【初心者歓迎】BTSの語った「ARIRANG」全14曲【本人発言詰め合わせ】
【追記:2026/7/22】「Fashion Neurosis」から、ナムさんによる『Hooligan』に関するコメントを追加
推しの言葉がわからない問題
我が推しBTSはK-POPスターであり、使われるのはほぼ韓国語と英語です。
そのため言語変換には慣れてきたのですが、今回5thフルアルバム「ARIRANG」関連のコメントを追っていて悩まされたのが、これです。
推しが何言ってんのかわからない
アルバム説明だから、音楽用語が多いんですよね( ;∀;)
韓国人が語るカタカナ用語を英語で読むとか、ほんとカオス。雰囲気で理解してるような言葉もあれば、初めて聞くものも多くて、さすが世界の最先端を走るアーティストは違うでぇ……!と褒めたたえつつも頭を抱えました。
今回、Apple Musicからコメンタリートラックが出ていたので、それを聴くついでにわからん用語を調べたのを、一緒にまとめておきます。
そして証言は多ければ多いほどいいので、リリース当日に出たゼイン・ロウインタビューとライブ配信「STUDIO NOTES I 'ARIRANG'」から、楽曲に関する発言を抽出して足しました。おかげですごく長くなりましたが……欲張りさん(*ノωノ)
目次からある程度飛べるようにしておきますので、お時間のある時にどうぞ。
参照元
どれもお勧めです。是非見に行って、ガンガン回してください!
「STUDIO NOTES I 'ARIRANG'」はWeverseからも見られますが、タイムスタンプの都合上YouTube版を貼っておきます。
ナムさんによるアルバムレビューはこちら。一時間以上あるので、以下の記事にあるタイムスタンプをご参照ください。
注意書き
申し訳ないですが、素人仕事なので品質保証はしかねます💦
引用する時は、この記事へのリンクを貼っていただければと思います。
❶Body to Body (3:09)
Produced by Picard Brothers, Diplo, Ryan Tedder, Pdogg
Ryan Tedder, Maxime Picard, Thomas Wesley Pentz, Akira Evans, Teezo Touchdown, Pdogg, RM, SUGA, j-hope, Kirsten Allyssa Spencer
🐨:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのRMです。3年9ヶ月ぶりにリリースされる今回のフルアルバム「ARIRANG」は、BTSの出発点、つまり韓国で始まった韓国のチームであるというアイデンティティを込めた言葉です。
アルバムの幕を開ける『Body to Body』は、アルバム名と非常に親和性の高い楽曲だと言えます。『アリラン』の旋律の一部を後半に自然に溶け込ませることで、韓国で生まれ育った僕たちのルーツとアイデンティティを表現しようとしました。
今回のコンサートステージで『アリラン』の旋律が流れたときは、ARMYの皆様も一緒に楽しんで、口ずさんでいただければ嬉しいです。
「I need the whole stadium to jump」と歌詞にあるように、コンサート会場で一緒に跳ねてジャンプして楽しむのに最適な曲ですから。客席とステージの境界をなくし、皆で一つになりましょう。
🐿️:本当にフュージョンが上手くいきました。観客と一緒に楽しむのにぴったりの曲ですし。
🐨:海外の方が皆で『アリラン』を合唱してくれたら、本当に壮観だろうなと。
🐹:これも今、僕たちの歌の一部じゃないですか。この部分は覚えやすいし歌いやすい。
🐱:ペンタトニック(五音音階)なので、海外の方も馴染みやすいはずです。
🐨:元々は『Body on Body』という、僕の記憶が確かなら『Body on Body』というすごくセクシャルな曲でした。「I need some body on body」、 体と体が重なり合う……大体のニュアンスは分かりますよね?
そういう曲だったんですが、僕たちがセクシーな曲をできない理由はないじゃないですか、30代になったのに。でも、必然性もなくそういう曲をただリリースするというのは今やるべきことではないと思い、「Hand to Hand」――Koreanaが88年ソウル五輪オリンピックでやった『Hand in Hand』を思い浮かべながら、「Body to Body」に変えたんです。
ドキュメンタリーで議論を呼んだ、『アリラン』挿入に関する議論についても、ナムさんが言及していました。
それが入っていないVer.を長く聴いていたので聴き慣れず、また愛国心を煽りすぎではとも感じたけれど、実際はぴったり三回聴いて納得したそうです。
『アリラン』パートからもう一度「I need the whole stadium to jump」に戻る展開は、バンタンサイドが強力に推したとのこと。
🐨:何かの方向性を決めるということは結局、会社もあるしアーティストもいて、ずっとこうやって行き来しながら決定されるんですよね。ドキュメンタリーが見せているものは、実はごく一部の断片にすぎないので……まあそんな感じです。僕はよく出来上がったと思っています、今は。
私たちの騒ぎもよく見てるんだな……と、謎の申し訳なさが込み上げました。すみません、ほんとに( ;∀;)
ARMYの歌唱があってこそ完成するこの曲を、今ではとてもお気に入りだそうです。
サンプリング音源
KBS(韓国放送公社)のアーカイブ音源「KBS “강강술래 <널뛰기 널뛰기 쟁반 널뛰기>”」
※「Korean Traditional Instruments Pdogg」とあり、実際にPdoggさんが伝統楽器の演奏もしている。
おまけ:民謡『アリラン』の採用
しかしパン議長は「なぜ今BTSにアリランが必要なのか」について継続的に説明して説得に乗り出し、最終的にメンバーもコンセプトに同意した。
(中略)
アルバム収録曲の構成過程でも議論は続いた。オープニングトラック『Body to Body』に民謡『アリラン』のメロディを挿入する案をめぐり、メンバーが容易に結論を出せなかったためである。この過程でパン議長は「自分の国の民謡を全世界の観客の前で共に歌う時の感動を思い起こしてほしい」とし、「アーティストとしてその瞬間を捨てられるのか」と説得したとされる。最終的に当該曲には『アリラン』のメロディーが反映された。
🐹:「ARIRANG」の最初のミーティングの時、会社から「アリラン」という言葉を聞いて、「ついに会社が僕たちに(民謡の)アリランを歌わせるんだな」と思って本当に驚いたんですよw
🐨:『アリラン』のようなキーワードを持ってくるのは、とても自然なことでした。
アリランは、数百年、あるいは千年以上も前からある韓国の古い伝統的な歌です。歌詞はかなり抽象的ですが、故郷への「憧憬」や「郷愁」です。
それは恋人かもしれないし、故郷や家族、友人かもしれない。僕たちの先祖たちがずっと歌い継いできた、民族的な、非常に歴史の深い韓国の歌なんです。
軍隊の中でも、かつての時間や過去、ファン、そして一緒にいた時間が恋しいと思っていました。でも中では何もできなかった。
自然と、自分たちはどこから来たのかを考えるようになりました。もしまた一つに集まるなら、BTSが続いていくなら、どんな言葉が僕たちを一つにしてくれるだろう?と。
僕たちは自分たちのルーツがどこにあるのかを世界に示したかった。僕たちは全員韓国人ですし、自分たちがどこから来たのかを誇りに思っています。
この歌の歌詞やメロディは、非常に「普遍的」なものだと思います。誰もが憧憬や悲しみ、憧憬を抱えていますから。
優れた芸術というのは、個人的なものを普遍的なものへと昇華させるものだと思っています。『アリラン』を2026年に自分たちのやり方に溶け込ませれば、世界に届けることができると考えました。
バンタンで学ぶ音楽用語
ペンタトニック(五音音階):ドレミファソラシだと7音あるところを、5音使うタイプの音階。琉球音階もこれの仲間。
どんな曲?
一言で言うと、ライブで最高潮に盛り上がるための曲。一緒にジャンプして歌ってね!
DiploやRyan Tedderによる最先端のビートに、KBSアーカイブの伝統民謡をミックス。PdoggPD自ら伝統楽器を演奏し、韓国人としてのアイデンティティを世界共通言語であるダンスで消化し、一番戻りたかった場所=ステージへの帰還を宣言する、ファンファーレ的一曲。
「I need, I need…」が「ARMY, ARMY……」にしか聞こえない。アルバム一言目をこれで始めるとか、バンタンたら愛が深いにもほどがある( *´艸`)
公演では、民謡『アリラン』パートをARMYが歌い、バンタンを踊り狂わせるしかないので、覚えましょう!!
❷Hooligan (3:02)
Produced by El Guincho, Fakeguido, Jasper Harris
Pablo Diaz Reixa, Michel Magne, Pablo Martinez Alborch, Marcus "MarcLo" Lomax, Xplicit, Jung Kook, Delacey, Jasper Harris, RM, j-hope, SUGA, Derrick Milano, Pdogg, Kirsten Allyssa Spencer
🐹:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのJinです。
1曲目の『Body to Body』はいかがでしたか? 最初からすごくインパクトがあったのではないでしょうか。
ARMYの皆さん、2曲目のトラックも1曲目に負けず劣らず、とても強烈な楽曲になっています。グラミー賞受賞プロデューサーの El Guincho さんが制作に参加してくださったのですが、冒頭の導入部から本当に印象的だと思いませんか?
