなメンバーシップをはじめました。
ふらっと、立ち寄ってもらえたら嬉しいです!
今回のお題はこちらから!↓
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