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自然よりも、食よりも ~和歌と訪ねる隠岐、ふたたび 令和6年和歌大賞レポ~

和歌詠みの梶間和歌です。

令和6年の隠岐後鳥羽院和歌大賞の、翌2025年に開催された表彰式ツアーのレポート、長々とお付き合いいただきありがとうございます。
こちら、名残惜しい最終日の様子をシェアします。

さいしゅうび


日本で唯一の和歌の大会への応募経緯や大賞受賞までのプロセス、きゅうまんえん弱かかる表彰式ツアーに申し込むまでの葛藤、その後のツアーの様子などはこちらの連載をご覧ください。


今回の連載「和歌と訪ねる隠岐、ふたたび 令和6年和歌大賞レポ」もはじめからお楽しみください。

1記事目:仲間とともに「島」を詠む
2記事目:京・近江から隠岐へ、序章
3記事目:蓮華寺にて、光厳さんのお導き
4記事目:山陵の風を訪ねて
5記事目:黒歴史は海を越えて
6記事目:船は澪引く惑星の海
7記事目:島へいざなう言葉たち
8記事目:やさしい光の残る夜




自然よりも、食よりも ~和歌と訪ねる隠岐、ふたたび 令和6年和歌大賞レポ~

キャッキャウフフの歓談タイム

隠岐後鳥羽院和歌大賞表彰式ツアー、とうとう最終日です。

この日の朝ごはんもEntoさんのレストランで。

毎食のやさしさ……


隠岐の島町の隠岐空港から本土に飛ぶ方々は、早朝の内航船で海士を去られました。
いっぽう、本来の旅程どおりフェリーで鳥取県境港まで行く私たちは、彼らより少し遅いタイミングで海士町菱浦ひしうら港キンニャモニャセンターに移動。

前年のツアーでごいっしょした、海士町観光協会の遠藤さんがキンニャモニャセンターでお仕事しておられるのに、ばったり再会して。
また、前日表彰式で初めてお会いできた和歌友有泉さん(ごとさん)がわざわざ見送りに来てくれたので、しばし歓談しました。


有泉さんには折々本を頂いてきたのですが、この日も!

いつもいつも、ありがとうございます!!!


自然より食より、人

親しい皆さん、今回親しくなった皆さんに手を振って乗船し、大きな荷物を置いて甲板へ。
前年のツアーのレポートでも書きましたが、甲板に出ると、色とりどりのテープで見送ってもらえるスペシャルタイムが待っていました。

動画はnoteに載せられなかったのでXをご覧ください


「和歌さんの記事を見てツアー参加を決めた」という方が、甲板でこのようにおっしゃって……。

そうなのです。自然も食もすばらしく、それだけでも魅力的なのはもちろんなのだけど、

やはり、何度でも何度でもと思う決め手は、人ですよね。
私も昨年、大賞受賞した自詠にかこつけて「何度でも、月を分け行く舟のあと」と題したレポートを書きましたが(受賞とツアーは一昨年、レポート執筆は昨年)、
水面の月を分けて、貧乏という荒波を越えて、何度でも来島したいです。

今年もまた10月に行きますからね!

あらなみをこえて


さよならは突然に

境港まではそこそこ時間がありますので、前半は甲板で他の参加者さんたちとお話して過ごしました。

そのなかのおひとりが、国内で症例のほとんどないご病気の手術をなさったときのことなど……壮絶な体験だったはずなのに、その方は終始穏やかに笑っておられて、
「これも経験と思うと、歌人としての好奇心のほうが勝った」
と。

感動のため息をつくばかりでした。


後半は船内に戻り、お弁当を食べ、引率の磯田さんとおしゃべりし、仮眠を摂ったのだったか、摂らなかったのだったか。
船酔いすることもなく、そうこうするうちに無事境港に到着しました。

やさしいお弁当


前年もツアー解散後に松江市でお会いした松江のお姉様(親戚ではなく友人)が、このときは境港まで迎えに来てくれるとのことで、
その時間まで待合スペースで引率の磯田さんと少しおしゃべりをして。
観光業ならではの大変さもやり甲斐も聞かせていただきました。

しばらくして松江のお姉様が境港に着いたので、また翌年お会いできるものと思ってお別れしたのですが……磯田さん、その後海士町を離れられたのだとのちのちうかがいました。
うう……もっともっとお話したかったです!