華やかな弦楽器の音色の上で、鋭い刀がぶつかり合うような音が非常に強烈です。世界中を駆け巡りながら道を切り拓いてきた僕たちの旅路を歌った歌詞に注目して、この曲を聴いてみることをおすすめします。
そうすれば、余裕を持って堂々と世界を闊歩する僕たちの姿が目に浮かぶはずです。
🐰:僕は、El Guincho とかなりたくさん作業した気がします。
🐿️:『Hooligan』なんかは、JUNG KOOKがほとんど全部関与したよね?
🐰:最初にトラックをたくさん聴かせてもらうんですが、その時「この人たちの発想はなんて新鮮で新しいんだろう」と驚きました。「こんな風にトラックを書いて、作ることができるんだ」と。そうなると、「じゃあここにどう書けばいいんだろう」と、ものすごくプレッシャーも感じました。だからむしろ、ずっと横に張り付いていたかったのかもしれません。とにかく、感覚そのものが全く違いました。とても新しかったですし、もう一度チャンスがあるなら、一緒に作業した人たちとまたセッションをしてみたいです。
🐿️:僕がアメリカに到着した時、ジョングギがこの曲の作業をしていて、急に「早く聴いてみて」って言うから聴きに行ったら……これ、お前が書いたんだろ? ジョングギがかなりコントロールしていて。
🐰:でもこの曲、「Hooligan」っていうのがなぜ思い浮かんだのか分からないんだけど。
🐨:サッカー見てたの?
🐰:いや、見てません。ただ、やっていて「Hooligan」という言葉がずっと頭に浮かんで。それで伝えて書いたんです。タイトルになるとは思わなかったけれど。
今作はEl Guincho さんがめっちゃキレてるよね、ビート凄いよね、って話をしてました。ホビがハマってたロザリア(Rosalia)の右腕としてやってる方なんですね。

この曲は、ソングキャンプ一か月目くらいに、グクとホビがペアで作業していた部屋から生まれたそうです。
枠に捕らわれないヒップホップ曲をパン議長も気に入り、以降この曲が「基準」になったとか。アルバムの方向性を決定づけた曲と言えますね!
🐨:何で急に「Hooligan」というキーワードが出てきたのかは分からないんですが、とにかく「watch this why be going」パートはジョングギが書き、そこで現地のソングライターたちと一緒に言葉の肉付けをし、僕も少し修正をしたりしながら出来上がったものです。
(中略)
El Guincho(エル・ギンチョ)と、ホビはとりわけたくさん付きっ切りでやっていた気がします。相性がすごく良かったみたいですし。
『Hooligan』も僕のお気に入りの一つです。
El Guinchoがプロデュースしたトラックで、彼はRosalíaの楽曲を多く手がけています。
彼は非常に特別で異彩を放つサウンドメーカーです。彼がセッションに、今まで聴いたこともないような奇妙なサウンドを持ち込んでくれました。
そしてJUNG KOOKとJ-HOPEが、考えるまでもなく素晴らしいトップラインを作り出し、『Hooligan』という言葉も思いつきました。
だから、僕がこのアルバムに貢献できた部分は本当にわずかだったと思います。チーム自体が以前よりもずっと大きくなりましたし、他のメンバーたちもそれぞれのソロキャリアを経て大きく成長したので、彼らにすごく頼っています。
だから僕はとても、とても幸運な人間ですし、アルバム制作のプロセスを通して多くのことを学びました。次のソロアルバムに戻ったときには、もっとうまくできると思います。素晴らしい相互作用ですよね。
サンプリング音源
Michel Magne(ミシェル・マーニュ)の『Yang-Tse-Kiang(揚子江)』
※1962年公開のフランス映画、『冬の猿(原題:Un singe en hiver)』サウンドトラックの一曲
補足:かつて異国の地で冒険した男の郷愁を描いた古い映画音楽を、BTSが自分たちの文脈で再構築した、非常にニクい演出と言えなくもない。
どんな曲?
優雅なストリングスを切り刻むナイフ音が、辿って来た戦いの軌跡と王者の余裕を同時に表現する、非常にドラマチックでインパクトの大きい楽曲。
既存のポップス枠にとらわれず、新しいものに挑戦していく超攻め姿勢の「BTS流サウンド2.0」。
グクが制作に深く関与している。印象的なホビの笑い声に加え、バックボーカルに入ったテテが音に厚みとフランス映画に繋がるムーディな響きを与えており、BTSメンバーの良さを知り尽くした配置。
『ON』のシエナ・ララウ振付けによる群舞も目を引きます!
こんなのやれるグループいる!?という驚きと共に、贅沢感を味わいたい逸品。ナイフ音が面白すぎるw
❸Aliens (2:47)
Produced by Mike WiLL Made-It, Pluss, Donut, Khaled Rohaim
Michael Len Williams, RM, Asheton Terrance O'Neil Hogan, Brandon Kenneth Bell, Khaled Rohaim, Charles Hinshaw, Jean Marcel Day Jr, James Essien, j-hope, Jung Kook, SUGA, John Mitchell, Derrick Milano, Pdogg
🐱:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのSUGAです。
僕たちのアルバム「ARIRANG」三番目の曲は、『Aliens』です。Mike WiLL Made-It が参加しており、ミニマルなサウンドと重厚な808ビートが調和したヒップホップジャンルの楽曲です。
この曲の醍醐味は、面白い歌詞にあると思います。靴を脱いで上がるという韓国人のライフスタイルや習慣を扱った歌詞が魅力的です。海外で僕たちが感じた感情が率直に込められており、自分たちならではの自信に満ちた態度も表現されています。
また、冒頭に登場する僕のラップパートも、ぜひお楽しみいただければ幸いです。
🐨:もともとは「Endless」だったんですが、それだと内容がない気がして。発音が同じじゃないですか、「Aliens」と。それでそう変えて、韓国についての話をたくさん盛り込みました。
この曲も、グクとホビがペアで作業していた部屋から生まれており、2人がすごく苦心していたそうです。
ナムさんはナムさんで、歌詞に苦労したそうです。元々のラインがあるので韓国語で書く方が難しかった、というのが興味深いですね。
🐨:『Aliens』に変えて、「僕たち韓国から来たエイリアンだよ、みんな。アンニョン!」ってやったらどうだろう?と。
(中略)
この曲を、海外のARMYの皆さんが一緒に歌うという、ちょっと転換というか逆転されるような面白い現象があるじゃないですか。
なので僕はむしろ、この歌詞がミームになろうがからかわれようが、もう少し広く理解されることを望んでいた気がします。
この曲の歌詞は実はすごく直感的にストレートに出たものですが、韓国語で書くのがものすごく難しかったです。
実は最初に英語をたくさん使っていたんですが、メンバーたちから発音がちょっと難しいという反応もあり、この曲が韓国に関するものでもあるので、韓国語と英語を一緒に使いながらラインの言葉の響きを活かすのが本当に難しくて……すごく長くかかりました。
バンタンで学ぶ音楽用語
ミニマルなサウンド:ごまかしの効かない最小限の音楽
808ビート:数字はリズムマシンの型番を表し、低音の重さと高い音の鋭さが組み合わさったクールな魅力が、ヒップホップ・ダンスミュージック系で愛されている。足元から振動が伝わってくるような感じ。
どんな曲?
韓国人としてのルーツを誇り、重い低音と鋭いラップで勝負する、クールで硬派なヒップホップナンバー。ある意味ものすごくバンタンらしい曲。
Mike WiLL Made-Itによる重厚な808ビートが、壁を打ち砕く槌のよう。ラプラのGang Vocalsも楽曲の硬さを際立たせ、本気を感じさせます。
世界のどこにいても自分たちのルーツを捨てず、異端児であることを「誇り」へと昇華させている歌詞には、成熟した反骨精神が漲っています。
K-POPから生まれたヒップホップアイドルとしての第二章を宣言する歌。
❹FYA (3:00)
Produced by Diplo, Flume, NITTI
Harley Streten, Gregory Aldae Hein, JPEGMAFIA, Thomas Wesley Pentz, Kurtis Wells, RM, Jung Kook, Richard Cook Mears IV, SUGA
🐿️:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのJ-HOPEです。僕たちのアルバム「ARIRANG」を楽しんで聴いてくださっていますか?
あっ、熱いのでご注意ください、4曲目のトラックはかなり熱いです。まさにハイパージャージークラブ・ジャンルの『FYA』です。最初から最後まで200度の熱気で駆け抜けるタイトルのように、情熱的な雰囲気が漂うトラックになっています。
最初から登場する、熱い息遣い。そして、機械が壊れたまま動いているようなサウンドが印象的だと思いませんか?
僕たちBTSにしか出せない、重厚なカリスマ性が際立つ一曲だと自負しています。会場でARMYの皆さんと一緒にこの歌を歌いながらジャンプすることを考えると、今からワクワクします!
