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バチカン美術館の見どころと有名作品をご紹介!ラファエロの名画はやはり格別!

※以下の映像は今回の記事を動画化したものになります。


【ローマ旅行記】(17)バチカン美術館は見どころ満載!私のおすすめスポットをご紹介!

世界で最も有名な美術館のひとつ、バチカン美術館。

今回の記事ではそんな世界最高峰の美術館についてお話ししていきます。

私がここを初めて訪れたのは2019年のことでした。宗教とは何かをテーマに巡った世界一周の旅でここバチカンを訪れたのです。

その時の衝撃たるや今も忘れられません。

そしてその3年後、「親鸞とドストエフスキー」研究の一環で再び私はローマを訪れることになり、この時もバチカン美術館に通いました。

やはり何度来てもこの美術館は素晴らしい・・・!

今回の記事ではそんなバチカン美術館の見どころについてお話ししていきたいと思います。

では、早速始めていきましょう。

こちらがバチカン美術館の入り口です。

私はチケットを事前に予約していたので割とスムーズに入場できました。これは私が訪れた2019年、2022年共通です。

もしバチカン美術館を訪れるなら事前に予約していくことをお勧めします。

手荷物検査を終え、いよいよ美術館に入場すると有名な螺旋階段が。

バチカン美術館に来たという実感が湧いてきます。

美術館内部は通路が埋まるほどの人。

流れに乗っていくしかありません。

さすが世界中から人が押し寄せてくるほど大人気の美術館です。

それでも私のような個人客であれば見たいものがある時にはじっくり見ることも可能でした。

私の感覚では、個人で回っている人よりも団体ツアーの方が多かったように思います。

通路が詰まっている時はだいたい団体ツアーの方達が立ち止まって解説を聞いている時でした。

なので個人で行く分にはその間をすり抜けたり、逆に自分のペースでゆっくり見ることで思ったよりストレス無く回れることがわかりました。

ラオコーン像
ベルヴェデーレのアポロン

入場してすぐのエリアには古代ローマ時代の彫刻が所狭しと展示されています。上のラオコーン像やベルヴェデーレのアポロンはその中でも最高傑作の誉れ高い彫刻です。意外と混雑も激しくなく、じっくりと観ることができました。ルーブル美術館の『サモトラケのニケ』と同じように、皆すぐにここを通り過ぎてしまうのです。

美術館通路の前半に置かれた彫刻の宿命なのでしょうか。ゆっくり観たい私のような人間にとっては混雑しないのは嬉しいことなのですが、あまりにも人が通り過ぎて行ってしまうというのも少し切ない気分です。

そしてここからさらに進むと『ベルヴェデーレのトルソ』というひと際目立つ彫刻と出くわすことになります。

『ベルヴェデーレのトルソ』

この像の肉感には驚かされました。直接見ると本物の人間の体よりリアルなのではないのかと思ってしまうほどです。

この像については後の記事で改めて取り上げる予定です。と言いますのも、なんとこの像があのミケランジェロと深いかかわりがあったというのです。ぜひお楽しみに。

ドーム状の空間に出ると巨大な像が姿を現しました。

その中でも中央の像。

日本では大仏があるため金属の像は見慣れた光景ではありますが、ヨーロッパではあまり見なかった気がします。特に初めてヨーロッパを訪れた2019年段階ではこの像に特に驚かされた記憶があります。

そしてガイドブックなどでも確実に紹介されているであろうこの廊下。

廊下の壁には古い手描きの地図が展示されています。

そして頭上には金色に縁取りされた無数の絵が描かれています。

この一つ一つの絵が本来ならものすごく価値ある作品として保管されるべき代物でありますが、こうしてまとめて天井に描かれているというのは恐ろしい話ですよね。さすがバチカン美術館です。

そしてさらに進むとラファエロの間に到着します。

ここではラファエロの代表作、『アテネの学堂』を見ることができます。

まさに教科書で見たことがある絵ですよね。

私は何の疑問もなく、絵なのだからキャンバスに描かれているものだろうと思っていたのですが、そうではありませんでした。

まあ、壁画というくらいですから壁に描かれているのは当然な話ではあったのですが、2019年に初めてヨーロッパを訪れた私にとってはこれが意外な衝撃だったのです。今思えば懐かしくも微笑ましい思い出です。

また、『アテネの学堂』の素晴らしさはもはや言うまでもないのですが、私個人としてはこの絵の右端にいる若い男が気になりました。明らかにこちらを見ているのです。そして調べてみると、なんとこれはラファエロ自身だそうです。彼は自身の自画像をここにさりげなく描いたのだそうです。

