何度でも、月を分け行く舟のあと ~隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ~
参加者A「こんな色とりどりのテープで見送ってもらえるなんて、なかなかないですよね。感無量です」
梶間和歌「身の危険も顧みず、手すりに乗り出して手を振りたくもなりますよね」
島ファクトリー磯田さん「過去にそれで胸ポケットからスマホ落とした方が……」
お天気に恵まれると、船を見送るテープが引かれます。ツアー限定なのかな。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 2, 2024
私も学生時代に経験しました。毎回感慨深いものです。
これは、何度でも来島したくなるよね……! pic.twitter.com/UypcqVI6SH
隠岐後鳥羽院和歌大賞の表彰式ツアー最終日のレポートです。
日本で唯一の和歌の大会への応募経緯や大賞受賞までのプロセス、きゅうまんえん弱かかる表彰式ツアーに申し込むまでの葛藤などはこちらの連載をご覧くださいね。
隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ
1記事目:友の優しさを携えて
2記事目:おもしろすぎるガイド様 in 隠岐の島町
3記事目:眠りに就くまでがツアーです
4記事目:wktkウマPタイム in 西ノ島町
5記事目:この時代に、なぜ和歌なのか
何度でも、月を分け行く舟のあと ~隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ~
お土産タイム@キンニャモニャセンター
3日目の朝ごはんを頂きに食堂に向かうと、「たったいま、先生方出られたわよ」とツアー参加者仲間が教えてくださいました。
和歌大賞の選者代理の野村渚先生、短歌大賞の選者三枝昂之先生、それにツアー参加者さんの一部は、フェリーでなく飛行機でお帰りになるため、早朝の便で隠岐の島町の空港に向かわれたのでした。
「昨晩、本当は、先生のお時間さえ許すならもっと話したかったんでしょう? 」なんて図星を言われましたね。
「和歌さんや○○さんみたいに話し応えのある若者がいて、三枝先生楽しそうでしたよね」
ね。そう思っていただけたのだとしたらとてもうれしいことです。
若者の役割は、多少生意気なぐらい勢いよく突き進むことだと思っておりますので。若者の定義にもよりますが……定家や永福門院、光厳院と比べたら私などピヨピヨのひよこでしょう。




