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怪談で有名な小泉八雲のおすすめ本6選!朝ドラをもっと楽しむためにも


朝ドラ『ばけばけ』で話題!雪女や耳無し芳一など怪談で有名な小泉八雲のおすすめ本6選!

今回の記事では小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)のおすすめ作品とその解説書6冊をご紹介します。

私が小泉八雲に関心を持つようになったのは『あんぱん』の次の朝ドラ『ばけばけ』の影響です。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)(1850-1904)Wikipediaより

『ばけばけ』の主人公の夫、ラフカディオ・ハーン(日本名小泉八雲)は私自身、これまで名前は知っていたものの、具体的にどのようなお方だったのかはほとんど知りませんでした。

実は私は幼い頃から怖い話が大の苦手で、全くと言っていいほど怪談話とは無縁の生活をしてきました。私はお寺生まれのお寺育ちでありますが、怪談話が怖くてたまらなかったのです。なので私は有名な「耳無し芳一」すら知りませんでした。

そんな35歳の私が初めて怪談話をじっくり読んだのが下でも紹介します『新編 日本の怪談』になります。

そして読んでみてどう思ったのか。

率直に言いましょう。

私はすっかり感動してしまったのです。

大人になってから読んだというのもあるかもしれませんが、怖さというより、その物語の美しさ、繊細さにすっかり撃ち抜かれてしまったのです。

いやいやいやいや、これはすごいです。この読後の満足感、余韻たるや・・・!ちょっと自分でも驚いてしまっています。

すっかり私もファンになってしまいました。これはぜひ多くの方におすすめしたい!朝ドラの副読本としてもぜひ以下で紹介する本は役に立つと思います。ぜひ参考にして頂けましたら幸いです。

では、早速本の紹介に移っていきましょう。

1『新編 日本の怪談』~雪女が芸術的過ぎて衝撃!

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アニミズム的な妖精譚の「ちんちん小袴」、永遠の愛を語る「帰ってきた死者」、オノマトペを凝らした「幽霊滝の伝説」、ハーンの心理的外傷の表象ともいえる「むじな」……。ユーモラスで哀切に満ちた小話から恐ろしい怪談まで、傑作42編を叙情あふれる新訳で紹介。江戸時代の狂歌をハーンが解説した貴重なエッセイ「妖怪のうた」も直筆の挿絵とともに収載する。朗読や読み聞かせにも最適、ハーンの再話文学世界を味わう決定版。

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有名な耳無し芳一や雪女、のっぺらぼう(むじな)などの怪談を楽しめる本書。テーマごとに怪談話がまとめられていて、非常に読みやすい一冊となっています。

また、巻末の解説も充実しているので小泉八雲入門としても最適の一冊です。

私が特に気に入った物語を挙げるとすれば、子捨ての話、鳥取の布団の話、帰って来た死者、若返りの泉、お貞の話、むじな、果心居士の話、耳無し芳一、雪女ですね。選ぶにしてもこれだけ多くの話になってしまうほどどれも面白い物語ばかりでした。

特に、雪女には痺れました・・・!

そもそもですが、雪女ってこういう話だったのですね。それすら私は知らなかったのです。

それがどうでしょう!ラストの雪女が愛ゆえに静かに消えていくシーンはあまりに芸術的!そしてその切なさはアンデルセンを髣髴とさせます。ディズニーの『リトルマーメイド』の原作となった『人魚姫』もアンデルセンによるものなのですが、こちらも最後は泡となって消えてしまいます。

私はアンデルセン童話が大好きなのですが、その繊細さ、優しさは小泉八雲にも共通するものがあると思います。そして作風も似ている気がします。(実際に調べてみると、小泉八雲はアンデルセンを高く評価していたようです。)

それにしても雪女は素晴らしかった・・・!もはや怪談というよりロマンチックな物語にすら思えてしまいます。

他にも語りたいことは山ほどあるのですが、ここではこれまでにしておきます。詳しくは以下の記事でお話ししていますのでぜひご参照ください。


2『新編 日本の面影』~日本人の精神を異邦人の目で見つめた名著

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美しい日本の愛すべき人々と風物を印象的に描いたハーンの代表作『知られぬ日本の面影』を新編集。赴任先の松江を活写し、日本人の精神にふれた傑作「神々の国の首都」、西洋人として初の正式昇殿を許された出雲大社の訪問記「杵築―日本最古の神社」、微笑の謎から日本人の本質にアプローチする「日本人の微笑」など、ハーンのアニミスティックな文学世界、世界観、日本への想いを色濃く伝える11編を詩情豊かな新訳で収録する。日本の原点にふれる、ハーン文学の決定版。

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小泉八雲の『日本の面影』そのものはかなりの大作だそうですが、この『新編 日本の面影』はその中でも彼らしさを堪能できる優れたものをピックアップして編纂されています。

