マチュピチュの展示じゃない?!けど、興味深い -マチュピチュ展-
数あるnote記事の中からご訪問いただきありがとうございます。
今回は、昨年末に訪問した
マチュピチュ展のレポートをしたいと思います。
マヤ、アステカ、インカ、ナスカ、マチュピチュも、
よくわからない、という方向けに記事を書いてみました。
(私自身がそうだからです・・・)
マチュピチュ展
マチュピチュ展は、
森アーツセンターギャラリーで
2026年3月1日まで開催している
展覧会になります。
森アーツセンターはときどき興味のある展示があるので伺っているのですが
六本木のど真ん中、52階なので、
行くだけでも特別感のあるギャラリーです。
一つ上の53階には
森美術館がありますので、
お間違えないよう、
また、併せて展示をご覧になっても楽しいと思います。
(3月29日まで開催されている六本木クロッシング2025も
面白そうで、行ってみたいと思っています)
ちなみにロッカーは、53階へ上がるエスカレータの下のスペースで
すごく広くて素敵です。
エスカレータ周りの装飾も素敵なのでぜひご覧になってください。
マチュピチュ展に、マチュピチュは、ない
これが一番驚いたのですが
「マチュピチュ展」ですが
マチュピチュに関わる展示はありません。
厳密にはマチュピチュに関する展示は
1個だけありました。
えええ・・・?って思いますよね。
じゃあ、何が展示されていたの?
ってはなしですよね笑
実はマチュピチュ展のレポートを書いている
たくさんのnoterさんの記事がありますが
けっこうこの部分に触れられています。
みなさんあれれ、って思ったみたいです。
私としては
展示はとてもとても面白かったので
そちらを含めて
ご報告したいと思います
モチェ文明でした
展示のほとんどが
モチェ文明の展示でした。
え、もちぇ???
ってなりますよね。
私は初めて聞きました。
と、いうことで、地図にまとめてみました

そもそも、今回マチュピチュ展に行くにあたって
マチュピチュってペルーあたりだよね
この前みたマヤっていうのは全然違うんだっけか?
じゃあ、ナスカの地上絵は、どこだっけ?
と、正直ごっちゃになってしまっていました。
前回みた、というのは
トーハク(東京国立博物館)で開催された
古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン展 です。
(2023年6月16日(金) ~ 2023年9月3日(日)
この展示がすばらしくてなかなか印象が濃かったので
今回のマチュピチュとごっちゃっとしてしまいました。
メキシコの古代文明のおさらいは下記でご覧いただけます。
(トーハク公式サイト)
で、実際自分の手で地図にまとめてみると
地域も全然違うこともわかり
スッキリしました。
で、マチュピチュ展に主に展示されていた
モチェも、マチュピチュとまあまあ離れています。
でも実は
離れていたのは距離よりも時代です。

時代分布も作ってみました。
モチェの終わりとマチュピチュの「インカ帝国」の始まりとしても
少なくとも700年以上
空いていることがわかります。
ざっくり、
東京と岩手、700年違う文明について展示されていたことになります。
べらぼう展、とかいって東京の江戸後期の展示をしていそうな展覧会に
岩手の藤原氏1100年頃の展示をしている
(江戸に関わる展示は1つだけ)
みたいな感覚でしょうか???