海士町は離島ですので、飛行機にしても船にしても移動できるタイミングは一日に数回と限られます。
逃しても3分後にやってくる山手線のようなノリではいけない。飛行機の場合、船で隠岐の島町に移動しないといけないし。
ツアー最終日は海士町で過ごす時間もほとんどなく、午前中に出るフェリーで本土に向かうことになります。
今回の私たちの行き先は、島根県の七類港ではなく、鳥取県の境港のほう。
朝食後、菱浦港のキンニャモニャセンターに移動し、お土産などのお買い物タイムがありました。
私はこのツアー後、高校・大学時代にお世話になった方々に挨拶して回るつもりだったので、海士の塩、それにその塩を使ったチョコレートなどを購入。
自分のためには、迷ったのですが……
表彰式ツアーで巡った海士町で見つけた陶芸家、勇木史記さんの作品のおひとつを我が家に連れて帰りました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 21, 2024
初めて合わせたのは肉じゃが。実物はもっと深く美しいお色です。#海士町 #勇木史記 #和歌の料理記録https://t.co/XOMEMs3F3m pic.twitter.com/HpiGaRU8ix
1点だけ買いました!
その後自宅でじゃんじゃん活用しております。お安いものでないし、割るのは怖いけれど、器は使ってこそだと思いますので。
この器を出すたびに海士の風を感じているよ。
そういえば、キンニャモニャセンターにも梶間和歌の和歌が!
海士町の港、菱浦港のキンニャモニャセンターにも、「涙をふいて、ごとばんさん」で返歌した和歌が飾ってありました!https://t.co/xepl5QQmeS https://t.co/mgSe3u6KDo pic.twitter.com/x9jfYg2kn0
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 2, 2024
期間限定とはいえ、うれしい!
菱浦港を利用する多くの方が読んでくださったのですね。
思ひきや胸ポケットに仕舞ひたるスマホがそこで落ちてゆくとは
出港時刻も近づいてきたので、ツアーに同行してくださった島ファクトリーの皆様と記念撮影し、
海士町、島ファクトリーの皆様、ありがとうございました!
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 2, 2024
何度でも来島します。 pic.twitter.com/tuqcSxLJee
境港までごいっしょしてくださる磯田さん以外のおふたりとはここでお別れ。ぐすん。
また近いうちに会いに来ます!
という宣言どおり、この次の和歌大賞でも無事入賞できたので、この6月の表彰式ツアーで来島しますね!
お天気に恵まれると、船を見送るテープが引かれます。ツアー限定なのかな。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 2, 2024
私も学生時代に経験しました。毎回感慨深いものです。
これは、何度でも来島したくなるよね……! pic.twitter.com/UypcqVI6SH
「ツアーと関係ない方も『テープ握っていいですか? 』なんて入ってこられることがありますよ」
ありそう。
過去にはこのテープで見送ってくれる皆さんに手を振り返すため手すりに乗り出し、スマホを落とした方もおられるそうです。ほら、女性と違って男性はよく胸ポケットにものを入れるから……。
その時は見送り側にダイバー資格を持った方がおられたそうで、フェリーが岸から離れたあとすぐに潜り、スマホを救出し、後日本土に届けたのだそう。
昨今のスマホは防水機能もばっちりといいますが、そんな状況でも故障しなかったなんてすごい。そしてダイバーさんかっこいい。
しかし毎回ダイバーさんがおられるとは限らないので、皆様、甲板でのスマホ・お財布の取り扱いには気をつけましょう!
でも、わかるな。色とりどりのテープで大勢に見送ってもらうなんて、人生で何度も経験することではないし、身を乗り出して応えたくなる気持ちもわかる。島で過ごした時間が美しかったならばなおさら。
海士町だけがそうだとは思いませんが、海士町あったかいな、好きだな、とこういうところからも改めて。

船べりでの京極派大演説
仲良くなったツアー参加者さんおふたりといっしょに、それから甲板で2時間ぐらい過ごしたかな。
少しずつ遠ざかる海士町、そして隠岐諸島全体を眺めながら、話は思わぬ方向へ……。
隠岐を巡る和歌大賞表彰式ツアーにて、京極派の魅力を布教して回ったお話をしました。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 10, 2024
いつもスペースで話しているからか、特に3日目の船べりでの布教は大演説になりました。てへぺろ#京極派https://t.co/4DZ010m5JN
上記の京極派スペースでも振り返りましたが、船べりで
「永福門院が、光厳院が、京極派が……」
と熱く熱く語る私に、おふたりはにこにこしながら「初心者でも読める本はある? 」「帰ったら調べてみます」なんておっしゃってくださいました。
ふだんはXやnoteなどウェブ上で京極派について語り、インターネット上だからこそ出会えた和歌仲間とキャッキャウフフしたりしつつも、基本はひとりで黙々と本を読み、勉強し、うんうん唸りながら歌を詠出する日々です。
それを孤独だ、苦痛だと感じるタイプではあまりありませんが、まあでもたしかに、孤独な作業ではあるのかもしれない。
そんななか、いろいろな後押しがあって和歌大賞に応募し、その2年目で大賞を頂き、「でもそんな、隠岐に行く旅費なんて」と思っていたら友人に「お金出すよ」というお申し出を頂き、
現地では、もちろん短歌大賞の参加者さんもおられますが、半分は和歌大賞の方、それぞれ細かな関心は異なれど和歌の話がオフラインで存分にできる環境というのはこれまであまりなかったかもしれません。
いえ、和歌クラスタでないのに「なぜ和歌を? 」と尋ねてくださった方に「永福門院が、光厳院が」と語ることは過去に何度でもしてきましたけれどね。それはともかく。
(知識や興味の薄い方に嫌がられない話し方をするくらいにはコミュ力あります、ご安心を)
「和歌さんの熱い話が聴けて良かった」
「また次回もその次も会える(=表彰式ツアー参加権を得る=入賞か入選をする)ようにがんばりましょう」
と、海風に吹かれながら励まし合いました。
「この船の飛沫、まさしく『月を分け行く舟のあと』ね。お昼だから月じゃないけど」
なんて粋な感想も、和歌大賞ならではですね。
月ではなく影(光)を分け行く舟のあと。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) November 2, 2024
ここに小牡鹿の声が山から追ってきたら完璧。
夕暮れの月を分け行く舟のあとを恋ふるながらのさを鹿の声 梶間和歌
令和5年隠岐後鳥羽院大賞和歌部門 古事記編纂1300年記念大賞受賞歌 pic.twitter.com/FoUzkroPeh
(これはフェリーでなくホテルからの写真)