そのため小泉八雲とはどのような人なのかを知りたい私のような入門者にとっては実にぴったりな一冊となっています。

しかも翻訳も新訳ということで、現代を生きる私たちにも非常に親しみやすい文体で語られています。私も読み始めてすぐに、その読みやすさに驚きました。

また、巻末の解説が充実しているのも嬉しいポイントです。ひとつひとつの章についての解説もあり、本編を読む前にこちらの解説を読むことでよりわかりやすく本文を楽しむことができます。『新編 日本の面影』は小泉八雲の代表作でありながら入門書としても楽しめる素晴らしい一冊です。

これはものすごい名著です。これまでこの本を読んでこなかったなんてなんともったいないことをしてきたことでしょう!それほど刺激的な一冊です。

これから先朝ドラの放送でもっとこの本は注目されることでしょう。日本人にとっても異邦人から見た古き良き日本を知る上でこの本は非常に重要な作品だと思います。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。


3『小泉八雲 東大講義録 日本文学の未来のために』~アツすぎる講義に痺れる名著!

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物語作家ハーンが、自身の芸術や文学に関する思想の根幹を語った講義録。

まだ西洋というものが遠い存在だった明治期、将来、日本の学問や文学を背負って立つ学生たちに深い感銘と新鮮な驚きを与えた、最終講義を含む名講義16篇。生き生きと、懇切丁寧に、しかも異邦の学生たちの想像力に訴えかけるように、文学の価値とおもしろさを説いて聴かせる。ハーン文学を貫く、内なるghostlyな世界観を披歴しながら、魂の交感ともいうべき、一期一会的な緊張感に包まれた奇跡のレクチャー・ライブ。

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この本にも痺れました・・・!

この本では教育者としての小泉八雲の姿を知ることができます。

小泉八雲は1890年に記者として来日し、その後すぐに記者を辞めて学校教師となっています。そして晩年の1896年から1903年まで東京大学の講師を務めました。その時の講義録が本書になります。

小泉八雲という人間は教育者として実に熱いものを持っていました。そのことについて、後に紹介する池田雅之著『小泉八雲 日本美と霊性の発見者』では次のように説かれています。

八雲の教師像というものを一言でいえば、まずは学生の学識レベルに立ち、学生の考え方や、彼らの想像力を引き出すことに巧みであったといえよう。さらにいえば、情緒にくるまれた平易な言葉でもって、学生の魂に訴えかける類まれな話法をもっていたゆえに、魂の教師という呼び方も、ふさわしいように思われる。

株式会社KADOKAWA 池田雅之『小泉八雲 日本美と霊性の発見者』P109

まさにこの講義録もそんな八雲節が冴えわたった講義となっています。ものすごくアツいです・・・!私もこの本を読んで「こんな話を聞けるなんてうらやましい!」と何度も思ってしまいました。超一流の先生から直接心揺さぶられるようなレクチャーを受けられるのです!こんな贅沢で刺激的な時間はないでしょう!

事実、この講義を受け感銘を受けた学生たちが後の日本文学界を背負っていくことになります。

これはものすごい一冊でした。ぜひ『怪談』や『日本の面影』と合わせておすすめしたい名著です。


4『もっと知りたい小泉八雲 怪異へのノスタルジア』~入門におすすめのガイドブック

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小泉八雲を惹きつけた「怪異」とは? 生涯を辿りつつギリシア神話、ケルト妖精譚、アメリカ・クレオール文化、日本の妖怪をカラー図版で紹介。彼の視点を通して日本から失われつつある超自然と共生する風土や精神性を見つめる。

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『もっと知りたい小泉八雲 怪異へのノスタルジア』は小泉八雲入門にうってつけのガイドブックです。

私はこの「もっと知りたいシリーズ」に絶大な信頼を寄せています。と言いますのも、私がこのシリーズと出会ったのはフェルメールがその始まりでした。

東京美術さんのこのシリーズは内容が濃いながらコンパクトに絵画を学んでいけるのでとてもおすすめです。図版もきれいで見やすく、解説も簡潔でありながら深い考察もなされていて、文句なしの最強の入門書群です。このシリーズのおかげで私はフェルメールが大好きになり、さらには多くの西洋画家に興味を持つようになりました。それほど魅力的なガイドブックです。

その「もっと知りたいシリーズ」の小泉八雲版ですから、もちろん信頼のクオリティーです。

小泉八雲の生涯や思想的な背景、日本名の由来などもわかりやすく解説されます。そして何より、このシリーズの真骨頂たる見やすいビジュアル資料が素晴らしい!

本書は小泉八雲とはどんな人だったのかを知るのにまさにおすすめの入門書です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。


5池田雅之『小泉八雲 日本美と霊性の発見者』~教育者としての八雲を知れるおすすめ本!

