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映画感想(14) ヨーロッパ映画 (1980~1989)

サブスクで見た有名な作品のちょっとした感想を書いてます。順不同。
備忘録みたいなものですね。随時追加していきます。


終電車 Le Dernier métro
1980年 フランス 134分
★★★★★
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー/シュザンヌ・シフマン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ジェラール・ドパルデュー/ハインツ・ベネント

「アントワーヌ・ドワネルの修業時代」を完成させたトリュフォーが続けて作った映画監督としての完成形を示す最高傑作。こちらのレビューでも書いたが、この作品でトリュフォーは、未熟な自己表現作家から、訓練された商業職業監督への移行を完璧に果たした。
ナチス占領下のパリを舞台に、劇場に潜伏するユダヤ人の劇作家の夫、彼を匿う劇場経営者であり看板女優でもある妻、反ナチスレジスタンスシンパの男性俳優の微妙な三角関係を、自由に対する抑圧への抵抗というモチーフに絡めて描いたメロドラマ風歴史ドラマ。
1974年の「アメリカの夜」の製作時にゴダールからしょーもない難癖をつけられて袂を分かつわけだが、あの顛末はトリュフォーの商業映画監督としての覚悟を明確に示すものだった。彼は観る人がいて初めて映画という表現が成立することを理解していた。ゴダールは頭が悪いので一生それが理解できなかった。それだけのことだが、それをしっかりとこのような作品の形で作り上げることができたトリュフォーには最高級の賛辞が送られるべきだと思う。


隣の女 La Femme d'à côté
1981年 フランス 107分
★★☆
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー/シュザンヌ・シフマン/ジャン・オーレル
出演:ファニー・アルダン/ジェラール・ドパルデュー/アンリ・ガルサン

トリュフォー最後のパートナーとなったファニー・アルダンの実質デビュー作。
郊外の新興住宅地に暮らす中年男性の隣家に、かつて激しい恋に落ち破局した女性が夫と共に越してくる。互いに過去を断ち切ったはずの二人は、この嘘のような偶然の再会をきっかけに情欲を再燃させ、理性で抑え込もうとすればするほど思慕の念は暴走していく。平穏な日常の只中で、二人は再び愛し合うが、その関係はやがて破滅へと向かう。
形式的にはどこにもありそうな不倫を描いてはいるのだが、その情景は美しくもなく、愛おしくもなく、ただ単に制御不能な「呪い」のようなものとしてお互いに負のエネルギーを放出しあう。かなりしんどい。
本作でトリュフォーに見いだされたファニー・アルダンの存在感は圧倒的で、恋愛の呪縛に取り憑かれた人間の美しさと醜さを狂おしいまでに照らし出している。ヌーヴェルヴァーグ的な勢いと感性の押し売り的な作風を脱したトリュフォーが初めて「情念」を円熟した演出で描き上げた秀作だが、あまりにも救いがなく、陰鬱。こういうテーマはむしろ勢いで描き切った方が良いのかも。


日曜日が待ち遠しい! Vivement dimanche!
1983年 フランス 111分
★★☆
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー/シュザンヌ・シフマン/ジャン・オーレル
出演:ファニー・アルダン/ジャン=ルイ・トランティニャン/フィリップ・ロダンバッシュ

トリュフォーの遺作。
前作「隣の女」が縁でプライベートでもパートナーとなったファニー・アルダンのために「隣の女」とは異なるハッピーな映画を撮ろうとしたトリュフォーの心遣いが今となっては胸に刺さる。
地方都市で不動産会社に勤める向こう見ずな女性が、妻殺害の容疑で上司が逮捕されたことに疑問を抱き、聞き込みと推理で独自の捜査を続ける。やがて事件は過去の愛憎関係へとつながり、彼女自身も危険な真相に近づいていく。
モノクロのフィルム・ノワール風味の外見を装いつつ、全体のトーンは軽快。かつてのトリュフォーを思わせる軽妙さとシニカルな演出の中でファニー・アルダンが知性と無鉄砲さを同居させて場を引っぱる。
ただし、ちょっと悪ふざけがすぎたか、純粋にミステリーとしての出来は今ひとつ…で消化不良感は強い。


愛と哀しみのボレロ Les Uns et les Autres
1981年 フランス 185分
★★★★
監督:クロード・ルルーシュ
脚本:クロード・ルルーシュ
出演:ジェームズ・カーン/ロベール・オッセン/ジェラルディン・チャップリン/ニコール・ガルシア/ダニエル・オルブリフスキー/ジョルジュ・ドン