少し疲れたねということで客席に戻り、仮眠を取り、頂いたお弁当を食べる間もなく本土着。
松江駅に向かうバスの出発時刻が迫っていたので、名残惜しく手を振りつつ、ひとりダッシュしました。
「今日は鬼太郎ロードを歩いて回って、明日足立美術館に行くの。お友達がすてきだったと言っていたけど、そのためにわざわざというにはちょっと遠いと思っていたら、この隠岐のツアーに行けることになったから♡ 」
という方もおられたなあ。それぞれ、その後も良い旅になったことと思います。
本土なう、境港なうです。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) October 31, 2024
これから松江に向かい、営業を兼ねて旧交を深めて参ります。 pic.twitter.com/AIEStdBon3
3日間にわたる隠岐表彰式ツアーはこれにて終了。
大変充実した時間となりました。送り出してくださった皆様には改めて深謝申し上げます。
しかし、梶間和歌の旅はまだ終わりません。
ツアー後も各所に顔を出し旧交を温め、数日後に東京に戻ることになります。
このあとのレポートは少々駆け足になるかと思いますが、また更新しますので、こちらのマガジンをフォローのうえ更新をお待ちくださいませ。
また、6月下旬に控えております本年の表彰式ツアー(令和6年大会分)への金銭的な応援も、余裕のあります方は、ぜひよろしくお願いいたします。
また何度でも、月を分け行く舟のあとを恋うて海士町に参りますよ!

連載 和歌への情熱で道を拓く
1記事目:隠岐後鳥羽院和歌大賞への応募経緯 ~和歌への情熱で道を拓く~
2記事目:挑戦2年目の転機 ~和歌への情熱で道を拓く~
3記事目:アルバイトでの成長と可能性 ~和歌への情熱で道を拓く~
4記事目:信念で詠み上げた作品の行方 ~和歌への情熱で道を拓く~
5記事目:大賞受賞、そして立ちはだかる壁 ~和歌への情熱で道を拓く~
6記事目:元ホームレス、和歌にフルベットして ~和歌への情熱で道を拓く~
7記事目:友情と応援の表彰式チケット ~和歌への情熱で道を拓く~
8記事目:終わらぬ挑戦、広がる波紋 ~和歌への情熱で道を拓く~
連載 隠岐に至る和歌心 和歌大賞表彰式ツアーレポ
1記事目:友の優しさを携えて
2記事目:おもしろすぎるガイド様 in 隠岐の島町
3記事目:眠りに就くまでがツアーです
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5記事目:この時代に、なぜ和歌なのか
6記事目:何度でも、月を分け行く舟のあと【イマココ】
7記事目:縁を結び直す島根旅、松江編
8記事目:縁を結び直す島根旅、浜田編
9記事目:縁を結び直す島根旅、益田編
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今後とも、あなたはあなたの領分において、私は私の領分において、ともに世界を美しくしてゆきましょう。
この記事を書いた人


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