ただ、どんなに言葉を尽くしても礼を尽くしても、お別れは突然来るものだし、「もっと話せたかも」という悔いは必ずあるものだと思うので……2024年ツアー時にいっしょに撮ったお写真を眺めて心を慰めています。

向かって左が磯田さん


海士町の景色はもちろん美しい。
苦手だったイカが海士町に来ておいしく食べられるようになったのをはじめ、食の体験にもかけがえのないものがある。

けれどもそれ以上に、私が何度でもこの島へ帰りたくなる理由は、自然より食よりなにより、
その自然のなかで暮らし、笑顔で迎えてくれる「人」のほうなのだと思います。

あたたかい


こうして2025年の表彰式ツアーは幕を閉じました。

令和6年大会で詠んだ「島」題

むらむらになびく霞に淡路島見えみ見えずみ春は来にけり

梶間和歌 城南宮・鳥羽殿賞受賞作

の淡路島と異なり、私の心に海士町ははっきりと見え続けているのですが、現実世界ではこののちしばし海士町や海士の皆さんと離れて過ごすことに。

次は今年10月に令和7年大会の表彰式ツアーを控えています。
そちらでまた懐かしいあの方やあの方と再会できるかな。
その日を楽しみに、東京での和歌生活をつつがなく進めてまいりますね。たくさん発信をしながら。


2025年の表彰式ツアーのあと、前年と同じように島根の実家に寄って過ごした話などは、また1、2記事ほど書いて公開することになるかと思います。
こちらのマガジンをフォローのうえ、もう少しだけ続く梶間和歌の島根旅にお付き合いくださいませ。


今年10月のツアーにも問題なく行けるよう、金銭的なサポートもご検討いただけましたら、大変、大変有難いです!


過去大会の応募・受賞作品一覧


連載 和歌への情熱で道を拓く

1記事目:隠岐後鳥羽院和歌大賞への応募経緯
2記事目:挑戦2年目の転機
3記事目:アルバイトでの成長と可能性
4記事目:信念で詠み上げた作品の行方
5記事目:大賞受賞、そして立ちはだかる壁
6記事目:元ホームレス、和歌にフルベットして
7記事目:友情と応援の表彰式チケット
8記事目:終わらぬ挑戦、広がる波紋


連載 隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ

1記事目:友の優しさを携えて
2記事目:おもしろすぎるガイド様 in 隠岐の島町
3記事目:眠りに就くまでがツアーです
4記事目:wktkウマPタイム in 西ノ島町
5記事目:この時代に、なぜ和歌なのか
6記事目:何度でも、月を分け行く舟のあと
7記事目:縁を結び直す島根旅、松江編
8記事目:縁を結び直す島根旅、浜田編
9記事目:縁を結び直す島根旅、益田編
10記事目:黒歴史生産装置が、和歌で輝くまで
11記事目:ひとりでは行けない場所に


連載 和歌と訪ねる隠岐、ふたたび 令和6年和歌大賞レポ

1記事目:仲間とともに「島」を詠む
2記事目:京・近江から隠岐へ、序章
3記事目:蓮華寺にて、光厳さんのお導き
4記事目:山陵の風を訪ねて
5記事目:黒歴史は海を越えて
6記事目:船は澪引く惑星の海
7記事目:島へいざなう言葉たち
8記事目:やさしい光の残る夜
9記事目:自然よりも、食よりも【イマココ】
10記事目:会えなかった人、また会える人
11記事目:次の歌へ、次の旅へ


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この記事を書いた人

photo by ミカアンドロイド

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