ARMYの皆さん、僕たちと一緒に会場の熱気をさらに高めていきましょう。
🐹:ああ、これ最高。
🐱:すごくテンション上がりますね。
🐿️:本当に最後に決まった曲です。
🐨:この曲は僕が本当に推した曲で、僕がめちゃくちゃ大好きな歌です。
🐨:「お、これ良いね」ってなると、「Fire! BRRR!」っていつもやってた(笑)。それで、あのオートバイの音を聴きながら「Fire!」ってやってみたらどうかなと思ったんですが、JPEGMAFIAが急にマイクを握って、その声をそのまま繋げてやってくれたんです。それを聴いて、「できた、これだ!」って。ステージをしながら一番楽しめる曲だと思います。
🐱:書きながらすごく楽しかったです。あえて2000年代初頭の感性のラップをやりたかったんです。だから歌詞を書く時も、普段は突飛な歌詞とか書かないんですが、ただこれを聴いて笑ってくれたらいいなと思って、スラスラと出てきた曲です。
『Hooligan』を超える曲を作りたい!と思って作った曲だそうです。
🐨:僕は個人として、ただすごくブッ飛んだ曲を一つ作りたかったんです。
『Aliens』や『Hooligan』や『Body to Body』は全部意味があるから、一つはただ頭を空っぽにして遊べる、本当にノリだけの、そういう公演をする時にただみんなで飛び跳ねながら、完全モッシュピットを作るような、そんなのを想像していた気がします。
(中略)
実はこれ、メンバーの中で何人かが「ちょっとよく分からないな」と言っていたんですが、結局公演をやってみてからみんな受け入れました。「あ、あの曲必要だった」って。
バンタンで学ぶ音楽用語
ハイパージャージークラブ:「ハイパーポップ=機械が壊れたまま動いているようなサウンド」+「ジャージークラブ=中毒性のあるリズムを持つダンスミュージック」
モッシュピット:観客が激しくぶつかり合って盛り上がるエリア
どんな曲?
これのステージかMVを見るまでは死ねない、と決意してしまうほど尖ったパフォーマンス曲。
Diplo、Flume、NITTIという電子音楽の巨頭が集結した、超攻撃的でエネルギッシュなダンスナンバー。
すべてを焼き尽くす情熱とウイルスのような拡散力に身を委ねて、踊るしかない。チケットが当たった人は心肺能力を鍛えて行くべき!!
❺2.0 (2:49)
Produced by Mike WiLL Made-It, Pluss
Michael Len Williams, Asheton Terrance O'Neil Hogan, Atia Boggs, Charles Hinshaw, RM, j-hope, V, Jung Kook, John Mitchell, Derrick Milano, Pdogg, SUGA
🐤:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのJIMINです。今回の曲は、エキサイティングな雰囲気の『2.0』という曲です。
Mike WiLL Made-It プロデューサーチームと共に制作した、ヒップホップとトラップ・ジャンルのトラックになっています。変化と成長を経て、新たな局面に入った僕たちの姿勢を新鮮に表現しようと努めました。
『2.0』という楽曲のサビ部分にある「You know how I do」という僕のパートが本当に魅力的だと思うのですが、レコーディングを進めながら、この部分を面白く生かそうとたくさん努力した気がします。ARMYの皆さんもたくさん気に入ってくださって、一緒に歌っていただけたら本当に嬉しいです。
このサビ部分の、中毒性あふれるダンスも真似して踊っていただけると、とても楽しいと思います。余裕を持って自信たっぷりに、ARMYの皆さんらしく踊りこなしてくれると信じています。
🐨:J-HOPEについて話すと、彼は元々ストリートダンサーでした。このアルバムで僕が一番好きなラップパートは、『2.0』という曲での彼のバースです。すごく中毒性があるんです。J-HOPE、おまえは本物のラッパーだよBro!
ここ、ナムさんは盛り上がってるしグクもアハハって高い声で笑ってるしで、めっちゃかわいいですw
ボカラにとってはすっごい難曲だったらしくて、ジミンちゃんが「正直、自分の歌唱力が(曲の難易度に)追いつかないと感じたから」反対した、と言っています。
🐱:ずっと「do, do, do」って聞こえてくるんですよ。「do」だけで6時間は聴いた気がしますw
🐿️:僕とヒョンとジョングクと……思い返すと、あの時セッションルームにジョングク、テヒョン、僕の3人がいたんですが、このビートがずっと鳴り続けてました。
🐱:あのスネアの音のせいで、おかしくなりそうだったよw
🐰:「ちょっとだけ外に行ってくる」って言って外で寝ていたら、首を蚊に食われて……w
🐹:僕もこれ覚えているのが、『Like Animals』とかいくつか録音をしていたんです。他のメンバーがこのテスト録音をしていたんですが、僕が3曲終わらせる間、二人がずっと「do, do, do」って数時間やっていて。
🐨:「電話でも壊れたのかな?」って。
PdoggPDも危ぶんでたとか、ジミンちゃんが抗議してて日本にいるホビにも電話したとか、逸話の多い曲ですが、最終的に「入ってなかったらもったいなかった」となって本当に良かったw
ホビ・テテ・グクの作業部屋から生まれた曲。
タイトルが「ARIRANG」に決まる前の仮題が「BTS 2.0プロジェクト」だったそうです。そう聞くとすごく重要な一曲みたいなのですが、実際はボーカルラインがすごく苦労し、反対意見も出て、公演セトリからも外す案が出ていたとか( ;∀;)
ちなみにこの難易度激高な旋律を生んだのは、Charles Hinshawだそうですw
今回のアルバムでは、ARMY大好きな振付け曲になれそうな楽曲がこれしかないので、ナムさんはこの曲はいると頑張ったようです。結果的に、今は皆のお気に入り曲になっているそうで、本当に良かった!
🐨:『2.0』を一度よく聴いてみてください、ボーカルラインのメンバーたちのメロディが一つしかないんです。だけど、これを活かすのが本当に大変なんです。
何故なら音もすごく高いし、その言葉の響きが本当に難しいんですよね。 ブラックミュージックに対する理解度があったり、そういう本当にそっち系でなければ消化できないメロディでした。
(中略)
僕は『2.0』の振り付けを上手くやりたくて、毎日ダンスレッスンの1時間前に先に来て練習して、その後終わってから30分以上やってから帰りました。『2.0』を。
何故なら、毎日ジョングギ、ジミニ、ホソギ、テヒョンイを見ながら、「あ、本当に迷惑をかけたくないな」って。「僕もあの子たちみたいに雰囲気を出して、格好よくやりたい。僕だってキャリアがあるんだから」って。だから毎日あの子たちを見ながら分析して、ダンサーたちを見ながら分析して……
歌ですごく苦労してたのに、振付けになったら軽々と飛び回ってるボーカルラインと、それを見て負けん気を出すナムさん、大好きです( *´艸`)
バンタンで学ぶ音楽用語
トラップ:現代ヒップホップの王道ジャンルで、チチチッと刻まれるハイハットが特徴的。
ブラックミュージック:アフリカ系アメリカ人の伝統的な音楽ジャンル
どんな曲?
ゴリゴリのトラップビート。今までの、ラプラが語りボカラが歌うというグループ内の役割の境界線が消失し、ボカラが刻み始める実験作。
歌詞は「自分のものを取り戻しに来た」「10点満点中10点」と、頂点への再君臨を宣言しており、文字通りの「Ver. 2.0」。
ソロ活動と兵役を経て、それぞれにレベルアップした7人が一つに合体したからこその破壊力を物語る曲!
ジミンちゃんが言ってる、「真似したくなるような振付け」ってどこなんでしょうね。「You know how we do」で全員がキス投げてくるところかな?( ゚Д゚)シヌ
❻No. 29 (1:38)
このトラック『No. 29』は、韓国の国宝第29号に指定されている聖徳大王神鐘の響きです。
🐨:エミレの鐘の音を、サンプリングのように……昔のSKITみたいに「これが幸せなんじゃないか?」「ビルボードに行けるかな?」とか、そういうことよりも……
(中略)
🐨:周波数が完全になくなるまでが1分37秒だったから、そう決めたんです。
滅多に鳴らさない鐘なので、鳴らす時は重要人物から選ばれた10名程度による予約制になるらしいのですが、ナムさんに声がかかったそうです。仕事で行けなかったのは残念でしたね!

🐨:いつか僕が突いてみることができたら、絶対に突いて聴いてみたい、そんな風に思います。いつかコンサートでも一度プレイしたいですね。
サンプリング音源
国立慶州博物館の聖徳大王神鍾(エミレの鐘)
どんな曲?
聖徳大王神鍾の打鐘音そのものを記録した、ある意味儀式的なトラック。煩悩が消えそう。
これが「ARIRANG」に入ったことにより、エミレの鐘を検索する人が大量に出たと思われ、博物館や韓国はバンタンに足を向けて寝られない展開。
自国の歴史的遺物を世界に教え込むバンタンは祖国を愛し、自分たちの持ってる影響力を「善」として使おうとしているし、やっぱり尖ってるなと思わされますw
❼SWIM (2:39)
Produced by Tyler Spry, Leclair
James Essien, Sean Foreman, Tyler Spry, Jamison Baken, Ryan Tedder, RM, Kirsten Allyssa Spencer, Derrick Milano, Pdogg
🐻:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのVです。今回のアルバム「ARIRANG」のタイトル曲『SWIM』をお届けします。
『SWIM』は愛について歌っている曲です。ARMYの皆さんの経験によって、それぞれがこの曲を違った視点で捉えることもできますが、僕たちはこの『SWIM』を通して、人生に対する愛を語ってみたいと思いました。
押し寄せる人生の波を自分なりのペースで淡々と乗り越えていこうとする意識、その意志こそが、僕たちが『SWIM』で解き明かしたかった人生への愛なのだと思います。
海岸でゆらゆらと揺れる波を想像しながら、リラックスした気持ちで聴いていただければ嬉しいです。近いうちに「SWIM」が、皆さんの頭の中でずっと鳴り響くことになると思います。
はい、僕たちの『SWIM』のステージも、たくさん愛してください。
🐨:この歌は、実は序盤にできた歌なんですが、聴き心地が良くて、ずっと耳に残るんです。でも、強烈ではないんです。よく聴いてみると、アレンジメントで使っている楽器が少ない。メロディも「ラララ」という感じではなく、どこか漂うような歌じゃないですか。これをタイトル曲にするまで、本当に紆余曲折ありましたが、それでもこれがタイトルにならざるを得なかった理由は……まず、多くの人に届く歌だと思ったからです。
🐱:それもそうだし、僕も準備しながらアルバムを一番たくさん聴きましたが、一番飽きなかった。

グクは最初、タイトル曲にはもっとノッて踊れるような曲がいいと反対していたようですが、ナムさんの歌詞力が勝った様子。ラブソングとして聴けばラブソングになる、多面的な魅力の歌詞ですよね( *´艸`)
🐥:これまでの僕たちの歴史があるから、何て言うか……
🐨:『IDOL』とか『Dynamite』みたいな?
