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「なぜ算数がこんなに難しいの?」——発達障害がある子への算数の教え方|特性別サポートまとめ

「何度教えても繰り上がりでミスする」「九九が全然覚えられない」「文章題になると手が止まる」——。

宿題のたびに子どもが泣き、「教え方が悪いのかも」とご自身を責めてしまうことはありませんか。

算数のつまずきはお子さんの努力不足でも、保護者の教え方の問題でもないケースが少なくありません。発達特性が算数の特定プロセスと噛み合っていないだけ、ということが多いのです。

この記事では、ADHD・ASD・LD別のつまずき原因と家庭でできるサポートの方向性を整理しました。

学年別に探す

お子さんの学年から、つまずいている単元の記事に直接ジャンプできます。

低学年(1〜3年生)

中学年(3〜5年生)

高学年(5〜6年生)

学年横断(算数の習得そのものが難しいお子さんへ)

算数でつまずきやすい理由——発達特性との関係

「算数が苦手」の原因は、特性によって大きく4つに分かれます。「練習不足」ではなく、脳の情報処理のしくみが関係していると理解することが、適切なサポートの出発点です。

ワーキングメモリの過負荷——途中の数字を保持できない

筆算や繰り上がりでは「途中の数字を覚えながら次の計算をする」二重処理が必要です。ADHDのお子さんはワーキングメモリに課題が見られることが多く、「繰り上げた1」が次の計算中に消えてしまいます。
記事01:繰り上がりの教え方

視空間認知の困難——位置関係がつかめない

筆算の桁そろえや図形問題には、空間上に情報を配置する力が求められます。ASDやLD傾向の子は「桁がずれる」「図形の対応関係がわからない」といった形で困難が現れることがあります。
記事09:面積・体積の教え方

継次処理の困難——手順を順番に実行できない

割り算の筆算や分数の通分では、決まった順番で手続きを実行する力が必要です。手順を飛ばしたり順番を入れ替えたりしやすく、「計算ミス」に見える誤答の多くが手順管理の困難から来ています。
記事02:割り算の筆算の教え方

抽象概念の理解困難——式の意味がつかめない

「分数とは何か」「面積はなぜ縦×横か」など、具体物なら理解できるのに式になるとわからなくなるのは、抽象化プロセスの困難が関係しています。→ 記事06:文章題の読解サポート

なお、知的能力に問題がないのに算数の習得に著しい困難を示す状態を**「算数障害(ディスカリキュリア)」**といいます。出現率は6〜7%程度と報告されており、クラスに1〜2人はいる計算になります。「うちの子だけ」と感じる必要はありません。
→ 単元別の具体的な教え方は 算数障害(ディスカリキュリア)のある子への教え方

特性別の算数サポートアプローチは——ADHD・ASD・LDの教え方

つまずきの原因が特性ごとに異なるように、有効なアプローチも変わります。

ADHDのある子どもの場合:ワーキングメモリの課題を「仕組み」で補う

  • 筆算の手順を書き出した手順表をそばに置く(頭で覚えない)

  • 1回の練習は5〜10分・5問以内のスモールゴールで区切る

  • 解いたらその場ですぐ丸つけ(即時フィードバック)

※特性には個人差があります。

ASDのある子どもの場合:ルールと「なぜ」を先に示して見通しを持たせる

  • 「なぜこの公式を使うのか」の理由を先に説明する

  • 文章題は「与えられた情報」「求めるもの」を色分けして整理する手順を固定

  • 問題数・学習時間を事前に提示して見通しを確保する

※特性には個人差があります。

LD(算数障害)のある子どもの場合:具体物と視覚化で抽象を補う

  • ブロック・おはじきで数の概念を体験してから式につなげる

  • 筆算はマス目ノートで桁を固定する

  • 文章題は図に変換してから立式する習慣をつける

※特性には個人差があります。

家庭サポートを続けるための3つの原則

特性を問わず共通して大切な原則を整理します。

原則1:「つまずきの起点」に戻る。 現学年の問題が解けない場合、1〜3学年前の概念が曖昧なケースが多いです。「戻る」ことは退行ではなく最短ルートです。

原則2:「できた、で終わる」設計にする。 難しい問題で終わらず、確実に解ける問題で締めると翌日のハードルが下がります。

原則3:保護者は「先生」ではなく「サポーター」に徹する。 手順表・タイマー・マス目ノートなど仕組みを整えることが保護者の役割です。「教える」より「環境を整える」という意識の転換が大切です。

これをすべて毎日やらなければ、と思う必要はありません。できそうなステップを1つ選んで試すだけでも十分です。

つまずき別チェック&さかのぼり表(学年別)

低学年(1〜3年生)

  • 繰り上がりのひっ算につまずきやすい子 → さかのぼり起点:10の合成・分解 → こちらの記事へ

  • 繰り下がりの引き算につまずきやすい子 → さかのぼり起点:10の分解・補数 → こちらの記事へ

  • 九九が定着しにくい子 → さかのぼり起点:乗法の意味理解 → こちらの記事へ

  • 割り算の筆算の手順が身につきにくい子 → さかのぼり起点:九九・引き算の確認 → こちらの記事へ

  • 時計・時間の計算が苦手な子 → さかのぼり起点:時計の読み方 → こちらの記事へ

中学年(3〜5年生)

