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感情辞典を書き終えた今、もう一度「エモーションコードとは」を書いてみる

2025年10月。
最初に「エモーションコードとは」
という記事を書いたときのことを、少し思い出していました。

その記事が間違っていたわけではありません。
でも今読み返すと、ちょっと恥ずかしい。
いや、かなり恥ずかしい。

あのころの私は、エモーションコードについて
「説明しなくちゃ!」と少し焦り、
不自然な力が入ってしまっていました。

けれど、正式にプラクティショナーとして認定を受け、
エモーションコードの感情辞典を60記事書き終えた今、
私の中では、エモーションコードへのまなざしが少し変わりました。

というより、深まったのだと思います。




🌿「エモーションコードとは」をもう一度

エモーションコードは、ひとことで言うなら、心や身体の奥に残っている「囚われた感情」を見つけ、やさしく手放していくための方法です。

米国のブラッドリー・ネルソン博士によって体系化されたもので、
感情はエネルギーであり、強すぎた感情や、そのとき受けとめきれなかった感情が、身体の中に残ることがあると考えられています。


ここまでは、説明としては以前も書けていました。

でも、感情辞典を書き終えた今の私にとって、エモーションコードは、ただ「感情を手放す方法」という説明だけでは収まらなくなりました。

🌿60の感情が、やっと自分のことばに

感情辞典の記事を書いているあいだ、私は何度も立ち止まりました。

英語の定義を読めば、意味はわかる。
でも、そのことばが持っている温度や奥行きを、
日本語でどう表したらいいのか。

どう書けば、読んでくださる方の心に自然に届くのか。

特に、Vulnerability のような感情は、辞書的な意味だけではすくいきれないものがあり、日本語でどうほどいたらいいのか、何度も悩みました。



「これでちゃんと伝わるかな」
「もう少し自然な日本語があるんじゃないかな」

そう思うたびに、
うまく説明しきれないことへの罪悪感や、もどかしさもありました。



けれど、その感情を何度も見つめ、英語の定義と日本語のことばのあいだを行ったり来たりするうちに、少しずつ見えてくるものがありました。

ああ、これはこういう感覚だったのか。
こう言えば、日本語でも届くかもしれない。

感情辞典を書き終えた今、私自身が、エモーションコードというものを、
ようやく自分のことばで受け取り直していったのだと思います。

🌿囚われた感情とは

私たちは日々、いろいろな感情を感じながら生きています。

悲しみ、怒り、不安、寂しさ、恐れ。

多くの感情は、感じられ、流れ、やがて過ぎていきます。

けれど、強すぎた感情や、そのとき十分に受けとめきれなかった感情が、
心や身体の中に残ることがある。

エモーションコードでは、それを「囚われた感情」と呼びます。



囚われた感情は、私たちの心の感じ方、人との関係、自分への見方、人生の選び方に、そっと影響していることがあります。

たとえば、ふとした瞬間に戻ってくる、理由のわからない不安。
似たような形でくり返される、人間関係の痛み。
自分を大切にしたいのに、なぜか後回しにしてしまう感覚。
愛を受け取りたいのに、どこかで身構えてしまうこと。

その奥に、もう忘れていたはずの感情が残っていることがあります。

また、自分自身の経験だけでなく、親や祖父母、さらに前の世代から受け継がれた感情が見つかることもあります。


🌿セッションでは何をするのか

エモーションコードのセッションでは、筋反射テストという方法を使って、潜在意識に問いかけていきます。

今、手放す準備ができている感情は何か。

それは自分自身の感情なのか。
受け継がれた感情なのか。
いつごろ生まれたものなのか。

必要なことを確認しながら、見つかった感情を、
Governing Meridian(督脈/とくみゃく)と呼ばれる
身体のエネルギーラインに沿って、磁石を使って解放していきます。