🐱:起承転結がはっきりした、K-POPっぽい?
🐥:確かなダンスを力強く見せられるような……「防弾少年団がカムバックしました!」なのに「swim……」だと……って思ったけれど、途中でヒョンが歌詞を書いたじゃないですか。あれは受け入れざるを得ません。「今の僕たちのチームに最もふさわしい歌だ」と共感したし、完全に同意するようになりました。
「一日一日泳いでいくのが、それが人生なんだな」という話をしている流れで、ナムさんがさらっと「まあ僕は泳げないんですけど」って言った気がしますね。運転免許の次はプールかなw
ホビが何気に、現在の自分達を取り巻く状況に触れてる気がしますね。
🐿️:今も泳ぎ続けなければならないけれど、海がちょっと激しく荒れてはいますよねw
🐨:これは本当に申し訳ないけれど
🐥:津波じゃないですか?
🐨:これくらいなら三角波ですよ。
🐿️:波がちょっと……これをどう泳ぎ抜くかw
🐥🐱:僕たちらしく、また進んでみるんです。

🐨:僕にとっては、ちょっと『Swim』は本当に、僕のお墓のなかで聴きたい、そういう曲です。
ラブソングのように聴こえたりもするけれど、ただ人生に対する話でもあるんですよね。そういうふうに、二重の意味に聴こえるようにしたかったんです。
月とサメが浮かぶこの場所で、あなたを見つめながら……「あなた」は僕が愛する人かもしれないし、ファンかもしれないし、自分自身かもしれないし、僕が見つめる僕の人生かもしれないし。
ただ、そういう色々な感情……つまり喜怒哀楽が全部入った、ものすごく稀な曲だと思いました。
ナムさん個人としては、もっと愛されてほしい曲だそうです。
物足りないという批判が口惜しく、もっと歌詞を含めて楽しんでもらえたらという気持ちと「もう歌詞は読まれないのかな」という悲しみを滲ませていて、こちらも切なくなりました。
どんな曲?
Tyler Spryによる洗練されたオルタナティブ・ポップ。
環境音楽のような癒しを感じさせるサウンドで、日々生まれる波を越えていく力と慰めを与えてくれる一曲。
「砂漠を海にする」という初期の物語の先にある、荒波の現実を淡々と、しかし情熱的に生き抜くと告げる歌詞。
目的地にたどり着くことよりも「泳ぎ続ける姿勢」そのものを人生への愛と定義した、バンタンの「精神的な現在地」を表しているようです。
大声で歓声を上げて背中を押し、手を引いて走るより、共に泳ぎ続けようと寄り添う『SWIM』をタイトル曲にしたところに、今のバンタンの価値観が感じられます。
❽Merry Go Round (3:49)
Produced by Sam Homaee, Sarah Aarons, Kevin Parker
Sam Homaee, Sarah Aarons, Gregory Aldae Hein, Kevin Parker, RM, SUGA, j-hope, Derrick Milano, Pdogg
🐰:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのJUNG KOOKです。僕たちの「ARIRANG」、楽しんで聴いてくださっていますか?
いつの間にかもう8曲目のトラックですね。
この曲は『Merry Go Round』というオルタナティブ・ジャンルの曲で、Tame Impala の Kevin Parker さんが作業に参加してくださった曲でもあります。サイケデリックなサウンドに温かみのあるシンセサイザーのコードが加わり、どこか懐かしく包み込まれるような心地よさを感じる一曲です。
中盤に登場するギターサウンドが、長い余韻を残していますよね?
『Merry Go Round』は、回転木馬のように繰り返される人生の輪の中で耐え抜く物語を歌っています。この曲が、ARMYの皆さんが疲れたり、少し人生が重たく感じられる時に、ほんの少しでも慰めになれば嬉しいです。
曲の中に登場する力強いドラムサウンドのように、僕たち皆でしっかりと乗り越えていきましょう。
🐨:アルデ(Gregory Aldae Hein)というソングライターがいるのですが、彼はとんでもない天才です。今回のアルバムでも多くのことをしてくれました。僕は彼にミッションを出したんです。「このビートが最高だ。君のソングライティングとボーカルなら、このKevin Parker のトラックと素晴らしいコラボレーションができると思う」と。
そして「人生はメリーゴーランドのようなものだ、という話を書きたい」と伝えました。彼は「OK、インスピレーションが湧いた」と言って、ものの1時間ほどでメロディを書き上げました。奇跡が起きた瞬間でしたね。
:07~)
この話がもっと詳しく語られているのがこちら。
🐨:アルデに、「僕、ちょっと別の部屋で歌詞の作業をしてくるから、メリーゴーランドをテーマにアイデア出しをしてくれる?」って頼んだら、40分後にアルデが僕を呼んで、今のボーカルをそのまま歌ってくれたんです。
歌詞の一言一句も変えずに。だから「もうできちゃった!」って。そんな曲でした。アルデが本当に上手く書いてくれました。
🐥:第2の『Spring Day』になってくれたら嬉しい、本当に良い歌だと思います。
🐨:軍隊でもそうでしたし、同じように『SWIM』みたいに、このアイドル、あるいは歌手として生きながら、一日一日が本当に繰り返されて、繰り返されることから抜け出せない……だけど、そこで希望を語るのが『SWIM』で、倦怠と絶望を語るのが『Merry Go Round』なんですよね。
だから「僕はいつも回転木馬を考えていた。あの軍隊でもそうだったし、この生活をしながらも、降りることができない回転木馬を考えていた」と。
(中略)
メンバー全員に聴かせて、「あ、これは本当にこの曲、絶対に入ってほしい。僕、この曲は本当に自分にとって『Spring Day』みたいだ」って。
そうやって入れた曲なんですけど、ちょっと悲しいですよね。アルバムにある曲の中で、唯一あからさまに悲しい。
なので、僕がお話しした内容をベースに、アルデが歌詞を書いてくれました。
「I wish that I could tell you that it's over.(もう終わったんだと、伝えられたらいいのに)」
「I wish that I could walk away from pain.(この痛みから、いっそ逃げ出してしまえたらいいのに)」
「My life is like a broken roller but maybe I'm the only one to blame(僕の人生が壊れたジェットコースターのようでも、責める相手は自分しかいない)」
そうですよね。僕のせいなんですよね。自分の人生、全部自分のせいじゃないですか。そういう気持ちだった気がします。
バンタンで学ぶ音楽用語
オルタナティブ:型にはまらない、自由だったり実験的だったりする音
サイケデリック・サウンド:音が揺れたり重なったりする音響効果
どんな曲?
夢の中にいるような不思議な音響効果と、どこかアナログ感のある電子音の和音。心地よいギター&シンセ。そこに回る遊具のようにも、現実をしっかり歩むための指針のようにも感じられる力強いドラムが合わさった一曲。
降りたくても降りられないメリーゴーランドのような運命を痛みと共に受け入れ、華やかな成功の裏側にある「終わりのない繰り返し」と「責任感」をノスタルジックな優しさで包み込んでいる。大人になった、かつての子供の独白。
全員が回転木馬に乗ってるので、ラプラも歌います。頼むから歌ってる顔を見せてほしい……!