クロード・ルルーシュの代表作。
1930年代から第二次世界大戦、戦後に至るまで、フランス、ロシア、アメリカを舞台に、音楽と踊りに魅せられた人々の人生が交錯していく。バレエ教師、ピアニスト、ジャズ演奏家、ユダヤ人音楽一家、それぞれの国のそれぞれの家族の愛と別れ、成功と挫折は、歴史の暴力に翻弄されながらも断ち切られることなく受け継がれ、やがて一つの舞台へと収斂していく。
クライマックスの高揚感に向けて綴られる群像劇は、多数の登場人物を描いている割に途中で見るものを置き去りにすることなく淡々と続いていく。プロットにはさほど複雑性はなく、人物関係も因果関係も直線的でありただ知識として見るものの記憶に蓄積されていく。長くて退屈な映画という感想を抱くかもしれないが、この長さと退屈さは、ヨーロッパの歴史的なターニングポイントとなった3つの時代を生きた4つの家族がボレロの調べに導かれて最後にひとつになるという構成のための準備運動のようなものだ。それだけに4つの家族が一堂に集結するラストシーンは感動的であり、映画史に残るものとなっている。退屈でも最後まで観よう。


ディーバ Diva
1981年 フランス 118分
★★☆
監督:ジャン=ジャック・ベネックス
脚本:ジャン=ジャック・ベネックス/ジャン・ヴァン・アム
出演:ウィルヘルメニア・ウィンギンス・フェルナンデス/フレデリック・アンドレイ/リシャール・ボーランジェ/チュイ・アン・ルウ

80年代版ヌーヴェルヴァーグともいえる青春映画の新しい波「シネマ・デュ・ルック」の嚆矢として時代の寵児となったジャン=ジャック・ベネックスの長編デビュー作。
パリで郵便配達をする青年ジュールは、録音を残さないことを信念とする世界的ソプラノ歌手シンシア・ホーキンスの熱狂的なファンだが、コンサートで密かに彼女の歌唱を録音してしまう。一方でヤクザの情婦が持つ別のカセットテープには警察の不正を告発する証拠が収められており、二本のテープが取り違えられたことで、ジュールは裏社会と警察双方から追われる身となる。謎めいたベトナム人少女とその知人の中年男と共闘しつつ、事件は思わぬ方向へ転がっていく。
すべてを記号として象徴化したかのような映像は、単純なストーリーを何か意味ありげに仕立て上げるが、内容の無さは隠せない。おそらくは意図的なものだが、意味ありげに見せることがいかに意味がないかを観るものに感じさせる映画と言って良いだろう。秀作だが、手放しで評価するのはどこか違和感を禁じ得ない。


カミーユ・クローデル Camille Claudel
1988年 フランス 175分
★★☆
監督:ブリュノ・ニュイッテン
脚本:ブリュノ・ニュイッテン/マリリン・ゴールディン/ミサ・テラミ
出演:イザベル・アジャーニ/ジェラール・ドパルデュー/マドレーヌ・ロバンソン

ロダンの「愛人」として名高い女性彫刻家カミーユ・クローデルの半生を綴った伝記映画。
彼女が発狂するに至った経緯をロダンとの関係にフォーカスして描いた作品だが、普通にしていてもどこか狂気を感じさせるイザベル・アジャーニが本格的に狂気を演じたらシャレにならないということがよくわかる作品となっている。
ロダン以外の周囲の人物との関係は消化不良気味で、ドビュッシーも母も重要な存在としては描かれない。ロダンとの軋轢もロマンス的なものよりも支配/被支配と搾取の関係に焦点が当てられており、彼女が狂気に至るまでの前振りは全体的に薄く、やや説得力に欠ける。


ホテル・ニューハンプシャー The Hotel New Hampshire
1984年 イギリス・カナダ・アメリカ合作 109分
★★★★★
監督:トニー・リチャードソン
脚本:トニー・リチャードソン
出演:ジョディ・フォスター/ロブ・ロウ/ボー・ブリッジス/

ジョン・アーヴィング原作の映画化
といえば一筋縄ではいかないことが容易に想像できるが、その中でもこれは極めつけの存在。
ホテル経営を夢見る父とその家族の奇妙な物語。
1950年代に「怒れる若者たち」を描くブリティッシュ・ニューウェーブの旗手として名を馳せたトニー・リチャードソンが監督を務め、「怒り」を諧謔と皮肉に変容させつつ、根底にある生の悲しみと不条理さを描き出す。
ブラックユーモアと妙に薄いメロドラマを交差させながら、次々と襲いかかる悲劇の中で家族の絆と存在意義を確認するかのような構成となっている。
同性愛、近親相姦、レイプ、アンチルッキズム、アンチセミティズムを始めとするレイシズム、左翼テロリズムなどのタブーが、そこに「ある」ものとして当たり前のように描かれているところに、今日的な感覚で見ても驚嘆せざるを得ない。ポリコレ的な視点ではアウトともセーフとも言い切れない不思議な地点に立つ作品。名作。


ガンジー Gandhi
1982年 イギリス・インド・アメリカ合作 188分
★★★
監督:リチャード・アッテンボロー
脚本:ジョン・ブライリー
出演:ベン・キングズレー/ロヒニ・ハッタンガディー/ロシャン・セス/サイード・ジャフリー/アリク・パダムゼ/キャンディス・バーゲン

