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サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂はぜひおすすめ!飛び出す彫刻とシンプルな構造が実に素晴らしい!

【ローマ旅行記】(11)サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂を訪ねて~飛び出す彫刻とシンプルな構造が実に素晴らしい!

この記事からローマのキリスト教教会についてお話ししていく。

まず最初にご紹介するのはローマの南側に位置するサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂(以後ラテラノ大聖堂と記す)だ。

ラテラノ大聖堂 Wikipediaより

ラテラノ大聖堂はコロッセオフォロ・ロマーノスペイン広場などローマ観光の中心地から少し離れた位置にある教会だが、ローマ・カトリックの歴史を考える上で非常に重要な意味を持っている。

私たちはローマ・カトリックといえばバチカンのサン・ピエトロ大聖堂を思い浮かべてしまうが、実は中世までローマ・カトリックの政治の中心はこのラテラノ大聖堂だったのである。しかもここはローマで一番最初に建てられた大聖堂でもあるのだ。

では、早速この大聖堂を見ていくことにしよう。

現在の聖堂は何度も修復や改築があったため、古代ローマのコンスタンティヌス時代の面影はほとんどない。

サン・ピエトロ大聖堂に比べて質素というか、シンプルな雰囲気の入り口だ。

いよいよ聖堂内部へ。入ってすぐ視界に入ってきた巨大な柱。白を基調としていて洗練された雰囲気を感じる。黄金色に輝くサン・ピエトロ大聖堂とは全く色彩が異なる。

サン・ピエトロ大聖堂

このラテラノ大聖堂内部は1650年にボッロミーニによって大規模な修理、改築が施された。

ボッロミーニはバロックの王ベルニーニのライバルと言える天才で、彼の設計したサン・カルロ・アッレ・クワットロ・フォンターネ聖堂はローマの誇る傑作建築として知られている。

こちらがボッロミーニのサン・カルロ・アッレ・クワットロ・フォンターネ聖堂なのだが、たしかにこのラテラノ大聖堂もボッロミーニらしさが見えるのではないかと思う。この聖堂についてはまた別の記事で改めてご紹介したい。

側廊から中央に歩を進めるとそこには圧倒的な空間が広がっていた。

白を基調とした聖堂、柱から突き出てくる彫刻達。正面の中央祭壇や天井の茶色がかった色彩と基調色たる白とのコントラストが実に美しい。私は一瞬でこの聖堂に惚れ込んでしまった。

中央祭壇の辺りまでやって来た。サン・ピエトロ大聖堂とはまた違う魅力がある。

中央祭壇から後ろを振り返って撮影した写真。長方形の空間と壁から飛び出してきそうな彫刻たちの迫力を感じる。

中央祭壇のさらに奥のドーム。正面の椅子は司教座だろうか。サン・ピエトロ大聖堂で言うならばカテドラ・ペトリだ。それにしてもこの空間の温かみのある色彩がなんとも心地よい。金ぴかで飾らないところに設計者の美学を感じる。この教会が巡礼者の祈りの場というより政治の場であることも関係しているのかもしれない。

ひとつひとつの彫刻も躍動感があって実に素晴らしい。バロック芸術全盛の時代を感じる。

柱のすぐそばに立ってこれらの彫刻がいかに飛び出ているかを見てみた。写真左手前を見て頂ければそれがよくわかると思う。

参拝者の心に迫ってくるような演出効果がここにはある。これは写真の平面ではなかなか伝わらないが現地で体感すればその迫力に驚かずにはいられない。なかなかこういう造りの教会にはお目にかかれない。

個人的にはこの教会は好みだ。ボッロミーニの天才ぶりを感じられる教会だと思う。ローマ研究者の石鍋真澄も同じく絶賛している。ローマ観光の中心地からは少し離れているが一見の価値がある素晴らしい教会だ。ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

続く

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この大聖堂の歴史や詳しい解説については以前当ブログでご紹介した「(9)サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂~かつてキリスト教ローマの政治の中心だった巨大な教会を訪ねて」の記事で詳しくお話ししていますので興味のある方はぜひご参照ください。


「イタリア・ローマ旅行記」記事一覧はこちら

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主要参考文献
吉川弘文館、石鍋真澄『サンピエトロが立つかぎり 私のローマ案内』

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