  • 分数のたし算が苦手な子 → さかのぼり起点:分母の意味・公倍数 → こちらの記事へ

  • 小数のかけ算でミスが多い子 → さかのぼり起点:小数の桁の概念 → こちらの記事へ

  • 文章題の意味がつかみにくい子 → さかのぼり起点:文章の読解・図解 → こちらの記事へ

  • 面積・体積の公式が使いにくい子 → さかのぼり起点:長さ・単位の理解 → こちらの記事へ

  • 割合・パーセントでつまずく子 → さかのぼり起点:小数・分数の基本 → こちらの記事へ

高学年(5〜6年生)

  • 角度・三角形がわからない子 → さかのぼり起点:三角形の種類・直角の概念 → こちらの記事へ

  • 速さ・時間・道のりが苦手な子 → さかのぼり起点:割り算・単位変換の基本 → こちらの記事へ

  • 比と比例がわからない子 → さかのぼり起点:割合・小数の概念 → こちらの記事へ

  • 場合の数・組み合わせが苦手な子 → さかのぼり起点:順序よく数える・1対1対応 → こちらの記事へ

  • 単位換算(m・km・g・kg等)でミスが続く子 → さかのぼり起点:位取り・10進法の概念 → こちらの記事へ

学年横断(特性タイプ別)

  • 算数障害(LD・ディスカリキュリア)のつまずきを単元別に詳しく知りたい方 → こちらの記事へ

毎日教えるのが大変と感じている保護者様へ

ここまで紹介したアプローチを毎日実践するのは、正直なところ大変です。手順表を作り、褒めるタイミングを見計らう——保護者様にも相当な負担がかかります。

そうした方にご参考にしていただきたいのが、家庭学習デジタル教材「天神」です。

天神を使った研究では、週1回・10分の使用を3ヶ月続けるだけで、すべての対象児童の視覚ワーキングメモリ課題の数値が改善したという結果が、日本LD学会で発表されています。この記事で挙げたワーキングメモリの困難に、学習体験そのものが働きかけることを示すデータです。

障がい児教育の第一人者・山内康彦先生(障がい児成長支援協会 代表理事)も「一番おすすめの教材です」と推薦しています。

天神のレクチャー画面。
アニメーションとブロック図で「なぜそうなるのか」を視覚的に説明します。

天神では単元ごとにレクチャー → ポイント整理 → 問題演習の流れで学びます。目次画面でおおよその所要時間(例:約9分)が確認できるため、事前に見通しを立てやすいのもASD傾向のあるお子さんに好評です。

1画面1問の表示。余計な情報がなく、集中しやすい設計です。

問題は1画面1問の一問一答形式。正解すると「天才!」「すごい!」の音声が流れ、間違えたときにはヒントが表示され、再チャレンジできます。

「間違えても心にダメージが少ない(ゲームのような気分でできるので)。間違えた後、どうしたら正解できるかわかるのが良い」
——天神体験後アンケートより

購入済み学年の範囲内でさかのぼれる学習設計。
間違えたときにはヒントが自動表示されます。

天神は購入済み学年の範囲内でさかのぼれるため、お子さんの現在地からスタートできます。お子さんに合った購入学年は、無料体験時にご確認ください。

「学力に凹凸があるので自分の学力に合わせて選んで自信をつけさせることができる」
——天神体験後アンケートより

問題文を読むこと自体が負担のお子さんには音声読み上げオプションもあります。

「読み上げ機能のおかげで一人で学習できています。教科書に沿った内容なので理解しやすいようです」
——天神体験後アンケートより

アール医療専門職大学の坂本晴美准教授(医学博士・発達障害専門)が行った認知機能向上研究では、こう報告されています。

「何事にも自信が持てなかったお子様が、天神を始めてわずか1ヶ月で自ら『習い事をしたい』と意欲を見せるなど、劇的な変化が見られました。『できた!』という自信が、学習意欲だけでなく、運動や日常生活への挑戦意欲、つまり『自立心』へと繋がっていくのです」
——アール医療専門職大学 准教授 坂本晴美先生

※効果には個人差があります。

現在、天神では無料体験を実施しています。体験専用のPCを無料でお届けし、クレジットカード不要・体験後の強引なすすめはありません。

→ 天神 無料体験・資料請求はこちら
https://www.tenjin.cc/lp/wp/hattatsu-s-02-price/

よくある質問

Q. 買切り価格が高くて不安ですが、まず体験だけでもできますか?
A. はい、資料請求するだけで無料体験ができます。完全無料でクレカ不要です。料金は資料に同封されています(月額換算 約2,750円〜の買切り型)。ご兄弟は追加料金なしで使えます。

Q. うちの子はグレーゾーンですが、天神は合うでしょうか?
A. 天神は様々な特性を持つお子さまに幅広くお使いいただけます。診断の有無ではなく、お子さんの今の学び方に合うかどうかが大切です。まずは無料体験でお子さんの反応を確認してみてください。

Q. 子どもが「算数はもうやりたくない」と言っています。
A. 繰り返し失敗して自己肯定感が下がっている状態であることが多いです。まず確実に解ける問題から始め、達成感を積み重ねることが優先です。天神は1問ずつ即時フィードバックが出るため、短時間で「できた」を感じられます。

Q. 算数障害かどうかを確認するには?
A. 診断は専門機関(医師・心理士)でしかできません。学校のスクールカウンセラーや発達支援センターへの相談をご検討ください。診断前でも、つまずきに合わせたサポートは始められます。

参考文献

この記事は天神メディア編集部が作成しました。発達障害の特性には個人差があります。学習面で気になることがある場合は、専門機関へのご相談もあわせてご検討ください。

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