インド独立の指導者マハトマ・ガンディーの生涯を描いた伝記映画。
映画はカンジーの暗殺シーンで始まり、回想的に若き日のガンジーが南アフリカで人種差別を目撃しその解消のために「非暴力」を掲げて対抗するエピソードが綴られ、インド帰国後、イギリスの植民地支配からの祖国独立を同じ手法で成し遂げようとする歩みを史実に比較的忠実に描いていく。
尺の問題もあって、多民族国家であるインドの内情の複雑さをムスリムとそれ以外のような形で簡略化しすぎているなど、視点の物足りなさは残るが、「非暴力」という理念が、群衆と国家権力との「抗争」の中でどれほど困難な選択かを、圧倒的な映像とシナリオで体験させる、歴史劇でありながら理想を追い求める「聖人」の姿を描いた一種の宗教的社会劇でもある。


シャイニング The Shining
1980年 イギリス・アメリカ合作 119分
★★☆
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック/ダイアン・ジョンソン
出演:ジャック・ニコルソン/シェリー・デュヴァル/ダニー・ロイド

スティーヴン・キング原作のホラー小説の映画化。
ジャック・ニコルソンの怪演が評判となり、全世界で大ヒットした。
わりと通俗的なホラー映画の体裁となっていてキューブリックがストーリーの根幹部分を改変してしまったことでほぼ別作品となっており、キングから強い批判を受けていることは語っておかなければならないだろう。
作家志望の中年男が、妻と息子を伴い冬季閉鎖中の山奥のホテル管理人として住み込みで働き始める中でホテルに潜む狂気に蝕まれていく。
原作では重要な位置を占めておりタイトルにもなっている息子の超感覚(一種のテレパシー)は単なる舞台装置としてしか機能しておらず、作品の主題は中年男の狂気という見世物に移行してしまっている。
キングが怒るのも当然だが、映像としては圧倒的にわかりやすく受容されてしまった。個人的にもキューブリックの作品の中では比較的許容しやすい作品となっている。
ジャック・ニコルソンの一人芝居と言われるとその通りではあるが。


炎のランナー Chariots of Fire
1981年 イギリス 124分
★★★★★
監督:ヒュー・ハドソン
脚本:コリン・ウェランド
出演:ベン・クロス/イアン・チャールソン/イアン・ホルム

「心に希望を、踵に翼をもった若者たち」というキャッチがすべてを物語るスポーツ映画の古典的傑作。
第一次世界大戦後1920年代のイギリスで1924年パリ五輪を目標に陸上短距離競技に人生をかけた二人の若者の活躍と挫折を通して「なぜ走るのか」というスポーツに関する根源的な問いに正面から答えようとする感動巨編。
民族差別と信仰と国威発揚という異なるフェーズの思念が対立し、協調しながらクライマックスに向かって文字通りの疾走を見せる。
映画の出来も決して悪くないが、それ以上に有名なヴァンゲリスの主題歌が嫌が応にも感情を増幅させる効果を持ち、心を揺さぶる。


バグダッド・カフェ Out of Rosenheim
1987年 西ドイツ・アメリカ合作 108分
★★★★★
監督:パーシー・アドロン
脚本:パーシー・アドロン/エレオノーレ・アドロン
出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト/CCH・パウンダー/ジャック・パランス

アメリカ南西部の荒涼とした砂漠地帯のモーテル兼カフェ「バグダッド・カフェ」の女主人と、意図せず場違いな場所に流れ着いてしまったドイツ人女性の奇妙な交流関係を描いたファンタジックなハートウォーミングコメディ。
アメリカの砂漠地帯を車で旅していたドイツ人観光客ヤスミンは、夫と喧嘩別れした末、砂漠の果ての「バグダッド・カフェ」に辿り着く。無愛想な女主人ブレンダや、奇妙な常連客たちに囲まれながら、ヤスミンは手品をきっかけに少しずつ周囲と心を通わせていく。停滞していた店と周囲の人々の人間関係も彼女の出現によって静かに変化し始める。
日本における1980年代後半のミニシアターブームの多様性を象徴するような話題作でジェヴェッタ・スティールが歌う主題歌「コーリング・ユー」もヒットした。尖ってなくてちょっとウェットで軽やか。ミニシアターで受ける作品とはやや異なった風情がこの作品のオリジナリティを引き立たせる。ブームの中の突然変異のような奇跡的な作品。


眺めのいい部屋 A Room with a View
1986年 イギリス 117分
★★★★
監督:ジェームズ・アイヴォリー
脚本:ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
出演:ヘレナ・ボナム=カーター/マギー・スミス/ジュリアン・サンズ

