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今しかできない旅の味わい〜DIE WITH ZERO|40女のヨーロッパ乗り鉄旅【総集編⑩】

総集編のラストは、この旅を振り返って思うことをまとめてみたい。

長年勤めた会社を辞め、旅に出た2018年。
あれから10年近くが経とうとしているが、その間、何度となく、あの時、決断して旅に出て良かったと思う場面があった。

40代に足を踏み入れたあの時だからこそできた旅の記憶とともに、その時にしかできない経験の価値について考えてみたい。

<40女のヨーロッパ乗り鉄旅|旅の概要>
・2018年4月〜7月
・96日間/28カ国
・総鉄道移動距離 約26,500km
・ユーレイルパス(3ヶ月連続版)使用
・飛行機移動は1回のみ
・移動は鉄道+ときどきバス

『DIE WITH ZERO』との出会い

ヨーロッパ周遊旅から3年が経ち、パンデミックも2年目となった2021年
移動の自由が持てなくなっていた時、会社の仲良しの上司が「好きそうだから読んでみたら?」と私にこの本を貸してくれた。

▼ 最近はすっかり有名になりましたね

ビジネス本は好まないが、借りたものなので早く読まなくちゃとすぐに手に取ったところ、衝撃が走った。

「私が思っていたことはまさにコレだ!」

やりたいことにも賞味期限がある、とか、経験は誰にも奪われない宝物だ、とか。
そんなワードに涙が出た。

私が会社を辞めてまで旅に出たのもまさにそれで、定年退職まで待っていたら、家族や自分の体調など旅に出るどころじゃない状況が生まれているかもしれないし、第一、自分自身が興味や気力を失ってしまうかもしれない、ということが怖かったのだ。

そんな思いで決断したことがまさにこの本に書かれていて、私の言いたかったことを言語化してくれている、と感激してしまったのだ。

時間と金を最大限に活かすためのカギは“タイミング”にある。
人生の充足度を高めるのは、”そのときどきに相応しい経験“なのだ。

『DIE WITH ZERO』より

この旅は人生の転換点

恵まれた環境をあっさり捨てて1年の休みを満喫し、はじめての転職活動。
もちろん嫌な思いもしたし、落ち込んだ日もあったけれど、新しい仕事が始まると、何事もなかったかのように仕事の日々が戻って来た。

その後ご縁に恵まれて、何度か転職。
そのおかげでキャリアも人との出会いも大きく広がった。

辞める前に心配していた“1年も休むことがマイナスになるんじゃないか”ということも、少なくとも本人的には全く感じないまま、いろいろな経験ができている。

旅を経たあとの日々は、心が充足しているとでも言うのだろうか、気持ち良く働けていたし、何でもやればできるさ、という無敵感も感じられた。

以前は夏休みをフル活用して夫婦で旅に出かけていたが、短い休みにいそいそと旅に出たくないなぁと思うようになってしまったのは、困った変化ではあるが。

この旅が広げてくれたもの

この旅は、私の経験として残っただけでなく、むしろ終わることなく増殖し続けている。

コロナ禍のどこにも行けない時期に、写真を整理しアルバムを作っては楽しみ、旅エッセイを書いては楽しみ、そして今、noteに投稿してたくさんの人に読んでいただくことができた。

さらに、この旅をきっかけにワインや世界遺産をもっと知りたいな、と興味が広がり、資格試験や検定にチャレンジし、またその過程で新たな仲間に出会うこともできた。

そういった意味では、今もまだこの旅は終わっていないと言えるだろう。

思い出が複利を生む

DIE WITH ZEROで印象に残ったのが、「思い出の複利(記憶の配当)」という考え方。

経験はそのときの喜びだけでなく、後から思い出せる記憶が得られ、また新たな経験につながるということだ。

この考え方に、首がもげるほど納得。

私があの時使ったお金や時間は、何倍にもなって返ってきているなぁと感じるからだ。

40代に入ったばかりのあの時の体力で、あの時の経験値で、あの時代を旅できたからこそ、出来たことや感じられたことがあったのだと思う。
(もっと言うと、1年に1度しかない季節も重要!)

“今”しかできない経験への投資として、なかなか良い選択をしたもんだと自画自賛したくなる。

これからも旅は続く

あれから10年近くが経ち、50代の足音も聞こえてきた今、また新たな興味が芽生えている。

このnoteに出会えたことが、また更なる複利を生む気がするし、広がった興味が更なる複利を連れてくるだろう。

そう考えると、この旅はまだまだ続いていく気がするのだ。

だって、もう次の旅に出かけたくなっているのだから。

ヨーロッパ旅の終着地、ロンドンに向かう車窓から

『40女のヨーロッパ乗り鉄旅』を投稿し始めて、もうすぐ一年。長きに渡る連載にお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。

なかなかの長編になってしまいましたが、この後は台湾、ウズベキスタン、四国お遍路など、マイペースな鉄道旅をゆっくり投稿していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

🚊ヨーロッパ鉄道旅の連載はこちらのマガジンで全話お読みいただけます。鉄道好きの方にも、そうでない方にも💐


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