❾NORMAL (3:01)
Produced by Ryan Tedder, Sean Cook
Sean Foreman, Livvi Franc, Ryan Tedder, Sean Cook, RM, j-hope, SUGA, Kirsten Allyssa Spencer, Derrick Milano, Pdogg
🐹:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのJINです。9番目のトラックは『NORMAL』というイージーリスニングな曲です。
オルタナティブ・ポップ・ジャンルの楽曲で、Ryan Tedder さんがプロデュースに参加してくださいました。冒頭に登場するドラムの音が、ずっしりと耳に響きます。
『NORMAL』は、僕たちが普段感じている日常的な感情を淡々と解き明かした曲です。この歌の魅力を挙げるなら、メンバーたちの力強い歌声ではないでしょうか。
そこに語り掛けるように展開されるシンギングラップが加わり、僕たちのメッセージがARMYの皆さんの心へより深く届くのではないかと思っています。いつも僕たちの物語に耳を傾け、関心を持ってくださって本当にありがとうございます。
🐿️:僕のお気に入りです。
🐨:元の歌詞は、愛する恋人への執着的な愛、それは「ノーマル」ではない、というような内容だった気がします。でも、それを僕たちに適用するのは少し難しいから。
🐥:この歌詞の内容をどうするか、僕たちでも本当にたくさん話し合いました。「僕たちの『ノーマル』とは何だろう?」「人々の『ノーマル』とは何だろう?」って。
🐨:『NORMAL』も本当に悲しい曲ですよ。メロディはすごく希望に満ちているじゃないですか。
これ、僕が元々は歌詞を最初に韓国語で全部書いたんですが、英語に変えたんです。まあラジオのこともあって。
なので、おそらく韓国語バージョンがあります。メンバーたちがみんな録音をやっておきました。韓国語でできたバージョンがあります。出るかどうかは分からないですが。
(中略)
今、僕がBTSとして生きながら、「僕にとっての正常性とは何だろう」「僕にとって一般的なこととは何だろう」(と考えて)あ、そうなんだと。ある日は僕を愛していると言い、ある日は「消え失せろ」と言う。有害な関係なのに離れられないカップルみたいに……外側にいる人々や僕たちを愛していない人たちは、そういう感じだなと。
ある日は持ち上げて、ある日は叩き落として、ちょっと「青旗上げて、白旗下げて」みたいな、そんな感じ。それが(僕らにとっての)ノーマルだ。そういう気持ちで書きました。
(中略)
「a minute to turn me off(1分でいいからオフになりたい)」
自分が選択して生きてきた自分の人生だし、僕のせいだけど、人々の視線から少しの間だけ抜け出したいと、そう思うことくらいはできるじゃないですか。僕が自分の人生を放り出したいという意味ではなく、ほんの少しの間だけ「人々が僕のことを忘れてくれたら」と願うことくらいはできるじゃないですか。
ナムさんの話を聞くと、『Merry Go Round』と『NORMAL』は対の曲なんですね。
ある意味では、軍隊というまったく別の世界に属したことで見えたものが描かれているとも言えるかもしれませんし、この「悲しさ」を直視してなおステージへ戻りたいと願い、先へ進むため足元へ置いていった感情がここに残されているのだと受け取れるのかもしれないと感じました。
ライブでは、楽しそうに歌ってほしいと語ったナムさん。吐き出された苦痛を昇華できるのは、ARMYの歌声だけなのかもしれません。
バンタンで学ぶ音楽用語
シンギングラップ:歌うように言葉を紡ぐスタイル
どんな曲?
Ryan Tedderによるポップアンセム。シンギングラップと壮大なドラムが、高揚感と切なさを同時に演出し、胸に訴えかけてきます。
冒頭で歌われるのは、「燃料・報酬ホルモン・化学物質」であり、カッと燃え上がる興奮と喜び、刹那の爆発的な燃焼。
特殊な人生を日常にせざるをえないまま、その中で「本当の自分」を維持しようとする葛藤をさらけ出した、ある意味最もバンタンらしい一曲。
ジン君が「イージーリスニング」と紹介しているように曲自体はキャッチーで聴きやすいけれど、昔ならAgust Dがラップで罵ってたような最も重い本音を「極上のポップソング」というオブラートに包んで差し出してくるあたりに、第二章のあなどれなさを感じてしまいますね!
➓Like Animals (3:09)
Produced by Diplo, Artemas Diamandis, Toby Daintree, Kevin White
Thomas Wesley Pentz, Artemas Diamandis, Toby Daintree, Jesse Fink, Kevin White, RM, Kirsten Allyssa Spencer, Beau Nox
🐱:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのSUGAです。僕たちの「ARIRANG」、いよいよ10曲目のトラックです。
今回の曲は『Like Animals』です。Diplo プロデューサーが参加してくださった曲で、サイケデリックなトリップ・ホップ・ジャンルの楽曲です。幻想的で、どこか物寂しい雰囲気が非常に印象的な曲だと思います。
曲の最後に登場するギターソロも、すごく魅力的だと思いませんか? 切り裂くようなサウンドが、曲の感情を極限まで高めてくれているようです。
僕たちは『Like Animals』で、飼い慣らされるよりは熱く生きていこうというメッセージを込めました。
ARMYの皆さん、自分自身の道を歩みたいですか? それなら、僕たちBTSが共に歩みます。この歌を聴きながら、僕たちと一緒に熱くなりましょう!
ユンギのお気に入りらしくて、「これが入らなかったら僕がキレるところだったよw」と言ってます( *´艸`)
🐨:これでTikTokですごく流行ったアーティストですが、僕たちがやってこなかったスタイルですよね。
🐿️:ロックバンドを連想させるような、バンドらしい曲です。
🐱:A&RやパンPDも含め、少し外れそうになっていた曲ではあったんです。
🐨:(アルバムに)深みを加えてくれたと思います。
🐱:アルバムのトーンと合わないと言われて。これだけバンドサウンドが強いから。でも僕たちが「絶対に入れなきゃ」と言って入った曲です。
最初の歌詞は、サディズム&マゾヒズム要素のあるセクシャルなものだったらしいです。「獣になりたければなっちゃえよ、ベイビー」みたいな。
そのため、『Body to Body』と同じ判断で路線変更。
🐨:僕たちがやったことのなかった……僕はサイケデリックがすごく好きなんですが、やったことのないスタイルの曲でしたから、こういうのはArtemas(アルテマス)がまたたくさん助けてくれましたよね。
こういうサウンドが入ってこそ、僕たちがもう少しこれから前に進んで、一歩前進することができる。同じことばかり繰り返すわけにはいかない。そう思っていた気がします。
バンタンで学ぶ音楽用語
トリップ・ホップ:ヒップホップよりテンポを落としたビートが特徴
サイケデリック:幻想的で眩惑的な音楽スタイル
どんな曲?
トリップ・ホップ特有の重く沈み込むようなリズムと幻想的な音の中で、激しいギターが感情を爆発させていく、中毒性の高い一曲。
幾重にも重なる砂嵐のような、歌声のミルフィーユが印象的。
「本能のままに食べ尽くせ」。完璧なアイドルではなく、影や汚れを持った「野生の人間」としての解放。
清廉潔白なイメージを脱ぎ、内面にあるドロっとした欲望や人間臭さをセクシーに、しかし美しく歌い上げていくところに、表現者としての「成熟した逸脱」を感じます。ヤバくていい( *´艸`)
公演で聴くと、このハモりを生で!?って二度見します。
⓫they don't know ’bout us (2:44)
Produced by Pdogg, GHSTLOOP, Y2K
Pdogg, GHSTLOOP, Ari Starace, RUG, Kurtis Wells, Jimin, RM, SUGA, j-hope
🐿️:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのJ-HOPEです。「ARIRANG」は、僕たちがいつもそうしてきたように、自分たちの物語を真摯に解き明かそうと努力したアルバムです。11番目のトラック『they don't know ’bout us』も、やはり僕たちの物語を率直に詰め込んだ一曲です。
この曲はヴィンテージな感性が際立つヒップホップ・トラック・ジャンルの楽曲なのですが、サビで繰り返される「they don't know ’bout us」という歌詞が耳に残りませんか?
少し照れくさくて決まりが悪いですが、もし誰かに僕たちの成功の秘訣を聞かれたら、僕たちも「よく分からない」と答えるでしょう。僕たちはただBTSらしく、黙々と走り続けて来ただけ。
そんな僕たちの物語を、等身大でありながらウィットを交えて表現した曲です。
🐥:この歌は、前日にナムジュニヒョンとたくさん対話をしながら……。
🐨:あの時、たくさん話したね。
🐥:もともとは「You Make Me」から出発したんです。
🐨:「You make me weak(あなたは僕を弱くさせる)」。
🐥:実はファンの皆さんを思い浮かべながら、最初にキーワードを得たんです。
🐨:でも、最初は上手くいきませんでした。
🐥:ええ、「ファンの方は僕たちのことをよく知らない」「僕たちはまだこんなに情けなくて弱いんだ」というところから出発して、こんなにカッコいい曲に生まれ変わったのだと思います。
何か一個やってみようか、という感じでジミンちゃんミッションがあったみたいですね。
イゲマジャでも楽曲制作に意欲を見せてましたし、「やりたいなら頑張ってみようか!」からの「FACE / MUSE」組PD再集合だったなら熱いなあ。
JM「曲を提供してもらう方が効率はいい気はする。アルバム制作に一年かかった。その間休んでないけど、やってることは他の人より少なかった」
JK「目指すものが違う。もちろん音楽で自分のことを伝えるのも大事だけど、作られた曲を自分のものにすることも大事だ。僕はそれを重視してる。いろんな人に色んな曲を僕の声で届けたいんだ。今はそうすることで認められたいという気持ちが大きい。僕は人に語るような話がない。普段から考え事をしたり、記録したり、感性を刺激されたりもしない。だから僕が持ってる才能を使って、表現する役割を果たすんだ。歌うことが楽しいから」
JM「僕は両方やりたい。曲を作るのは面白い」
楽曲としてはサンプリング色が強いので、ユンギの好みだそうです。
ヒップホップは音楽ジャンル的に、サンプリングで色んな曲のコラージュみたいに音を組み立てるという特徴があると聞くので、元々親和性があるんだなと思いました。
🐨:JIMINがいつも話をしていました。「今回のセッションで、自分は本当にすごく成長した」って。歌うことも、メロディを書くことも。
(中略)
「どんな話をしてみようか」と考えているうちに、「You make me weak」という言葉を僕が切り出しました。「僕が考えているのはそれだ」って。
だけどこれ、実は皆さんに向けた言葉なんですよね。「You make me weak(あなたは僕を弱くさせる)」。
愛する人に対して言う言葉ですよね。「You always make me weak.」
それが悪く作用することもあるし、良く作用することもあるけれど――『NORMAL』みたいに――つまり、こういうことです。ちょっと「皆さんは僕を脆くさせます」と。
僕を無防備にさせる……いつも皆さんに対して正直でありたいし、そうなんだけど、それでもまた言うことができないことがあったり、僕だって格好よくいたかったり。
だけどそんな――僕がまとっている殻やペルソナが解除される。
最初はそんな甘い雰囲気のラブソングだったのですが、「ARIRANG」全体のカラーと合わず迷っていたそう。
「ヒョン、何で『You make me weak』、弱くさせるんですか?」という問いにナムさんが「他人は僕たちを知らないから。僕たち自身ですら知らないのに」と答えたのをジミンちゃんが面白がり、他のPDと発展させたのが今の形になったそうです。こういう偶然からの転換が、ソングキャンプの化学反応でもあるのかもしれませんね( *´艸`)
他人は外から経済効果がどうとか勝手に言うけど、それを生んだ僕らの歴史はラポール(関係性)の内側にいなければ知ることができない、とナムさんが語っていました。
どんな曲?
