【初見感想】BTS: THE RETURN【Netflix】
【追記:2026/4/7】スケジュールを「2025/8/23:ジン君既に帰国済み」に修正
あの夏、彼らが過ごした日々の物語
先日リリースされたBTSの5thフルアルバム「ARIRANG」、それを作成するため、メンバーは約2カ月の間アメリカでソングキャンプを行いました。
このドキュメンタリーは、その日々を中心に構成されています。
これものすごく見たかったんです!!
兵役後ようやく再集結した彼らが、何年かぶりに同じ家で過ごし、音楽を作る時間。バンタンも楽しそうで、時々来るライブ配信には笑顔と笑い声が溢れていました。
私たちもその夏に参加したいいいい!と地団太踏みつつ、ナムさんのインスタ写真で襟元にマイクあるからそのうち映像来るやろ……などとチェックしつつ、いい子で「待て」に徹していたあの頃。
それがNetflixで配信されると知った時は沸きましたね……!!
というわけで、今回は待ちに待ったご馳走の感想回です。ネタバレでしかも超長いです。ネタバレ嫌いな人は観てから来てね!
※記事内の画像は、予告編映像からです。
配信はNetflix!
3月27日 BTSのスタジオに潜入
ついに復活! BTSのメンバーたちが、ニューアルバム 「ARIRANG」のレコーディングのためロサンゼルスに集結。新たな時代を迎える彼らの姿に前例のない密着取材で迫るドキュメンタリー。
字幕について
映画字幕は文字数と表示時間の制限があるので、意訳&要約が入るのは普通なのですが、バンタンは言葉数が多いのでカットされる部分が多く、日本語だとわりと「端的に要点をばっさり」みたいな表現になりますね。
例えるなら「各所と連携して善処いたします」を「やりません」って出す感じの箇所がなくもない……です( ;∀;)
気になる表現があったら、韓国語か英語のCC(字幕ガイド)を見た方がいいと思います。
注意書き
この記事に引用している画像は予告編動画から、発言は韓国語字幕ベースの和訳になっています。
申し訳ないですが、素人仕事なので品質保証はしかねます💦
引用する時は、この記事へのリンクを貼っていただければと思います。
アメリカ・ロサンゼルス

皆で海へ行ったあの夏の海岸から、映画は始まります。
2022年、世界最大の音楽グループであるBTSは、絶頂期に全ての活動を中断し、兵役義務を開始した。
兵役からの再集結を経て、LAでアルバム制作を始めたBTS。
―― BTS: THE RETURN ――
2025年8月

オランダ・アムステルダムでのソロツアー公演を終えた翌日、LAへ直行した長男のジン君(Jin)。ホビ(j-hope)が花束を渡し、残りメンバーも玄関へ集結。
会った途端互いの筋肉を比べ合い、「わあ筋肉ないね」「僕運動たくさんしたよ」とからかい合う姿に距離の近さが漂います。当時のメンバー、ホビ以外はまだ転役して間がないから10kgくらい重くてムチムチでしたもんねw
JINの合流こそが、僕にとって常に映画の始まりでした。なぜなら、その時こそが彼らが全員揃う瞬間であり、彼らが『BTS』になる瞬間だからです
ジン君のソロツアーはほぼ3日に1公演でアジアと欧米を回るというキツキツのスケジュールだったのですが、乗り切るため薬や点滴(5回!)の力も借りたよう。そんな長男を、ジミンちゃん(Jimin)が「僕たちは結果が全てだよ」と称えています。
ただやっぱりしんどいらしくて、ジン君は日程(帰国)を早めたいと要望したそうです。
最後に合流したジン君の視点で、アルバム制作の進行度が伝えられます。
大枠はできており、タイトル曲やパフォーマンス曲を選ぶため、テスト録音をする段階。キー設定や歌詞完成もまだ。
作業は煮詰まってるけど、「景色は最高だね」とテテ(V)が穏やかに窓の外を指し示します。
K-POPでは短命に終わるアイドルが多い中、12年間生き抜いてこられたことを「幸運」と語るリーダーのナムさん(RM)。
でも次に待つのは、BTSとしてもHYBEアイドルとしても初めての道のりです。誰も正解を持たない決断を繰り返し、「何が僕たちをBTSにしているのか」を見つけ出さなければなりません。

監督は自分だけではメンバーの経験を完全に捉えきることはできないと考え、メンバー各自にビデオカメラを渡したそうです。ところどころホームビデオみたいになってるところが、メンバーが映した部分っぽい。
グエン監督と撮影監督のケイレブ・ヘラーは、数ヶ月間、まるで壁のハエのようにグループに同行した。
しかし、メンバーたちの体験を映像に収めることはできないと悟ったグエン監督は、メンバー一人ひとりにビデオカメラを手渡した。彼は、グループ自身が撮影した映像こそが、まるで家族のホームビデオのような、ある一瞬を切り取った作品に仕上がったと語っている。
「LAは遊園地みたい」と楽しむテテ、「おなかすいた」とモグモグしているグク(Jung kook)、「LAでは実験できる」と意欲的なナムさん。それぞれに創作と向かい合うバンタン。
2026年の春に復帰します。ファンとの約束です。
残された時間は、あと2週間
LA滞在は残り2週間だと聞かされて驚くナムギ。レコーディングの時間は決まっているそうで、プレッシャーを覚えています。

