フェルメール報告会 - ドイツ旅で鑑賞した絵のレポート -
多くのnote記事の中から
ご訪問いただきありがとうございます。
前回ディープな記事が続いたので
今回の記事では、
ドイツ旅の報告として
先日書いたフェルメールの記事の延長として
見てきたフェルメールの絵を紹介したいと思います。
(補足)今回のドイツ旅はオランダにも足を伸ばしているので、
アムステルダム国立美術館で見てきた絵の紹介があります。
前回はウィーンにも(以下略)、
ウィーン美術史美術館で見てきた絵の紹介もあります。
(補足2)絵は、本当に私が現場で撮影してきたものなので
角度など一部補正が必要で、ほどこしております。
残った歪み、反射等はご容赦ください。
フェルメールのディープな方の記事はこちらです。
よろしければ併せてお読みください
牛乳を注ぐ女

はじめに、アムステルダム国立美術館の所蔵する4枚です。
一番有名なのは、この絵のようですね。
The Milkmaid
Johannes Vermeer (1632-1675)
oll on canvas, C. 1660
(翻訳)
牛乳を注ぐ女
ヨハネス・フェルメール (1632-1675)
油彩、カンヴァス、1660年頃
女中が牛乳を注ぎながら、仕事に没頭している。流れ落ちる牛乳以外、すべてが静止している。フェルメールはこのささやかな日常の営みを、印象的な絵画の題材とした。明るい光に照らされた部屋の中で、女中は彫像のように佇んでいる。 フェルメールはまた、何百もの色とりどりの点を通して光が物体の表面にどのように作用するかにも目を向けていた。
ウィキペディアでは
アムステルダム国立美術館はこの作品のことを「疑問の余地なく当美術館でもっとも魅力的な作品の一つ」としている
と紹介しています。Wikipediaは下記よりどうぞ。
この絵1枚で、とても詳しく解説が記されています。
手紙を読む女(青衣)
アムステルダム国立美術館の4枚の中で
私が一番気に入った作品はこちらです。

「窓辺で手紙を読む女」という作品があり
そちらの作品とわけるために
青衣、と呼ばれることが多い作品です。
Woman Reading a Letter
Johannes Vermeer (1632-1675)
oil on canvas, c. 1663
(翻訳)
手紙を読む女性
ヨハネス・フェルメール (1632-1675)
油彩、カンヴァス、1663年頃
静かでプライベートなひとときを楽しむこの若い女性は、朝の光の中で手紙を読んでいる。 彼女はまだ青いナイトジャケットを着ている。画面上のすべての色彩は、輝くラピスラズリの青を基調としている。フェルメールは光の効果を驚くほど正確に捉えている。特に革新的なのは、女性の肌を淡い灰色で、壁の影を水色で表現している点である。
こちらも短いながら
Wikipediaの解説がありました。
牛乳・・・より3年あと(くらい)に
描かれたと思われますので
フェルメールの技巧が
成長していると感じられます。
私のいう技巧は
見える部分の筆のスキルといったものではなく
内面の部分についてです。
そちらについては「境界」とか「距離」などと
表現しながら
note記事をなんとか書き上げました。
長い上にディープな表現が多めなのですが
よろしければ、ぜひお読みください。
絵そのものを紹介するものと違って
現地でそのときに撮影してきたものなので、
額縁も併せて楽しんでいただけたら嬉しいです。
牛乳と青衣は
そんなに大きくない絵ですので、
隣に、そして結構近くに展示されていたのですが
私自身も、
こんなに額縁違うんだー
と、改めて興味深く見ています。
ラブレター(恋人)

The Love Letter
Johannes Vermeer (1632-1675)
oil on canvas, c. 1669-1670
(翻訳)
ラブレター
ヨハネス・フェルメール(1632-1675)
油彩、カンヴァス、1669-1670年頃
フェルメールはこの絵を描くために、珍しい視点を選んだ。手前の薄暗い空間から、家庭内の様子が垣間見える別の部屋が見える。優雅な服を着た女性が、手紙を渡してきた女中を期待を込めて見上げている。
彼女たちの背後の壁に描かれた海の風景は、この手紙の主題を暗示しているのかもしれない。17世紀には、海はしばしば愛に、恋人は船に例えられていたからである。
こちらも例にもれず
Wikipediaにもリンクがありました。
女性の着ている黄色い上着の首周りは
おこじょ(白いイタチ)の毛皮なのですが
この上着は
後述する絵にも出てきますので、
ぜひ覚えておいてくださいね。
また、床の白と黒の模様も
後述するさらに別の絵に出てきます。
そんな共通点も楽しんでいただけると嬉しいです。
デルフトの家の風景
お次はちょっと珍しい
風景の絵です

