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ADHDの子が九九を覚えられない理由と家での教え方

「毎晩練習しても翌朝には忘れている」
「九九の時間になると泣いて逃げる」
「私の教え方が悪いのだろうか」

——そんなバトルが毎日続いて、疲れ果てていませんか。

ADHDの子が九九を覚えにくいのは、努力不足でも親の教え方の問題でもありません。特性に起因する、はっきりした理由があります。

この記事でわかること

  • 九九がすべての子に難しい理由

  • ADHDの子にとってさらに難しくなるポイント

  • 今日から使える「スモールステップ」の教え方

  • 毎晩バトルを繰り返さないための声かけと切り上げ方

  • 家庭学習をサポートするデジタル教材の選び方

九九が覚えにくい理由——多くの子に共通すること

九九は小学2年生の算数の山場として知られています。まずはADHDに関係なく、すべての子にとってここが難しい理由を整理しておきましょう。

まず覚える量の多さです。1×1から9×9まで81パターンを、それぞれ「にさんがろく」「さんしじゅうに」という音のかたちで頭に入れなければなりません。漢字の書き方や足し算のやり方とは違い、「意味から推測する」ことが難しいため、ひとつひとつを繰り返しの練習で定着させる必要があります。

次に単調な反復が続くという特徴があります。「2の段」→「3の段」→「4の段」と進むたびに、同じパターンの練習を延々と繰り返す必要があります。変化がなく達成感を感じにくい学習形式のため、多くの子が途中で飽きてしまいます。

さらに定着までに時間がかかる点もあります。1日で全段を覚えることはできず、毎日コツコツと継続する力が求められます。「昨日できたのに今日忘れた」が繰り返されやすく、親も子も消耗しやすい単元です。

ADHDがあると、さらに難しくなるポイント

上記の共通の難しさに加えて、ADHDの特性があるとさらにいくつかのつまずきが重なりやすくなります。

ワーキングメモリの課題——同時に処理できる情報量が限られる

九九の暗記は「言語性ワーキングメモリ」に大きく依存します。「しちは(7×8)」というフレーズを保持しながら答えの「56」と結びつける——この処理を81パターン分繰り返す作業は、ワーキングメモリへの負荷がとても高い学習です。

ADHDのお子さんはこのワーキングメモリに課題が見られるケースが多く、暗唱中に「かけられる数」「かける数」「答え」の3つを同時に保持するのが難しくなる、ということが起こりやすいのです。これは「さぼっている」のではなく、脳の情報処理の特性です。「なんで覚えられないの」と責める必要はありません。

注意持続の困難——単調な反復がとりわけ苦手

「にいちがに、ににんがし、にさんがろく……」。九九の暗唱は同じパターンを繰り返す単調な作業です。前のセクションで「多くの子が飽きる」とお伝えしましたが、ADHDの子はこの「変化のない反復」がとりわけ苦手な傾向があります。

新しい刺激がないと脳内のドーパミンが分泌されにくく、数十秒で注意が別のことへ飛んでしまいます。「集中しなさい」と声をかけても効果は長く続きません。逆に、正解・不正解がすぐにわかる即時フィードバックのある学習形式であれば、集中が持続しやすい傾向があります。

回避行動の悪循環——怒られるから余計に覚えられない

九九を覚えられない → 親に注意される → 九九が「怖いもの」になる → 余計に取り組めなくなる → 九九を覚えられないまま。

この悪循環に入ってしまうと、九九の時間になると泣いたり逃げたりする「回避行動」が定着してしまうケースがあります。お子さん自身も「できるようになりたい」という気持ちを持っていても、失敗への恐怖が上回ってしまうのです。

この悪循環を断ち切るためには、まず「できた」という成功体験を先に積むことが大切です。新しい段に挑戦することより、知っている段を復習して自信を高めることの方が、長い目で見ると効果的です。責めなくていい理由がある——そのことだけ、まず知っておいてください。

今日から家でできる教え方【4つの工夫】

かけ算の「意味」から始める——「3×4=3が4つ分」

「さんし じゅうに」と音で暗記する前に、まずかけ算が何を表しているかを理解させます。

おはじきやブロックを使って「3個の塊が4つ分で12個」と目で見せたり、お菓子を配る場面で「2個ずつ3人に配ると何個いる?」と問いかけたりすると、九九が「意味のある数」として頭に入りやすくなります。