頭を抱えるヒョンラインの横で、「よくわかってるし、大丈夫です。やらなきゃ出ないですよね」と明るく言い放ったのはマンネ。おっ、頼もしい!
『2.0』のレコーディングをするジミンちゃん。歌い続けたという「do, do, do」で苦戦しています。
「もっと叩いて、苛立っているように」「少し大人しすぎる気がする。もっと不良っぽさがほしい」とPdoggPDさんから矢継ぎ早の指示が出ていますが、確かに収録版と全然違って綺麗に響く高音です。今の声に落ち着くまで、苦労したんでしょうね……!
🐱:ずっと「do, do, do」って聞こえてくるんですよ。「do」だけで6時間は聴いた気がしますw
🐿️:思い返すと、あの時セッションルームにジョングク、テヒョン、僕の3人がいたんですが、このビートがずっと鳴り続けてました。
🐱:あのスネアの音のせいで、おかしくなりそうだったよw
🐰:「ちょっとだけ外に行ってくる」って言って外で寝ていたら、首を蚊に食われて……w
🐹:僕もこれ覚えているのが、『Like Animals』とかいくつか録音をしていたんです。他のメンバーがこのテスト録音をしていたんですが、僕が3曲終わらせる間、二人がずっと「do, do, do」って数時間やっていて。
🐨:「電話でも壊れたのかな?」って。
テテも声入れをし、皆で「これは違う」「もっと変えてみよう」と採用見送りも候補に入れた試行錯誤を繰り返します。
聴いたことのないフレーズも出て来て、色んな曲やメロディが候補に挙がっては消えて行った様子が窺えます。元は300曲からあったらしいですね。
#BTS_ARIRANG #방시혁
— 音色 (@thracia776_bts) March 23, 2026
記事要約:
・パン・シヒョク議長は、BTSの新アルバムのため、大規模ソングキャンプを複数回開催
・プロデューサーたちが自ら「参加させてほしい」とパン議長に直接要望するほどで、米音楽界での反響も大きかった
・「ARIRANG」のために集まった楽曲は200〜300曲にのぼる…
ナムさんが「20代前半みたいでカッコ良くない気がする」と言っており、全体的に成熟した雰囲気を目指していたことが窺えます。
「兵役から戻ったら一人前の男」という社会的通念や実際の年齢も併せ、大人として脱皮したい気持ちも感じられます。実際、Diploもそういう文脈で語ってましたし。
Diplo:
彼らはもう大人の男だ。30代で、軍隊も経験して、ちゃんと人生を歩んできてる。彼らはリアルさ。本物の男なんだよ。
しかもダンスは、俺たちの誰よりもうまいしね。それに、めちゃくちゃいい匂いがするんだ。
しかし、高く澄んだボカラ(ボーカルライン=Jin, Jimin, V, Jung kook)のボイスは少年性や青春の美しさと親和性があるので、作る側も歌う側も一緒に目指すゴールへ入るため、それぞれ非常に苦労があったのではないかと思いました。
そりゃジミンちゃんも「僕の声のキーが問題だな」ってため息をつきますね……。
レコーディング室での風景
煮詰まるナムギ。「僕たち、タイトル曲出せるよね?」と笑うテテが指先でこする顎には少し無精ひげが伸びていて、没頭した時間の長さを物語っているようです。
🐹JN:自分がどこにいるかもわからないw
🐻V:ダメダメダメ、そう言わないで、ヒョン。しっかりして、ヒョン。やれますよ。
ハミングで笑い飛ばそうとするジン君の顎をテテが押さえ、「さあ、しっかりして」と止めようとします。
ジン君が「わかった、ポッポ(ちゅー)はしないで、あっちに行って」とふざけたので、テテがもう一回「ヒョン」と顎を掴みに行き、正直状況と無関係な色気に倒れるかと思いました(*ノωノ)
ふー、危ない危ない、マジになった時の低音ボイステテとちょっとお疲れのジンヒョンなんか、危険物でしかないですからね。車両持ち込み禁止になるわ。
「🐻しっかりして、わかった?」「🐹わかった、わかった」というやりとりが、『死んでも君だよ』初披露時に冗談許さないマンになってた本気モードテテを思い出させます。好きです!!
🐻V:何がそんなに辛いんですか?
🐹JN:僕がなぜここにいるのか分からないなってw
🐻V:ヒョン、僕たちもみんな同じ考えだよ。
笑い飛ばそうとしながらも、ほぼ出来上がった環境に飛び入り参加してまだ立ち位置を見つけられずにいるジン君と、そんな長兄に寄り添い手を差し伸べたいテテのもどかしさが伝わって来て、胸が締め付けられるようでした。
二人の会話の裏ではベースが響き、PdoggPDが「もっと完成度を上げよう」と話していて、製作現場はまさに佳境。
駐車場での投球練習
テテはドジャース投球式のため、駐車場でピッチング練習。
球場で上手くいかなかったらどうしよう、とドキドキする気持ちを口にして笑っています。

