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25年前、私は気功に失敗した①― 学力アップのために、空海の秘法「虚空蔵求聞持法」を試した高校生

この修行をすると、記憶力が飛躍的に高まると言われている。

今思えば、かなり大それたことをしている。
しかし当時の私にとって、その動機はとても単純だった。

学力を上げたかったのである。
英語の単語を覚えたかった。。。

精神的な探求でも、宗教的な志でもない。
ただ、成績を上げたかった。


太極拳より前。
そして、ヘミシンクよりも前。

私は、小学生のころ、すでに精神世界に強い興味を持っていた。

これは半生の記事にも書いた話だ。
よかったら下のリンクから読んでほしい。

小学校5年生のころ、なぜか般若心経に興味を持ち、
「無」や「空」について考えるようになった。

そのころ、ちょうど弘法大師入滅1200年。
真言宗の地域支部の要職にあった祖母に連れられ、
弘法大師の展覧会や映画『空海』を見に行った。

映画の中で、今でも印象に残っているシーンがある。

空海が、自分を試すために崖から飛び降りる場面。

そして、四国室戸岬の洞窟で経文を唱え、
口の中にまばゆい光が入る場面だ。

あの光のシーンは、子供の私の記憶に強く残った。


時は流れて、大学受験前。

成績の上がらない私は、
好きな仏教書を読んでいた。

そこに書いてあったのが、
弘法大師空海の秘法――

虚空蔵求聞持法。

虚空蔵菩薩の真言を100万回唱えると、
記憶力が飛躍的に向上するという。

これだ!

私は思った。

本気でやれば、何か変わるかもしれない。

そう思って、真言を唱え始めた。

虚空蔵菩薩の真言は

「のうぼう あきゃしゃ
きゃらばや おん
ありきゃ まりぼり そわか」

難しい。
舌を噛む。

10回数えることすら大変だった。

そうか。

この真言は、
口を動かすことで脳を活性化させるのかもしれない。

そう思って、続けた。

1分で6回〜10回。
100回、200回……。

900回。

そろそろ1000回。

その時だった。

「ごはんよー」

母だ。

「こ、こんな時に……」

仕方なくご飯を食べた。
若いから、食欲には弱い。

ふと思った。

弘法大師は、ご飯を食べていなかったのだろうか。

多分。

約2時間で、ようやく1000回。

100万回ということは……

2000時間。

つまり、83日。

……

これは嘘じゃないか。

83日間、飲まず食わずは無理だろう。


結局、
連続100万回は諦めた。

それでも、真言そのものに
「何か魔法の呪文のような意味があるのではないか」
と考え、
思い出しては唱え続けた。

しかし。

学力は上がらなかった。

受験は失敗。

浪人生活を一年送ることになった。


もちろん、今は分かっている。

真言そのものに、
魔法の呪文のような意味はない。(多分)

100万回という数字も、
おそらくは象徴だろう。

何日も同じ言葉を唱え続ければ、
身体感覚が薄れ、
意識は変性状態に入る。

そしてトランス状態になり、
イメージが現れる。

もしそれが虚空蔵菩薩の真言なら、
虚空蔵菩薩のイメージが現れるのかもしれない。

そして、そのイメージは
自分の深層意識の言葉を語る。

そして気づきを得る。

そんな仕組みではないだろうか。


精神世界の探求は、
理屈だけではうまくいかないことが多い。

だが、理屈を知っているかどうかは別だ。

知った上で、
それでも実践してみる。


若さゆえに突っ走った高校時代だった。

そんな思い出である。

「認めたくないものだな、若さゆえの過ちというものは。。。。」

次回は、10年後の話になる。

(続く)

▶ jこの話のその後についての記事はこちらです!是非どうぞ。


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▶ 太極拳シリーズ(第1話)
太極拳をとおして、意識と身体の関わりについて感じたことを記録しています。

▶ ヘミシンク○年シリーズ(第1話)
長期実践の中で起きた意識の変化や体験を記録しています。

▶ 内面世界・心の中の彼女シリーズ(第1話)
内面に現れる風景や存在との体験を描いています。

▶ 半生まとめ
これまでの私の人生の流れをまとめた記事。ここからすべてが始まります。

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