レトロサウンドに心臓の鼓動のようなドラムが安定を与え、最新技術で着飾るのではなく基本に忠実でシンプルなサウンドが、飾り気のないメッセージに説得力を与える一曲。
外で嵐が吹き荒れても、家の中へは入って来られないという事実を見せつけ、「彼らは僕らのことを知らない」という言葉の裏に「僕らは僕らのことを知ってる」という自信を滲ませています。
ジミンちゃんが制作をリードした最もBIGHITらしい音で、自分たちの本質を語る姿に、再びチームとしての絆を確信した7人の余裕が感じられます。
この曲がここにあるから、アルバムの中で語られた不安が受け止められ、心置きなくARMYへの愛パートへ移行できるのではないでしょうか。
⓬One More Night (2:47)
Produced by Diplo, Pdogg, NITTI
Thomas Wesley Pentz, Pdogg, Beau Nox, Richard Cook Mears IV, RM, SUGA, j-hope, Ant Clemons
🐥:こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのJIMINです。「ARIRANG」12曲目のトラックは、Diplo プロデューサーに参加していただいた『One More Night』という曲です。
アシッド・ハウスとウエスト・コースト・ポップの感覚が交差するトラックなのですが、この曲を聴くと、どこか魅惑的な雰囲気を感じませんか?
一日中頭から離れない「ある存在」への感情を、「You’re my fantasy」というサビの歌詞と率直なラップを通して、直感的に表現した歌です。
もしかしたら、この歌に込められた感情は、僕たちがツアーをしながらARMYの皆さんに会うとき、一番お伝えしたい気持ちなのかもしれません。
このうっとりするような瞬間が夢ではありませんように、そして、もう一晩だけでも続きますように……
僕たちは、ARMYの皆さんの前で歌い、踊っているときが一番幸せなのですから。
🐥:こういう曲こそドライブに最高なんですよ。「イージー」ってことです。
🐰:僕たちの昔のカラーが少し混ざっているような。
🐻:僕たちの曲『HOME』のような……
🐥:今の季節にも合うし。
🐱:昔のBTSの音楽のような感じもして。
🐿️:ドライブにぴったりですね。
🐨:これがアルバムを少しイージーに、柔らかくしてくれています。
ハードな前半を和らげるクッションみたいな曲の位置付けでしょうか。
入れるかどうか迷ったわりに切なく歌ってたよね、ってワイワイ喋るバンタン、騒がしかわいかったですw
R&B系のラチェットでちょっと物悲しい雰囲気。
実は意見が分かれ、ホビはそんなに……だったらしいです。ナムさんはこの曲ではホビが歌うヴァースが一番好きだそうですが( ._.)φメモ
🐨:「언젠가 너로 인해
한참을 울게 되겠지
(いつか君のせいで、しばらく泣くことになるんだろうな)」
「두려운 건
벌써 슬픈 건
너무 닮아버린 그림자
(恐ろしいのは、既に悲しいのは、あまりに似通ってしまった僕たちの影)」
つまり、ある人を愛しているのに――それが恋人かもしれないし、あるいは本当に皆さんかもしれないけれど――僕はその人にあまりに多くのことを頼っているし、あまりに多くの愛を与え合っている。
あまりに幸せな時にすごく悲しくなる感じ、分かりますよね?
あまりに互いが似てしまって、一緒にいるのがあまりに良くて、もうその喪失が……確かに「時節因縁(訳注:物事が起こる適切なタイミングや巡り合わせ)」というものがあって、あるいは僕たちが、まあBTSがどうにかなることもあるかもしれないし、あまりに多くのケースがあり得るのに、世の中のマルチバースのそれまで想像して悲しんでしまうような、そういうバカみたいなこと。だけど、それもまた愛だと思うんですよね。
その気持ち――すごく脆くて傷つきやすい本心。
それでも、もう一晩だけもっと一緒に何かをやりたいというその気持ち。
最も幸せな瞬間に、最も悲しい未来を見つめる人間の因果……そんなことを考えていた気がします(照れ笑い)
「公演でいつか歌うんじゃないかな」とナムさんは思っているそうです。
※ホビがライブ配信でARMYに「何でこの曲嫌いなの?」と聴かれて、「好きじゃないわけじゃないんだけどw」と笑ってました。
だけど、ガイドを聴いた時点では好みのビートじゃなかったけど、メンバーが歌ったバージョンを聴いたら「いいじゃん」ってなったみたい。
バンタンで学ぶ音楽用語
アシッド・ハウス:電子音を特徴とする80年代のダンスミュージック
ウエスト・コースト・ポップ:爽やかでキャッチーなポップス
ラチェット:アメリカ西海岸発祥のクラブミュージック
どんな曲?
刺激的なアシッドと開放的でメロディアスなウエスト・コーストが混ざり合った、ロマンチックで中毒性の高いダンス曲。24時間ずっと夢の中にいたい、という浮遊感が特徴。
バンタンサイドから見ると、ツアーの夜の陶酔した瞬間を「もう一晩だけ」と願い、ARMYとの再会が「夢」ではないことを確かめたいという祈りであるように聴こえてきます。
公演のクライマックスで「ああもう終わってしまう」と泣きそうになってしまうARMYの気持ちと対になっている、幸せ過ぎるからこその喪失への恐怖が、ひっそりと漂います。
『Body to Body』が再会のための扉だとしたら、これはそのノブを掴む日を何年も待ち焦がれたバンタンによる、純粋な渇望。出会うタイミングはもうすぐそこ。
⓭Please (2:52)
Produced by Tyler Spry
Tyler Spry, James Essien, Ryan Tedder, RM, SUGA, j-hope
こんにちは、Apple Music リスナーの皆さん。BTSのVです。
僕たちの今回のアルバム、13番目のトラックは『Please』という曲です。ゆったりとリラックスして聴けるトラックです。
トラップ・ドラムと重量感のある808ベースを中心に、ローファイ・シンセとインディ・ギターのサウンドが調和した、温かい雰囲気の楽曲になっています。
『Please』には、どんな状況でも相手と一緒にいたいという率直な感情と、揺るぎない確信を込めてみました。明るく重なり合う僕たちのハーモニーがとても魅力的だと思うのですが、いかがでしょうか? 温もりが感じられませんか?
爽やかに一日を始めたい朝や、仕事を終えて一息つく時間、あるいはゆったりとした週末を過ごすときに聴くのがぴったりだと思います。ARMYの皆さんの休息のひとときに、この歌が寄り添えたなら本当に嬉しいです。
🐨:僕は、この歌がもっと『HOME』みたいに感じます。
🐿️:あ、僕もどこかそんな気がする。
🐥:『HOME』みたいだけれど、もう少し……あちらは軽快な感じだったけれど、この曲はどこか切なくて。
🐿️:柔らかいけれど、すごく切なくて真心が感じられる曲ですよね。
🐨:本当にもう……これは、ARMYの皆さんに、僕たちを好きでいてくださる、愛してくださる皆さんに捧げる曲です。
🐨:これも少し難しくて、すごく文学的に書こうとしたのですが、サビがすでに「Baby, oh, please」じゃないですか。ただ直感的に、「お願いしよう。縋ろう」と。
「세상이 우릴 갈라놓을 때
한 걸음 더 다가설게
(世界が僕たちを引き裂こうとしても、僕が近づくから)」
「Even hell, I'm down(地獄だろうとかまわない)」
「If I'm with you, I'm fucking down(一緒なら何だっていい)」
「함께해 줘 나의 worst day(最悪な日でも傍にいてほしい)」
「I'm on my knees(跪いて祈るから)」
ただ、僕ができるすべての、男らしいそういう……
「僕と一緒にいてほしい。離れないで。僕と一緒にいて。僕を待っていてほしいんだ。僕は待つから」そんな感じ。
本当に最後のトラックの直前なだけに、率直にARMYの皆さんに捧げる、そういう曲だと思います。僕たちの行き交う声の重なりが、昔のBTSのアルバム収録曲の、あの美しいハーモニーの味わいがする気がします。だから、僕はすごく大好きです。
解説の大半がナムさんからの愛の言葉なので脳が麻痺して理解できませんが、ここまでドストレートになりふり構わず求めてくる歌はバンタン曲の中では超レアなので、とりあえず百回聴きましょう!