兵役を終えた後、こんなふうに海外で過ごしてみたかったそう。でもそろそろ帰国したい気持ちも募ってくる頃です。
サムギョプサルの宴

ユンギ(SUGA)が先に休んだ後、討論を続けるバンタン。
ここはそれぞれの主張が分かれてて、すごく興味深かったです。各自が明確に自分のスタンスや意見を述べつつ、他人の意見も否定せず受け入れているあたりに、こういう会話が日常なのだなと感じます。
🐻:今回のアルバムで変化を求めたが、あまり変わらない気がする。
🐨:自分は大きく変化していると思う。
🐿️:作業が工場のように回っていく現状に、個人的にストレスを感じる。
🐥:長い休止後の過密スケジュールで、時間がない。「やっぱりBTSは違う」と世間に証明したい。
🐰:証明できるよ。
🐹:成績も大切だが、それ以上に僕たちとファンが一緒に幸せに活動できることが何よりも一番。
🐨:ヒョンが過程を一緒にできなくて残念だ。
🐥:良いプロセスを経ていると思う。
🐨:学ぶことが多い。
こういう時、テテってわりと話題を投げかけていくなと思います。波紋を呼びそうな内容でも、何気なく切り込みますよね。おっとりした声音ときれいな顔でコーティングされてるけど、中身はかなりクレバーだと感じます。
そしてジミンちゃんはまとめに回りがち。さすが委員長気質。
転役後一番ステージ回数の多かったホビ・グク・ジン君が「プレッシャーは感じない」と明言してて、興味深いですね。
ナムさんとジミンちゃんはソングキャンプを一番肯定的に捉えていて、制作寄りの考え方が強いのかなと思います。ジミンちゃん、「BE」で進行担当もしてたし、PMとか向いてるのかもしれませんね。
ジミンちゃんはバンタンをすごく大事にしてるんだなあといつも思います。ここではその分「うちのバンタンは舐めさせない」的な気の強さが前へ出てて、かわいいですね!
自分達に誇りを持ち、それを証明するため戦っていくプライドの高さ、大好きです( *´艸`)
🐨RM:プレッシャーなんだけど。
🐥JM:「BTSももう終わったな」なんて言葉を聞くわけにはいかないじゃないですか。
🐨RM:「思ったよりいまいちだな」とか。
🐥JM:「やっぱりBTSは違う」って言わせなきゃいけないのに。
🐰JK:自信あるよ。
🐥JM:よし行こう!
ここのジミンちゃんの台詞は、映画でグクが言ってたのとも似ています。
BTSはまだまだやれる、トップアーティストだと言われたい。いい反響がありますように。そのために頑張る。
K-POPのボーイズグループには「兵役に行ったら終わり」という感覚が凄くあり、当然バンタンもそれを認識しています。
だからこそ、「僕たちは健在だ」ということを証明しなければならない、という気持ちを抱くメンバーもいるのだろうと感じました。
実際にステージを踏んでARMYの前に立ったメンバーより、その機会を得ていないメンバーの方が不安や焦りを払拭しきれずにいる姿は、印象的でした。直接ARMYに会うことがどれだけ彼らの力になるか、改めて実感させられたように思います。
要するに、「兵役による活動中断は致命的であり、活動再開は不確実」というK-POP業界の長年の常識が、市場心理を支配していたことが示されているように感じるのです。
サックスを吹いてるナムさん。曲調や反応的に軍歌ですねえ。
思い出の旅から釜山コンの日へ
皆で、最後に7人で行なった釜山公演の時の映像を見ているバンタン。そこから一気に過去への旅へ。
2013~2014年頃の彼らが次々映り、「若い頃の自分達を酒の肴にするなんて」と言いながら皆めっちゃウケてます。
バンタン、自分たちの昔の姿大好きですよね。赤ちゃん時代の話を聞いたり写真を見たりしながら、自分の中にアイデンティティを育てていく子どものようです。
ナムさんが「OK、STOP!!」って悲鳴を上げたのに、「見ようよ」って即押し切るマンネ強すぎるw
この「バン!タン!」大好きです( *´艸`)
涙の防弾会食
「僕はBTSを長くやりたいんです。長く続けるためには、こうするしかありません」
釜山コン
「BTS7人の心が同じで、また皆さんが僕たちを信じてくださるなら、僕たちはこれからどんなことがあってもしっかりと乗り越えていけます。どうか、信じていてくださるよう願っています」

「さあ戻ろう」というジミンちゃんの声が、途切れた道を結び合わせようとするようでした。
j-hope
ホビは自分たちの歴史を振り返り、当時の感情を共有することで、改めてチームの絆を感じた様子。
昨夜ジミンがこう言った気がするんです。「何故か僕たちが話したりすると、理由のわからない感動を覚える」と、いうそんな話を。
久しぶりに昨日、実は7人で僕らの動画を観ました。僕らのこれまでの歴史を一緒に振り返ってみて、その言葉が強く胸に響きました。とても切ない……切実な、そして心を打つ感情があったから、ここまでグループが維持されてきたんだと思います。
SUGA
ユンギはアメリカンハッスルライフで出演したライブハウスへ。初アメリカ公演と言うには、あまりにも小さい会場。
僕は音楽を作って発表することは、ただその時期の自分を記録しておくことだと思ってるんですが、それでも少しはっきりしたメッセージがあったらいいなという願いは大きくて――でもまあ、それはもう少し悩んでみないといけない問題ですよね。
アルバムに込めたいものと、1896年の7人
タイトル曲のことばかり気にしていて、アルバムに込めたいメッセージが何か見失いがち、と語るナムさん。例えが完全に「木を見て森を見ず」ですね。
BIGHITの制作統括であるイ・ボヨンさんが1896年にアメリカへ渡った7人の韓国人青年のイメージボードを見せています。パンPDもいて、HYBE / BIGHIT総出で制作支援中。
字幕だと伝わりづらいのですが、制作統括もパンPDも丁寧な表現をしています。それ自体はBig Hit Entertainment時代からの企業文化なんですが、昔はもっとフランクな面があったように思うので、印象的でした。
実践的な例として、Big Hit内ではアーティストに対して敬称を使用していました。これは韓国語の言語的特徴で、話者間の年功序列を区別するものですが、業界全体では珍しい慣行でした。
彼らはアメリカへ学びに行った先駆者なのですが、言葉が通じないため歌をたくさん歌っており、その中で『アリラン』が、アメリカではじめて録音された韓国の歌になったそうです。
このアニメteaserにも採用されていましたね!
これは、韓国の歴史や伝統を踏まえた中で、アルバムに込める自分たちのアイデンティティを捉えてみてはどうか、という提案だと受け取りました。
頭ではわかるけど、感覚がつかめないバンタン。
しかしここで「どうなるか見当がつかない。これ試してみなきゃ」と積極的な姿勢を見せるのが、切り込み隊長・ジミンちゃんです。
早速ユンギのギターで『アリラン』大会を始め、このセッションは5時間くらい続いた様子。最初ノリノリでいい笑顔だったユンギが、ソファに倒れ込んで死んだ魚の目になってますw
🐥JM:まあ収穫はあったじゃん。スタイルは掴んだし、面白かったし。
試してみて、これじゃダメだな、となるわけですよね。失敗がどこにある? すべて過程であるだけですよ。
今回のテーマである『アリラン』ですが、わりとギリギリなタイミングで持ってきたんですね!
V
僕だけの考えかもしれませんが……街並みや、録音スタジオや、よく行く美味しいお店の料理もそのままみたいでした。僕だけが少し変わったのかな、と思います。僕だけ時間が止まったのかな?
4、5年ぶりにBTSという名前で再びARMYに会うけど、その時ARMYも本当に何かが変わっているのかもしれないな、という考えも浮かびます。
ドジャースの始球式シーンが映っています。わあ、Netflixであの日の様子が見られるなんて、嬉しい!
ああ、世界に流すならこのテテはキャッチーで最高ですね!

