若冲は、今日も私を呼ぶかしら - 三井記念美術館「円山応挙」展 -
はじめに
数ある円山応挙展のレビュー、レポートの中から
こちらを読んでいただき、ありがとうございます。
応挙レビューを期待されてきていただいた方へ
応挙の回顧展で、はじめに若冲の話からすることをお許しください。
私の場合は、
若冲がいる展示は
結局いつもおいしいところを「若冲にもっていかれる」ようです。。
今回の応挙展は、三井記念美術館の20周年記念の展示だけあって、すばらしい展示です。
他の応挙展のレビュー記事を読んでから行っていただくと
すごく楽しめると思います。
私のnoteのテーマは
「絵の声が聴こえるか」。
ちょっと変わった視点のレビューになりますので
ご容赦いただければと思います。
若冲は、呼ぶのか
「絵の声が聴こえるか」
若冲の場合は、テーマは
「今回も若冲は、私を呼ぶのか」
となります。
私のnoteのタイトルを
「絵の声を聴くアート鑑賞」と仮おきしたのですが、
このタイトルに一番符合している画家が、若冲です。
理由は、言葉通り、
若冲の絵から、声が漏れてくるから。
私が不思議な現象を感じる画家さんの中で
ダントツお喋りな画家さん(絵)のようです。
一番初めに呼ばれた時の話は
こちらでご紹介しています。
併せて、楽しんでいただけると、嬉しいです。
一枚きりの絵から呼ばれるのか
今回は、最後の最後に
一枚だけ「応挙との合作」ということで
若冲の絵が展示してありました。
若冲画「竹鶏図屏風」です。
結果から言うと、意外なことに、
若冲は私を呼びにきませんでした。
というか、今回は
大声は出さずに、待っていました。
しかし、まあ。絵の裏で、すごいドヤ顔。
「見ればわかるでしょ」の顔で、
ワクワクした面持ちで待っています。
見ればわかる、って?
絵の前に立ってみると。確かに。
「ああ、本当の天才って、こういうものだったわねえ・・」
という感想が出てきます。
私の貧しい語彙能力では、
あの絵のすばらしさが語りきれないのが非常に残念ですが、
本当にすごい絵です。
なんていうか、めちゃ調子のいいときの若冲って
キレッキレの絵を描きます。
あの絵の前に立てば、
きっと誰もが「わかる」と思う。
あれが本当の天才であると。
それを本人もよく知っている。
だから、声を出さずにひっそりとまっているんですね。
「天才見て驚いたでしょw」と、
ドッキリを仕掛けるかのように、ドヤ顔で隠れてみてる。
応挙展だから、応挙を立てるという意味で、
若冲がちょっと気を遣っていたふしもある。
何度か会ってわかってきたことは、
若冲はけっこう周りに気を遣うタイプということ。
京都の人だからかなあ笑
ただ「自分が飛び抜けて天才」
ということもよくわかっていらっしゃって、
そこの自己顕示がもれちゃうタイプらしいです。
「うちからどうこう申すことやあらしまへんけど、
絵を見てもろたら……わかっていただけますやろ?」
ということらしいです。
(京都弁わからないので、ここだけチャットGPTに京都弁の翻訳お願いしました。間違っていたら、添削をお願いします)
黙っているというより、
そういう声が漏れ出ている屏風でした。
ぜひ、展示に行かれる方は
絵の前に立って
若冲のドッキリにひっかかってきてください。
あの人、裏にいますよ笑
それはそれは、とても楽しいドッキリです。
若冲の魅力
若冲は毎回いろんなパターンで私を呼んできます。
面白いことに、毎回パターンが違います。
だから、次を期待してしまう。
次は何をしてくれる??
結局、私の場合は、
若冲1枚あるだけで展示の印象が変わってしまう。
若冲にもっていかれてしまう・・・。
2016年の若冲展で5時間半待ちもの若冲ブームになったとき
「若冲って、いうほどすごいか?」と思っていたけれど。
(実際私も、この展示には行きました。)
絵を見はじめた時分は
全然わかりませんでした。
細かい絵だなあ、上手だなあ、くらいで。
でもある時から
若冲は呼んでくるようになったのです。
絵から声が出てくるわけだから
すごいの域はとうに超えて、かなり特殊。
やはり、奇想の画家が魅せる技?
結局、毎回見逃せない画家になってしまいました。
今回は、結構お茶目で周りにも気を遣う人、
ということがわかりました。収穫です。
応挙の絵ももちろん大変素晴らしいですので、
この記事でご興味が出た方は、ぜひ見に行ってみてください。
付け足すように書いてしまってすみません。
でも本当に、応挙の絵はすばらしいのです。
応挙の絵をたっぷり鑑賞いただいてから
最後の若冲の絵で、
漏れ出た声が聴こえてきたら。
それはあなたも私と同じ
間違いなく、絵の声を聴く鑑賞タイプの人です。
質問、聞きたいこと、ご感想等、
お気軽にコメントを書いていただけるとうれしいです。
よろしければこちらも読んでいっていただけるたら、さいわいです。
はじめに01
https://note.com/killamaru/n/n0cb504116a87
書き始めた経緯やこのNoteの説明など
はじめに02
https://note.com/killamaru/n/n3b42879699f8
「はじめに」の続きですが、私のNoteの中では、♡率が高くて、ありがたいです。
はじめに03 -審美眼は何年で身につくもの?
https://note.com/killamaru/n/ne9792bc439fe
<若冲>
若冲からはじめて呼ばれた話 -泉屋博古館東京-
https://note.com/killamaru/n/n79a61287feed
若冲は、今日も私を呼ぶかしら - 三井記念美術館「円山応挙」展 -
https://note.com/killamaru/n/na07051e46676
若冲は、もう1人の天才にためらう、の話 - 東京藝大美術館 -相国寺展
https://note.com/killamaru/n/n85b940e93ef9
<ゴッホ>
[ディープ]ゴッホのひまわりって、おいしいの? - 西洋美術館 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
https://note.com/killamaru/n/n69330619f156
「あなたはどんな鑑賞タイプ?」と「ゴッホの死相」について ゴッホ展 -東京都美術館-
https://note.com/killamaru/n/na3e315c32ca0
<美術展>
ブラックホールを作りだせる画家 -仙厓展@出光美術館- [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/n576fe4a903b7
絵から音がしない理由 -ユトリロ展(SOMPO美術館)-
https://note.com/killamaru/n/nd086f4b57077
伊勢物語展 -根津美術館- 岩佐又兵衛に感じるもの
https://note.com/killamaru/n/n522358cdf891
僧侶の背中には、実は何があったのか -特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」-
https://note.com/killamaru/n/nb87fb034c08e
<つぶやき・近況>
近況01 - 近日アップ予定云々 -
https://note.com/killamaru/n/n8ccdcabb85ef
いいなと思ったら応援しよう!
応援お願いいたします!