バンタンで学ぶ音楽用語
ローファイ・シンセ:あえて音質を少し落としレトロ感を加えた電子音
インディ・ギター:加工しすぎない素朴でクリアなギター音
どんな曲?
重厚な流行のリズムにチェロやストリングスが加わり、温かみと優しさで包み込むようなナンバー。
「Please」と歌い上げる天国のようなコーラスに抱き締められ、ラプラが語るのが「最悪な日を共にして」という懇願であり、膝をついてでも「あなた=ARMY」を求め、成功を分かち合うだけでなく互いの弱さや痛みまでを共有したい、という剥き出しの告白なので、ARMYは撃ち抜かれて倒れるしかない。はい死んだ!
ヤバイものを美しさに包んで差し出すというスキルをバンタンが覚えてしまった今、我々に抗うすべはない。MV出るか、どこかの音楽番組がスペシャル映像作るか、とにかく何でもいいから映像が見たい曲No.1。
⓮Into the Sun (3:47)
Produced by Pdogg, Diplo, Tyler Johnson, NITTI, GHSTLOOP
Pdogg, Thomas Wesley Pentz, V, Jimin, Teezo Touchdown, Ki-An Dee Kambaran, Richard Cook Mears IV, Tyler Johnson, GHSTLOOP, RM, SUGA, j-hope
🐱:皆さん、BTSのJUNG KOOKです。僕たちの「ARIRANG」、ここまで楽しんで聴いていただけましたか?
いよいよ僕たちのアルバムの最後を飾るトラックです。まさに『Into the Sun』という曲です。相手のもとへ駆け寄るという告白を、太陽に向かって進んでいく姿になぞらえて描いてみました。
「君が呼ぶならどこへでも駆けつける」という決意と、「夜が明ける瞬間を共に迎えよう」という約束が繰り返されるのですが、「I'll follow you」という歌詞が、まるで何かの誓いのように聞こえませんか?
この曲特有の、ゆったりとしていながらもパッと目の前が開けるような開放的な雰囲気が、僕はとても好きです。まるで広大な野原で開催されるフェスティバルを連想させたりもしますね。このアルバムを、最高に気分よく締めくくることができる一曲だと思います。
🐹:僕のお気に入りは『Into the Sun』です。Vが作ったんです。
🐻:(ニコニコして揺れ、一言歌う)
🐻:僕が書いたわけではないですが、兄さんたちのラップを歌詞として聴いた時、『Into the Sun』の歌詞がすごく…なんて言うか、成熟したと感じました。あ、いや成熟というよりは、すごく感動的というか。
🐱:僕は書いた時、むしろ少し重くなりすぎないように努力しました。個人的に、あまり重厚に行きすぎてはいけないと思って、全体的に少し軽やかに表現したんです。
🐻:その「軽やかさ」が与えるパンチがあると思います。
🐻:今回のアルバムの最後に急遽入ることになりまして。
🐥:でもこの曲、面白いのはテヒョンが(収録に)反対した曲なんですよw
🐨:自分で書いておいて、自分で外そうとしたの?(笑)
🐻:いや、自分が書いたものは書いたものなんだけど、これがアルバムのカラーに合うかどうか、そこは冷静に見極めなきゃいけないから。他にも僕が好きな曲や、ヒョンたちが書いた良い曲が本当にたくさんあったので、僕はそれで……(ちょっとモジモジするテテ)本当に良い曲が多いから、あえてこの曲が入る必要があるのかな?って。
🐨:力強いサウンドの曲が多いから、他の曲と被るんじゃないかと思うよね。
🐻:メンバー達がこんなに気に入ってくれるとは思わなかったです。
🐨:この曲がすごく美しいのは、結局、夕日に向かって走っていく7人の後ろ姿のような、エンディングにすごくよく似合う曲だからですよ。アニメのエンディングでクレジットが上がる時に流れてくるような曲です。

テヒョン褒めが止まらないジミンちゃん、喉がカスカスになるまで歌ったテテ、この曲のビハインドほんと好きです。
録音時にジミンちゃんがマイク間違えてPdoggPDに怒られたってエピソードが語られるんですが、その話の際中、何気に編集参加してるとこ見せてくるユンギとか、ジミンちゃんの指パチがカッコ良すぎるとか、関係ないとこが気になりすぎました(*ノωノ)
沈む太陽が照らし出すメンバー、ARMYの顔、アミボムやスローガン……ナムさんにとっては、公演での最高の光景、待ち望んでいる瞬間を思い起こさせる曲のようです。
🐨:本当にテヒョンイがまた他の方々と上手くやって、最初からこの曲はあまりに良くて「これは絶対に入れなければいけない」と話していました。ジンヒョンの声もものすごく美しいですし。
そして、僕は「全部韓国語で書かなきゃ」って(思いました)。
僕は「Right Place, Wrong Person」でソロ活動を経ながら、それまでやってきた作業をたくさん捨てたんです。文学的に説明して描写したり、絵を描くように表現したりすることを大方捨ててしまったのですが、この曲においてだけは、ただ元々の僕に戻りたいなと思ったんです。
(中略)
ああ、僕はこの曲が本当に……これもすごく例だと思うのが、「洗練されていながら、僕たちが大切にしていた味わいがある」という点です。
あと「I’ll follow you, Into the sun」というこのフックは、本当に誰もが一緒に歌えるものだし、このアルバムを締めくくるものすごく良い曲で、何一つ文句のつけようがないと思います。
どんな曲?
印象的なイントロ。重厚なドラムのリズムと、空に溶けていくような美しいメロディが、闇から夜明けにかけての光の変化を表しているようなラストナンバー。テテが制作に深く関与している。
夜明けを迎え、太陽に向かってARMYと駆けて行こう、家なんか知らん、という若さと解放感に溢れる完璧なフィナーレ。
輝かしい未来への誓いと、これから始まるワールドツアーへの期待が、アルバムを締めくくります。
「Dawn!」の強烈な響きが、私たちの別れの季節が終わったのだということを告げているようです。公演では是非全力で叫びたいところ。
「Dawn!!」
アルバム全体について
会話要約
●通常ならソロやユニット曲を入れますが、久しぶりのカムバックということもあり、全14曲すべてを7人全員の歌唱で構成した
●7人のバランスを保つため、ラッパーラインがボーカルに、ボーカルラインがラップに挑戦するといった新しい試みを取り入れた
●メンバーそれぞれの趣向が異なる中、「7人全員が同意する共通解」を見つけ出すため、議論を重ねることで納得のいくアルバムが完成
バンタンの音楽的ルーツである「韓国の伝統」そして「ヒップホップ」を、世界最高峰のエレクトロニック・サウンドで包み込んだ、攻め姿勢の「2.0」の宣言。
バンタンのダンスを見せる目的の曲から、一緒にノッて踊る曲へ変化しているようにも感じますね。
楽曲の演奏時間も全体的に短くなり、そういう部分ではトレンドが反映されているように思います。
全ての曲が7人歌唱なので音が非常に厚いのですが、ラプラとボカラの境界線が融合し出していたり、個々のスキルが上がったことで表現の幅が広がったりと、これまでにないサウンドが生まれています。
個性の強いPDが集う中、PdoggPDが全曲を取りまとめ、グクがほとんどの曲にバックボーカルを入れることで、「BTSの音」に昇華されている印象です。
「韓国の伝統」と「ヒップホップ」という大地に立ち、BTSは今後も進化し続ける。そんな印象を受けるアルバムでした。最後にARMYへの愛を駄々漏れにして来るとこ、いいですね( *´艸`)
収録曲の編成
ツアーで最高に盛り上がりそうなスケールの大きい『Body to Body』『Into the Sun』、ヒップホップ・アーティストとしての進化を感じる『Aliens』『2.0』、流行を押さえた最先端のダンスミュージック『FYA』『Like Animals』『One More Night』、そしてリスナーに寄り添う情緒的な『Merry Go Round』『Please』……。
最新の流行を取り入れつつ、ラッパー3人+ボーカル4人という表現力の幅を十二分に生かした曲編成だなあという印象です。ジャンル広いですね!
バンタンは激しい前半戦と穏やかな後半戦、という表現をしていましたが、個人的にはこんな感じかなと受け取りました。
狂乱のヒップホップ:世界よ、방탄소년단が帰って来た!