残された時間は、あと1週間
最終決定した収録曲は14。
『Body to Body』は確定し、現在サンプリング音源の調整中。使おうとしていた『アリラン』音源では音声が聴こえず、ユンギが色々試した挙句、今調整チームの方へ渡っている様子。
決定に際し「コンファーム(確認)してくださったから」「🐨もちろん」という短いやり取りが入っていて、バンタンチェックを通らないと進まないんだな、と思いました。
🐱SG:全般的に英語の歌詞がすごく多いから、もう少し韓国語の歌詞を入れてくれたら嬉しいなと。ラップは特にもっと。
🐨RM:何故かというと、これは本物志向でなきゃいけないアルバムなのに、英語があまりにも多くなってしまうと……
ニコル:当然、真実味も重要なのですが、アルバムが少しグローバルになろうとするならやってみないといけないとは思うんです。
🐨RM:これをどうやってこの時間内にやるのか? つまり、英語発音の違和感を無くすにも、現実的に時間が足りないところです。
『NORMAL』に韓国語を増やしたいナムギと、世界展開するなら挑戦が必要とするBIGHIT副社長のニコル・キムさん。
この副社長は、バンタンが兵役に行ってる間、アメリカの大手流通で武者修行をしてた方ですね。今回アルバム参加した著作権者のうち、かなりの数がニコルさんの個人アカウントをフォローしてます。
Kirsten Allyssa Spencer(A.Chic)がニコル・キム(@official_love_nicole)さんに感謝してますね。コロンビア・レコード時代の人脈が生きたっぽいです。ほんとにアベンジャーズみたいで熱い!
歌詞に関しては発声側の問題でもあるので、ボーカルラインはスタジオに籠ってひたすら歌い続けます。あの滑舌のいいジン君も、「これ(音符に歌詞が)入りきる?」って戸惑ってますね。
誰がどこ歌うか決めて音域調整して……やること多そう。

宿舎へ帰って夕食を取りながらも、お喋りが止まらない7人。焼酎が甘いのは、今日一日が印象深かったということ(グク談)だそうですw
🐨RM:歌詞を書きながらずっと心配だったんだけど、少し間違って中途半端に聞こえたらちょっと。
🐻V:Pronunciation(発音)?
🐿️JH:その分韓国語より練習をたくさんするよ、そうだろ。
🐥JM:でも短期間にいくら努力や最善を尽くしてもダメなものはダメだ。
🐰JK:できるよ、ジミン、できる。
誰かが弱音を吐けば一緒に努力する仲間が励ますので、逆に弱音が吐きやすそう。彼らが7人だと力が貰えると口々に言うのは、そういう部分もあるのかもしれないと思いました。
🐿️JH:少し成熟する必要もある。
🐱SG:だから、僕らの歌詞がもう少し大人びても大丈夫でしょ。
Lyric会議①
作詞家のA・CHICさんを交えてのLyric会議。『NORMAL』の初期歌詞は最初ナムさんが寝るまでの時間を持て余していた感情から出発しているなどの話が出てて、興味深いですね!
英語メインの歌詞を自分達で書くとなると、「ネイティブじゃないのでおかしい、おかしくないの感覚がわからない」という悩みが発生した様子。
ここでナムさんが、ただ過ぎ去る単調な軍隊での時間をクロノスに、LAで第二の家族であるメンバーと過ごす特別な時間をカイロスに例えています。
クロノス:流れ続ける時間。神話的にはゼウスの父親。
カイロス:一瞬のタイミング。前髪しかない幸運の神に例えられるやつ。
正直、ナムさんはバンタンの中で最も軍隊に向かない気質じゃないかと思っているので、転役後も彼の発言に漂う拒否感を感じる度、とても気の毒になります。後はもうずっとカイロスの前髪を握り締めといてほしい……!