ジェームズ・アイヴォリー監督のE.M.フォースター文学三部作の最初の作品。
イギリスの良家の娘がイタリア・フィレンツェの旅の宿で出会った自由奔放な中産階級の青年とその父親との交流を通じ、階級を越えた愛情や友誼を覚える。帰国後、ルーシー上流階級の婚約者と安定した未来を選ぼうとするが、フィレンツェで芽生えた感情は抑えられず、彼女の内面を静かに揺さぶり続ける。
「モーリス」や「ハワーズ・エンド」に比べると、階級制度という社会的拘束にテーマを特化したことで最も純度の高い英国的色彩を帯びた作品となっている。ビクトリア朝フェチ的には堪らない作品。ヘレナ・ボナム=カーターにとっては一大出世作だが、彼女の「コルセットクイーン」ぶりはここが頂点だったかもしれない。


アナザー・カントリー Another Country
1984年 イギリス 90分

監督:マレク・カニエフスカ
脚本:ジュリアン・ミッチェル
出演:ルパート・エヴェレット/コリン・ファース/ケイリー・エルウィス

実在のイートン校出身のソ連のスパイをモデルに、同性愛と共産主義を体制への反抗の象徴として並置する大胆な設定で話題を呼んだ問題作
同性愛を「美しく」描いた最初の作品とまでは言わないとしても、時代的にはかなり進んだ作品と認識されていた。が、今見るとめちゃくちゃ中途半端で、切実さに欠ける。どこか小市民的なモラルに縛られている感があって同調しづらい。同性愛や共産主義は、あくまで抑圧的な英国社会の偽善を告発するための設定であるはずなのに、映像的な美麗さと上品さに囚われるあまり、様式美の中に安全に収納可能な表現にとどまり、怒りや切実さが画面から立ち上がって来ないのがもどかしい。


ニュー・シネマ・パラダイス Nuovo Cinema Paradiso
1988年 イタリア 124分
★★★★☆
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:サルヴァトーレ・カシオ/フィリップ・ノワレ/アニェーゼ・ナーノ

こちらに感想書いています。


フィツカラルド Fitzcarraldo
1982年 西ドイツ 157分
★★★★★
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク
出演:クラウス・キンスキー/クラウディア・カルディナーレ/ホセ・レーゴイ

ジャーマン・ニュー・シネマの鬼才ヘルツォークの最高傑作。
20世紀初頭の南米アマゾンを舞台に、アイルランド系の夢想家フィツカラルド(フィッツジェラルドの現地読み)が未開の地にオペラハウスを建てるという突飛な野望を抱いて資金調達のためのゴム栽培事業を企画し、巨大な蒸気船を山越えで引きずり上げるという無謀な計画を実行に移す。原住民の協力を得て自然と人間の限界に挑むその試みは、成功とも失敗ともつかぬファンタジックな結末へと向かう。
この映画の凄さは、船を山越えさせるという設定の奇抜さもさることながら、そのシーンを、実際に重量320トンの19世紀風の蒸気船を建造し、現地で実機を使って撮影するという、映画史上に残るとんでもなく過酷な演出をやってのけた点にある。もうそれだけでお腹一杯である。主人公は確かにキ●ガイだが、監督も同等である。
ミック・ジャガーが配役で予定されていたが、過酷な撮影環境に耐えられずリタイアしたらしい。残念。ロックスターはそのあたり意外とヤワい。


パリ、テキサス Paris,Texas
1984年 西ドイツ・フランス合作 147分
★★★★★
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:L・M・キット・カーソン/サム・シェパード
出演:ハリー・ディーン・スタントン/ナスターシャ・キンスキー/ハンター・カーソン

ヴィム・ヴェンダースの名を日本で一躍有名にした80年代ミニシアター時代を代表する一大傑作ロードムービー。
妻子を捨てて失踪しテキサスを放浪していた男が行き倒れたところをカリフォルニアに住む弟に保護され、彼が引き取って育てていた息子と再会、親子の絆を復活させる。男は続いて、かつて自らの束縛から逃げた妻と復縁しようと息子を連れてテキサスへ向かう。
人生に絶望しながらも、叶わぬ最後の希望に賭けようとした男のマスキュラーな目論見が失敗することを確認するストーリー。本人がマチズモを自覚しているので、ラストシーンは切ない。
タイトルのParisはテキサス州の田舎町パリスのことで、フランスの首都パリではない。アメリカ人が抱くヨーロッパへの憧れの象徴としてのParisと同名のテキサスにある都市は、主人公の男が生まれた土地だというだけで、この映画の舞台でもなく映画の中には一度も登場しない。男はそこに戻ることを切望しているが、その理由は語られない。おそらく語る必要すらない。
余談だが、ピノチェトによるチリ・クーデタを描いた1982年のコスタ=ガヴラス監督の映画「ミッシング」で、現地で出会うテキサスの「パリス」出身のアメリカ人将校が出身地を「パリ」と偽ってフランス人のふりをする下りがある。年代を考えると、ヴェンダースはこのエピソードからヒントを得たのかも。

