見出し画像

面積・体積でつまずく発達障害の子への教え方【ADHD・LD対応】

「公式を書いて見せているのに使えない」「cm²とcm³をまた間違えた」「展開図を見ても立体がイメージできないみたい」——。

発達障害・グレーゾーンのお子さんを持つ保護者の方から、こうした声をよく聞きます。何度同じ式を書いて説明しても、次の問題では「どの公式だっけ?」と止まってしまう。教えるたびに消耗し、「もう私には無理かも」と感じている方もいるのではないでしょうか。

面積や体積の単元で混乱してしまうのは、努力不足ではありません。発達特性と深く関わる明確な理由があります。

この記事では、つまずきの原因と今日から使える教え方を紹介します。

この記事でわかること

  • 発達特性ごとに面積・体積でつまずく理由

  • 公式の前に必要な「前駆スキル」の確認方法

  • おうちで使える5ステップの教え方

何度教えても「どの公式だっけ?」と止まってしまう…それは特性ゆえのつまずきかもしれません

発達障害の子が面積・体積でつまずきやすいのはなぜか

面積・体積の学習には「目に見えない量を頭の中でイメージする力」が求められます。これは視空間認知やワーキングメモリと深く関わっており、発達特性のあるお子さんにとって負荷が高い作業です。

ADHD:ワーキングメモリの弱さで情報を保持できない

体積の公式「底面積×高さ」を使うには、「底面積を計算する」「結果を覚えておく」「高さをかける」という複数の情報を同時に保持する必要があります。ADHDのお子さんはワーキングメモリに弱さがあるケースが多く、途中の計算結果が次の操作中に消えてしまいやすいです。これは処理速度や注意配分の特性であり、やる気の問題ではありません。

ASD:抽象ルールへの違和感

cm²が面積、cm³が体積——「なぜ小さい2をつけると面積になるのか」という根本の疑問が解消されないまま暗記を求められると、似た問題が出るたびに「どっちだっけ?」と混乱するケースがあります。ルールに納得できないと使いこなせないのは、ASDの傾向があるお子さんに見られる特徴です。

LD:視空間認知の困難

LD(学習障害)の傾向があるお子さんは、視覚処理や空間認識に困難を抱えていることがあります。平面の図から直方体や立方体をイメージしたり、展開図を頭の中で組み立てたりする作業は非常にハードルが高く、マス目を正しく数えること自体が難しい場合もあります。

面積・体積を理解するのに必要な「前駆スキル」とは

公式を教える前に、土台となるスキルが育っているかを確認しましょう。

前駆スキルチェックリスト

  • マス目を指差しながら1つずつ数えられる

  • 「縦に3つ、横に4つ」と数えられる

  • 縦の数×横の数=マス目の合計数、という関係がわかる

  • かけ算九九がスムーズに出る

特に重要なのは「マス目を数えて面積を求める」という具体操作です。方眼紙の長方形のマス目を数えて「12マス」→「縦3×横4=12」と気づく。この「数える→法則を発見する」プロセスを飛ばして公式だけ教えても定着しにくくなります。

チェックがつかない項目があれば、そこがお子さんの現在地です。

発達障害の子への面積・体積の教え方【5ステップ】

ステップ1:方眼紙で「数えて面積を求める」(公式なし)

方眼紙に長方形を描き、マス目を1つずつ数えます。色鉛筆で塗りつぶしながら数えると、視空間認知に弱さがあるお子さんでも数え飛ばしを防げます。この段階では「面積=マス目の数」という感覚を持つことが目標です。

ステップ2:縦の数×横の数=マス目の数を体験で発見

何度かマス目を数えた後、「縦に何個?横に何個?」と聞きます。「3×4=12、さっき数えた数と同じだ!」——この発見をお子さん自身がすることが大切です。積み木を縦横に並べる具体物操作も効果的です。

ステップ3:公式として一般化

体験を繰り返したら「いつも縦×横で合計が出るね」と整理し、「面積=縦×横」と書きます。公式は発見の後に整理するもの——この順序が発達特性のあるお子さんには重要です。ASD傾向のあるお子さんには「なぜかけ算で面積が出るのか」の根拠を言葉で伝えましょう。

ステップ4:単位(cm²・cm³)を色で区別して視覚化

単位の混乱を防ぐには色分けが有効です。cm(長さ)→青、cm²(面積)→赤、cm³(体積)→緑のように書き分けると、視覚的に区別できます。「小さい2は縦×横の2方向」「小さい3は縦×横×高さの3方向」と伝えると、手順の可視化にもなります。

ステップ5:体積は「面積の積み重ね」として理解

面積(例:3×4=12マス)を「1段分」とし、同じ板を積み重ねます。「12マスが3段で36」——これが体積です。牛乳パックや空き箱に積み木を詰める実験も効果的で、「底面積×高さ」の意味が感覚として定着します。立体がイメージできないお子さんには、工作用紙で箱を作る体験を先に入れましょう。

これをすべて毎日やらなければ、と思う必要はありません。できそうなステップを1つ選んで試すだけでも十分です。毎日完璧にこなすより、継続できる形を見つける方が大切です。