鐘に落ち着かされる1:38
チルでロウな内省世界:スターの抱える影と迷い
すべては愛に帰結する:7人の傍にはいつもARMYがいる
韓国とヒップホップというルーツを世界へ掲げ、エネルギーを爆発させた後は内面の揺らぎを見せ、最後はARMYへの愛に着地する構成は、ある意味馴染んだものであり「ああ、バンタンだな……」と思わせられます。
楽曲の持つ役割
ナムさんやユンギによる過去のアルバムレビューを聞いていると、彼らのアルバムは基本公演前提で用意されており、それぞれの曲が役割を持っていることがわかります。
今回も、アルバム内での役割と、公演のセトリの中での役割を両方考慮した様子が窺え、非常に興味深く思いました。
🐨:スタジアムを盛り上げるためのアンセム(賛歌)が必要です。だから、当然考慮しました。離れている間もずっと。
🐥:リストの順番についても、僕たちですごく話し合いました。
🐱:「アルバムをフルで聴いてもらうためには、イージーな曲も途中に挟まなければならない」って。
🐨:「ソフトな曲も必要だ」と。
🐿️:序盤は全部強い曲ばかりだったから。
🐥:最後まで聴いてもらえないんじゃないか、ってね。
🐹:「疲れてしまう」という話をしましたね。
🐱:バージョン2のような感じというか。
🐨:フルで聴いてもらえないのは残念ですからね。
🐻:前半戦、後半戦です。
🐥:聴いていただければありがたいです。
今回、ここで大きな役割を果たしたのが、ソロツアー経験者でもあるBTS切ってのマルチアーティスト・ホビです。
彼は転役後にシングル3曲(+コラボ曲)を発表しているのですが、その際LAでソングキャンプをやっており、そういう面でも経験が生きた様子。頼もしい!
🐨:後半になるにつれて、ホビが大きな役割をしてくれました。最初はただ作っていましたが、中盤以降に必要な曲が見えてきたじゃないですか。「こういう曲が必要だ、ああいう曲が必要だ」と。その時、ホビの判断が大きかった。「この歌は踊るのが難しい」「この歌はパフォーマンスが自然に浮かぶ」と。そんな判断が早くて……
🐿️:僕たちがパフォーマンス曲を探さなければならなかったので――ステージであれダンスであれ――パフォーマンス重視の作業を後半にたくさんしました。それについてメンバー同士でもたくさん話し合いました。
🐨:不思議でしたよ。「これはダンスになる、あれはダメだ」って言うけれど、僕にはどっちも同じように聞こえるし、踊れば何とかなりそうに見えるのにw(🐹:w)
2つのルーツ:韓国とヒップホップ
彼らが大事にしている原点(ルーツ)にはヒップホップもあるんだなという印象を、改めて受けますね。英語曲から入った人は、それに気づかせられるんじゃないかしら。
🐿️:僕たちは韓国人として見せたい部分もまたあったので、そんな部分をそのまま盛り込もうとした結果、正直に、淡白に表現できる部分が上手く出た気がします。ラップも多かったですが、それぞれのスタイルが溶け込み、調和したアルバムと曲たちが誕生したのではないかと思います。
「Aメロ→Bメロ→サビ」みたいに楽曲的な起承転結がある、わかりやすい構成の曲があまりないので、戸惑う人はいそうです。大丈夫、聴いてるうちに慣れます!
実験的な曲も多くて、「売れた英語曲路線でどんどん行こう」感がゼロなところが面白いです。『Hooligan』好きだわ( *´艸`)
歌詞カードを見てみよう
歌詞はナムさんがいるから、いつもながらのバンタンだなと思います。安定のナムジュンクォリティw
大物アーティストにも比肩していこうとする誇り高さや野心、等身大での当惑や焦りが盛り込まれており、聴く人それぞれの心に響く多面的な魅力を持っていると感じます。
歌詞カードにサンプリングされた音源の出所があったのですが、これが興味深かったです。
ユンギの『大吹打(Daechwita / デチタ)』『해금(Haegeum / ヘグム)』では自分で集めた伝統楽器のサンプリングを使っていましたが、今回はKBSや博物館などから借りていて、文化的価値の高いソースになっています。「韓国」をメインに出すに当たっては、そういう点でも敬意と配慮が必要なんだなと思いました。
楽曲におけるグクの存在の大きさ
歌詞情報のクレジットを読むと、グクがほとんどの曲をバックで支えており、実質彼の声がアルバム全体の音の厚みと統一感を担っていることがわかります。
Background Vocals(バックボーカル)
Body to Body:🐰Jung Kook
Hooligan:🐰Jung Kook, 🐻V
Aliens:🐰Jung Kook
FYA:🐰Jung Kook
2.0:🐰Jung Kook
No. 29:なし
SWIM:🐰Jung Kook, James Essien, Tyler Spry
Merry Go Round:🐰Jung Kook, 🐨RM, Sarah Aarons, Aldae, Derrick Milano
NORMAL:🐰Jung Kook
Like Animals:🐰Jung Kook
they don't know ’bout us:🐥Jimin, 🐨RM
One More Night:🐰Jung Kook, 🐨RM, Beau Nox
Please:🐰Jung Kook, 🐨RM
Into the Sun:🐰Jung Kook, 🐻V, Kaien Cruz
後半の情緒的な楽曲に厚みを加えているというナムさん、『they don't know ’bout us』を大事に作り上げているジミンちゃん、そして『Hooligan』『Into the Sun』という、パッと見ると持ち味とかけ離れたところにありそうな曲に参加しスケールを広げているテテなど、リストを見るだけで魅力的すぎて眩暈がします。素敵……!👈興奮するオタク
Background Vocals:
狭義だとメインボーカルに対するコーラスだが、バンタンの場合は公演シーンで見てもそれぞれがメインとハモリを入れ替えながら歌っているし、ジン君もハモっている。これは複数ボーカル状態だと思われる。
その場合のBackground Vocalsは、メインの歌声の裏に同じメロディを重ねて補強し厚みを増したり、吐息やイントロなどの演出音声を足したりして「音の壁」を形成し、楽曲自体の肉付けをする録音音声。
グクがここに入りまくっているということは、彼がジャンルの違う各曲に溶け込める技術の高さを持ち、「バンタンの声」の土台としてずっとレコーディングスタジオにいたであろう……という背景を想像させるということなので、興奮します!
ちなみに、クレジットには「Gang Vocals」というのもあります。
ヒップホップでもよく使われる、シュプレヒコールのような荒い叫びのことだそうですが、「ARIRANG」では『Aliens』『2.0』にラプラが参加しています。
『Please』ではPD陣が全員これに参加しており、俺らもやろうぜ!感が漂ってますw
メンバーからのオススメ曲
ナムさんが毎日好きな曲が変わると言っていたように、どの曲も皆語り出すと熱いですね。反対したり意見が違ったりするけど、最終的に納得した上で出したものだから、そういう過程も含めて大事なんだろうと思いました。
特に皆が好きと言ってたのは『Please』かな?
コメンタリーの中で、メンバー達がさりげなくアピールしているポイントも見逃せないですね。是非聴かなきゃ!( *´艸`)
🐱「僕のラップパートも、ぜひお楽しみいただければ」(『Aliens』)
🐥「サビ部分にある僕のパートが本当に魅力的」(『2.0』)
🐻「僕たちのハーモニーがとても魅力的だと思う」(『Please』)
私はこれが気になります……!!
「STUDIO NOTES I 'ARIRANG'」最後の会話によれば、『Hooligan』でのナムさんのパフォーマンスは「3段トゥワーキング(Twerking)」だったらしいんですが、な、なんかすごいせくしーなんですけど!?(動揺)
つのる公演への期待
バンタン自身も、楽曲作成の中で「自分たちの声を入れてみたら印象が変わった」という話をしていますが、彼らには彼らにしか出せない色がありますよね。
それを一番感じたのは、カムバステージでした。
私はクレジットやコメントから延々と楽曲について調べ、想像し、実際の曲を聴いて楽しんでいましたが、パフォーマンスを見るとまた印象が違いました。彼らの本質は公演で最高に弾け、輝くのだと感じます。
楽曲自体が持つ力を彼らの声が広げ、ダンスやビジュアル、高まる場の熱気を含むパフォーマンスで、その世界観を何倍にも増幅させる様子には興奮させられました……!
これを舞台で見たいです。映像でもいいけど、できれば公演で、生のエネルギーを感じてみたい!!
次はドキュメンタリーだ!!
話を聞いていると、「ARIRANG」というタイトルの採用過程などがドキュメンタリーに入ってるらしいんですよね。早く見たい!!
今より10Kgくらいウェイトがあってムチムチだった、転役直後のバンタンにまた会いたいです。ほっぺたピンクでかわいかったな……!
今までドキュメンタリーを撮って来た監督のものとはまた違うバンタンが収められてるような気がします。映画「RM: RPWP」も大分視点が違いましたしね。
グエン監督のインタビューを読んで期待を膨らませ、3/27を待ちつつ「ARIRANG」を聞きまくりましょう!
観察と傾聴を通して僕が感じたのは、創造性と親密さ、共に生活し、共に働き、共に成長し、共に大きな重荷を背負うことで築かれた兄弟のような絆でした。
彼らは、一人では到底理解できない、あるいは一人で背負いきれないような重荷を背負っています。しかし、7人揃ってだからこそ、彼らはそれに立ち向かうことができるのです。
ですから、僕が見出した物語は、単なる名声や成功の物語ではありませんでした。それは、繋がり、信頼、そして彼らが進化し続け、互いに支え合うことを可能にする絆についての物語だったのです。
って書いてたらテテが「僕もアルバムレビューしようかと思って」ってライブ配信してくるし……待って待って、まだ追い付かないから待ってw
これがあるから記事は早く書け!!と自分に強く言い聞かせました( ;∀;)
すんごい長い記事をここまで読んでくださってありがとう……!
音楽は目に見える形も正解もないから、
「推し曲最高!」
という時に、どう言えばいいのかわからないこともあると思います。
おこがましいのですが、この記事が読んでくださった方の「言葉」を増やし、推し曲を語って楽しむ喜びを広げるお役に立てたらいいなと願っています💦🫣
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