見出し画像

サンピエトロ大聖堂の見どころは?ミケランジェロのピエタは時間を吹き飛ばす!


【ローマ旅行記】(19)美の殿堂サンピエトロ大聖堂が圧倒的すぎる!その見どころと魅力をご紹介

2019年に初めて訪れて以来、私の中で今も強烈な印象を残しているこの大聖堂。

「美しすぎる」という言葉では全く足りません。もっと、全身に叩きつけられるような強烈な美がそこにあります。

今回の記事ではそんな美の殿堂たるサンピエトロ大聖堂についてお話ししていきます。

では、早速始めていきましょう。

2019年、初めての訪問

サンピエトロ大聖堂。言わずと知れたローマカトリックの大本山。

10億人を超える信徒の聖地として、比類なき荘厳さを誇る大聖堂です。

屋根の上には聖人たちがこちらを、いやローマ中を見下ろしています。

初めてこの大聖堂に入った瞬間の衝撃は忘れられません。

あまりのスケールの大きさに圧倒されてしまいました。

「なんだこの空間は・・・!」と息を呑むほどの荘厳さです。

とにかく全てが巨大!柱の太さも尋常ではありません。

そしてその一つ一つには巨大な彫刻や絵画、祭壇が飾られています。

中央祭壇までやって来ました。

あまりに圧倒的な光景に私は呼吸をすることすら忘れてしまっていました。

空いた口が塞がらない。

何なのだ・・・一体何なのだここは・・・!

私はこんな教会を見たことがない。

正面の黒い背の高い彫刻は何だ?

その奥に見える黄金のステンドグラスは?その下のブロンズ像は?そもそも祭壇の横は壁なのか?柱なのか?

もうすべてわからない。

こんな構図で作られた教会を私は知らない。

さすがバチカン。想像のはるか上を行く世界だ・・・!

実は私は2019年の初訪問の時はサンピエトロ大聖堂の予習をまったくしてきませんでした。

世界一周の旅の準備やキリスト教の歴史や聖書の予習に時間を割くあまり、一つ一つの教会まで手が回らなかったのです。

ただ、サンピエトロ大聖堂が素晴らしいであろうことは予想はしていました。だからこそ「見ればわかる。すごいに決まっている」と妙にたかをくくっていたのです。

さらに、今思えば不思議なことに、私は映像はおろか写真ですらサンピエトロ大聖堂の内部を見たことがなかったのです。

しかしだからこそ、この大聖堂を初めて見た時の衝撃たるやものすごいものがありました。

何の前知識もないことがここではプラスに働きました。まったく知らなかったからこそ全身を打ち付けるような衝撃を感じたのかもしれません。

何も知らないからこそ得ることができる感動もあるということを改めて知った体験でした。

ですがやはり同時に思います。予習しておけばもっと楽しめたかもしれないと・・・。

これは何を意味して、これこれはこういう目的を持って作られている。それを知ることで見えてくるものがそれこそ膨大にあるのも事実。

その発見が「なるほど!そういうことか!」という興奮をもたらしてくれるわけです。

事前に知るべきか、知らないべきか。これは大いなるジレンマです。

それにしてもさすがはカトリックの総本山。

圧倒的です・・・

これだけ巨大な装飾や黄金に輝く祭壇を見ても、不思議と「豪華だ・・・」という思いは出てきませんでした。

純粋に私はこう思いました。

「これは・・・人類が達成したひとつの到達点だ」と。

バチカン美術館やシスティーナ礼拝堂もそうです。

ここには人類の英知が結集されている。純粋にそのことに感動を覚えました。

ここは、想像をはるかに超えていました。ここまで素晴らしいとは思っていませんでした。私はもう、バチカンの虜です。

ミケランジェロ『ピエタ』

そしてこの大聖堂の中には、ミケランジェロ作のピエタ像というものがある。

前の記事「システィーナ礼拝堂のミケランジェロ『最後の審判』に恍惚!その秘密は古代ローマ彫刻に?」で述べたあのミケランジェロが24歳の時に製作した作品です。

ピエタはミケランジェロの彫刻家としての才能がいかんなく発揮された作品です。

私にとってこれがバチカン全ての中で1番心に残ったものになりました。

マリアの悲しくも慈愛に満ちた表情。

そして死したイエスの表情。力の抜けた肉体。

大理石から質量が失われてしまったかのような衣の軽やかさ。

目が離せない・・・あまりに美しすぎる・・・!

