何故カルトは政治と癒着するのか―社会不安が信仰市場になるスキーム
国民置き去りの超自己中選挙
円が下がり続けている。ついに為替レートは1ドル=160円の境界線を突破しようとしている。100円そこそこが当たり前だった私たちにとって、通貨価値の下落は死活問題だ。
エネルギー価格の暴騰は光熱費を直撃し、給料は上がらないのに、スーパーに並ぶ食料品は、内容量が減りながら価格だけがスルスルと上がっていく。私たちの購買力は削られ、真面目に働いても生活の余裕は失われる一方である。
国民が生活困窮に喘ぎ、抜本的な経済対策を求めている最中、信じがたいニュースが飛び込んできた。
高市首相が23日召集予定の通常国会冒頭で衆院を解散する意向を固め、自民党幹部に伝えたという報道である。
彼女の失言で日中関係はキンキンに冷え込んでいる。観光、芸術、文化交流の停止のみならず、ついにはレアアースに輸出規制がかかった。国会でこれらの損失額を数字で叩きつけられたら彼女に逃げ場はない。
それに加えて昨年末、韓国で明らかになったカルト団体・旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の内部文書、いわゆる「TM (True Mother 、真の母)特別報告」。これには、高市早苗総理自身のみならず、萩生田議員など、自民党議員の名前が多数出てきている。通常国会が開かれれば、おそらく野党から猛烈に追求されるだろう。そのため、新聞や、SNSではこの解散を
・ぼろ隠し解散
・自己都合解散
・統一教会解散
・壺隠し解散
・統一協会隠し解散
などと、呼ぶ動きが始まっている。物価高対策、政治と金の問題など全部ほっぽり出し、巨額の税金を使って、地方によっては雪が降り積もるクソ寒い時期に、「自分の保身」のための選挙を始めるのだ。国民は置いてけぼりである。
「高市総理が天の願い」
そもそも自民党の清和会(安倍晋三とその祖父岸信介一派)の支持母体が、統一教会だったことは、公然の秘密だった。今回は、それが韓国側からも証明された形だ。
統一教会と自民党をつなぐ原点ともいうべき場所がある。 渋谷区南平台町、岸信介元首相の自宅である。1964年、統一協会は、岸宅に隣接した邸宅に本部を構えた。文字通りお隣さんである。統一協会系の出版物『日本統一運動史』は、かつての統一協会本部は岸信介元首相が首相公邸として使用していた建物だったと紹介している。
岸信介元首相(安倍晋三元首相の祖父)は、統一教会が支持する「勝共連合」を後押しし、教団との関係の源流を作った。その後、岸家3代にわたり統一教会との接点が深まり、教団は安倍晋三やその父・安倍晋太郎(故人)も重視して政治的な協力関係を築きあげた。しかし、安倍晋三元首相は、統一教会に家族を崩壊させられた山上容疑者によってが殺害されてしまった。
高市総理は、教団と国際勝共連合の新聞「世界日報」に少なくとも5回登場している。また、TM特別報告にも高市総理の名前が32回も登場し、「高市氏が自民党の総裁になるのが天の最大の願いである」とまで持ち上げられており、安倍元首相が高市早苗しを応援してほしいと、実に熱心に本人が直接電話をかけたと記述されている。
「教義」と「政策」の不穏な一致
統一教会の創設者である文鮮明氏の教義や発言録の中には、日本の過去の朝鮮半島植民地支配に触れ、日本を「エバ国家」、韓国を「アダム国家」と位置づけ、日本が韓国に対して「罪の意識」を持ち、償うべきであるという考え方が明確に含まれている。
また、具体的に「今の生活を半分、あるいは3分の1に切り詰め、その分を軍事費や国際的な貢献に回すべきだ」といった趣旨の発言を繰り返し、「国民からもっと税金を取り、国家予算の多くを軍備増強に充てて、アジアにおける反共の砦になれ」と鼓舞していた。
高市総理が押し進める
・防衛費の増額前倒し
・軍事的抑止力の強調
・増税による財源確保
といった政策が、文鮮明の教義と重なって見えることも、否定できない。
ここで一つの疑問が浮かぶ。なぜ統一教会は、ここまで自民党、とりわけ保守系政治家と深く結びついてきたのか。単に「思想が近いから」だけでは、この長さと深さは説明できない。
より本質的なのは、宗教組織としての合理性である。
社会不安が“信仰市場”になる
多くのカルト宗教に共通する特徴がある。
それは、社会が安定している時よりも、
戦争の不安
経済不況
家族の崩壊
将来への絶望
こうした不安が広がる時にこそ、信者が増える。
統一教会は長年、