額縁が少し切れていてすみません。
解説は下記です。
View of Houses in Delft,
Known as 'The Little Street' Johannes Vermeer (1632-1675)
oil on canvas, c. 1660
(翻訳)
デルフトの家の風景、通称「小路」
ヨハネス・フェルメール(1632-1675)油彩、1660年頃
これはフェルメールの作品の中でも異例の作品であり、当時の一般的な家々を描いた肖像画としては特筆すべき作品である。 構図は刺激的であると同時にバランスが取れている。レンガ、漆喰、ひび割れのある古い壁は、まるで触れられるかのようだ。撮影地はデルフトのフラミング通り40-42番地。フェルメールの叔母アーリアエントゲン・クラースは、1645年頃から子供たちと共に、 1670年に亡くなるまで、右の家に住んでいた。
別名「デルフトの小路」と呼ばれているようです。
デルフトの眺望という絵とはまた別物です。
どの絵にもWikipediaのページがあるのですね。
すごい。
存じ上げませんでした。
真珠の首飾りの若い女性
お次はベルリンの
絵画館より、
2枚ご紹介します。

解説もどうぞ。
下記のタイトルはベルリン絵画館なのでドイツ語です。
Jan Vermeer
1632 Delft
Junge Dame mit Perlenhalsband
1663/65
(翻訳)
ヤン・フェルメール
1632年デルフト
真珠の首飾りの若い女性 1663/65年
絵画の中央には、鏡の前で身支度をする若い女性が立っています。明瞭な照明と色彩、そしてシンプルな構図が、この静かな自己反省に穏やかで思索的な雰囲気を与えています。すべての視線は、鑑賞者の目には見えない若い女性と彼女の鏡像との相互作用に向けられています。
Wikipediaももちろんあります。
いろんな方の手に渡り、
最後にベルリンの絵画館へ戻ってきたようですね。
この女性の着ている黄色い上着は、
アムステルダムの「恋文」の絵と同じもので
他の絵にもいくつか出てくるようです。
ちなみにこの上着に使われている毛皮部分、
「おこじょ」と紹介しましたが、
ナポレオンの戴冠式の絵で知ったのですが
この白い毛皮の黒い点々部分は、おこじょのしっぽの黒い部分。
つまり、点々の数だけ、オコジョを狩っていたと推測できますね。
おこじょってこんな動物
むかしおこじょの漫画もありましたが(アニメ化した)
おこじょって、すごくかわいいんですよね。
壁紙にしていたくらい好きで。
そんなオコジョを毛皮のために何匹も?
ちょっと怖いなと思いました。
(ナポレオンの戴冠式の解説で読んだときは
「白テン」って書かれてましたね)
テンというとこんな感じでしょうか
Wikipediaのリンクは日本固有種の説明なので、
外国のテンとはまた違った風貌でしょう。
これはこれでレッサー寄りで可愛い。
ヨーロッパのテンは
レオナルドダヴィンチの白テンが正確かもしれません。
彼はなんでも解剖して正確に書いていると思われますので。
ちょっと脱線しました、
また絵画館に戻ります。
紳士とワインを飲む女
反射がありすみません。

Jan Vermeer
1632 Delf
Das Glas Wein
1658/60
(翻訳)
ヤン・フェルメール
1632年デルフト - 1675年デルフト
ワイングラス 1658/60年
上品な若い女性がワイングラスを空にし、その後ろでピッチャーを持った紳士がグラスにワインを注ぎ足そうとしている。当時の人々には間違いなく誘惑の場面として認識されるであろうこの描写において、フェルメールはオランダ風俗画に共通するテーマに変化を与えている。彼はステンドグラスから差し込む光と、そこに描かれた物や人物との相互作用を巧みに演出している。
反射のせいで、Wikipediaの絵と
だいぶ違った印象に見えてますね。
こちらも「恋文」に似た床が出てきます。
ちょっとデザイン違い。
27歳の時の作品とのことで。
絵の中で完結されている安心感は
すでにこの頃から。
絵画芸術
こちらはちょっとおまけで
以前ウィーンに行った時の写真です。

