タイ観光の王道4選 クラビでのんびり骨休め
【連載】アジア株投資の最前線 第5回(番外編)
東京海上アセットマネジメント
シニアファンドマネージャー 秋澤 宏典
番外編では、バンコク、パタヤ、プーケット、クラビなど、タイの観光地について紹介しましょう。タイ出張のついでや、旅行で訪れる方に分かりやすくお伝えしたいと思います。
<バンコク>
巨大なモールひしめく都心部

タイを訪れる観光客の方が最初に降り立つのは、ほとんどの場合バンコクになるのではないでしょうか。日本とタイを結ぶ直行便の多くがバンコクに飛んでおり、毎日複数のフライトがあります。
バンコクは国際空港が2つあり、市内東部のスワンナプーム空港と北部にあるドンムアン空港です。どちらからも市中心部へ電車・バスなどでアクセス可能です。
市中心部はどこかといえば、繁華街という意味ではやはりサイアム駅周辺です。駅直結のショッピングモール、サイアム・パラゴンは非常に豪華で、南側エリアには若者や観光客が多く集まる通りがあります。
1ブロック隣のセントラル・ワールドは東南アジア最大級のモールで、アパレルや飲食店はもちろんのこと、映画館やクリニック、子供向け屋内施設など「ここでそろわないものはない」と思わせる充実ぶりです。天気の悪い日は一日過ごせてしまいます。

2018年にオープンしたアイコン・サイアムも巨大な複合施設です。中心部からは少し外れますが、広大な敷地にさまざまな設備をそろえ、こちらも施設内だけで半日は過ごせるほどの充実ぶりとなっています。アクセスも車や電車はもちろん、対岸から使える船も便利なのでぜひ試してみてください。
アミューズメントでは、リバークルーズも有力な選択肢です。数多くのツアーが出ており、乗り場もさまざま。宿泊先から近い所を選べばよいと思いますが、乗る船こそ違うものの内容は似通っています。ツアーはおおむね2時間ほど。大型の船であるほど団体客でごった返していることが多いです。

他には、少しローカル感が強まりますが、公設市場のチャトゥチャック市場を訪れるのも面白いと思います。こちらは主に週末の営業。衣類や雑貨からペットに至るまで、さまざまな商品が割安で手に入ります。首都圏鉄道BTSスカイトレインのグリーンラインや、同MRTのブルーラインでアクセスできます。
ちなみに、25年3月に発生したミャンマー中部を震源とする大地震の際に全壊し、おから工事(手抜き工事)と話題になったSAOタワーというビルは、同じチャトゥチャック区で建設中の建物でした。
<パタヤ>
日帰りできるビーチリゾート

パタヤはバンコク南東に位置するビーチリゾートの町で、車で2~3時間の距離です。バンコク各所のバスターミナルやスワンナプーム国際空港から直通バスが出ています。タクシーだと渋滞を避けて早朝や深夜を狙えば1時間半ぐらいで、日帰りも可能です。
パタヤには雰囲気の異なるさまざまなビーチがある中で、一番のにぎわいを見せるのはパタヤ・ビーチです。ただし、開発が進み観光客が多いこともあり、あまりきれいなビーチとは言えません。それ以外では水上マーケットや、一大歓楽街のパタヤ・ウオーキングストリートが有名です。
バンコクのドンムアン空港とスワンナプーム空港、そしてパタヤのウタパオ空港をつなぐ高速鉄道を建設する計画もありますが、当初の予定よりも建設が遅れています。これは「東部経済回廊(EEC)」の重要なインフラとして3空港を結ぶ高速鉄道計画の一環で、完成すればスワンナプーム空港からパタヤ近郊まで1時間ほどで行けると言われます。ただし、開通は 2030年以降となりそうです。
<プーケット>
国内最大のリゾート島