先祖の因縁
罪と贖罪
国家や民族の責任
といった「負い目の物語」を通じて、人々の不安を献金という形に変換してきた。その結果、日本は世界でも特異な“献金供給国”となり、多額の資金が韓国の教団本部側へ送られてきたことは、複数の報道と資料で裏付けられている。
タカ派政策で社会不安を煽る
救済を求める人々が増える
「負い目の物語」で献金を絞り取る
この「マッチポンプ」が完成すれば、日本人の資産は際限なく韓国の本部へ流れ続ける。社会不安こそが彼らにとっての「成長市場」なのだ。このマッチポンプが稼働し続ける限り、日本人の資産は海を渡り続ける。
地獄のモグラたたきとメディアの沈黙
しかし、統一教会と接点をもつと言われる政治家は自民党だけでなく、参政党、日本維新の会、国民民主、など、野党にも紛れ込んでいる。彼らは、いわば自民の別働隊であり、補完勢力である。
ゆえに、自民党を叩けば、参政党が勃興し、参政党を叩けば、自民党で高市早苗が総理になるという地獄のモグラたたきが続く。どの穴から出てきても「カルトの影」という絶望感がつきまとう。
教団は、日本で確率しているこのスキームを本国である韓国に逆輸入しようとしていたが、その結果、韓鶴子総裁は逮捕されるという自体に陥った。安倍総理の流れを強く受けている高市総理は彼らにとっては最後の生命線なのだ。
言わば崖っぷちに来ている。選挙が始まれば、最後の砦を守るべく全勢力と信者を上げて情報戦が展開されるだろう。いや、SNSの中では既にもう始まっているように伺える。
不思議なのは大手メディアである。新聞もテレビも、統一教会の問題をさほど大きく扱っていない。箝口令でも敷かれているかのごとき静けさだ。正直気味が悪い。本来ならばトップで報じないとおかしい大ネタである。日本の大手メディアは、権力に都合の悪いことは報じないのが当たり前になってしまった。共犯者と言っても過言ではない。
統一教会と高市総理にとっての特級呪物
全く報道されないので、TM特別報告を入手したとする最新の週刊文春を購入した。そこにはマーカーを引きたくなるようなパンチラインが並んでおり、もはや、高市総理と、統一教会にとっては特級呪物のごとき文書であった。
・「高市氏が自民党総裁になることが天の最大の願いである」
・安倍晋三は首相時に統一教会のトップと6回も面談していた。
・安倍首相が北村経夫議員をどうしても当選させたいと、我々に応援要請をしてきました。(略)必ず勝利して、安倍首相がお母様にひれ伏して拝するように、長子権復帰を成し遂げます。
・我々が応援した国会議員の総数は、自民党だけで290人に達する。
・萩生田氏は我々と安倍首相との面談を一貫して主導してくれた人物、面会時には安倍氏と共にエルメスのネクタイを受領した
蛍光ペン片手に読まれることを推奨する。
高市内閣は数字の上では異常なくらい高い支持率を維持している。支持率が高い時期に選挙をするのは常套手段だが、何故いま我々が収めた税金を使って選挙を行い国民に信任を問うのか、高市総理にはちゃんと納得のいく説明をしていただきたい。
解散総選挙になったら、TVはメディアの公平性とか言って統一教会と自民党の癒着を報道しないだろう。それを良いことに、民意を得たとして、
統一教会の、
統一教会による、
統一教会のための、
高市国家を盤石にする筋書きなのは見え見えだが、そうは成らないと、断言できないことが何より恐ろしい。
「マシなミカン」を選ぶ責任
解散総選挙の報道で、案の定自民党がダメだから参政党だ!というポストが沸き始めている。何故、あっちのカルトはだめだからと、こっちのカルトを選んでしまうのか。
選挙はミカン選びに似ている。投票しなかったり、白票を入れると、他人が選んだミカンを国民みんなで食べる事になる。たとえそれがカルトでズブズブに腐ったみかんであろうとだ。しかし、腐ったみかんはダメだからと、猛毒オレンジを選んでは、元も子もない。
私たちは、完璧なミカンを見つけることはできないかもしれない。だがせめて、「なるべくマシなミカン」を選ぶことはできるはずだ。少なくともカルトの匂いがしないミカンを。「特定の宗教団体の利益」を国家の意思にすり替えない人物を選ぶことが、私たちに残された最後の防衛線である。というか、本来ならこんな大義のない選挙などやらせてはいけないのだ。選挙の私物化も甚だしい。
それでは、読んでいただきありがとうございました。
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