意味理解が先に入ると、暗唱を忘れたときにも「3が4つだから……」と自分で復元できる力がつきます。

2の段・5の段から——易しい段で成功体験を積む

九九を「1の段から順に完璧にしてから次へ」と進める必要はありません。2の段は2ずつ足していくだけ、5の段は5ずつ増えていくため、リズムがつかみやすく定着しやすい段です。

1日にやるのは1段だけで十分です。まず2の段を7〜8割言えるようになったら5の段へ。そのあとに3の段、4の段と進めていくと、「もう2つの段は覚えた」という自信がペースを作ってくれます。

九九表を壁に貼って、覚えた段やマスを色で塗っていくのも効果的です。「ここまで塗れた」という見える化がモチベーションにつながります。

ゲーム化・語呂合わせで飽きにくくする

単調な暗唱がADHDの子に合わないなら、形式を変えてみましょう。

  • 九九の歌:メロディに乗せると言語性ワーキングメモリの負担が減り、記憶に残りやすくなります

  • タイムアタック:「2の段を何秒で言えるか」をストップウォッチで計測。これまでの自分と競うルールにすると、他者との比較にならず安心です

  • フラッシュカード:「3×4」と書いたカードを1枚ずつ見せて答えさせる。1秒で次へ進むスピード感が刺激になり、集中が続きやすくなります
    大切なのは「正しく覚えること」より「九九に触れる時間を楽しくすること」です。

間違えても詰めない——「ヒントあり再挑戦」のサイクル

間違えたときに「違う!もう一回」と詰めると、先ほどの回避行動の悪循環に入りやすくなります。

代わりに試していただきたいのが「ヒントあり再挑戦」のサイクルです。

  1. 間違えたら「九九表を見ていいよ。」と声をかける

  2. 九九表を見ながら正しい答えを言い直す

  3. 30秒ほど間をあけてもう一度同じ問題を出す

「見てもいい」「間違えても大丈夫」という安心感が、九九に向かうハードルを下げてくれます。

また、1回の練習は5〜10分で切り上げると決めておくのもおすすめです。集中が切れた状態で続けても定着率は上がりません。短く・頻繁に・楽しく——このリズムが、ADHDの子の九九学習にはもっとも効果的です。

これをすべて毎日やらなければ、と思う必要はありません。できそうなステップを1つ選んで試すだけで十分です。

まとめ

  • 九九が難しいのはADHDの子に限らない。81パターンの暗記量の多さと単調な反復が、多くの子共通のつまずき

  • ADHDがあると、ワーキングメモリへの負担・注意持続の困難・回避行動の悪循環が加わりやすい

  • 対策は「意味から入る」「易しい段から成功体験を積む」「ゲーム化」「詰めないヒントあり再挑戦」の4つ

  • 1回5〜10分を短く・頻繁に続けることが、長時間練習より効果的

毎日教えるのが大変と感じている保護者様へ

ここまで紹介した工夫を毎日実践するのは、正直なところ、保護者様にとって相当な負担です。問題を用意し、ゲームを考え、間違えても詰めずに声をかけ続ける——その大変さは、記事を読んでいるだけではなかなか伝わりません。

そんな方に参考にしていただきたいのが、家庭学習デジタル教材「天神」です。

天神を使った研究では、週1回・たった10分の使用を3ヶ月続けるだけで、すべての対象児童の視覚ワーキングメモリ課題の数値が改善したという結果が、日本LD学会で発表されています。先ほど「ADHDの子はワーキングメモリに課題が見られる」とお伝えしましたが、天神はまさにその部分に働きかける設計になっています。

障がい児教育の第一人者・山内康彦先生(障がい児成長支援協会 代表理事)も「知らないと損ですよ」「一番おすすめの学習教材です」と推薦しています。

天神では、かけ算をレクチャー → ポイント → 問題演習の3ステップで学びます。レクチャーではアニメーションを使い、「かけ算とは何か」を意味から丁寧に説明します。現在のページ数と全体のページ数(例:2/3)が表示されるため、いまどこにいるかが把握しやすく、集中の続きにくいお子さんでも取り組みやすい設計です。また、目次画面でおおよその所要時間(例:約3分)が確認できるため、事前に見通しを立ててから取り組むこともできます。