不思議に聞こえるかもしれません。
初めて聞いたら、ちょっと怪しく感じる方もいると思います。


それは、とても自然な反応だと思っています。

私は、エモーションコードを無理に信じてほしいとは思っていません。

ただ、心や身体が覚えているものに、やさしく耳を澄ませる方法があることを、知っていただけたら嬉しいのです。

🌿無理に思い出さなくてもいい

エモーションコードのやさしさは、
過去を語り尽くさなくてもいいところにあると感じています。

もちろん、ことばにすることには大きな力があります。

私は臨床カウンセラーとして学び、人の話を聴くこと、心の内側を少しずつことばにしていくことの大切さを、深く感じてきました。

話すことで、ほどけるものがあります。
ことばになることで、やっと自分のものとして受け取れる痛みもあります。

でも同時に、

ことばだけでは届きにくい場所がある

ことも感じてきました。

頭ではもうわかっている。
何度も整理してきた。
理由も、背景も、自分なりに理解している。

それでも、身体の奥ではまだ何かを握りしめている。
そんなことがあります。

エモーションコードは、
そこに身体の声を通して触れていく方法なのだと思います。


🌿ハートウォールについて

エモーションコードには、ハートウォールという大切な考え方があります。


心が深く傷ついたとき、もうこれ以上感じたくないと思ったとき、心は自分を守るために、心臓のまわりにエネルギーの壁をつくることがあると考えられています。

その壁は、最初は必要だったのかもしれません。

そのときの自分を守るために、
心が一生懸命つくってくれたものだったのかもしれません。

けれど、時間が経つうちに、その壁が、愛を受け取ること、人と深くつながること、自分らしく生きることを少し難しくしてしまうことがあります。

ハートウォールを手放していくことは、
そのときの自分を否定することではありません。

むしろ、

「守ってくれてありがとう」

と伝えながら、もう持ち続けなくてもいいものを、少しずつほどいていくような時間なのだと思います。

🌿大切な線引き

ここでとても大切なことも、書いておきます。

エモーションコードは、医療ではありません。
診断や治療を行うものではありません。
カウンセリングや心理療法の代わりになるものでもありません。

私は米国公認の臨床カウンセラー資格(LPCC)を持っていますが、
エモーションコードのセッションでは、
カウンセリングや心理療法は行いません


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医療的な支援や臨床的なケアが必要な場合には、
医師やカウンセラーなど、専門家のサポートを優先してください。

また、心身の安全に関わる緊急のサポートが必要な方は、
エモーションコードではなく、
まずは医療機関、救急機関、または危機支援窓口につながってください。

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エモーションコードは、
つらかったことをなかったことにするものではありません。

無理に前向きになるためのものでもありません。
「信じれば何でも変わる」という話でもありません。
結果を保証するものでもありません。

私にとってエモーションコードは、
身体がずっと持っていてくれたものに氣づき、

「もう持ち続けなくても大丈夫かもしれないね」

と、やさしく声をかけていくような時間です。


🌿変化の感じ方は、人それぞれ

セッションのあと、すぐにふっと軽くなる方もいます。

その場では何も変わっていないように感じても、数日後、数週間後に、

「あれ、前ほど苦しくない」
「あのことを思い出しても、前と違う」
「いつのまにか、少し楽になっている」

と氣づく方もいます。

どちらも、大切な変化です。

身体には、身体の時間があります。
心には、心の歩幅があります。

だからこそ私は、
急がず、比べず、その方のペースを大切にしたいと思っています。


🌿感情を消すのではなく、ほどいていく

感情辞典を書き終えた今、あらためて思います。

エモーションコードは、感情を「消す」ためのものではない。
その感情を抱えてきた自分を責めるためのものでもない。

むしろ、身体がずっと覚えていてくれたものに氣づき、もう持ち続けなくてもいいものを、そっとほどいていくための方法なのだと思います。


🌿まずは感情辞典から

エモーションコードに興味を持ってくださった方は、
まずは感情辞典から読んでいただけたら嬉しいです。

60の感情をひとつずつ見ていくことで、

「こんな感情も、心の中に残ることがあるんだ」

と感じていただけるかもしれません。

そしてその氣づきが、自分の心を見る目を、
少しやさしくしてくれるかもしれません。



🌿おわりに

エモーションコードは、身体が覚えていてくれた想いに、
やさしく耳を澄ませる方法です。

ことばにならなかったものに、光を当てる方法です。

本来の自分へ戻っていくための、やさしい入り口なのだと思います。
扉は、そっと開けておきます。
何もがんばらなくて大丈夫です。


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

あなたの心とことばに、小さな光が残りますように。


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