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デューラーと話したくて家に2回おしかけた話 - デューラーズハウス -

アルブレヒト・デューラー。
1471-1528。ドイツ・ニュルンベルクの画家で
ドイツ(北方)ルネサンス期の画家。
ウィキペディアでも見ていただける、自画像が有名な画家さんです。

デューラーさん、私が一番好きな画家さんです。


デューラーの自画像について

デューラーというと、自画像が有名です。
自画像も何枚か描いていてどれもすばらしいですが
特に有名なのは1500年に描かれた自画像。

アルテピナコテク@ミュンヘン

絵の中に文字が描いてありますが(右上)
「500年美しさを保証します」的なことが書かれています。
1500年に描かれたので期限は2000年。
2000年より先、現在2026年もまだ美しい。
生で見ると、最近描いたようにも見えるみずみずしさなのです。
嘘いつわりはなかった、ということですね。

他の絵もすばらしいです。

他に有名な絵というと アルベルティーナ(ウィーン)の野うさぎ
こちらも大好き。


デューラーに会いたくて


大好きなデューラーの絵は、日本にはあまりありません。
あっても、版画で、肉筆画は皆無です。

デューラーの絵に会うならドイツにいくしかない、ということで
ドイツに行ってきました。

上記の自画像に会うなら、
ミュンヘン(ドイツ)のアルテピナコテーク。
うさぎに会うなら、
ウィーン(オーストリア)のアルベルティーナです。

そして彼に会うなら「家に行くしかないっしょ!」
ということで
デューラーの家に行ってきました。

家にお邪魔してきました


デューラーが生前にすごした家は
ドイツのニュルンベルクにあります。

こちらの家はデューラーが
1509~28年の間住んだ家で
大切に保存され、今はミュージアムとして開館しています。

フロア案内

・1階(地上階/Erdgeschoss)
 受付とコインロッカーと導入

・地下は(Untergeschoss)
お手洗いだったかと

・2階・3階(Obengeschoss1・2)
展示室 常設展示が多いイメージです。

・4階(Obengeschoss3)
展示室 特別展示されていることがあります

2-4階が展示のメインです

こちらのデューラーズハウスでは、
デューラーの絵の展示はあまりないようです。

2階にデューラーの絵の展示ホールがあるのですが
すべて複製画です。
ただしこれは印刷のようなコピーではなく
アーティストが描いた複製画なので
そういった意味で
本物のデューラーの絵との違いなどが見れて
興味深い展示です。

ハウスの主としてはデューラーの生活に迫る展示で
キッチンやアトリエに使われたかもしれない部屋、などが
できる限り再現されていて
当時のデューラーを感じ取ることができます。

台所の再現

中庭には、食料となるウサギを飼っていたそうです。
この家に住んでいたのは、あの野うさぎの絵が描かれた後ですが
うさぎと近い距離で生活していたことが垣間見えますね。

版画刷り体験もできるようです。

4階は期間で特別展示されていて
初回訪問時は現代美術家の方の展示だったかと思います。


デューラーがお好きな方なら、ぜひご訪問いただきたいお家です。
築600年のドイツのお家に入れるのも貴重ですし
何より、デューラーの「当時」に
触れることのできる体験もとても貴重だと思います。

ちなみにお家の向かいにミュージアムショップがあり
ちょっといったところには
Albrecht-Dürer-Stube(デューラーの居間) というレストランもあります。
テラスがおすすめのようですが
レストランの中にもデューラーの絵がたくさん飾られていて
「写真撮ってもいいですか?」などと聞くと
気さくにOKしてくださいます。
お店の方にとても親切にしていただきました。


家に2回お邪魔してきました


上記の訪問が2024年夏のこと。

実は2026年冬、またお邪魔してきました。

再訪するきっかけとなった作品

アルブレヒト・デューラー「書斎の聖ヒエロニムス」

デューラーズハウスに行ったことのある方は
この絵を見て気づくのだと思います。

「窓!」

窓のデザインがデューラーズハウスの窓と同じなのです。

版画に該当する部屋

実際改めて見てみると、版画のお部屋のデザインと完全一致です。
このお部屋には
版画「書斎の聖ヒエロニムス」の展示とともに、
下記のような解説があります。

デューラーは、教父ヒエロニムスを当時のニュルンベルクの居間に描いています。「書斎」という表現は「家の中」という意味にも解釈できます。
F・W・ヴァンダラーは、19世紀末にデューラーハウス2階の2つの部屋に家具を配置する際に、この銅版画を参考にしました。
手前のライオンは、ヒエロニムスがその足に刺さった棘を抜いて以来、忠実に彼に付き添っています。砂時計と頭蓋骨は死を暗示しています。
丸いガラス板を通して、太陽の光が部屋に差し込んでいます。 デューラーは、窓辺のニッチに織りなす光の織りなす装飾を巧みに表現しています。

デューラーズハウスに展示された「書斎の聖ヒエロニムス」の解説

デューラーが作品制作に際にして
この部屋を描いた、つまり

デューラーは確かに、この部屋にいた!