マチュピチュおたくなら怒っちゃうかもなのですが
そもそも詳しい方は、
多分展覧会のサイトを見た時点で
ちょっと違うな、と気づくかもしれませんね。
私はというと、
サイトを見ても気づかなかった鈍感ぶりもありますが
そもそもマヤとマチュピチュとナスカが
全部一緒になっているタイプだったので
新しくモチェを受け入れて、とても楽しめました。
リマ(ペルー)のラルコ博物館の所蔵が
とにかく、すばらしかったのです。
余談ですが、マップおよび時代分布は自作です。
時代分布はChatGPTに指示して作ったのですが、だいぶ修正が必要で、修正しても結局自分で直さないといけないことが多かったです。(「頃」という漢字が苦手らしいです。)
ですので、おかしいところを見つけられましたらぜひご一報いただけると嬉しいです。
モチェ文化
展示物に関しましては、
展示されていたものをほとんど写真を撮影してこなかったので
公式サイトの「みどころ」をご覧いただけると良いかと思います。
すでに地図と時代分布でモチェの立ち位置は
紀元前100年〜700年、
インカ帝国の北西、とお示しの通りですが
詳しくはWikipediaなどをどうぞ。
展示はツボや金装飾などが多かったです。
男女の命の源となる表現もあるので
公式サイトでも
※本展では、一部性的なモチーフを含む作品が展示されています。
という注意書きがあります。
(本当に一部かな、と思います。)
主となる展示は
モチェ文化の主神の「アイ・アパエック」の冒険譚になりますので
後述したいと思います。
私がこの展示にいった目的は
実は下の理由からなのです
異変を探しに
私が毎回期待してしまう「異変」。
前にエジプト展にいかれた方の中で
この展示の中で○○の像だけは
ちょっと危なかった
という記事をみかけました。
平たく言うと、スピ系の方。
私はこの方の記事が好きで、よく読んでいます。
私の場合は
絵から声がしたり、コンタクトを受けとったりするので
博物の方面も何か異変が受け取れたりするのかな、と
出かけてみました。
結果、そんなことは全然感知できなかったのですが笑
一つだけ、ちょっとな、ということはありました。
銀の器。
生贄の血を入れていたものかもしれません。
(いれていなかったかもしれません)
もちろん写真には撮ってきませんでした。
生贄の血、なんて、さも怖そうですが
生贄の首を狩るナイフとか、
生贄文化の展示のあたりには
もっと怖いものはたくさんありました。
そういうものは、
なんだかぜんぜん大丈夫、でした。
なので、
なぜこの器だけに反応したのかは
わからないのですが・・・。
展示に行かれてご覧になった方。
ご感想お待ちしております。
アイ・アパエックの神話
今回の主な展示であった
アイ・アパエックとは
モチェ文化における神様・創造神で
今回の展示の主ともいえるテーマです。
公式サイトにも下記のようなみどころ紹介があります。
アンデス神話の中心的存在、英雄の「アイ・アパエック」の冒険と再生の物語。海の怪物との戦い、死と復活、生命の樹の誕生などを通して、人々が自然と調和しながら生活し、共同体の存続を願って祈りや儀式を行ってきた思想に触れることができます。
途中から、アイ・アパエックを描いた土器などが展示され
アイ・アパエック冒険譚とともに展示を見ていく構成です。
アイ・アパエックは、
ハゲワシ、犬、トカゲを従え、海の入り口を守る番人のカニと戦い、
これを打ち破って異界へと進む。
数々の戦いに勝利し、世界に秩序をもたらしたが、
やがて時を経て力は衰えていく。
そして海の最深部において、
サメ、エイ、アシカの性質を併せ持つ海の神と対決し、ついに敗れ、
首をはねられてしまう。
しかしアイ・アパエックの死は終わりではなく、
大地と豊穣の女神パチャママと結合することで復活。
この結合から「結実(子)」が生まれ
生命の継続と豊穣が確実なものとなり地上界の生命の源となる
というような内容だったかと。
展示の絵なども受け入れやすかったこともあり
「壮大な桃太郎」みたいだなあと感じました。
古事記や日本の神話とも類似点が多く
また別途記事にまとめたいと思います。
マチュピチュの展示
マチュピチュのかかわる展示が1つだけあったのですが
それが「キープ」です。
キープとはインカ帝国で使われた数字を伝える言語のような役割を果たした「結び目」のあるロープことです。
何を記録していたかと言うと
キープカマヨックはインカ帝国統治下の各地におり、人口、農産物、家畜、武器など資源についての統計や、裁判の判例なども記録した。
とのことで、文字や文書はなくとも
高度な情報を伝えていたことがわかります。
展示されていたキープはインカ帝国のものであり
マチュピチュで使われていたかは
はっきりとはわからないのですが
展示の最後の方、
マチュピチュの写真や資料とともに
展示されていました。
キープを見た方が
まるでパソコンのHDDのよう、
と形容してくれたのですが
言い得て妙で、私は好きな表現でした。
パソコンの世界も、0と1の数字でできた世界ですので
キープの先にある世界、のように感じました。
まとめ
マチュピチュ展は
マチュピチュ文明の展示ではなく
モチェ文化の展示ですが
みごたえたっぷりで楽しかったです。
アイ・アパエックの神話と
日本神話の比較神話についての記事は
後日書きたいなと思っています。
ぜひ、日本初のモチェ文化の展示を
六本木で楽しんでください。
2026年3月1日までです。
最後までありがとうございました。
質問、聞きたいこと、ご感想等、
お気軽にコメントを書いていただけるとうれしいです。
記事をまとめてみました。
ご興味のある記事がありましたらぜひお読みください!