ウィーン美術史美術館所蔵。
1666年頃。
この絵、今改めて見ますと
すごくよくできていることに気づきました。
空間の閉じ込め方が他の絵よりも
さらに飛び抜けて上手いです。
借金で苦しんでいたフェルメールも
この絵だけは手放さなかったのも
うなずけます。
床はやっぱり白と黒
「恋文」に出てきた床です。
私が見てきたフェルメールは以上です。
何点かは日本にきたことのある絵でしたね。
今年はフェルメールの絵が来日イヤーですので
この記事も
併せて楽しんでもらえたら嬉しいです。
質問、聞きたいこと、ご感想等、
お気軽にコメントを書いていただけるとうれしいです。
記事をまとめてみました。
ご興味のある記事がありましたらぜひお読みください!
はじめに01 -絵の声を聴く、アート鑑賞について- 好きな画家さん一覧
https://note.com/killamaru/n/n0cb504116a87
書き始めた経緯やこのNoteの説明など
はじめに02 -アートの声を聴く鑑賞について-
https://note.com/killamaru/n/n3b42879699f8
「はじめに」の続きですが、私のNoteの中では、♡率が高くて、ありがたいです。
はじめに03 -審美眼は何年で身につくもの?
https://note.com/killamaru/n/ne9792bc439fe
<ドイツ旅2026>
ドイツから戻ってきました -2026.01.13 近況報告-
https://note.com/killamaru/n/nce677f79afbc
デューラーと話したくて家に2回おしかけた話 - デューラーズハウス -
https://note.com/killamaru/n/n681100d72660
フェルメール報告会 - ドイツ旅で鑑賞した絵のレポート -
https://note.com/killamaru/n/n9509726b7b11
フェルメールに隠された法則 - 嫌いだったフェルメールが好きになれた秘密 - [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/nab3fbbd02386
<若冲>
若冲からはじめて呼ばれた話 -泉屋博古館東京-
https://note.com/killamaru/n/n79a61287feed
若冲は、今日も私を呼ぶかしら - 三井記念美術館「円山応挙」展 -
https://note.com/killamaru/n/na07051e46676
若冲は、もう1人の天才にためらう、の話 - 東京藝大美術館 -相国寺展
https://note.com/killamaru/n/n85b940e93ef9
<ゴッホ>
[ディープ]ゴッホのひまわりって、おいしいの? - 西洋美術館 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
https://note.com/killamaru/n/n69330619f156
「あなたはどんな鑑賞タイプ?」と「ゴッホの死相」について ゴッホ展 -東京都美術館-
https://note.com/killamaru/n/na3e315c32ca0
ゴッホ美術館(アムステルダム)に行ってきた -美術館レビュー(絵多め)-
https://note.com/killamaru/n/n4e65dea66a63
おいしそうな絵はここにも(ピエール・ボナール) -「ひまわり」異変の後日談-
https://note.com/killamaru/n/n32920ae6c2de
<美術展>
ブラックホールを作りだせる画家 -仙厓展@出光美術館- [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/n576fe4a903b7
絵から音がしない理由 -ユトリロ展(SOMPO美術館)-
https://note.com/killamaru/n/nd086f4b57077
定家にきゅんきゅん -国宝熊野御幸記と藤原定家展レポート(三井記念美術館)-
https://note.com/killamaru/n/ne15a8591b9e4
伊勢物語展 -根津美術館- 岩佐又兵衛に感じるもの
https://note.com/killamaru/n/n522358cdf891
僧侶の背中には、実は何があったのか -特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」-
https://note.com/killamaru/n/nb87fb034c08e
<岡本太郎とウォーホル>
岡本太郎の絵をめくってバックヤードをのぞいた話[ディープ] - ウォーホルの続き -
https://note.com/killamaru/n/ndd21dc5e0255
アンディ・ウォーホル「SERIAL PORTRAITS」展(ルイヴィトン) - 岡本太郎のために力をお借りします -
https://note.com/killamaru/n/ndd1a969b04ba
<ランキング>
[異変の起こった美術展ランキング]2025年行った美術展の中から)
https://note.com/killamaru/n/n853c88ce272c
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