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繰り下がりひき算ができない子への教え方【発達障害・ADHD対応】

「昨日教えたのに、今日にはもう忘れている」「一緒にやるとできるのに、一人になった途端にまたゼロに戻る」——。

繰り下がりのひき算は、多くの子がつまずく単元のひとつです。何度も同じところでつまずくわが子を見て、「教え方が悪いのかな」「もっと練習させないと」と焦ってしまう保護者様も多いのではないでしょうか。

でも、安心してください。繰り下がりのひき算がなかなか定着しないのには、はっきりとした理由があります。「やる気がない」のでも「努力が足りない」のでもありません。お子さんを責める必要はないのです。

この記事では、つまずきの原因と、今日からおうちで試せる具体的な教え方を解説します。

この記事でわかること

  • 繰り下がりのひき算が難しい理由(全員共通)

  • 発達障害・ADHDの子にとってさらに難しくなるポイント

  • 繰り下がりを始める前に確認すべき前提スキル

  • 今日から使える教え方4ステップ

  • お子さんの特性に合った計算法の選び方

繰り下がりのひき算が難しい理由——多くの子に共通すること

繰り下がりのひき算は、算数の中でも特につまずきやすい単元として知られています。まずは発達障害に関係なく、すべての子にとってここが難しい理由を整理しておきましょう。

最大の難しさは、「借りてくる」という操作の抽象性です。「13-8」を解くとき、十の位から1を「借りてくる」という概念は、視覚的に見えません。初めて学ぶ子には、何を・どこから・なぜ借りるのかが直感的にわかりにくく、機械的に手順をなぞるだけになりがちです。

次に、手順の多さも全員共通のつまずきです。「13-8」ひとつをとっても、「一の位を確認する→引けないと判断する→十の位から借りる→一の位を直す→計算する」という複数の手順を正確な順序で実行する必要があります。

さらに、10の合成・分解をマスターしていることが前提として必要な点も見落とされがちです。「8の相棒は2」がスムーズに出てこない状態で繰り下がりの練習を始めると、すべての手順が重くなります。

これらは特性に関係なく、すべての子が通過する壁です。

発達障害・ADHDがあると、さらに難しくなるポイント

上記の共通の難しさに加えて、ADHDや発達障害の特性があると次のつまずきが重なりやすくなります。

「同時処理」がワーキングメモリを圧迫する

たとえば「13-8」という計算を考えてみましょう。大人には簡単に見えますが、お子さんの頭の中では次のことが同時に起きています。

  1. 「一の位の3から8は引けない」と判断する

  2. 「十の位から10を借りてくる」操作を覚えておく

  3. 借りた後の十の位が「0」になったことを更新する

  4. 一の位で「13-8=5」を計算する

これらすべてがワーキングメモリ(脳の作業台)の上に同時に乗っています。ADHDや発達障害のお子さんはワーキングメモリに課題が見られるケースが多く、作業台が圧迫されて途中の情報が抜けてしまいやすいのです。

計算を間違えるのは「注意力が足りない」からではありません。脳の作業台の容量の問題です。

さくらんぼ計算(減加法)は手順がさらに多い

学校で教わるさくらんぼ計算で「13-8」を解く場合、次の3ステップが必要です。

  1. 8を「3と5」に分解する

  2. 13-3=10

  3. 10-5=5

途中で「3」「5」「10」という複数の数字を保持しなければなりません。ワーキングメモリへの負担が大きいお子さんにとって、この手順の多さがつまずきの原因になっていることがあります。

「さくらんぼ計算が苦手=算数が苦手」ではありません。方法が合っていないだけという可能性があります(特性に合った方法は後述します)。

翌日リセットされる理由——定着に必要な反復の構造

「昨日できたのに、今日はまたできない」。これは、手順が自動化される前の段階で止まっている状態です。

自転車に乗る練習を思い浮かべてください。最初は「ハンドルを握って、ペダルを踏んで、バランスをとって……」と意識していたのが、何度も乗るうちに体が覚えて無意識にできるようになります。計算の手順も同じで、自動化されるまでには適切な形での反復が必要です。

翌日リセットされるのは「能力の欠如」ではなく「反復の設計の問題」です。練習の仕方を変えるだけで変わる可能性があるということです。

繰り下がりのひき算を始める前に確認すること

繰り下がりでつまずいている場合、実はその手前の段階が定着していないケースが少なくありません。以下の3点を確認してみてください。

  • 10の合成・分解の定着:「10は7と▢」が即答できるか。できていなければ補数の練習を先行させる

  • 数の大小の感覚:「3から8は引けない」と気づけるか。気づけなければ20玉そろばん・ブロックで感覚を先に作る

  • 繰り下がりなしのひき算:「5-4」など一の位だけで完結する計算が安定しているか。不安定なら繰り下がりなしを完全定着させてから進む

特に重要なのが補数(10のまとまり)です。「8の補数は2」がスムーズに出ない状態でさくらんぼ計算を練習しても、なかなか定着しません。繰り下がりのひき算でつまずいたら、まず補数に戻ってみてください。

