伊勢物語展 -根津美術館- 岩佐又兵衛に感じるもの
根津美術館の伊勢物語展に行ってまいりました!
出品リスト
https://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/pdf/list_251101_TalesofIse.pdf
根津美術館というと
美術館もお庭も素敵で
私にとっては展示も大当たりの多い大好きな美術館。
(特に、2025年夏に開催された
唐絵展はとてもとても良かったです。)
と同時に、通常は夜間開館がないので
行くチャンスが作れないまま展示期間終了。。。
という口惜しい回数もなかなか多い美術館です。
(杜若図屏風の展示時期は夜間開館があったかと思いますが
年間の特別展示の場合は16時半が最後の入場チャンスです!)
今回は幸運にも
開館時間に訪問するチャンスが作れました。
今回の展示は「伊勢物語」。
1200年記念ということです。
1200年前というと途方もない数字ですが、
何が1200年かと言うと
在原業平の生誕1200年ということのようです。
(彼は825年生まれ)
今年は伊勢物語アニバーサリーイヤーということで
このあと三井記念美術館でも伊勢物語の展示が予定されています。
(2026年2月から。)楽しみですね。
伊勢物語をご存知ない方に向けて。
ざっくり言うと、業平を思わせる恋多き男性の、
125段に及ぶ恋エピが綴られた物語です。
作者未詳。
(個人的には作者:紀貫之説が推しです。)
恋の行方は大体悲恋で、
お相手はやんごとなきお方(お姫様)など
スキャンダラスな内容が多め。
突然1話だけホラーテイストの
鬼が姫を食べちゃう話あり。
悲恋、純愛多めのの中に、
男女どちらも浮気性で罵り合う、みたいな
おい突然どうした。
みたいなお話もあります。
和歌は美しいし、
ドキドキハラハラして読めるので
古典の中では、かなり好きな物語です。
読みやすいのは
ビギナーズクラシックシリーズだと思います。
今回は展示に行く前にざっと読み直して行きましたが
今回は展示の解説部分に
どの段でどんなお話かが書いてある親切展示ですので
わからないまま行っても大丈夫!だと思います。
ただ、絵の展示の多い
初段、三段、六段、九段、二十三段、五十段
あたりを読んでおくと
より楽しめるかもしれません。
展示は、琳派好きには嬉しいラインナップ。
抱一と基一の合作なども展示されています。
江戸琳派好きなら
「おっ」と思うのではないでしょうか。
抱一と基一の合作って、意外と少ないですよね。
抱一が弟子に声を掛けたのか。
基一から師に声を掛けたのか。
江戸琳派好きは
想像するだけで
飯が三杯いけちゃうくらい「むふふ」な作品です。
光琳の「伊勢物語八橋図」には杜若も描かれています。
杜若図屏風とはまた一風違うかきつばたで、興味深いです。
岩佐又兵衛も数点、きていました。
又兵衛は、どこで会っても、とにかく上手。
はずさないお人です。
自分がうまいことを隠さない、手を抜かない、まっすぐな筆を感じます。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/530221
伊勢物語 鳥の子図 岩佐又兵衛
こちらも展示されておりました。
この絵に関しては、下記のような説明があります。
又兵衛が福井在住時代に描いた6曲1双の押絵貼屏風(金谷(かなや)屏風)の右隻第6扇にあたります。女房が1人渓流に身をのり出し水面に数を書く光景が描かれ、『伊勢物語』第50段「鳥の子」の、女が男に恨みの和歌を返す情景を描いたものと考えられています。
サイト上でも非常に上手な絵として十分鑑賞できますが
目の前に立った時は
また一段と違った感覚が掴めると思います。
今回は4幅きておりました。
どれもすばらしい作品でした。
何か特別なことが起こったわけではないのですが
岩佐又兵衛の絵は、見るたびに何か感じます。
彼の絵はどの絵も
「どやぁっ」としています。
堂々としていて、全力フルスイング。
そこが好きでして。
どうやら私は
「絵がドヤ顔している」タイプが好きです。
若冲さんとかもそうですが。
西洋だとクールベさんとか。
ドヤ顔が、すがすがしい。
次にまた近いうち
岩佐又兵衛の絵に会うことがあれば
何かコミュニケーションがはかれるかもしれません。
そんな予兆を、お土産としてもらって帰ってきました。
みなさんもぜひ、琳派の絵と、又兵衛の絵に会いに行ってみてください。
質問、聞きたいこと、ご感想等、
お気軽にコメントを書いていただけるとうれしいです。
よろしければこちらも読んでいっていただけるたら、さいわいです。
はじめに01
https://note.com/killamaru/n/n0cb504116a87
書き始めた経緯やこのNoteの説明など
はじめに02
https://note.com/killamaru/n/n3b42879699f8
「はじめに」の続きですが、私のNoteの中では、♡率が高くて、ありがたいです。
はじめに03 -審美眼は何年で身につくもの?
https://note.com/killamaru/n/ne9792bc439fe
<若冲>
若冲からはじめて呼ばれた話 -泉屋博古館東京-
https://note.com/killamaru/n/n79a61287feed
若冲は、今日も私を呼ぶかしら - 三井記念美術館「円山応挙」展 -
https://note.com/killamaru/n/na07051e46676
若冲は、もう1人の天才にためらう、の話 - 東京藝大美術館 -相国寺展
https://note.com/killamaru/n/n85b940e93ef9
<ゴッホ>
[ディープ]ゴッホのひまわりって、おいしいの? - 西洋美術館 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
https://note.com/killamaru/n/n69330619f156
「あなたはどんな鑑賞タイプ?」と「ゴッホの死相」について ゴッホ展 -東京都美術館-
https://note.com/killamaru/n/na3e315c32ca0
<美術展>
ブラックホールを作りだせる画家 -仙厓展@出光美術館- [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/n576fe4a903b7
絵から音がしない理由 -ユトリロ展(SOMPO美術館)-
https://note.com/killamaru/n/nd086f4b57077
伊勢物語展 -根津美術館- 岩佐又兵衛に感じるもの
https://note.com/killamaru/n/n522358cdf891
僧侶の背中には、実は何があったのか -特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」-
https://note.com/killamaru/n/nb87fb034c08e
<つぶやき・近況>
近況01 - 近日アップ予定云々 -
https://note.com/killamaru/n/n8ccdcabb85ef
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