が濃厚に感じられる場所なのです。



デューラーと話せそうな感じが、してきませんか・・・?


デューラーと話せたのか 結果


デューラーの絵は、私を呼びます。

いろんな絵と混じって掛けられたデューラーの絵は
遠くから見ても存在感があり
部屋に入った瞬間から
「あれはデューラーの絵だ!」
とわかるようになっています。

これを「呼ぶ」と表現することもあるかもしれません。

でも明確に「こちらへ来て、見てくれ!」と呼んでくるわけではないです。
どちらかというと、私がデューラーを好きすぎて
私の嗅覚がデューラーをかぎ取っている気がします。


デューラーは呼ぶのか

結果として
デューラーは鑑賞者を、私を、
「呼ばない」画家だと考えています。


厳密にいうと、
「あちらからは接触をはかってこない」タイプの絵、
だと考えています。

この書き方は「じゃあ接触をはかってくる絵があるってこと!?」
ということなのですが

あります。

それに関しては
東京ですでに何回か経験があり
いくつか体験談としてnoteに
書かせていただきました。

書いていないものもあるのですが、
若冲とか、岡本太郎とか、ミロとか。


デューラーは、彼ら(の絵)とは違う。
呼ばないのです。
なぜでしょうか。


デューラーはなぜ呼ばないのか

これに関してはドイツ旅行中
いろんな絵をみつつ、比較しつつ、
ずっと考察を続けてきました。

今でも、考え続けています。

自分なりに、答えはあって

ざっくり書くと

デューラーは「覚悟の画家だから」
なのですが、
これでは誰にも伝わらない表現になってしまっていますよね・・・。


いろんな方にデューラーの素晴らしさを伝えたい。
もっと整理して、伝わる言葉に書き直したい。


そのためには、ドイツで得た
たくさんの絵や画家の「タイプ」という部分を
整理する必要があるようです。

いろんなタイプの絵(画家)があるのです。
境界を侵すタイプ、溶かすタイプ、
距離を守るタイプ。。。

リアルタイムで読んでくださっている方々には
何一つ伝えることのできていない状態になってしまって
もどかしい気持ちにさせてしまっているかもしれません。
申し訳ない限りです。。


『境界について』

これを説明するために
この旅で出会った天才の絵の力を借りようと思います。

フェルメール
「牛乳を注ぐ女」
「手紙を読む女(青衣の女)」
「恋文」
(どれもアムステルダム国立美術館)
です。

この絵の説明をしていく中で
一つひとつ、整理していきたいと思います。

こちらの記事も少しずつ推敲をする予定
(もしくは別記事に書き直し)ですので、
応援していただけると嬉しいです。


改訂1(2026/01/18)



質問、聞きたいこと、ご感想等、
お気軽にコメントを書いていただけるとうれしいです。

よろしければこちらも読んでいってくださいませ!

はじめに01
https://note.com/killamaru/n/n0cb504116a87
書き始めた経緯やこのNoteの説明など

はじめに02
https://note.com/killamaru/n/n3b42879699f8
「はじめに」の続きですが、私のNoteの中では、♡率が高くて、ありがたいです。

はじめに03 -審美眼は何年で身につくもの?
https://note.com/killamaru/n/ne9792bc439fe

<若冲>
若冲からはじめて呼ばれた話 -泉屋博古館東京-
https://note.com/killamaru/n/n79a61287feed

若冲は、今日も私を呼ぶかしら - 三井記念美術館「円山応挙」展 -
https://note.com/killamaru/n/na07051e46676

若冲は、もう1人の天才にためらう、の話 - 東京藝大美術館 -相国寺展
https://note.com/killamaru/n/n85b940e93ef9

<ゴッホ>
[ディープ]ゴッホのひまわりって、おいしいの? - 西洋美術館 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
https://note.com/killamaru/n/n69330619f156

「あなたはどんな鑑賞タイプ?」と「ゴッホの死相」について ゴッホ展 -東京都美術館-
https://note.com/killamaru/n/na3e315c32ca0

<美術展>
ブラックホールを作りだせる画家 -仙厓展@出光美術館- [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/n576fe4a903b7

絵から音がしない理由 -ユトリロ展(SOMPO美術館)-
https://note.com/killamaru/n/nd086f4b57077

伊勢物語展 -根津美術館- 岩佐又兵衛に感じるもの
https://note.com/killamaru/n/n522358cdf891

僧侶の背中には、実は何があったのか -特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」-
https://note.com/killamaru/n/nb87fb034c08e

<つぶやき・近況>
近況01 - 近日アップ予定云々 -
https://note.com/killamaru/n/n8ccdcabb85ef



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