ちょっと余談になるのですが、この映画の中でナムさんやテテが語った、軍隊での時の流れの違いや、自分だけが変わったような感覚は、少しわかるような気がしました。
比べることはできないのですが、自分にとっては産休・育休の期間の感覚に近いように思ったんですよね。
あれは、それまでとは全く違う環境でした。社会人になってから働いてない期間が初めてだったし、自力で生きられない命を預かって、「同じ年に出産した」しか共通点のない人が同志になる、というのはかなりダイナミックな変化でした。
しかも、頭が子どもの発達や離乳食で一杯になってママ友ネットワークもできた頃に、また仕事へ戻るんですよね。
慣れていた職場も子育てに慣れた目で見ると全然違って見え、「この人達全員に育てた人間がいるだと……!?」って驚愕しました。
あれは、どっちがクロノスでどっちがカイロスなのかわからない時間でしたね。まだ終わってませんが、いつか卒業して振り返った時、答えが出るのかもしれません。
閑話休題。
こちらはプールで遊んでるバンタン。水の中で睨めっこしてますw
「青春」の象徴みたいな世界です。心の中で永遠に輝いていそうな、幸福に満ちた夏の日の風景。
歌詞をどう進化させるのか
変化を求めるテテが、歌詞も進化すべきだという話をしています。「自分達だけに向けた歌詞は響かない」という言葉に、もっと広い聴衆に対して言葉や思いを届けていきたいという姿勢を感じます。
作り手としては当然の欲望ですし、ここではもう言語は気にされていません。話し合いが目まぐるしく進んでいる様子。
🐻V:2.0では、これも少し変わらなきゃいけないと思っています。僕たちだけがわかる話は、あまり共感されないから。
ニコル:元々やっていた『ON』や『Black Swan』、こういうのは実は他人が全面的に共感できるタイプの歌ではないかもしれません。
🐻V:ええ、そうです。
🐿️JH:『Swim』みたいなアルバムの中心になるような曲は、もう少し万人に伝わりやすい方向でアプローチをしたらどうかという話が出ているようです。
『SWIM』は曲調が穏やかなので、既にもう「過去のバンタンらしさ」はありません。
シングルになるかどうかはともかく、重要な曲ではあるので、色々やってみたいし、そうする価値はある的なことをナムさんが言っています。迂遠。日本語字幕はめっちゃ断言してるけどw
その様子から、こういう曲をやること自体はもう合意したんだなと感じました。今回、時間や変化を前にしたバンタンの戦い自体に焦点が合っているので、流れは自力で読み取る必要がありますね。
レコーディング中のジン君。レア!
上向けた手のひらの上にもう片方の指先を置き、リズムを取ってます。珍しいやり方ですね。
Lyric会議②
ナムさんは作詞家のA・CHICさんと『SWIM』歌詞の推敲中。
繰り返される「swim」は命令でも推奨でもなく、ただの事実描写のようなものなんだ。誰かが、あるいは自分自身が、ほとんど諦めかけても、完全には諦めない。

ホビもレコーディングに入り、作業は佳境へ。
メインボーカル・グクも「難しい!」とナムさんの肩を叩き、「簡単だったら誰でもヒット書けるでしょw」と返されてます。
短いカットの連続が、打ち寄せ続ける波のように繰り返される作業を描き出します。途中で同期をお姫様抱っこして笑ってるテテを見た気がするのですが、ちょっとそこだけロングでリピートお願いしていいですか!?( ゚Д゚)
JIN
メンバーがすごく上手に作ってくれてたんだ。名曲が多いよ。
僕が皆より遅く到着したから、あの子達がもう仕事をぜんぶやってくれていて、僕は何をすべきかがわからないから少し怖くはあったんだけど、それでも12年間くっついていたから、何も言わなくても何をすべきかわかるんだ。目を見るだけで伝わるよ。
夢のようなサンセットビーチ
プールサイドで足球をしているバンタン。相変わらずの実力で愛せます!
電球割りましたね( ;∀;)
すぐそばの砂浜へ出てビーチサッカーをし、波間でイルカになり切るジミンちゃんにビーチチェアから喝さいを送るバンタン。

誰からともなく、「上手くやれるよな?」「やらなきゃ」「僕ら一生懸命やってますよ」と声が漏れます。
張り詰めていた空気が緩むような、優しい瞬間。バンタンに、同じ運命を共に走る仲間がいてくれて良かったなと思います。

波間に本物のイルカを見つけたバンタン。あの配信は、その後だったんですね。
ジン君帰国
一足先に帰国するジン君。
出立前にメンバー達一人一人へ声をかけ、マンネの部屋ではベッドに転がり込んでいます。
🐹JN:韓国にもどったら、お前の家に遊びに行っていい?
🐰JK:いいですよ。
🐹JN:いや、お前がいない時に。
🐰JK:それはダメ。
🐹JN:あ、僕たち家族じゃん。お前にも僕の家に遊びに来られる権限あげるよ。お前のパスワード(暗証番号)ちょっと教えて。
🐰JK:ダメ。
🐹JN:指紋登録してよ。
🐰JK:そういうことはできないでしょ。
ここでは塩対応を貫けたマンネでしたが、後日「皆で稼いだお金じゃないか」というテテのパワーワードにより「おまえの家は俺の家」理論が成立してしまったことをARMYは知っています。
その後無事パスワード交換が成立したのか、続報が待たれますね!
ジン君は帰国した足で、そのままマネージャーの結婚式に行き司会をしてました。お疲れ様です……!
タイトルが「ARIRANG」で決定したらしく、ゲシュタルト崩壊しそうな会話が発生してます。
🐨RM:アリラン、クソカッコいいんだけど。タイトル。要素を持ってくるとかはビジュアル的にやればいい。精神だけがアリランであればいいんだ。
🐥JM:そうだよ。結局アリランは、僕たちがやりたいことをやること自体がアリランだ。
🐨RM:これが新しいアリランだ。
🐰JK:僕たちのアリランだ。
🐨RM:そう。僕たちのアリランだ。
瓶ビール飲みながら、飲み口に息を吹き込んで笛代わりにしてるメインボーカルは誰ですか( ;∀;)
ジミンちゃんの言葉から、「夜中水飲みに降りたらヒョンがポケモンやってる」が日常だったことがわかり、爆笑しました。去年の8月ならこの頃かな……ブレないナムジュナ、愛してるw

合宿がすごく楽しかったらしく、グクが「ほんとに、ほんとにほんとにここが恋しくなりそう」と名残惜しさを噛み締めてます。
JIMIN
僕たちは夜お酒飲んだりするとすごくたくさん話すんですけど、音楽作業について話すのも、くだらない意味のない話をするのもすごく楽しい。
当たり前のことではあるんですけど、僕はBTSの一員として来るべき場所に来たし、僕たちは皆一緒に集まって音楽やステージをやらなきゃいけない人間なんだという思いが大きいです。
後はもう、やるべきことをやればいいんだなという気がしています。
ようやくバンタンというHOMEに帰って来たジミンちゃん、一皮剥けたのか頼もしさが感じられますね……!
JUNG KOOK
上手くやれたかなと思います。
コンセプトは無条件に「ARIRANG」で合ってるし……でもその言葉の意味をどう解釈していくかは、僕たち次第なんですよね。
こういう点ではちょっと考えるんですが……でも残念だ。結局まだ答えに行きつけてない。
残された時間は、あと1日
『Body to Body』に民謡『アリラン』が追加され、ホプミンがノリノリで喜んでます。体で音楽聴いていく二人組w
「めちゃくちゃカッコよくない?」ってノリまくってたら、自分の後ろでナムギが「えー?」「どうよ……」みたいな反応してるのに気づいて驚くホビ、かわいいw