私はただただ夢中でこの像を見続けていました。その間、私の心はほとんど無です。何も考えられない。何も浮かんでこない。ただ視界に映るピエタ像だけが私のすべてでした。

そしてふと我に返ると15分も時間が経っていました。

芸術に魅了されるというのはこういうことなのかと心底驚きました。15分も意識を持っていかれるほど心を奪われてしまっていたのです。

結局私は1時間近くこの像を見続けました。

そして毎日ここに来る度にこの像に心を奪われ続けました。

自分でも信じられませんでした。

芸術の、美の圧倒的な力をまざまざと感じることになりました。

恐ろしいほどの美しさでした。

これが私の美術に対する原体験となったのはこれまでも当noteで紹介してきました通りです。

ルーブル美術館の『サモトラケのニケ』やボッティチェッリの聖母マリア、ラファエロの『小椅子の聖母』、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』、インド・カジュラーホーの天女像、これら全ての体験がピエタから始まっています。私にとっての美の最高基準がここに定まったのです。

私にとってサン・ピエトロ大聖堂は「美とは何か」を教えてくれた存在でもあります。ここは異常です。2019年の初訪問は私の人生にあまりに巨大な爪痕を残すことになったのでした。

2022年、サンピエトロ大聖堂再訪

2019年の世界一周の旅を終えた私は「親鸞とドストエフスキー」をテーマに研究を開始しました。

そしてその流れで改めてローマやバチカンの歴史を学ぶことになったのですが、いやはや、やはりサンピエトロ大聖堂は素晴らしい・・・!

学べば学ぶほど驚きの事実がどんどん出てきます。

細かい所まではこの記事ではお話しできませんが、事前学習を経て2022年に再訪したバチカンでの体験をここからはお話ししていくことにしましょう。

さあ、3年ぶりに帰って参りました。

2019年、初めてこの大聖堂に入った瞬間の衝撃はすでにお伝えしましたが、何てことはありません。何回来てもここは入った瞬間の衝撃にやられてしまうのだということがよくわかりました。

予習していなかったから云々の話ではなかったのです。むしろ、今回の訪問の高揚感たるや半端ではないものがありました。

「ここに世界最高の美があるのだ!」という期待に胸膨らませながら入場するあの瞬間・・・!なんと甘美で幸福なひと時だったでしょうか・・・!今思い返しても恍惚としてしまいます。

そしてやはり何と言っても中央祭壇は圧巻です。

その中心となるが初訪問でも驚いた黒い天蓋とその先の光り輝くステンドグラスです。

これらはそれぞれ『バルダッキーノ』、『カテドラ・ペトリ』という彫刻作品でローマバロックの天才彫刻家ベルニーニによって作られたものになります。

この二つの彫刻については後の記事で詳しくお話ししていきますが、ここからはこのサンピエトロ大聖堂建築の歴史についてもお話ししていきたいと思います。

ミケランジェロが設計した大ドーム

システィーナ礼拝堂、ペレジーノ『聖ペテロへの天国の鍵の授与』Wikipediaより

そもそも、このサンピエトロ大聖堂という建築はイエス・キリストの一番弟子聖ペテロのお墓の上に建てられたのがその始まりになります。「サンピエトロ」という名称も「セイントペテロ」の意味です。

そして現在のサンピエトロ大聖堂はルネサンス後期からバロック時代に建造されたのでありますが、基本的にはドーム部分と身廊部分の二つのエリアに分けることができます。

主祭壇。この真上がドーム部分。
大聖堂ドーム外観
入り口から中央祭壇へ続く身廊

サン・ピエトロ大聖堂建設は1506年から1615年という100年以上にもわたる長期プロジェクトです。

何か巨大な建築物を造ろうとするときにはまず設計図を作り、それに基づいて工事を進めていきますよね。これが想像する限り普通なパターンだと思います。

ですが、このサン・ピエトロ大聖堂はそう簡単には事が進みませんでした。

ドーム部分だけでも、建築家の死去が原因で建築途中で建築家が入れ替わり、3回も設計プランが変更されているのです。

しかもまたそのメンツがものすごい。

この大聖堂のドーム部分の設計者を就任順に並べてみると以下の4人になります。

ブラマンテ→ラファエロ→サンガッロ→ミケランジェロ

これを見て驚かれた方も多いのではないでしょうか。

そうです。あのラファエロとミケランジェロがこのドームの建築家として関わっているのです。

ラファエロといえば『アテネの学堂』を描いたあのラファエロです。

ミケランジェロに関してもこれまでの記事でも述べてきたあのミケランジェロです。

驚くべきことに彼らは建築家の才能も持ち合わせていたのです。それも、超一流の。

そして建設途中で何度もプラン変更はあったものの(残念ながらラファエロ案は世に出ることはありませんでした)、最終的にはミケランジェロのプランが採用され、現在のドーム部分は彼の設計とされています。