観光客がバンコク、パタヤ以外でどこに行くかといえば、やはりプーケットではないでしょうか。
プーケットは大きな島で、観光立国タイの中でも最大のリゾート地です。島内も非常に広く、一度行っただけでは周りきれないぐらい充実しています。
空港は北部にありますが、主要なビーチや島の中心部は南側。空港から島の南側までは1時間以上かかるため、少し遠く感じるかもしれません(頼んでいないのにトイレ休憩と称して土産物店で降ろされたりもするので、実際は1時間半以上かかります)。
観光客が多く訪れ、夜遅くまでにぎわうのはパトンビーチ。砂浜が3キロほど続き、昼はマリンアクティビティーが行われています。夜には歩行者天国となるバングラ通り(Bangla Walking Street)には数多くのバーやクラブが並び、明け方まで喧騒(けんそう)が続きます。

バングラ通りを抜けた先にはジャンセイロン(Jung Ceylon)と呼ばれるショッピングモールがあり、館内は冷房が効いていて一休みするのに十分です(フードコートもありますが、夕食時などは混んでいます)。
パトンビーチから車で30~40分ほど走ると、プーケットのもう一つの目玉である旧市街、オールドプーケットタウンにたどり着きます。カラフルな建物、カフェやレストラン、雑貨屋が所狭しと並んでおり、街歩きにもちょうど良いサイズ感です。

日曜はラドヤイと呼ばれる夜市(ナイトマーケット)も開かれますので、週末に滞在する場合は狙って行ってみるのもお勧めです。
なお、パトンビーチからオールドプーケットタウンに向かう途中、セントラル・プーケット・フェスティバルという巨大なショッピングモールもあります。トイレ休憩がてら訪れてみるのも良いかもしれません。
<クラビ>
安くのどかでコンパクト

クラビは知名度がかなり落ちるかもしれませんが、お勧めできる旅行先の一つです。
プーケットの東側に位置し、ほぼ同じ気候ですが、観光客がそれほど多いわけではないので値段も全般に安めです。プーケットに比べて空港からも近く、1時間も見ておけばホテルに着くはずです。
アオナンビーチ周辺が繁華街の中心部。比較的コンパクトなので、街歩きも簡単です。プーケットほど騒がしくありませんから、のんびり過ごしたい方や家族連れには、こちらの町の方がお勧めかもしれません。
市街地(クラビタウン)はアオナンビーチから車で30分程度。
クラビ・ウォーキングストリートで週末の夕方に開催されるナイトマーケットが見どころの一つです。ヴォーグ・ショッピング・センターという小ぶりなショッピングモールが街歩きの際の目印になります。

【コラム】
タイの食事事情
基本的にタイで食事に困ることはほとんどないと思います。私は激辛料理が苦手なのでタイ料理を積極的に食べない事も多いのですが、大体どこに行っても世界各国のあらゆるジャンルの料理がそろっており、食事に困った経験はほとんどありません。日系レストランも多く進出しており、タイは比較的手頃な値段でおいしい日本食が食べられる国の一つだと思います。
バンコクをはじめ数多くのレストランがあり、お薦めの店も選びきれませんが「プーパッポンカリー(Poo Pad Pong Curry)」は試してもらいたいタイ料理の一つです。ちなみにカリーと付きますが、蟹のカレー炒めのことで、厳密にはカレーではないのかもしれません。
秋澤 宏典(あきざわ・ひろのり)
東京海上アセットマネジメント株式会社
株式運用部 シニアファンドマネージャー
東京大学工学部卒、同大学院経済学研究科修了。大和総研を経て2008年に東京海上アセットマネジメント㈱入社。株式運用部にて企業調査/株式運用のキャリアを歩む。ITセクターに明るい。21年から25年までシンガポールに駐在、東京海上アセットマネジメント・インターナショナルCIO。26年1月より現職。

企業概要
東京海上グループの中核資産運用会社として、主に個人投資家の顧客を対象とした「投資信託業」と機関投資家の顧客を対象とした「投資顧問業」を展開。運用資産残高は約9兆円(2025年3月末現在)。
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