異種格闘技すぎない?と言いたくて食パン&トンカツ&キムチ入りピビンバに例えるナムさんに、ジミンちゃんが「なんでそれクソ美味そうに聞こえるんだろ」って切り込んでいってます。この妖精強いわw
「アリランすぎる」「韓国人だからそう思うんじゃない?」と口々に意見を述べる中、テテが「でも僕はこれ韓国人の目で見た時、こいつら完全にただ愛国心アピールでやろうとしたって(思われそうかも)」と言ってて、さすが自国をよく知ってるなってゲホゴホ
「それはある」ってグクミンも揃って指さしてるし、バンタン検討材料多すぎて大変だな……!( ;∀;)
ここは全員が大激論ですね。
ソロツアーを回り観客を研究してきたホビが、真っ先に国外からの視点を持ち出して「他の文化の人たちがこれに触れた時は、すげえ!ってなりそう」と力説してるのは、説得力があります。
最終的には、高揚感の部分ではマッチするだろうからいいアレンジを探して行こうということで、まずはこの曲を知らない外人の気持ちでもう一度聴き直してみよう!と前向きにロールプレイしていくバンタン、アグレッシブでいいですね!!
韓国・ソウル
ここからは帰国後の物語。
アメリカパートと韓国パートは6:4くらいなんですね。「ARIRANG」っぽい混ざり方だと思います。
帰国
韓国へ戻っても、製作作業は続きます。
楽曲製作に対するラプラの比重が高かった昔に比べると、それぞれが大人になりソロも経験して意見や好みがはっきりしたため、意見調整自体はある意味前より大変な様子。
でもそれは、上手く回れば作業や責任を分担できるということですし、全員が当事者意識を持っていることの別側面なので、過渡期なりの痛みだと思います。バンタンの第二章はそこからですね。ファイティン!
ここでレコーディングが入りますが、ライトの加減でジミンちゃんが金髪+ブロンズの肌+金チェーンという大正解を叩き出しており、カッコ良すぎて大好きです!!
僕たちが守っていくべき部分は、僕たちが相変わらず韓国から来た田舎者だという事実、その変わらない事実一つだけです。
時間が経ち、立場が変わってもセレブの座を拒否する姿勢は変わらないバンタン。
たまに、もう一段くらい登ってもいいのでは、と思うことがないではないですが、この「ただの韓国から来た若造です」スタンスは、人を強く惹きつけている魅力の一つだなと感じます。

景福宮での撮影風景
撮影の裏で素顔がチラ見えするビハインドシーン。

ウガファミリーとの会食
テテは友人グループと会食。
また軍隊に行く夢見たことがある、と話して笑い合ってます。互いに兵役経験者として、同じような経験をしてるんでしょうね。
今度のアルバムは個性的な曲が多いけど、一番穏やかなやつがタイトル曲になったよという話の中で、「平壌冷麺」の例えがまた出てますね。皆これ気に入ってる様子w
この曲を初めて聴いた時は、平壌冷麺のように雑味がなくてどこかほっとするような、柔らかい魅力(※)があると感じました。
作曲キャンプ@BIGHIT
部屋中に、これまでのアルバムコンセプトや有名アーティストのカバージャケットが貼られたボードの並ぶ、会議室。
最終調整前の『SWIM』を聴き、率直な話し合いを持つバンタンとスタッフ陣。やはりガラッとスタイルを変えることへのためらいはあるようで、ユンギが『Dynamite』を出した時もそうだったよと言っています。
🐨RM:僕も、今と『Dynamite』の時は似てる気がする。
🐱SG:ああ、こいつらもうこういうの出してもいいんだな。逆にさらにカッコよくなりそうだということだろ。
🐿️JH:リラックスできる(曲だ)。
🐨RM:成熟してカッコいい歌だし、確実に変化を見せる歌、それは合ってます。少し大人の雰囲気も欲しい。
LAで激論してた時よりブラッシュアップされたVer.の『Body to Body』に合わせ、パリでもやってた千年体操を踊るテテと、即座に合わせていくホビw
新千年健康体操、韓国のラジオ体操みたいな?https://t.co/mdtI07yuKU
— 🙋♂️(ꪜ) ⓥ 非 (@momo__momo) October 6, 2025
V FOR PARIS FASHION WEEK
CELINE AMBASSADOR TAEHYUNG #VxCELINEPFW #CELINESUMMER2026 #TAEHYUNGxCELINE @celineofficial pic.twitter.com/dllKehannC
曲を聴いて「これだよこれ!」とジミンちゃんが喜んでます。ホビやユンギも納得の様子。
撮影風景
ナムさんがレコーディングに入る裏で、ジミンちゃんはグクにミーティングの進捗報告中。
ここ、ちょっと状況がよくわからないんですよね。
『Hooligan』『NORMAL』は好評なんだけど、タイトル曲『SWIM』については「なぜ得意なダンス曲をやらないのか」という反応があったらしいのですが、相手がわかりません(英語だと複数形になってます)。約3時間話したそうです。
ジミンちゃんは「変化するなら今しかない」と判断し、新しい試みに挑戦しようとしており、グクも同意している様子。
相手方は「理解はできるけど納得はいかない」そうで、一緒にやっていく者同士で確信を共有出来たら、ともどかしそうにしています。
SUGA
ユンギのレコーディング風景。いいですね、こういうのめっちゃいっぱい見たいです!!
今回、全般的に言葉遣いや表現も少し成熟したし、僕たちも歳を取りました。これが出る時は、僕は34歳でしょうね。だから、大人びたものにしようと意識した気がします。
昔はスタジオの中で苦しみながらずっと作業をしてたんですが、今はまあ出なければ出ないままで、その時間を耐えてやり過ごします。少し焦りがなくなりました。
とにかく、皆さんに受け入れてもらえれば良いですよね。まあ何がヒットするかわかりませんし。
JIMIN
自宅で科学番組を見ながらご飯を食べてるジミンちゃん。見てるのはこれかな?
ネットを見てゲームをして……予定がない日はここに10時間くらい座っていると言うジミンちゃん。親近感が湧きます!
昔のドキュメンタリーの頃は、一人だと寂しそうすぎてかわいそうだったんですが、今は平気そうですね。自分と付き合えるようになったんでしょうか。ナムさんが羨ましがるわw
僕は内向型じゃなかったんですけど、少しずつ歳をとるにつれて周りの人が大分いなくなって、一人でいる時間がもっと長くなってそうやって過ごしていると、自然と何か内向型のように見える要素が多いんじゃないかと思ったりもします。わかりませんが。