彼の前任のサンガッロの建設プランは調和を欠き、余計なものを加えすぎたために混乱したプランであったとされています。

さらにミケランジェロからすれば、採光があまりに不十分であることも不満であったそう。

ミケランジェロは大胆にも前任者が造った部分を壊し、改めてドームを作り直すという荒業を断行したといいます。

おかげで前任者の支持者からはかなりの嫌がらせを受けたという話も残っているそう。

1547年71歳にしてこの大役を任されたミケランジェロはその晩年の17年をこの大聖堂ドームの建築に捧げたのでありました。

ドームの工事はミケランジェロが亡くなった1564年の後も続けられ1590年についに完成を迎えました。

私が訪れた時も、たしかにドーム部分は光が差し込んできてとても明るかったのを覚えています。これはミケランジェロのおかげだったのですね。

大ドームのクーポラはぜひおすすめ!

ちなみにですが、このドームは有料で登ることができます。

ドーム上部から見る聖堂内部は迫力満点です。階段を上るのが少し大変ですが、その価値は間違いなくあります。

また、ドームに上ることでバチカン広場やローマを見下ろす絶景を楽しめるのも大きなポイントです。

このバチカン広場については改めてお話ししていきますが、せっかくサンピエトロ大聖堂に来たならばぜひドームにも上られることをおすすめします。

ファサード(聖堂正面部分)

さて、ドーム部分が出来上がると次に取り掛かるのが身廊部分とファサードです。

大聖堂建築は同時進行でなされていたわけではありません。

ミケランジェロが設計に関わったのはあくまで大聖堂ドーム部分のみで、ここから先は別の建築家による設計となっています。

こうしてサンピエトロ大聖堂の全てが完成したのが1615年。

外観は完成しました。というわけで次は内装です。

ここで登場したのが二人目の天才、ベルニーニなのでありました。

もう一人の天才、ベルニーニ

ベルニーニ(1598~1680) Wikipediaより

ベルニーニは美術史上稀に見る天才で、幼い時からその才能を発揮していたと言われ、ミケランジェロにも匹敵するほどの才能を期待されていた人物です。日本ではあまり知られていませんが、『聖テレジアの法悦』などローマバロックの最高傑作を生みだした偉大なる芸術家です。

ローマ、コロナ―ロ礼拝堂の『聖テレジアの法悦』、筆者撮影「(27)ベルニーニ『聖テレジアの法悦』~バロック美術の最高傑作!コルナーロ礼拝堂の驚異のイリュージョン!」の記事より

そのベルニーニへのバチカン最初の依頼がバルダッキーノと呼ばれる、主祭壇を覆う天蓋の製作だったのです。

この主祭壇はサン・ピエトロ大聖堂の中心であり、教皇しかここでミサを捧げることはできません。

実はこの真下の空間にこそ、聖ペテロのお墓があります。

いわば聖地中の聖地。この空間でもっとも重要な場所の装飾をベルニーニは依頼されたのです。

ブロンズでできた独特な形をしたこのバルダッキーノ。

ねじれた柱に細かな装飾。

芸術の専門家ではない私にはなんとも形容しがたいですが、観る者をあっと言わせる不思議な姿と、なぜか目の離せない魅力があります。

そしてバルダッキーノの先には黄金に輝くステンドグラスが配されています。

この絶妙な配置もすべてベルニーニの発案です。

ステンドグラスの下にはカテドラ・ペトリという、聖ペテロが座っていたとされる椅子(カテドラ)が納められています。(実際には聖ペテロの時代より後のものであることが科学的に証明されています。しかしそのことが信仰者にとって何の意味を持ちましょう)

それにしても、なんと厳かな眺めでしょうか。

黄金に輝くステンドグラス。そしてその中心にはこの写真では見えにくいですが、神を表すハトが描かれています。

ステンドグラスを囲む彫刻もその効果を劇的に高めています。

まるで神の光が周囲に拡散していくかのような、そんな印象を与えます。

そこに目の前にあるバルダッキーノの黒い色が落ち着きを与え、全体に調和をもたらしています。

なんと計算され尽くした美しさでしょう・・・!

