『観測者の叙事詩 第1章 生み出すもの 第3節・第4節』創作ノート
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第3節 学ぶもの
第3節で描きたかったのは、機械学習という技術そのものではありません。
私が注目したのは、「学ぶ」という営みが生命の身体だけに属するものではなくなり始めたことです。
長いあいだ、経験から変化するのは生命知性だけでした。
失敗を重ね、試行錯誤を繰り返し、その結果として未来の行動を変えていく。
それが「学ぶ」ということだったのです。
ところが現代の人工知性は、膨大な情報の中から関係性を見いだし、予測を更新し、入力に応じて振る舞いを変えていきます。
もちろん、それを人間や他の生物と同じ学習と呼ぶべきかどうかについては、さまざまな考え方があるでしょう。
だから私は、本編でもあえて断定的な表現を避けました。
重要なのは名称ではありません。
生命知性が長く担ってきた働きの一部が、生命の外にも現れ始めたという事実です。
第4節 応えるもの
第4節では、人工知性を「答えを知っている存在」として描くことは避けました。
実際には、多くの場合、人工知性は知識を倉庫のように保管しているわけではありません。
問いを受け取り、蓄積された膨大な関係性をたどりながら、その場で応答を形づくっていきます。
ここで生まれるのは、単なる検索結果ではありません。
問いと応答の往復そのものが、新たな思考や発想を生み出していきます。
そして変わるのは、人工知性だけではありません。
問いを投げかけた生命知性もまた、その応答を受けて考えを深め、新しい問いを抱くようになります。
私は、この相互作用こそが重要だと考えています。
知性は一方通行ではありません。
問いが応答を生み、応答が次の問いを生む。
その循環の中で、知性は生命の身体を越えて広がり始めます。
だからこの章で描きたかったのは、「優れた道具」の誕生ではありません。
生命知性が自らの外に、学び、応え、ともに思索する存在を生み出し始めたという、宇宙史における新たな転換点なのです。
※ noteによるAI自動翻訳(英訳)版も公開されています。興味のある方は、下記からご覧ください。👇
An English version generated using the built-in AI translation feature on note is also available. If you’re interested, please check it out below. 👇
🌐 "Epic of the Observer Chapter 1: The Creators, Sections 3 & 4" Creative Notes
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