*U-Nextでの配信は2025/12/31まで。2026年1月以降は配信では見られなくなるのでご注意


ベルリン・天使の詩 Der Himmel über Berlin
1987年 西ドイツ・フランス 127分
★★★☆
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース/ペーター・ハントケ/リヒャルト・ライティンガー
出演:ブルーノ・ガンツ/ソルヴェーグ・ドマルタン/ピーター・フォーク

ミニシアターで評判を呼んだ前作「パリ・テキサス」を越えて、一般にもヴェンダースの名前を知らしめることとなった大ヒット作。
まだ東西に分断されていた時代のベルリンを舞台に、人間には見えない天使ダミエルが空中ブランコ乗りの女性マリオンに恋し、人間として生きる決意を固める。モノクロからカラーへと移行する映像はその転身を鮮やかに彩る。
前作「パリ・テキサス」がアメリカの荒野で寂寥と喪失を描いたのに対し、本作は言葉と思念が先行する都市の映画となっており、前作の作風に嵌まったファンにはやや物足りなさを感じさせた一方で、「天使」と人間の恋愛というロマンチックなテーマは広い層に届き、ミニシアターの枠を超える大ヒットとなった。ヴィム・ヴェンダースは、冷めた情熱と引き換えに誰もが受容可能な大衆性を獲得したと言えるだろう。

*U-Nextでの配信は2025/12/31まで。2026年1月以降は配信では見られなくなるのでご注意


マーラー Mahler
1987年 イギリス 115分
★★
監督:ケン・ラッセル
脚本:ケン・ラッセル
出演:ロバート・パウエル/ジョージナ・ヘイル/リー・モンタギュー/ロザリー・クラチェリー

なんか1980年代の後半に突然降って湧いたようなケン・ラッセルのブームがあって、ぴあの仕掛けのせいなんだけど、この映画はそのタイミングで日本初公開となった。
かなり脚色強めのマーラーの伝記映画で、妻アルマとの関係が中心に描かれているが史実とは全く異なる内容が散見され、マーラーのキリスト教改宗を始め、完全なファンタジー仕立てになっているシーンも多い。映画の出来はお世辞にもあまり優れたものではないと思うが、当時日本でマーラーブームが起きていて、そこにうまく乗ったというイメージ。


リリー・マルレーン Lili Marleen
1981年 西ドイツ 120分
★★★★
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
脚本:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー/マンフレッド・プルツァー/ジョシュア・シンクレア/ヴェルナー・ウシュクラット
出演:ハンナ・シグラ/ジャンカルロ・ジャンニーニ/メル・ファーラー

1970年代後半、「マリア・ブラウンの結婚」の大ヒットでジャーマン・ニュー・シネマの中心的存在へと祭り上げられたライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが、戦時中の伝説的な名曲「リリー・マルレーン」とその歌い手だったララ・アンデルセンをテーマに戦争と芸術の関係とその盛衰を描いた逸品。メロドラマと歴史が融合したファスビンダーお得意の作りだが、「マリア・ブラウン~」ほどのキレには欠けている感は否めない。批評的にも賛否が分かれる結果となったが、興行的には一定の結果を残している。一方、日本では「ブリキの太鼓」に続くジャーマン・ニュー・シネマ・ブームに乗って、ラジオ等のプロモーションで曲のイメージは浸透したものの、肝心の映画の興業という点では期待外れに終わっている。

*2025年12月時点で配信では見ることができない。一定期間後にラインアップに復活する可能性があるので、要注意


ローラ Lola
1981 西ドイツ 115分
★★★
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
脚本:ペーター・マーテスハイマー/ピーア・フレーリッヒ
出演:バルバラ・スコヴァ/アーミン・ミューラー=スタール/マリオ・アドルフ

「嘆きの天使」の時代と舞台設定を1950年代の西ドイツの地方都市に移し、男の職業をテクノクラートの地方公務員に変更したリメイク作品。堅物の主人公がキャバレー歌手ローラに魅了される筋書きはオリジナル同様だが、彼女は街の実力者の愛人であり、主人公が関与する復興事業はすでに腐敗に支配されていた。ここで描かれるのは個人の転落ではなく、ファスビンダーが繰り返しテーマとして来た戦後西ドイツ社会の繁栄の裏に潜む虚構に満ちた資本主義への順応の物語である。
ローラは外見的には絵にかいたようなファム・ファタールであるが、性格俳優として名高いバルバラ・スコヴァを配しているように、魔性で男を滅ぼす悪女ではなく、腐敗した都市のルールを象徴する存在として描かれる。
男はローラと結婚し、同化することで腐敗を受け入れるしかなくなる。
オリジナルのように愛欲に溺れて破滅するわけではない分、より残酷なエンディングと言えるだろう。