大聖堂の建築とも完全に調和しています。

ベルニーニの天才ぶりがいかんなく発揮されている証拠です。一つ一つにまったく違和感がありません。

また、ベルニーニはバルダッキーノやカテドラ・ペトリの他にも大聖堂内部の様々な彫刻も手掛けています。

ベルニーニ『聖ロンギヌス』

こちらがそのひとつ、『聖ロンギヌス』です。「ロンギヌス」と聞いてエヴァンゲリオンを連想する方もおられるかもしれませんが、その元ネタとなったのがこのロンギヌスです。

この像のこれでもかと荒れ狂う衣たるや!

ベルニーニはたなびく衣を通して神秘を表現しています。自然法則を超えた神の力をベルニーニはここで表現しようとしています。

そして私はさらに近づいてみたのですが驚きました!

この衣の質感に注目してください!なんと、布目まで細かく彫刻されていたのです。単につるんとした大理石から完全に衣の質感を再現していたのです!これには驚愕でした!とんでもない細部までベルニーニはこだわり抜いています!

ただ、『聖ロンギヌス』はバルダッキーノやその先に見えるカテドラ・ペトリのちょうど反対側の向きにあるため多くの人がこの像を見逃して帰ってしまうか、さっと流して終わってしまいます。かく言う私も2019年の初訪問時は見逃してしまっていました。

ですがそれはあまりにもったいないです。ぜひこの像にも時間を割くことをおすすめします。ベルニーニの魔術がこれでもかと炸裂した傑作です。

そしてちなみにですが、この『聖ロンギヌス』はバルダッキーのを囲む4つの柱にそれぞれ置かれた巨像のひとつになります。

他の三体も当時を代表するバロック彫刻家が担当していて、ベルニーニが統括運営しながらこの空間を作り上げています。

ボルジ『聖女へレナ』
デュケノワ『聖アンドレア』
モーキ『聖女ヴェロニカ』

べルニーニ、デュケノワ、モーキ、ボルジという当代きっての4人がそれぞれ像を造ったというのは興味深いです。たしかに4体を比べて観てみるとその作風の違いを感じることができます。ベルニーニの『聖ロンギヌス』は別として、私はモーキの『聖女ヴェロニカ』が特に印象に残っています。切り裂くようなシャープさを感じるこの彫刻に私は釘付けになってしまいました。

また、もう一つ大聖堂内でベルニーニのおすすめ彫刻があります。

アレクサンドル七世の墓

それがこちらの『アレクサンドル七世の墓』です。

「お墓なのに宙に浮いている!」と初めて観た時は度肝を抜かれました。こちらはベルニーニ晩年の作品です。

1655年に即位し、1667年に亡くなったアレクサンデル七世。彼は『カテドラ・ペトリ』やサン・ピエトロ広場の制作を支えた最強のパトロンです。そんな教皇の墓ということでベルニーニも力が入ったことでしょう。制作は1671年から1678年ということで教皇が亡くなった後の作品になります。

色大理石を巧みに用いて布の質感を引き出すという、ベルニーニらしさを感じる作品です。

あまり目立たない場所にあるので知る人ぞ知る彫刻ではありますが、ぜひこの大聖堂を訪れる方は探してみてください。

そして先ほども紹介したこのバチカン広場ですが、これを設計したのもベルニーニになります。

広場を囲む円形の柱廊とその上部にはこちらを見下ろす140体もの聖人像。

石の塔のようなものがオベリスク

広場の中央にそびえ立つオベリスクの存在感。

ベルニーニの偉業は大聖堂内部の装飾にとどまりません。

この広場の存在があるからこそ、サン・ピエトロ大聖堂の威厳がさらに高まるのです。

サンピエトロ大聖堂を目指してはるばるやってきた巡礼者はまずこの広大な広場へとたどり着きます。

円形の柱廊はさながら巡礼者を向かい入れる大きな腕のように、彼らを包み込みます。

そして140体もの聖人が巡礼者を見下ろし祝福します。

正面に堂々とそびえ立つオベリスクは圧倒的な力を感じさせ、見るものに畏怖の感情を与えることでしょう。

そしていよいよ大聖堂へとたどり着きます。

その上には十字架を持ったイエス・キリストの像。

巡礼者はこれまでの苦難を思い返し、そして神の恵みをここで感じることでしょう。

ベルニーニはこの広場をまるで舞台であるかのように設計したと言われています。

つまり今私が辿ってきたように、巡礼者はサン・ピエトロ大聖堂に入る前からすでに聖地巡礼のフィナーレという演目に引き込まれているかのような感動を味わうことになるのです。

