ヘミシンクで何も起きない人へ③ ― 観想瞑想。“五感”で世界を動かす
妄想力を高める方法として、
もう一つ印象的だった瞑想がある。
それは「観想瞑想」 だ。
社会人になり、
生活が少し落ち着いた頃、
私は瞑想の本を読むようになった。
確か、ダライラマの瞑想の本だったと思う。
そこにはいくつかの瞑想方法が書かれていたが、
その中でも特に印象に残っているものがある。
それが
「種になる瞑想」 だ。
まず、
掌の上に 一つの種 をイメージする。
その種を
地面に埋める。
やがて根が出るが、
地面の中は寒く、
雪が降っている。
そして春が来る。
暖かくなり、
小さな芽が出る。
夏になり
茎と葉が伸びていく。
秋になると
花が咲き、
実がなる。
そして
やがて枯れていく。

この瞑想の面白いところは、
単なる視覚イメージではないことだ。
そこには
寒さに耐える(忍耐)
芽が出る(誕生)
茂る(成長)
実をつける(成熟)
枯れる(死)
という
生き物の一生の感覚 がある。
瞑想をしながら
寒さ
歓び
満足
充実
暖かさ
寂しさ
そして再び寒さ
そういった感覚を
五感で感じていく。
これは、なんとなく、
土の中の種は寂しそうだな、
雪の下の種は寒そうだな、
ようやく土から出られて温かいな、
これが実りの秋か、
私も種と同じく死ぬのか、
と思うだけで、
不思議と身体にほんのり感覚が湧く。
試してみてほしい。
この瞑想は、
私にはとても深く心に残った。
私はその後、
動物になる瞑想なども試した。
しかし、
いちばんしっくりきたのは
この「種の瞑想」だった。
この瞑想の目的は
妄想力、つまりイメージ力を高めることだ。
だから必ずしも
種になる必要はない。
例えば
自分が一番幸せだった瞬間を
もう一度体験する瞑想でもよい。
体験でなくとも、一場面を思い出すだけでいい。
また
大富豪になり
豪華ヨットで世界一周する
そんな妄想でもよい。
ただし、苦しさを思い出す、
瞑想はやめよう。
苦労や現実は
考えなくていい。
忘れればいい。
これは
想像の世界なのだから。
あなただけの世界なのだから。
ヘミシンクで何も起きない人の中には、
イメージを作ること自体が
苦手な人もいる。
しかし、
イメージは特別な能力ではない。
少し遊ぶように、
想像することから始めればいい。
ちなみに私は
もともとイメージ力は強い方だった。
夢もよく見る。
一晩のうちに何度も目が覚めるが、
ほぼ眠りにつくたびに夢を見る。
おそらく、
こうした性質も
イメージを扱う瞑想に向いていたのだと思う。
もし、
あなたが夢をよく見るのであれば、
イメージ力という意味では、
ヘミシンクに向いているかもしれない。
夢をよく見るにも関わらず、
ヘミシンクで何も起きない人は、
心の中にイメージを作るブロックがないか、
内観してみるとよいかもしれない。
妄想力は、
使えば使うほど育っていく。
そしてその力は、
ヘミシンクや瞑想の世界でも
きっと役に立つはずだ。
次回は、
フォーカス12に初めて到達したときに、
私が何を感じたか、
感覚の観点から、お話ししたい。
(続く)
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