ベロニカ・フォスのあこがれ Die Sehnsucht der Veronika Voss
1982年 西ドイツ 104分
★★★
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
脚本:ペーター・メルテシャイマー/ペア・フレーリッヒ
出演:ローゼル・ツュヒ/ヒルマール・ターテ/アネマリー・デューリンガー

ファスビンダーの「西ドイツ三部作」の最終章。
1950年代のミュンヘンに暮らす映画女優ヴェロニカ・フォスは、ナチス支配の時代に人気を誇ったものの今や忘れ去られ、モルヒネ中毒に苦しんでいる。彼女と偶然出会ったスポーツ記者は、その没落の背後に怪しい女医が運営する怪しい診療所の存在を知る。そこでは患者が薬物依存によって支配され、破滅へと導かれていた。記者は真相を究明するが、ヴェロニカは救済を拒み、過去の栄光にしがみつき続ける。
戦後ドイツが過去を清算せず、過去の忘却によって繁栄へと突き進んだ代償を描くファスビンダーらしい歴史メロドラマの体裁をとった戦後社会批判になっているが、胸糞な陰謀に基づくサスペンス要素がある分後味は最悪。


ノスタルジア Nostalghia
1983年 イタリア・ソ連合作 126分
★★★★
監督:アンドレイ・タルコフスキー
脚本:アンドレイ・タルコフスキー/トニーノ・グエッラ
出演:オレーグ・ヤンコフスキー/エルランド・ヨセフソン/ドミツィアナ・ジョルダーノ

永らく迫害に耐えてソ連国内で活動を続けていたタルコフスキーが亡命も辞さぬ覚悟でイタリアへ出国して撮影した作品。
ロシア人詩人ゴルチャコフは、18世紀の作曲家を調査するためイタリアを旅している。異国の風景に身を置きながらも、彼の内面は祖国への思慕に囚われ続ける。イタリア人通訳の女性との距離は埋まらず、彼は温泉地で孤独な男ドメニコと出会う。世界の救済を信じるドメニコの妄想と祈りに触発され、ゴルチャコフは崩れかけた浴場で、消えかける蝋燭の火を守りながら池を渡るという象徴的な行為に身を投じる。
故郷ロシアに帰れば農奴となることを知りながらも帰国して自殺した作曲家を取材する詩人というモチーフは、自身の亡命の決断による孤独感と郷愁を表現しており、ドメニコの狂気に従う姿は信仰の希求を極限まで映し出そうとしている。テーマが揺らぐので難解に見えるが、自伝的性格の色濃い作品。


ローザ・ルクセンブルク Rosa Luxemburg
1985年 西ドイツ 122分
★★☆
監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
脚本:マルガレーテ・フォン・トロッタ
出演:バルバラ・スコヴァ/ダニエル・オルブリフスキ/オットー・ザンダー

女優から映画監督に転身しニュー・ジャーマン・シネマの中心的存在となったマルガレーテ・フォン・トロッタの初期の代表作。
ロシア革命期のドイツ/ポーランドで活躍したマルクス主義活動家ローザ・ルクセンブルクの生涯を描いた伝記映画。
バルバラ・スコヴァの怪演が目立つが、革命活動家であり理論家であり詩人であり恋多き女性であるローザは、この演技どおりの人だったわけで、彼女はそれを完璧に演じきっているだけである。一方で映像作品としてはそれを描き切った時点でそれ以上の演出は不要になるので、対象の人物のパーソナリティの強さと役者の演技の強度に作品が負けてしまっているという印象になりがち。悪い作品ではないが、現代史においてこれだけ大きな役割を果たした「女性」をテーマとしながら、批評性よりもキャラクター依存になってしまっているのは勿体ないというしかない。


冬の旅 Sans toit ni loi
1985年 フランス 106分
★★★★★
監督:アニエス・ヴァルダ
脚本:アニエス・ヴァルダ
出演:サンドリーヌ・ボネール/マーシャ・メリル/ステファン・フレイス

天才ヴァルダの中期の大傑作。
なぜ人間は自由に生きられないのかという問いを残酷な現実と照らし合わせて提示した問題作。
南仏の冬。若い女性モナが凍死体として発見される場面から映画は始まる。彼女がどこから来て、なぜ放浪し、どのように死へ至ったのか。物語は彼女が死に至るまでに一時的に関わった人々の断片的な証言によって再構成されていく。農夫、知識人、若者、労働者…モナと出逢った誰もが彼女に何かを投影し、共感し、反発し、そして理解しきれないまま彼女と別れていく。
自由を求めて放浪するモナの姿は社会への反逆や過激な主義主張を象徴するものではない。モナは被害者でも殉教者でもなく社会への抗議の象徴でもない。彼女は単に妥協しない自由が欲しかっただけだ。その代償として世界は彼女を排除するしかなかった。その構造を前に私たちができることはあまりにも少ない。それは、彼女を裁かないこと、切り捨てないこと、わかったふりをしないこと、そして、答えがないことに耐えること、である。
モナを映すヴァルダの映像は決して優しくはない。それがヴァルダの誠実さを表している。


