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雨季の宿(#創作大賞2026 #オールカテゴリ部門)

あらすじ

バンコクの安宿で怠惰な日々を送っていた「わたし」は、酒場で耳にした「幻のカブトムシ」の噂を口実に、東南アジアの辺境の町へと逃避行に出る。

現地のガイドに導かれ足を踏み入れたのは、地雷が埋まり、武装勢力が暗躍する過酷なジャングルだった。

見えない殺意や猛獣の気配に神経をすり減らしながら森の深部へ進む中、ついに目当ての幻の姿を捉える。

しかし直後、謎の武装集団との遭遇と原因不明の高熱に襲われ、事態は急転。

死の淵を彷徨い、「わたし」は、這うようにして辺境の宿へ帰還する。

金やパスポートを失った男が、狂気と泥にまみれた果てに見つけたものとは……。

第一章🪲カブトムシを探しに来ただけだ

第二章🦎目が覚めたとき、部屋に満ちていた濃密な夜は、すでにその輪郭を失っていた。

第三章🌄光が、ゆっくりと傾いていく。

第四章🦠夜明けは、空が白むことによってではなく、闇の質が変わることによって知らされる。  

第五章☀️朝は白々しく、何事もなかったかのような顔をしてやってくる。

第六章🧭朝、あの若者が方向を指し示してから、どれほどの距離を歩いたのか。

第七章💤眠りは、泥水のように浅かった。

第八章🥵目が覚めたのは、光を感じたからではなかった。

第九章🏍️夜は、いつ終わったのか分からなかった。

第十章🫰金に換わるような代物は、もはや何ひとつ手元に残されてはいなかった。

第十一章🛌女は、それからも部屋へ来た。

第十二章👨‍👩‍👧‍👦宿の主人は、いつも同じ定位置にいた。

第十三章🌦️エピローグ

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