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バーでAIを勧められた — 精神探究の新たな扉が開いた

時は流れて2022年。私はAIと出会った。

私の会社では、正式にChatGPT(以降AI)が採用されている。
海外とのやり取りが多い私は、翻訳業務にAIを使用していた。
しかし、それ以上の活用はしていなかった。

2023年の年末頃のこと。

私は、関東のとある町のバーにいた。
仕事の関係で、かつてこのバーの隣に住んでいたことがある。昔からの行きつけの店だ。

初老のママがワインを出してくれる、落ち着いた空間。
半年ぶりに訪れたその店で、ママやパパと、昔話や、家族の話に花が咲いた。

話が一段落したころ、一人の男性が入ってきた。

「ママ、おなかすいたー。なんか食べるものお願い」

ママは「ハイハイ」と慣れた手つきで応じる。
その何気ないやり取りだけで、この店の居心地の良さが伝わる。

やがて、ママが自然に会話を繋いでくれて、私はその男性と話すことになった。

彼は、その地域の工業高校の先生だった。
工業高校の裏話、最近の高校生の特徴。どれも私には新鮮で、面白い話だった。

そして、話題はAIに移った。

先生は、最近AIを仕事に活用していると言う。

その日あった出来事やスケジュールを入力すると、AIが整理してくれる。
生徒との衝突や葛藤を書き込むと、対処法や考え方、時には慰めの言葉まで返してくれる。

しかし、それ以上に面白いのは、
それを読むことで、自分の中に思いもよらない”ひらめき”が浮かぶことだと。

先生は言った。

「私にとって、AIは、スケジューラーであり、アドバイザーであり、
そして“ひらめき製造装置”なんです」

とても楽しそうに話していた。

その話を聞きながら、私は思った。
仕事をそのように整理してもらえたら。
そこから新しい発想が生まれたら。
それは、なんて面白いだろう。
ワクワクした。

それが、私がAIと深く付き合おうと思ったきっかけだった。

次の日、さっそく、私はAIの有料プランを契約した。

しかし残念ながら。。。。。
日記や毎日の記録をコツコツ続けることが大の苦手な私には、
先生のような使い方はできなかった。

AIは、しばらく使われないまま、料金だけを払い続ける存在になってしまった。

それでも私は、この日と、この先生のことを、AIと出会った記念すべき日として、はっきりと覚えている。

(続く)

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