私は2019年にバチカンを訪れた時はあえて何も予習しないでここを訪れました。その私がこちらを見つめるこの若い男に何か感ずるものがあったというのは今でも不思議な気分です。

『アテネの学堂』の反対側に描かれている『聖体の論議』

これらの絵がある部屋はそこまで広いわけではありませんでしたので逆に写真を撮りにくく、部屋全体の雰囲気はお伝えできませんが、まさに目の前でラファエロの名画を堪能できたのは素晴らしい体験でした。

また、バチカンのラファエロといえばこちらの絵画館に展示されている『キリストの変容』も非常に有名です。

『キリストの変容』

この絵はラファエロ最後の作品として知られています。ラファエロはこの絵に全てを注ぎ込み、そして命を終えていったのです。その大作がここバチカンに展示されているのです。

私もこの絵には参ってしまいました。

画面下部のダイナミックでドラマチックな展開、そして何より、画面上部のキリスト(中央)、モーセ(左)、エリヤ(右)の浮遊感には度肝を抜かれました。

バチカン美術館の中で最も好きな絵は間違いなくこれです。

そしてこの絵の偉大さをさらに知ったのは、この後に訪れたマドリードのプラド美術館でのある体験がきっかけでした。

プラド美術館

なんと、ここに『キリストの変容』のレプリカが展示されていたのです。

ここに展示されていたのは弟子によるレプリカだったのですが、ラファエロがいかにずば抜けてすばらしい力を持っていたのかがよくわかりました。

プラド美術館は館内写真撮影禁止なのでその絵は掲載できませんが、基本的にはレプリカなので構成は一緒です。

ですがバチカンで見たラファエロの絵とはまるで受け取る印象が違ったのです。

たくさんの違いをその場で感じることができたのですが、その中でも最大の違いはイエスたちの浮遊感の違いでした。

ラファエロの絵を観た時のあの衝撃。

それと比べると、私が観たレプリカではその浮遊感がまったく感じられず、どこか重たげにすら感じてしまったのです。

全体の構成はまったく同じですし、ぱっと見ても何が違うのかはわかりません。

ですが絵を観た時に受け取る感覚がまるで違うのです。この差は自分でも驚くほどでした。

このレプリカを作成した弟子も、普通の作家と比べたら天才レベルの人間だったのかもしれません。

しかしラファエロという人類史上屈指の天才とはやはり圧倒的な差があったのだということではないでしょうか。

同じように見える絵だとしてもその見え方はまるで別物。

ぱっと見てもわからないくらいの極細部にこそ天才とそれをはるかに凌駕する圧倒的偉才の違いが現れるのでしょう。

わからないくらい細かいところにこそ真の実力が見え隠れする。

そのことに気づかされた瞬間でした。

この浮遊感の違いに気づいた時の鳥肌は今でも鮮明に覚えています。

ラファエロ、恐るべしであります。

バチカンの絵画館には他にも数多くの絵画が展示されていて、時代ごとの変化も感じられるので非常に興味深いです。

また、古代エジプトの展示室では写真のような彫刻や本物のミイラも見ることができます。日本にいてはなかなか目にすることない貴重な考古学資料です。キリスト教文化だけでなく、様々なテーマも体感できるのもバチカン美術館の魅力です。

そう考えるとやはりこの美術館はあまりに巨大!一日や二日で何とかなるものではないというのも頷けます。

私自身、2019年には4日連続でここを訪れましたが全く飽きませんでした。あと10日は少なくとも通いたいと心の底から思ったほどです。

そして、以前当noteでも「バチカン美術館は早朝優先入場予約が絶対おすすめ!静寂のバチカンを堪能するチャンス!」の記事でご紹介したのですが、バチカン美術館を訪れるのであればぜひ早朝から入場することをおすすめします。

バチカン美術館はどこに行っても大混雑。前に進むのすら大変です。これがずっとです。これが世界最高レベルの美術館の人気ぶりです。

ですがこの大混雑の美術館をほぼ独り占めできるとしたらどうでしょう。

混雑とは無縁の静寂のバチカンを堪能できるとしたら?

それが叶うなら最高ですよね。

早朝の美術館

ですが、それが叶うのです。以下の記事でその方法をお伝えしていますのでぜひ参考にして頂けたらと思います。

ぜひ皆さんもそれぞれの楽しみ方を発見しながらこの美術館を堪能して頂けましたら幸いでございます。

次の記事ではこの美術館とセットで拝観できるシスティーナ礼拝堂とミケランジェロの『最後の審判』についてお話ししていきます。ぜひお楽しみに。

続く

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