理由と対策のまとめ

  • ADHD:ワーキングメモリの弱さ → ステップを分けて紙に書きながら

  • ASD:抽象ルールへの違和感 → 具体物で体験してから公式化

  • LD:視空間認知の困難 → 方眼紙・積み木で視覚化

  • 全般:具体→抽象の移行困難 → 前駆スキルから順番に

毎日教えるのが大変と感じている保護者の方へ

ここまで紹介した対策を実践しようとすると、方眼紙を用意したり積み木を準備したり、お子さんの理解を確認しながら進めたり——保護者の方にも相当な集中力と時間が求められます。毎日これをやり続けるのは、正直なところ、とても大変なことです。

そういった方に参考にしていただきたいのが、家庭学習デジタル教材「天神」です。

天神を使った研究では、週1回・たった10分の使用を3ヶ月続けるだけで、すべての対象児童の視覚ワーキングメモリ課題の数値が改善したという結果が、日本LD学会で発表されています。面積・体積で特に必要な視覚ワーキングメモリと視空間認知に働きかける設計です。

障がい児教育の研究者・山内康彦先生(障がい児成長支援協会 代表理事)は、天神について次のように述べています。「子どもの発達特性に寄り添いながら、子ども自らが楽しく学び進めていくことができる貴重な学習教材。音声読み上げ機能や各地域の教科書に準拠したスモールステップ学習は大好評」。

面積の公式説明レクチャー画面

天神では、面積・体積をレクチャー → 問題演習の流れで学びます。レクチャーはアニメーションとブロック図で構成されており、「なぜ縦×横で面積が出るのか」を視覚的に説明します。抽象ルールへの違和感を持ちやすいASD傾向のお子さんにとって、「根拠から理解できる」設計になっています。

1画面1問表示。面積の問題に集中できます。

問題は1画面1問の表示で、答えを確認してから次へ進みます。正解すると「天才!」「すごい!」の音声で即時フィードバック。間違えたときには、その問題に対応したヒントが自動表示され、保護者がつきっきりで説明する負担が軽くなります。

音声読み上げ・ハイライト

問題文を読むこと自体が負担なお子さんには音声読み上げ機能もあります。読んでいる箇所が色でハイライトされ、速度調整も可能です。

「読み上げ機能のおかげで一人で学習できています。教科書に沿った内容なので理解しやすいようです」——天神体験後アンケートより

「間違えても心にダメージが少ない(ゲームのような気分でできるので)。間違えた後、どうしたら正解できるかわかるのが良い」——天神体験後アンケートより

前駆スキルが弱い子もさかのぼり学習で対応

面積は小学4年生の単元ですが、かけ算やマス目の理解に不安がある場合は学年をさかのぼって練習できます。学力の凹凸が大きい発達障害のお子さんにとって、自分の現在地からスタートできる柔軟さは大きな強みです。

現在、天神では無料体験を実施しています。体験専用のPCを無料でお届けします。クレジットカードは不要で、体験後に購入を強くすすめることもありません。

アール医療専門職大学の坂本晴美准教授(医学博士・発達障害専門)が発達障害の児童を対象に行った研究では、こんな報告があります。

「何事にも自信が持てなかったお子様が、天神を始めてわずか1ヶ月で自ら『習い事をしたい』と意欲を見せるなど、劇的な変化が見られました。『できた!』という自信が、学習意欲だけでなく、運動や日常生活への挑戦意欲、つまり『自立心』へと繋がっていくのです」——アール医療専門職大学 准教授 坂本晴美先生

※効果には個人差があります。

→ 天神 無料体験・資料請求はこちら
https://www.tenjin.cc/lp/wp/hattatsu-s-02-price/

よくある質問

Q. 買切り価格が高くて不安です。まず体験だけできますか?A. はい、資料請求するだけで無料体験ができます。完全無料でクレジットカード不要です。月額換算で約2,750円〜の買切り型で、ご兄弟も追加料金なしで使えます。詳細な料金は資料請求に同封の資料でご確認いただけます。

Q. うちの子はグレーゾーンですが、天神は合うでしょうか?A. 天神は様々な特性を持つお子さまにも幅広くお使いいただけます。診断の有無ではなく、お子さんの今の学び方に合うかどうかが大切です。まずは無料体験でお子さんの反応を確認してみてください。

Q. 子どもがやる気を出してくれるか心配です。A. 正解すると「天才!」「すごい!」と音声で褒めてくれるので、「できた」体験を積みやすい設計です。暗算サーキットなどゲーム感覚のコンテンツから始めるのもおすすめです。

Q. 面積の前段階(かけ算など)が弱いのですが対応できますか?A. 天神はさかのぼり学習に対応しており、前の学年に戻って練習できます。お子さんの現在地に合わせて必要な学年だけ選べます。

この記事は天神メディア編集部が作成しました。発達障害の特性には個人差があります。学習面で気になることがある場合は、専門機関へのご相談もあわせてご検討ください。

いいなと思ったら応援しよう!