問題は1画面1問の表示で、他の問題が視界に入って気が散ることがありません。正解すると「天才!」「すごい!」の音声が即座に流れ、ADHDの子に必要な即時フィードバックが得られる設計です。間違えたときは自動でヒントが表示されて再チャレンジできるため、保護者様が「もう一回!」と詰める必要がありません。

ヒントは解答を間違えたときに自動で表示される仕組みです。「ここに注意しよう」というポイントを教材側が伝えてくれるため、保護者様がつきっきりで教え続ける負担が軽くなります。

「間違えても心にダメージが少ない(ゲームのような気分でできるので)。間違えた後、どうしたら正解できるかわかるのが良い」
——天神体験後アンケートより

「1目次の問題数が少なく、集中力の続かない子に合っている。読み上げ機能が良い」
——天神体験後アンケートより

かけ算の意味からさかのぼれる

「九九以前に、かけ算の意味がまだあやしい」というお子さんには、前の学年の単元に戻って学習できます。学校の進度に関係なく、お子さんの現在地からスタートできるため、学力の凹凸が大きい発達障害のお子さんにも対応しています。

九九に疲れたら「タイピングゲーム」で気分転換

天神には2026年からタイピング練習ゲームが追加されました。「九九の問題を5問やったら、タイピングゲームで気分転換」という使い方もできます。手を動かす作業で集中が切り替わりやすいお子さんに向いており、文部科学省が推奨するスキルの習得にもつながります。

問題文の読み上げにも対応

読むことに負担を感じるお子さんには「音声読み上げ機能」(オプション)もあります。問題文・ヒント・解説をすべて音声で聞きながら取り組めるため、読む負担を減らして計算そのものに集中できます。読み上げ速度の調整も可能です。

現在、天神では無料体験を実施しています。体験専用のPCを無料でお届けするため、ご自宅でお子さんが実際に操作する様子を確認してからご検討いただけます。クレジットカードは不要で、体験後に購入を強くすすめることもありません。体験期間は4日間です。

アール医療専門職大学の坂本晴美准教授(医学博士・発達障害専門)が発達障害の児童を対象に行った研究では、こんな報告があります。

「何事にも自信が持てなかったお子様が、天神を始めてわずか1ヶ月で自ら『習い事をしたい』と意欲を見せるなど、劇的な変化が見られました。『できた!』という自信が、学習意欲だけでなく、運動や日常生活への挑戦意欲、つまり『自立心』へと繋がっていくのです」
——アール医療専門職大学 准教授 坂本晴美先生

※効果には個人差があります。

→ 天神 無料体験・資料請求はこちら
https://www.tenjin.cc/lp/wp/hattatsu-s-02-price/

よくある質問

Q. 天神は買切りで高いのでは? 無料体験はありますか?
A. 資料請求するだけで無料体験ができます。完全無料・クレジットカード不要です。月額換算で1教科あたり約2,750円〜の買切り型で、月額課金は一切かかりません。詳細な価格表は資料に同封されています。一度購入すればご兄弟も追加料金なしで使えるため、きょうだいのいるご家庭にとってはコストパフォーマンスが上がります。

Q. うちの子はグレーゾーンですが、天神は合うでしょうか?
A. 天神は様々な特性を持つお子さまにも幅広くお使いいただけます。診断の有無ではなく、お子さんの今の学び方に合うかどうかが大切です。まずは無料体験でお子さんの反応を確認してみてください。

Q. 九九を嫌がって泣いたり逃げたりします。無理にやらせていいですか?
A. 「やる気がない」のではなく「成功体験が足りない」ケースが多いです。まずは2の段など易しい段から「できた!」を積み重ねてください。1回5分の短い練習を繰り返す方が、長時間の練習を無理に続けるより定着につながります。

Q. 九九が定着しないと、この先の算数にも影響しますか?
A. 九九はわり算・分数・文章題など小4以降の算数全体の基盤になります。ただし、今すぐ全暗唱できている必要はありません。まずは「かけ算の意味がわかる」「九九表を使いながら計算できる」という状態を目指すことが先決です。

この記事は天神メディア編集部が作成しました。発達障害の特性には個人差があります。学習面で気になることがある場合は、専門機関へのご相談もあわせてご検討ください。

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