バンタンは一般人より兵役へ行ったのが遅かったので、同世代が既に仕事や家庭で忙しい時期に入ってると思うんですよね。戻ってきて、そういう時差を実感しているように思いました。
視点によっては、これが良い環境ではないかもしれないし、良い環境かもしれませんが、色んな人がいるんじゃないでしょうか。
でもとにかく、子供の頃の目標はずっとこれでしたし、上手くいっている姿をずっと想像しながらここまで来た気がします。たくさんの人の前で公演する姿――カッコいい服を着て、カッコいいダンスを踊って、カッコいい歌を歌いながら公演する僕の姿を思い描きながら、ここまで来たように思います。
ジミンちゃんの場合、わりと兵役に抵抗があった印象です。
「行かなければならないから行く」と明言しましたし、気質的にもナムさんに近い部分があると思います。そういう意味では、同伴入隊を選択しグクが一緒にいたことは互いにとって良かったように感じました。
ソロになり、兵役に行き、何より大事だったバンタンを一度手放して戻って来た彼は、今まで以上にこの場所を守るのではないかという印象を受けました。
JIN&JUNG KOOK
ジン君はテニスをし、グクは愛犬バムと遊んでます。
ここは2人のシーンが入り混じっていて、切り分けないのかなと思ったのですが、話を聞いてみたら内容が同じで、なるほどと思いました。
ステージを一生懸命準備して、僕たちのファンの方々の前でお見せするのは、すごくワクワクしてすごく幸せな瞬間なんですが、正直に言うとちょっとプレッシャーでもありますよね。僕はそういう人気を背負える人じゃないんですよ。自分の身の丈に合わず、あまりにも成功しすぎました。
多くの国の方に愛していただいた分だけ、プレッシャーを少し抱えていかなければならないのは確かだと思うんですが、実は僕はそんなに大層な人間ではないので、ただ一人の歌手として見てもらえたらという気持ちはあります。
彼らの環境は、本当に特殊です。
グクが言うようにただ一人の歌手として見られていれば、何かある度何十本も記事を書かれたり、身に覚えのないことで叩かれ、非難されたりすることもなかったでしょう。
バンタンを見ていると、成功と言うのは与えられたトロフィーでもある反面、受け止めざるをえないものが増えるという重みでもあるのだなと感じます。
だからこそ、兵役で新しい世界を経験してなお、活動再開を選ぶ彼らの姿に感嘆を覚えますし、その理由の1つにARMY(=自分達)が入っていることに、毎回驚きます。
彼らが私たちに向ける愛は率直で重く、そしてあまりにもあけっぴろげです。この映画でも、ライブ配信でも、公演でも、バンタンはいつも同じ顔を見せてくれているような気がします。
そこまでする必要はないのに、と私は震えますが、それが彼らにとっての愛なのでしょう。
繰り返される、「いい音楽を届け、ステージでお返ししたい」という言葉。
それが本物だと感じ取ってしまった人は、彼らに同じ愛を注がずにいられなくなるのではないでしょうか。
それが、ARMYという集団をここまで大きくし、このファンダムを他に替えがたい存在としている理由なのではないかと、私は想像しています。
HYBE社内での会議風景
パンPDも参加している、大規模会議。テテは体調が悪いそうで、オンライン参加ですね。アイコンがついてます。
パンPDが手に怪我をしている時期なので、APEC CEOサミットが行われた10月末前後だと思われます。
話題は、『Body to Body』に収録する『アリラン』パートの長さのよう。パンPDの表現はやはりすごく丁寧ですね。
約6万人、7万人集めて公演をする時、ほぼ50%以上である外国人が『アリラン』のサビを一緒に歌うシーンはものすごくアイコニックだと思います。これは結局希望される通りになさるとしても、議論もしてみないことには、すごく大きなものを捨てるような気がするんです。
ちなみに光化門でのカムバック公演時、現場にいた人の使用言語比率がこちらです。50%どころじゃないグローバルぶり。

