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【詩のようなもの】 なんかの映画で主人公の父親的ポジションのキャラクターが言っているように聞こえることもあるかも知れないセリフ 《風まかせ文芸部》



こんなじいさんがいた
もうかなり
ボケちまっていて
足腰も弱ってるのに
立ち上がっちゃあ
転んでを
何回も
繰り返す

横になっているとき
若くして
亡くなってしまった
息子の名前を
よく
言っていた
寝言でな

奥さんに
聞いてみたよ
じいさんに
何かの
趣味みたいなもんは
なかったかって
ゴルフには
よく行っていたそうだ
そこで
ゴルフ中継を
つけてみた
最初は
興味を示した
ようだったが
一ヶ月もすると
見向きもしなくなった

そんなとき
たまたま
台風が
直撃したんだ
テレビでは
朝から何時間も
気象予報士が
喋っていた
じいさんは
その台風情報を
食い入るように
じっと
見ていた

それで
わかったんだ
ゴルフっていうのは
いわゆる
接待ゴルフで
休みの日にある
仕事みたいなもんだ
雨が酷くなって
中止になれば
家族と
息子と
一緒にいられる
じいさんは
本当はゴルフなんて
行きたくなかったのさ

人間てのは
物語を生み出して
書き換えて
さらにまた
変換したりするんだ
自動的にな
おそらく
そういう仕組みに
なっている
そうしないと
辛すぎたり
立ち上がれなくなったり
するから
それが
救いでもあり
ときに
呪いでもあるが

お前が
この先
どこで
何を
生み出して
何を
書き換えるにせよ
その
判断をして
行動をするのは
お前自身だ
それだけは
書き換えが
できない
忘れるなよ

じゃあ
好きなところに
行って
好きなときに
帰ってこい




*こちらに参加させていただきました🙇‍♂️



#風まかせ文芸部 #自動 #詩のようなもの #現代詩 #詩 #創作

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