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教師として日本各地を訪れた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、庶民生活の中にある「単純、善良、素朴さ」を愛す一方、西洋化を推し進める「新日本」に幻滅する。彼が見つめ、追い求めたものとは何か。横浜上陸から松江・熊本・神戸そして東京で亡くなるまで――八雲文学研究と邦訳の第一人者が、作品・書簡・講義録等から、十四年間の足跡と心の軌跡を辿る。いま、私たちが見直すべき日本文化を再発見するための八雲案内。

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本書は小泉八雲という人物をもっと知りたい方にぜひおすすめしたい参考書です。

本書について著者は次のように述べています。

この小文は八雲の生涯を描くのが目的ではない。私の意図は、断片的に八雲のあまり知られていない性格の一側面をスケッチしてみようということにある。
つまり、八雲は何に傷つきやすく、生涯何を恐れていたのか。そしてこのことは彼の作品とどう結びついていたのか。また彼の作品には、一貫した方法と主題があったのかどうか。
たとえば、古典的な八雲評伝の一つに田部隆次たなべりゅうじの『小泉八雲』(北星堂)があるが、そこに描かれている八雲像は、いくぶんか神格化された八雲といってよい。ここでは、私の粗描を通して、一味違った、生身の八雲像が浮かび上がってくれば、幸いである。

株式会社KADOKAWA、池田雅之『小泉八雲 日本美と霊性の発見者』P18-19

ここで述べられますように、本書では神格化されていない、様々な小泉八雲を知ることになります。

激情家としての小泉八雲、人間不信、裏切り、陰謀を極度に恐れる小泉八雲。そして私が何より印象に残ったのが教育家としての小泉八雲です。

上の『東大講義録』でも本書からの引用を紹介しましたが、この本ではかなり詳しく教師としての小泉八雲を知ることができます。

入門からさらに進んで、もっと彼のことを知りたい方にぜひぜひおすすめしたい一冊となっています。


6長谷川洋二『八雲の妻 小泉セツの生涯』~NHK朝ドラ『ばけばけ』の副読本におすすめ

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今秋の、NHK朝ドラ「ばけばけ」で話題沸騰!!

小泉八雲の妻・セツの人生がこの一冊に凝縮!

出雲・松江でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とめぐり合い、
人生の伴侶であっただけでなく、『怪談』などの
再話文学創作における最高のアシスタントでもあった小泉セツ。
そんな一人の女性の生涯を、豊富な資料をもとに丁寧に
描き出した唯一無二の力作評伝。

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本書は朝ドラ『ばけばけ』の主人公のモデルとなった小泉セツの生涯を知れるおすすめ伝記です。

本書をおすすめしたい理由は何と言っても、著者の次の言葉にあります。

今秋(二〇二五年)からNHKの連続テレビ小説(「朝ドラ」)で、セツを主人公とする「ばけばけ」(「化け化け」の意)が放映される。そのかなめとして本書が使われているので、読者は比較することによって、「ドラマ化」の妙を堪能することができるだろう。

潮出版社、長谷川洋二『八雲の妻 小泉セツの生涯』P359

そうです。本書は朝ドラの脚本においても非常に大きな意味を持つ作品となっています。

著者が述べるように、史実とドラマの違いを考えながら観るというのも、刺激的な楽しみ方ですよね。

そして本書自体も当時の武士たちが置かれていた残酷で悲惨な運命が事細かに語られていて、「幕末、明治維新の日本はこんなことになっていたのか」と目が開かれるような思いになります。これを朝ドラでやるとなると、かなりえげつないシーンが続くなと今から心構えをしてしまっている自分がいます。

セツの波乱万丈な人生だけでなく、当時の時代背景も知れる本書は実に刺激的でした。情報量も多く、入門書としてはちょっと厳しいかなとも思いますが、朝ドラの副読本としてぜひおすすめしたい一冊です。


おわりに

以上、6冊のおすすめ本を紹介しました。

私自身、朝ドラをご縁にこの小泉八雲を知ることになったのですが、こんなにハマるとは思ってもいませんでした。

何度も言いますが、雪女の衝撃は忘れられません。まさに痺れました。こんなに美しくて繊細でロマンチックな怪談だったとは思いもしていませんでした。怖い話が大の苦手であった分、余計その衝撃は大きいものがありました。

「怪談=怖い話」ではないのですね。小泉八雲に関して言うならば、むしろ怪談の「怪」は「怪しい」、つまり「不思議な話」という理解の方が近いのかもしれません。

いやあ、小泉八雲には本当に驚かされました。

ぜひ彼の怪談を読んでみてください。衝撃を受けること間違いなしです。子供時代に読んだことがあるよという方も、もう一度読んでみてください。大人になった今だからこその味わいが必ずあります。きっとかつてとは違った感覚を受けることでしょう。

この記事が皆さんのお役に立てますことを願っております。

以上、「怪談で有名な小泉八雲のおすすめ本6選!雪女や耳無し芳一などの名作をもっと楽しむために」でした。

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