皆さんは何十年に一度出るアイコニックな存在ですし、それ以前に韓国の歌手でもあります。皆さんのターゲットはますますグローバル化しており、韓国だけではないということも否定できない状況で――さっきも話した通り、結論は皆さんが下すしかありません。
ここは正直驚きましたね! こんな巨大な商売のキーになる決定を、バンタンに渡すんや……!!
自分の感覚で言えば、HYBEサイズの企業のチェアマンが、権威重視の韓国で自分が育てたアイドルにここまで丁寧な態度を取り、待ち続けた最大の収益チャンス(カムバック)を前に、その判断を預けるというのはかなり……かなり凄いと思います。
どんな有名なミュージシャンやアーティストであっても会社との揉め事なんかザラにありますし、基本的に資本を持っている方が勝つのが資本主義社会です。
この会議のシーンは私の中の常識を覆すものだったので、パンPDはずっとそうしてきたらしいということを過去データで見聞きしていても、なお驚きましたね。
このシーンは、主に欧米音楽業界に対し、BTSの格を上げたと思います。
海外によくある「K-POPアイドルは事務所によって作り上げられた完璧な人形」というイメージを覆し、「兵役を終えた一人前の男」というだけでなく「あのHYBE議長が同格扱いをするアーティスト」という称号を与えたように見えるからです。グラミーに一歩近づいたかもしれませんね。
チャ氏は、BTSがキャリアのこの段階で他と一線を画しているのは、彼らの主体性にあると指摘した。
「これは、指示されるままに活動する若いK-POPグループではありません。彼らは自分たちの音楽と未来を形作る権利を勝ち取ったのです。そこで見られるのは、協力的で敬意に満ちたやり取りです。『こうしなさい』ではなく、『私たちは何をしようか?』という姿勢なのです。」
さらに進もうと言っておいて、いざ場が整うと怖いんですよね。
最後の決断を下す前に、恐怖を吐露するナムさん。
それは自分たちの言葉に何がかかっているか理解し、そして引き受けようとしている人の震えだと思います。恐れないことではなく、恐れを克服することこそが、真の強さなのです。
🐨RM:BTSというチームにいること自体がそうだと思うんですが、非常に立派な――大きな王冠なので、耐えられないほど重くもあり、怖くもなります。
それでも、BTSは一人じゃないですからね。僕たち7人なら一緒にこの道をずっと歩いていけますし、ずっと泳ぎ続けていけると思います。

最後に披露されたNetflix版『SWIM』のフル歌唱はとても美しく、何度も聴き返しました。
音楽とお互いの声だけの世界に没頭し、1つの楽器のように融合する7人。七つの海が一つの大洋となって地球を覆うように、どこまでも広がる彼らの歌声は、永遠に響き続ける潮騒のようです。
今回語られた彼らの物語を観たことで、あの夏の記憶が私の中にも住みつき、「ARIRANG」というアルバムから感じ取る物語を一層深く楽しめるようにしてくれたように感じられました。
観ることができて良かったです。英語か韓国語でもOKな方は、是非字幕ガイド設定でどうぞ! ちなみに吹替もあります。
CAST
RM:鈴木 綾汰
Jin:宮崎 遊
SUGA:河西 健吾
j-hope:古川 慎
Jimin:山下 誠一郎
V:福西 勝也
Jung Kook:小林 千晃
監督の発言
私の心に最も残ったのは、BTSの象徴的な偶像としての姿だけでなく、その内にある人間性を見る機会を得たことです。すなわち、思慮深さやもろさ、兄弟愛、そして再び始めるために必要な静かな勇気です。
TV:メンバーにはどのような形で密着できたのですか?
BN:密着に関して言えば、BTSは世界で最も目立つ、最大ではないにしても最大級のバンドの一つですので、24時間365日一緒に過ごすことはできないと分かっていました。
そこで思いついたのが、どうすれば本当に親密になり、彼らの視点をできるだけ映画に取り込めるかということでした。そして、彼らに昔ながらのビデオカメラを渡すというアイデアを思いつきました。私にとってその映像は、おじさんやお父さんが家で撮影しているような、ホームビデオのような感じがします。あの質感が大好きなんです。
彼らには使い方について少しトレーニングを行いました。当然ながら彼らは普段ずっとスマートフォンを使っているので、少し慣れるまでの時間がありました。しかし、一度コツを掴めば、我々自身のカメラを通したのでは決して見ることのできない、親密な映像を作り出してくれると確信していました。
…しかし大部分において、レーベルは非常に協力的で、彼らも別のアーティストと共に働くアーティストとして、親密な作品を作るために私をサポートすることがどういう意味を持つのかを理解してくれていました。
一番驚いたのは、彼らがお互いをとても愛し合っていて、本当に親密な関係だったことです。
以前、私はライブミュージックのフォトグラファーをしていたので、バンドと接する機会が多かったのですが、中には仲の良いバンドもありましたが、多くは兄弟というより同僚のような関係でした。競争心や嫉妬心、あるいは静かに注目を集めようとする争いなどもありました。
でも、BTSにはそういうところは全く感じられませんでした。
私が特に印象に残ったのは、メンバー同士の支え合いの強さと、スポットライトを奪い合うことへの関心の低さでした。
あるメンバーは特定の場面でより適任であり、別のメンバーは別の場面でより適任であることを理解しており、それを心から尊重しているように見えました。また、レーベルとマネジメント陣も、そうした力関係を支える環境づくりに貢献したと思います。
私が目にした限りでは、彼らは全体像を捉える能力を本当に持っていました。RMが映画の中で「木を切り倒すことにばかり気を取られていると、森全体を見ることは難しい」と語っていますが、まさにその言葉が彼らに当てはまると思います。
彼らのスケジュール
LAソングキャンプへの合流期間
2025/7/6:ナムさん出国
2025/7/7:ユンギとグクミン出国
2025/7/8:テテはこの辺でパリでのお仕事(CELINE)終了?
2025/7/21:ホビ出国(Lollapaloozaやヨントンがあり後から合流)
2025/8/10:ジン君アムステルダム公演終了
2025/8/11:ジン君LAへ出発
2025/8/17:バンタンが砂浜からライブ配信
2025/8/23:ジン君既に帰国済み
2025/8/27:クオズ帰国
2025/8/28:ユンギ、ホビ、ナムさん、グク帰国
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