ライン随想録 ROM(Read Only Member) 対策
1998/2/16 ライン随想録・スイス・バーゼルレポートより
随想録
パソコン通信の世界でメールグループやディスカッション・グルー プのお世話役(管理人)をしている人の間で、よく話題になるのは、ネチケット(ネット上でのエチケット)と並んで、ROM対策をどうするかという話がある。
ROMとはRead Only Member のことで、 自分からメールを書いて出すことをせず、人の書いたメールをただ 読んでいるだけのメンバーである。
ニフティーのあるフォーラムで は、会員が2万人から3万人もいるが、積極的にメールを書いて参 加する人は、10人から15人くらいに過ぎないというところもあ るようだ。
管理人はメンバーの人々に、まんべんなく発言してもら おうと、水を向けたり、いろいろ無口の人からのメールを書いてく れるように誘導したり気をつかうことが多い。
「**さん、この問題に詳しいのですよね」、などと振ってみる管理人もいる。
この98年2月はじめから、NJP-EUNETという、日本・ヨーロッパを結 ぶメールリストのお世話役を引き受けた。
このグループは松原さん というかたが、もともと始めたもので、わたしも彼から入りません かと誘われて、2-3年前に入会した。
日本からみた、ヨーロッ パ、ヨーロッパからみた日本を話題にするもので、欧州在住の日本 人が数多くメンバーとなっている。
この松原さんの行方が不明にな り、サーバーの管理会社からこのメールリスト閉鎖の通告を受けた が、200人ほどのメンバーからグループの継続を求める声が上が り、何人かのグループが努力して存続させたものである。
New JP-EUNETはメンバーをすべて、前のグループから継承したが、この 新グループ発足を契機にできる限り多くのかたに、積極的にメール交換に参加してもらうにはどうしたら良いかを管理グループのかたがたと話し合ってみた。
発言しないかたは、新グループに参加させないのはどうかとかいろ いろな意見がだされたが、結局この区別には手間ひまがかかるので、全員を一括移行してもらい、ゆっくりと新メールリスト発足を 契機に自己紹介をしていただくこととした。
自己紹介をしてくれた かたを、ホームページ上に作ったメンバーリストに掲載させていた だくので、ぜひどうぞと水を向けてみた。
この間、「ROMをしているかたが、快適にROMを続けることができるような雰囲気作り」を 心がけた。
つまり、ROMをしている人が、関心を持ちそうな話題を できるだけ提供する、専門語・術語を使って事情に通じていない人に疎外感を感じさせるようなことは避ける、といったことである。
北風と太陽の話で、太陽を前面に押し出したメールグループ運営をしてみたのである。
2週間ほどで、約60人のひとが自己紹介のメ ールを書いてくれた。
最近では実は自分はROMメンバーであった が、今後はすこしづつ参加してみたいとのメールが増え始めてき た。
あるひとはRWM(Read Write Member)は舞台の役者であるのに対し て、ROMは観客であるという。
確かにショウでは役者と観客は両方いないと成り立たない。
声なき観客が十分満足しているかどうか は、グループの活動が上手くいっているかどうかの試金石になると 思う。
あとROMが満足しているかいなかは、退会するひとが多いか、入会するひとがおおいかにも現れているようだ。
メールグループの管理者が心しなくてはならないのは、ROMの人がぜひ参加するようにと強く勧めるのではなく、声なき人たちが、十分に楽しみ、満足する ような話題をそだて、補強していくようつねに心がけるべきと思う のであるが、いかがなものだろうか。
老齢プログラマの所感
パソコン通信全盛の頃、メールグループやディスカッション・グルー プがパソコン通信の主な目的でした。
メーリングリストは、特定のテーマについてメールを通じて議論するためのグループです。
Google GroupsやYahoo! Groupsが代表的な例です。
メンバーがメールを送信すると、全メンバーに配信されるというものです。
掲示板やフォーラムは、Web上でのディスカッションの場を提供します。
例えば、Redditや日本の5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)は、特定のテーマに関するスレッドを作成し、議論することができるというものです。
当時から考えると、コミュニケーション分野はとても発展しました。
特にSNS の出現です。
・ Facebook、Twitter、インスタグラムなど、かつてない多様なプラットフォームが現れました。
・ テキストから、動画、音声、画像など、多様なメディアに変わりました。
・通信が高速になり、コミュニケーションが迅速・広範囲となりました。
・プライバシー保護とデータセキュリティが重視されるようになり、多くのプラットフォームがこれに対応するようになっています。
補足
上の記事は1997年頃の「ライン随想録(井浦幸雄さん)」の復刻版です。
当時、私の故郷の住職の遺作「おふくろの味」を井浦さんがWebに載せて下さり、今は住職の息子によって公開されています。
当時、このようにお世話になったことを思い出し、復刻していました。
ある日突然、「ライン随想録」の目次が検索で見つかるようになりました。
しかし、ここから記事へのリンクが途切れています。
これが理由で、今まで検索しても表示されなかったのかもしれません。
そのため、復刻作業は今までどおり続けることにします。

【ライン随想録】
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