現代俳句集『流星群』〜テーマ別作品集8〜 45句
現代俳句集です。
俳句の「現代化」「現代文学化」
について実作を通して模索しています。
今回も作品を
小テーマ別に詠んでまとめました。
「口語体・現代仮名遣い」「現代的切れ字」
を基本にして詠んでいます。
生成AIでの
作品解説などもお楽しみください。
楽しんでご覧いただければ幸いです。
*作品は既発表句、推敲済みです
『流星群』
〜現代俳句集〜
「草絮」
雲のたかさ風のたかさよ野菊揺れ
掃くひとがふと見ればよし初紅葉
くさわたよ飛びとぶ未来過去前世
郷土史の灯りとやみの夜ながこそ
千々のこえしずかにも死へ虫の夜
テーマ∶未来と過去
「秋の川」
ひぐらしよ故郷愛さずあいされず
過疎の谷銀河ばかりがうつくしく
ふるさとはみるみる貧し曼珠沙華
寝しずまりこおろぎの声つづく庭
家絶えて瀬音絶えずよあきのかわ
テーマ∶故郷と自然
「秋風鈴」
暗黒時代そう評す虚子いなびかり
俳句にもせんそうの傷あきのくれ
龍太なし兜太なし嶺々いわしぐも
あさがおよ文語口語の句を咲かせ
秋ふうりん時代の余韻いつまでも
テーマ∶俳句と時代
「遡上」
水こまごま日ざしこまごま滝の秋
瀬々のぼる鮭よ影までぼろぼろに
ほそくながくあかく刃よ林檎剥く
ふり落とすつちほろほろと落花生
灯台よもとくらければむしのこえ
テーマ∶写生と秋
「秋遍路」
秋へんろ杖とこころのなおおくへ
しべと揺れ蝶のひかりよ曼珠沙華
黄落のみちちんもくが降りつもる
立ちおよぐ背びれ月夜の太刀魚が
目つむればそのやみにもよ天の川
テーマ∶心象と秋
「銀杏散る」
あかとんぼ戦火知らぬがほとけ顔
混乱とフェイクニュースと大台風
銀杏散る生徒この世を知りすぎて
いわし雲スマートフォンは圏外で
テレビが本当ネットが本当秋の暮
テーマ∶情報格差
「秋の雨」
冬隣チャットボットに死を問えば
工場とは機械いちめんいわしぐも
みずからにIDがあるあきのくれ
メタバース秋夜宇宙に浮いていた
AIが見つめ抜く世かあきのあめ
テーマ∶ポスト人間主義
「秋の風」
ああこれよ甘さ重なる栗ようかん
マイナンバーみなあてがわれ鰯雲
よそ様の暮しが見えず秋刀魚焼く
寝る野次るわらう議事堂秋さびし
米買います買いますけれど秋の風
テーマ∶生活と心情
「流星群」
求愛のかたちの羽根もすずむしよ
ひとひらの蝶を翔たせて木賊刈る
鳴るかぜよえだのさきまで蔦紅葉
ときにながくときに短く牛蒡引く
さまざまにものおもいして流星群
テーマ∶花鳥諷詠
作品集9につづく
各作品や各テーマ別の
解説、批評、疑問点など
生成AIでもお楽しみください
Chat-GPT、Grok、Gemini、Copilot
他
*注1 「秋風鈴」1句目
高浜虚子は俳句入門書「俳句とはどんなものか」で、俳史について「明るい時代」「暗黒時代」等といった歴史観を示しています
*注2 「銀杏散る」1句目
ウクライナやガザなど現在の世界の紛争地とそれに対する情報格差についての句です
▽前回までの作品集▽
『つぶやきが銀河』
現代俳句集 30句
『夏の総集編』
現代俳句集
テーマ別作品集 200句
『ひぐらし』
現代俳句集
テーマ別作品集6
『秋の暮』
現代俳句集
テーマ別作品集7
◯詠んでみた感想
現代俳句集のシリーズでは個人的に、
俳句の「現代化」「現代文学化」
について実作を通して模索しています。
今回も作品を
小テーマ別に詠んでまとめました。
・口語体、現代仮名遣いの読みやすさ
・タイトル、作品、テーマの重層性
・各テーマごとに深みを探る挑戦
・各作品ごとの驚き、余韻、季感等
・作品集全体としての統一感
・現代的、伝統的、双方のよさを活かす
・現代的主題について探る挑戦
・俳句の伝統的な理念、思想、技法等
など。
「口語体・現代仮名遣い」「現代的切れ字」
を基本にして詠んでいます。
また現代小説、現代詩、現代短歌などと同様に、主に「現代の書き言葉」表現をメインに詠んでいます。
「現代の話し言葉」表現の作品も適宜詠みこんでいます。
◇
俳句の現代化、現代文学化について、
様々な現代的主題、現代性、社会性、思想性、詩性、批評性だけでなく、
さび、軽み、写生、花鳥諷詠等の作品もごく自然に詠めることが実作を通じてわかってきました。
◯文語・口語の大まかな図
下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です
◇文語俳句―文語体―古典語―古い時代の文体
◇口語俳句―口語体―現代語―書き言葉
∟――話し言葉
◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い
より詳しく細かいことは、書籍・ネット等で調べてみてください
◯使用している切れ字について
下記は
現代的な切れ字の候補についての記事です
「現代切れ字 十八字(候補)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ
これらは「現代の言葉」で俳句を詠む際に切れ字のような役割を果たす語はないのか
「間」を生み出すために必要な「句を区切るための語」が現代の語にはないのかを探ったものです
◯一行詩的俳句の探求
俳句の「詩性」「思想性」
などについて作品を中心に探求しています
◯俳句の目標
下記について、毎日の投稿などで
月日をかけて探っていければと思っています
「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」
「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」
「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」
「三物一句」「風情の継承」「平明深遠の詩」
◯現在の主な活動内容
現代語・現代仮名遣い・現代的切れ字
を基本にして俳句を詠んでいます
① 現代俳句
俳句の「現代化」「現代文学化」
について実作を通して模索しています
② 多文体俳句
俳句の「使用文体の拡張」
について実作ととに探求しています
③ 一行詩的俳句
俳句の「詩性」「思想性」など
一行詩としての側面も探っています
個人的な
俳句の探求を楽しんでいます
*作品は主にXに投稿したものです
*本俳句集に収められた各作品について、生成AIを用いた解説・批評・疑問点・問題点の確認などは私的な楽しみの範囲内でご自由にお試しください
ただしその内容をインターネット上に転載・公開することはご遠慮ください
*解説について至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください
*俳句については個人・団体によって様々な考え方や見解があります
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