薔薇の名前 The Name of the Rose
1986年 フランス・イタリア・西ドイツ 132分
★★★☆
監督:ジャン=ジャック・アノー
脚本:アンドリュー・バーキン/ジェラール・ブラッシュ/ハワード・フランクリン/アラン・ゴダール
出演:ショーン・コネリー/クリスチャン・スレーター/F・マーリー・エイブラハム

ウンベルト・エーコのベストセラー小説の映画化。
14世紀フランスの山奥の修道院で繰り広げられる神学論争を巡るクライムサスペンス映画。理知的なフランチェスコ会の修道士とその若き弟子は、修道士たちの不可解な連続死の調査を命じられる。迷宮のような図書館、禁書を巡る権力闘争、信仰と恐怖支配が絡み合う中、事件は単なる殺人を超え、知と笑いを巡る思想的対立へとたどり着く。原作の知的な鈍重と晦渋を排し、ゴシック風味溢れる密室ミステリーとして仕立て直したアノーの手腕が光るヒット作。


マイ・レフト・フット My Left Foot
1989年 アイルランド・イギリス合作 103分
★★★
監督:ジム・シェリダン
脚本:ジム・シェリダン
出演:ダニエル・デイ=ルイス/ブレンダ・フリッカー/フィオナ・ショウ

実在の先天性小児麻痺の作家の自伝を映画化した感動作。
アイルランド、ダブリンの子だくさんの貧しい家庭に生まれた、生まれつき身体をほとんど自由に動かせないクリスティ・ブラウンは、家族からも地域の人々からも半ば見放されながら成長する。唯一動く左足で文字を書く才能を発見した彼は、母の献身的な支えのもと、詩人・画家としての道を切り開いていく。厳格で暴力的な父との確執、社会からの差別、恋愛の挫折を経て、クリスティは表現することによって自尊心を獲得していく。
初のオスカー主演男優賞を受賞したダニエル・デイ=ルイスの名演が光る傑作小品。


神経衰弱ぎりぎりの女たち Mujeres al borde de un ataque de nervios
1988年 スペイン 89分
★★★★
監督:ペドロ・アルモドバル
脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:カルメン・マウラ/アントニオ・バンデラス/フリエタ・セラーノ

スペインの名匠アルモドバルの名を一躍国際的に有名にした快作。
初期アルモドバル作品の常連だったアントニオ・バンデラスとカルメン・マウラにとっても国際的知名度を向上させた記念碑的作品。
マドリードでテレビ女優として活躍するペパは、恋人イバンから突然別れを告げられ、情緒不安定な状態に追い込まれる。理由も告げず姿を消したイバンを探すうち、彼の元妻、息子の婚約者、奇妙な友人たちが現場に入り乱れ、勘違いと誤解が連鎖しながら、状況はまさに「神経衰弱」寸前の混乱へと陥る。
一見、スクリューボール・コメディのような体裁を採りながら、男たちの不在と無責任さが強調されるあたりがいかにもアルモドバル節と言える。女たちの怒りと連帯が物語を駆動し、ヒステリックな叫びはマチズモの浄化と女性たちのそこからの解放へと導く。コミカルながらすでに後のアルモドバル作品に見られる核はしっかりと確立されている。


バロン The Adventures of Baron Munchausen
1989年 イギリス 127分
★★★★★
監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム/チャールズ・マッケオン
出演:ジョン・ネヴィル/サラ・ポーリー/ジョナサン・プライス

テリー・ギリアムの名前を悪い意味で一躍有名にした歴史的迷作。
一時期「史上最大の失敗作」というキャッチが付けられていた、イギリス映画史上に残る問題作。
前作「未来世紀ブラジル」での製作会社との対立に懲りたギリアムは、本作に於いて製作上のフリーハンドを求めた結果、山師のような口先だけの男に引っかかってしまい、製作は混迷を極め、予算は超過、スケジュールは大混乱。ギリアムも目の前の作業に没頭しちゃうタイプなので、誰もマネージしないまま製作費だけが膨れ上がっていく状態だった模様。
だが、そうして出来上がった映画は見事の一言である。
18世紀後半の「理性の時代」、トルコ軍に包囲されたウィーンの街で、旅芸人一座が公演する劇場に飛び込んできた老男爵ミュンヒハウゼンは、自分こそ伝説の冒険家だと名乗り、ただ一人彼を信用する旅芸人の娘サリーを連れてトルコ軍打倒のための超人的な仲間たちを探す旅に出る。
砲弾が飛び交う現実を前に、「物語の力」を証明しようとする無謀な試みはしかし、予想外の大団円を迎える。戦争の脅威を煽る言説こそが「幻想」だという逆説を痛快かつ真摯に描いた世紀の傑作。最大の失敗作どころか、映画史に残る大傑作を生み出してしまったギリアムの才能には感服するしかない。