今日から家でできる教え方【4つのステップ】

ステップ1——10の補数を「反射」レベルまで定着させる

繰り下がりの前に、「8に何を足したら10になる?」→「2!」がぱっと出るレベルを目指します。

  • フラッシュカードや口頭クイズで毎日少しずつ

  • 20玉そろばんや指を使って「目で見える形」で確認

  • 声かけ例:「7の相棒は何だっけ?」「10にするにはあと何個かな?」

ここが自動化されていると、繰り下がりの手順全体がぐっと楽になります。逆に、ここが曖昧なまま先に進むと、すべてが不安定になります。

ステップ2——具体物で「借りてくる」操作を体験させる

「十の位から借りてくる」という操作は、言葉だけでは伝わりにくいものです。ブロックや硬貨を使って、手を動かしながら体験させましょう。

  • 10円玉1枚と1円玉3枚で「13」を作る

  • 「1円玉が3枚しかないから8枚は引けないね。」

  • 「じゃあ10円玉を1円玉10枚にくずそう。」

  • 「1円玉が13枚になったから、8枚取れるね。」

この「くずす→引く」の操作を手と目で理解することで、紙の上の計算が意味のある動きとしてつながりやすくなります。

ステップ3——減加法か減減法か、お子さんの特性で選ぶ

さくらんぼ計算(減加法)のほかに、もうひとつの計算方法があります。お子さんによって合う方法が異なるため、両方試してみることをおすすめします。

減減法(さくらんぼ計算): 13-8の場合
→ 8を「3と5」に分解 → 13-3=10 → 10-5=5(全て引く)

  • 向いている子:数の分解が直感的で、「2回引く」流れが追いやすい子

  • 苦手になりやすい子:ワーキングメモリへの負担が特に大きく、途中の数字を保持しにくい子

減加法: 13-8の場合
→ 13を「10と3」に分解 → 10-8=2 → 2+3=5(最後に足す)

  • 向いている子:10からの引き算が得意で、最後に足し算を加えても混乱しない子

  • 苦手になりやすい子:引き算をしているつもりが最後に「足す」という切り替えで混乱しやすい子

ステップ4——「頭の外に出す」習慣で手順を安定させる

ワーキングメモリへの負担を減らすためのもっとも効果的な方法は、途中経過をすべて紙に書くことです。

  • 借りた後の十の位の数字を小さく書き直す

  • さくらんぼの数字を丁寧に書く

  • 声かけ例:「全部紙に書いていいよ。頭で覚えなくていいからね。」

「書かずにやる=できる子」ではありません。書くことは手順を安定させるための大切な技術です。

これをすべて毎日やらなければ、と思う必要はありません。できそうなステップを1つ選んで試すだけで十分です。

まとめ

  • 翌日にはリセットされる:手順が自動化される前の段階で止まっている → 少量でいいので毎日同じ形式で繰り返す

  • 計算の途中で止まる:ワーキングメモリへの過負担 → 途中経過を紙に書いて外部化する

  • 補数がスムーズに出ない:10の合成・分解が未定着 → 繰り下がりより前の単元に戻る

  • さくらんぼ計算がうまくできない:分解の方向が合っていない可能性 → 減加法も試してみる

毎日教えるのが大変と感じている保護者様へ

ここまで紹介した対策を実践しようとすると、具体物を準備したり、計算法を使い分けたり、タイミングを見てほめたり——保護者様にも大きな負担がかかります。毎日これを続けるのは、本当に大変なことです。

そういった方に知っていただきたいのが、家庭学習デジタル教材「天神」です。

天神を使った研究では、週1回・たった10分の使用を3ヶ月続けるだけで、すべての対象児童の視覚ワーキングメモリ課題の数値が改善したという結果が、日本LD学会で発表されています。先ほど「ADHDや発達障害の子はワーキングメモリへの負担が大きい」とお伝えしましたが、天神はまさにその部分に働きかける設計になっています。