いわばこの広場はサン・ピエトロ大聖堂での体験をより劇的なものにするための舞台装置と言うことすらできるかもしれません。

実際にこの広場が生み出している効果はそれほど圧倒的です。

私自身その効果を全身で感じた一人です。

だからこそバチカンにここまで魅了されているのです。

ベルニーニの才能には驚くしかありません。

ヨハネ・パウロ二世の墓

ヨハネ・パウロ二世の墓

ここまでミケランジェロ、ベルニーニに注目してこの大聖堂を見てきましたが、他にも見どころはまだまだあります。

特にヨハネ・パウロ二世のお墓はぜひ訪れてほしい場所です。

ヨハネ・パウロ二世は私が最も尊敬する宗教家の一人です。

私がこの人物に心の底から敬意を持つようになったのはイェジ・ブアジンスキ著『クラクフからローマへ』という伝記がきっかけでした。

私はこの本を読み、涙しました。ヨハネ・パウロ二世のあまりに大きなスケールに心を打たれてしまったのです。

そのヨハネ・パウロ二世のお墓がこのサン・ピエトロ大聖堂にあります。実は2022年のローマ滞在において私が最も心待ちにしていたのがヨハネ・パウロ二世のお墓参りでした。

ここで私が何を感じ、何を思ったかはあえて記しません。ですが一生忘れることのできない一時を私はここで過ごしたのでありました。

皆さんも、ぜひお参りして頂ければと思います。

早朝と夜のサンピエトロ大聖堂

サンピエトロ大聖堂はバチカン美術館と同じく大混雑になりやすい場所でもあります。

そこで私はその時間を避けて早朝と夜にもこの大聖堂を訪れることにしたのでありました。

早朝のサン・ピエトロ広場前。この日は雨で薄暗かったのですが、それはそれで味わい深く感じられたものです。

日中は大混雑の広場も早朝ならほとんど人もいません。サン・ピエトロ大聖堂への入場もスムーズでありました。

聖堂内も人が少なく、かなり静かです。

日中の明るい大聖堂も素晴らしいですが、薄暗い中でじっくり味わう大聖堂も実に魅力的です。

早朝のサンピエトロ大聖堂は最高におすすめです。ぜひこの時間を狙ってお参りに来てみてください。

こちらは夜のサンピエトロ大聖堂です。ライトアップされた聖堂を堪能することができます。ライトアップされた白い柱廊と聖人像がとても美しかったです。

ローマを訪れたならこのサン・ピエトロ広場は必ず訪れることになるでしょう。ですがここは朝昼晩と、それぞれ違った姿を見せてくれます。できることならバチカン近くに宿を取る日も設けて様々な時間帯のバチカンも体感して頂きたいです。

写真で見てもわかりますように、たとえ雨だったとしてもそれはそれで美しく、趣があるものです。どんな時間帯、どんな気候でもここは圧倒的な空間であることに変わりはありません。

ちなみにですが、「ローマ観光にはテルミニ駅のウナホテルがおすすめ!便利で清潔、日本人でも快適です!」の記事でもお話ししましたが、バチカン近くにはアトランテ・スターホテルというおすすめホテルがあります。

こちらのアトランテスターホテルは、屋上テラスからサンピエトロ大聖堂を眺めることができることで有名なホテルです。

JCBさんのホームページでもこのホテルは取り上げられています。

https://tabilover.jcb.jp/ita/blog/hotel/hotel-atlante-star

私もこのホテルの噂を聞き、2019年のローマ滞在でここのテラスを訪れています。宿泊をしなくてもテラスには入れますので私もこの時はテラスのみ入場しました。

夕暮れ時に来れば、バチカンの丘にゆっくりと暮れていく太陽を眺めながらサンピエトロ大聖堂を楽しむことができます。

刻一刻と変わっていく景色を眺めながらゆっくりと過ごすのは最高に心が満たされます。

ここに宿泊すればバチカン美術館も徒歩で行くことができます。もちろんサンピエトロ大聖堂もすぐそこです。ここを拠点にすればバチカンをもっと楽しめること間違いなしです。