殺意の夏 L'Été meurtrier
1985年 フランス 134分
★★☆
監督:ジャン・ベッケル
脚本:セバスチアン・ジャプリゾ
出演:イザベル・アジャーニ/アラン・スーション/シュザンヌ・フロン

フレンチノワールの名匠ジャック・ベッケルの息子ジャンがメガホンを撮った、イザベル・アジャーニの名声を確立した官能サスペンスの名作。
南仏の田舎町に、奔放で挑発的な若い女が引っ越してくる。彼女は近隣の男たちを翻弄しつつ整備士と関係を結び結婚まで持ち込むが、その裏には、母をレイプして妊娠させた自分の実の父親を見つけ出し、復讐する計画が隠されていた。
ファム・ファタールの官能復讐劇のように見えて、実際は心の傷を負ったものの記憶の歪みを描く心理悲劇となっており、主演のアジャーニにとっても同時期の「ポゼッション」と並んで、可憐な美少女アイドルから怪物女優へと転身する契機ともなった作品。


U・ボート Das Boot
1981年 ドイツ 208分
★★☆
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
脚本:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:ユルゲン・プロホノフ/ヘルベルト・グレーネマイヤー/クラウス・ヴェンネマン

潜水艦モノに駄作なしというが、その中でも屈指の傑作と謳われる、第二次世界大戦中大西洋を席巻したドイツの潜水艦Uボートの船内で繰り広げられる緊張感あふれる人間ドラマを若き従軍記者の目を通して描いた大ヒット作。極限状態における人間のありようを描写した戦争映画の傑作であり、戦場における英雄譚を徹底的に排した一種の反戦映画でもある。
この作品の成功でペーターゼンはジャーマン・ニュー・シネマの新星として一躍名を馳せ、ハリウッド進出を果たすことになる。


ネバーエンディング・ストーリー Die unendliche Geschichte
1984年 ドイツ・アメリカ合作 94分
★★☆
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
脚本:ウォルフガング・ペーターゼン/ヘルマン・ヴァイゲル
出演:バレット・オリバー/ノア・ハザウェイ/タミー・ストロナッハ

ミヒャエル・エンデの有名な小説を全世界配給を前提に、「Uボート」で一躍時代の寵児となったウォルフガング・ペーターゼンのメガホンで映画化した話題作。日本と英・米では有名なリマールの主題歌もヒットした。
古書店で一冊の不思議な本を盗み読みした内気ないじめられっ子のバスチアンは、「ファンタージエン」という想像の国が「虚無」に侵食され、滅亡の危機に瀕している様を同時体験していく。読書という内的な想像体験を映画的スペクタクルに翻訳した作りは巧みで「想像力が世界を救う」という児童映画レベルでの核はしっかりと保っている一方で、原作の持つ哲学的な主体性に関わる要素や善悪の構造は単純化され、想像力の危うさや責任という主題は十分に掘り下げられていない。と、エンデは批判しているが、子供向け映画でこれ以上を望むのは酷かも。とは言え、本作の続編として作られた「ネバーエンディング・ストーリー2」はたしかにどれだけ批判されても仕方ないほどの酷い作りだったので、エンデの警鐘はこのままだと次作は破綻するという予言と取るのが正しいだろう。そしてその予言は的中している。


more to come…(近日公開予定)

ファニーとアレクサンデル Fanny och Alexander
1982年 スウェーデン 311分
★★★★☆
監督:イングマール・ベルイマン
脚本:イングマール・ベルイマン
出演:バッティル・ギューヴェ/ペルニラ・アルヴィーン/エヴァ・フレーリング

マイライフ・アズ・ア・ドッグ Mitt liv som hund
1985年 スウェーデン 102分
★★★★★
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ラッセ・ハルストレム/レイダル・イェンソン/ブラッセ・ブレンストレム/ペール・ベルイルンド
出演:アントン・グランセリウス/メリンダ・キナマン/アンキ・リデン

溝の中の月 La lune dans le caniveau
1983年 フランス 137分
★★★☆
監督:ジャン=ジャック・ベネックス
脚本:ジャン=ジャック・ベネックス/オリヴィエ・メルゴー
出演:ジェラール・ドパルデュー/ナスターシャ・キンスキー/ドミニク・ピノン


その他、1980年代のヨーロッパ映画の名作のレビューはこちらにもあります





★★★★★ 映画史に残る名作、必見
★★★★☆ 傑作、見ないと損
★★★★ 秀作、見るべき
★★★☆ 快作、見た方がいい
★★★ 良作、見る価値あり
★★☆ 佳作、悪くないので見て損はない
★★ 凡作、時間があれば見てもいいかも
★☆ 迷作、色々ダメだが見たいなら止めない
★ 駄作、ダメな映画のサンプルとして見るなら止めない
☆ 愚作、人生の苦難に耐える訓練として見るなら止めない
💀 見るべき理由が一切ないゴミ、時間の無駄


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