障がい児教育の第一人者・山内康彦先生(障がい児成長支援協会 代表理事)も「一番おすすめの学習教材です」と推薦しています。

天神では、繰り下がりのひき算をレクチャー → 問題演習の流れで学びます。レクチャーではアニメーションを使って「十の位から借りてくる」操作を視覚的にわかりやすく説明します。現在のページ数と全体のページ数(例:2/4)が表示されるため、いまどこにいるかが把握しやすく、集中の続きにくいお子さんでも取り組みやすい設計です。また、目次画面でおおよその所要時間(例:約4分)が確認できるため、事前に見通しを立ててから取り組むこともできます。

問題は1画面1問の表示です。画面上にほかの問題が見えないため、気が散りにくい設計になっています。正解すると「天才!」「すごい!」の音声フィードバックがすぐに返ります。間違えたときは自動でヒントが表示されて再チャレンジできるため、「また間違えた」という挫折感を最小限に抑えながら正解にたどり着けます。

ヒントは間違えたときに自動で表示されます(常に表示されているわけではありません)。「どこに注意すればいいか」を教材が伝えてくれるので、保護者様がつきっきりで声かけをする負担が軽くなります。

「間違えても心にダメージが少ない(ゲームのような気分でできるので)。間違えた後、どうしたら正解できるかわかるのが良い」
——天神体験後アンケートより

「1目次の問題数が少なく、集中力の続かない子に合っている。読み上げ機能が良い」
——天神体験後アンケートより

補数や数の合成が未定着でも、前の学年に戻れる

「10の合成・分解がまだ定着していない」という場合は、前の学年の単元にさかのぼって、お子さんのペースで取り組めます。

繰り下がりに疲れたら、タイピングゲームで気分転換も

2026年から追加されたタイピング練習ゲームは、算数で集中が切れたときの気分転換にも使えます。手を動かす作業が集中の切り替えを助けてくれます。文部科学省が推奨するスキルでもあるため、遊びながら実用的な力がつきます。

読み書きが苦手なお子さんには音声読み上げ機能

問題文・ヒント・解説をすべて音声で読み上げる機能もあります(オプション)。読むこと自体に困難があるお子さんでも、計算の練習に集中できる環境を作れます。

現在、天神では無料体験を実施しています。

  • 資料請求するだけで体験可能

  • クレジットカード不要

  • 体験専用PCを無料でお届け(体験期間4日間)

  • 体験後に購入を強くすすめることはありません

アール医療専門職大学の坂本晴美准教授(医学博士・発達障害専門)が、発達障害の児童を対象に行った研究では、こんな報告があります。

「何事にも自信が持てなかったお子様が、天神を始めてわずか1ヶ月で自ら『習い事をしたい』と意欲を見せるなど、劇的な変化が見られました。『できた!』という自信が、学習意欲だけでなく、運動や日常生活への挑戦意欲、つまり『自立心』へと繋がっていくのです」
——アール医療専門職大学 准教授 坂本晴美先生

※効果には個人差があります。

→ 天神 無料体験・資料請求はこちら
https://www.tenjin.cc/lp/wp/hattatsu-s-02-price/

よくある質問

Q. 買切り価格が高くて不安です。まず体験だけでもできますか?
A. はい、資料請求するだけで無料体験ができます。完全無料・クレジットカード不要です。月額換算で1教科あたり約2,750円〜の買切り型で、月額課金は一切かかりません。詳細な価格表は資料に同封されています。一度購入すればご兄弟も追加料金なしで使えます。

Q. うちの子はグレーゾーンですが、天神は合うでしょうか?
A. 天神は様々な特性を持つお子さまにも幅広くお使いいただけます。診断の有無ではなく、お子さんの今の学び方に合うかどうかが大切です。まずは無料体験でお子さんの反応を確認してみてください。

Q. 学校でさくらんぼ計算を使うよう指導されています。天神ではさくらんぼ計算で学べますか?
A. 天神では減加法(さくらんぼ計算に相当する方法)で問題を解くことができます。レクチャーと1画面1問の繰り返しで段階的に慣れていけます。学校の方針に合わせながら、お子さんのペースで進められます。

Q. すでに算数が嫌いになってしまっています。取り組んでくれるか心配です。
A. 「やる気がない」のではなく「成功体験が少ない」ケースが多いです。天神は1画面1問・即時フィードバック設計のため、「できた!」を細かく積み上げやすい構造になっています。最初は算数ではなくタイピングゲームから入ってみるのもひとつの方法です。無料体験でお子さんの反応を確認してみてください。

Q. 体験専用PCは体験後に返送が必要ですか?
A. 体験後の対応については、資料請求時に同封の案内をご確認ください。体験の申し込みはクレジットカード不要で、購入を強制されることもありません。

この記事は天神メディア編集部が作成しました。発達障害の特性には個人差があります。学習面で気になることがある場合は、専門機関へのご相談もあわせてご検討ください。

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