はじめに01 -絵の声を聴く、アート鑑賞について- 好きな画家さん一覧
https://note.com/killamaru/n/n0cb504116a87
書き始めた経緯やこのNoteの説明など
はじめに02 -アートの声を聴く鑑賞について-
https://note.com/killamaru/n/n3b42879699f8
「はじめに」の続きですが、私のNoteの中では、♡率が高くて、ありがたいです。
はじめに03 -審美眼は何年で身につくもの?
https://note.com/killamaru/n/ne9792bc439fe
<ドイツ旅2026>
ドイツから戻ってきました -2026.01.13 近況報告-
https://note.com/killamaru/n/nce677f79afbc
デューラーと話したくて家に2回おしかけた話 - デューラーズハウス -
https://note.com/killamaru/n/n681100d72660
フェルメール報告会 - ドイツ旅で鑑賞した絵のレポート -
https://note.com/killamaru/n/n9509726b7b11
フェルメールに隠された法則 - 嫌いだったフェルメールが好きになれた秘密 - [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/nab3fbbd02386
<若冲>
若冲からはじめて呼ばれた話 -泉屋博古館東京-
https://note.com/killamaru/n/n79a61287feed
若冲は、今日も私を呼ぶかしら - 三井記念美術館「円山応挙」展 -
https://note.com/killamaru/n/na07051e46676
若冲は、もう1人の天才にためらう、の話 - 東京藝大美術館 -相国寺展
https://note.com/killamaru/n/n85b940e93ef9
<ゴッホ>
[ディープ]ゴッホのひまわりって、おいしいの? - 西洋美術館 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
https://note.com/killamaru/n/n69330619f156
「あなたはどんな鑑賞タイプ?」と「ゴッホの死相」について ゴッホ展 -東京都美術館-
https://note.com/killamaru/n/na3e315c32ca0
ゴッホ美術館(アムステルダム)に行ってきた -美術館レビュー(絵多め)-
https://note.com/killamaru/n/n4e65dea66a63
おいしそうな絵はここにも(ピエール・ボナール) -「ひまわり」異変の後日談-
https://note.com/killamaru/n/n32920ae6c2de
<美術展>
ブラックホールを作りだせる画家 -仙厓展@出光美術館- [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/n576fe4a903b7
絵から音がしない理由 -ユトリロ展(SOMPO美術館)-
https://note.com/killamaru/n/nd086f4b57077
定家にきゅんきゅん -国宝熊野御幸記と藤原定家展レポート(三井記念美術館)-
https://note.com/killamaru/n/ne15a8591b9e4
伊勢物語展 -根津美術館- 岩佐又兵衛に感じるもの
https://note.com/killamaru/n/n522358cdf891
僧侶の背中には、実は何があったのか -特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」-
https://note.com/killamaru/n/nb87fb034c08e
<岡本太郎とウォーホル>
岡本太郎の絵をめくってバックヤードをのぞいた話[ディープ] - ウォーホルの続き -
https://note.com/killamaru/n/ndd21dc5e0255
アンディ・ウォーホル「SERIAL PORTRAITS」展(ルイヴィトン) - 岡本太郎のために力をお借りします -
https://note.com/killamaru/n/ndd1a969b04ba
<ランキング>
[異変の起こった美術展ランキング]2025年行った美術展の中から)
https://note.com/killamaru/n/n853c88ce272c
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