私もこの時の体験が忘れられず、2022年にこの宿に宿泊しました。設備は少し古く感じられるものの、やはり安心して泊まれるホテルです。実は2019年に私はバチカン近くのとあるホテルに宿泊していたのですが、これがもう騒音がひどくて大変な目に遭ったのです。安かろう悪かろうの典型でした。これは「ローマ観光にはテルミニ駅のウナホテルがおすすめ!便利で清潔、日本人でも快適です!」の記事でお話ししたローマのおすすめホテルの話とも繋がってきます。

そして2022年に再びバチカンでも数日宿泊したのですが、私はまた宿選びに失敗してしまいました。前回よりはある程度高い宿を選んだのですがそれでもまた騒音に悩まされ私は1日で引き払ってしまいました。もちろんお金は戻ってきません。

そこで急遽新たな宿泊先として選んだのがこのアトランテスターホテルだったのです。

4つ星ホテルですのでたしかに値段は少し張ります。ですが、なぜ最初からここに泊まらなかったのかと私は激しく後悔しました。やはり老舗でしっかりしたホテルですのでトラブルもなく、快適に過ごすことができました。

ローマは本当にホテル選びが難しいです。実際に行ってみないとわからないのです。

ただ、上で紹介したウナホテルとこのアトランテスターホテルは私の経験上、選択肢としてまず間違いありません。

私個人としてはウナホテルに3泊以上宿泊してローマを散策し、アトランテスターホテルに1泊、できれば2泊以上してバチカンに没入するというローマ観光をおすすめしたいです。

上でもお話ししましたが、バチカンは朝、昼、夜と違った姿を見せてくれて本当に楽しいのです。

朝焼けのバチカン

朝からわくわくしながらバチカン美術館に歩いて行き、その流れで昼か夕方頃にはサン・ピエトロ大聖堂や広場にも行くことになるでしょう。この壮大な劇場空間に浸るのは最高の贅沢です。

また、行き帰りのバチカン散策もとても楽しいです。これはこのエリアに宿泊するからこその楽しみです。

そして重要なことなのですが、疲れたらすぐに宿に戻れるというのがどれだけありがたいかということです。やはり海外旅行は疲れます。特にバチカン美術館ではかなり歩くことになるので疲れも溜まります。そんな時、すぐにホテルに帰って一休みできるとしたらどうでしょう。少し休んで体力が回復したらまた元気な気分で散策スタートです。

これならばずっと楽しい気分のままバチカンを歩くことができます。やはり疲労は大敵です。疲労は全てを台無しにします。疲れていればどんな素晴らしい芸術だったとしても感度を失ってしまいます。やはり元気があってこそなのです。だからこそ目まぐるしく、忙しすぎる日程は危険なのです。本来味わえるはずの喜びを味わえなくなってしまうのだとしたらそれはもう悲劇です。

写真ならばすでにもうこのネット社会に溢れています。私達ひとりひとりが味わえる体感そのものを大事にしようではありませんか。写真のために無理してどこかに行くよりも、ゆっくり休んで一点集中で元気に素晴らしいバチカンを堪能しましょう!

そのためにもバチカンで何泊かするのは非常におすすめです。早朝のバチカン入場とアトランテスターホテルでの宿泊。これはバチカンの黄金パターンとしてぜひおすすめしたいです。

2025年より優先予約入場の開始

私が訪れた2019年、2022年当時からサンピエトロ大聖堂はかなりの混雑で、昼間の入場には時間がかかりました。

ですが、2025年よりバチカンの公式HPを通じて優先入場予約ができるようになったとのことだそうです。

詳しくはこちらの旅行会社「みゅう」さんのページで解説されていましたので、ぜひ入場の際には参考にしてみてください。

入場列に並ぶだけで1~2時間も並んでしまったらそれだけでとてつもないロスになってしまいます。限られた時間と体力を大切にするためにもぜひ優先入場をおすすめします。

バチカン市国内部を特別に見学!サン・ピエトロ大聖堂の貴重な裏側も!

バチカン市国といえば世界最小の国家として有名です。その中には当記事で紹介してきたサン・ピエトロ大聖堂やバチカン美術館という言わずもがなの大建築がありますが、バチカン市国には国家としての機構も当然あります。銀行や郵便局、裁判所など様々な施設が領内に存在するのです。

ただ、大聖堂や美術館以外のエリアは関係者以外は立ち入り禁止のため、それらを目にすることは一般観光客にはできません。

ですがなんと!そこに私は入場できることになったのでありました!

以下の記事ではそんな私の体験をお話ししています。ぜひ合わせてご参照ください。

バチカンのおすすめ参考書

さて、最後になりますが、バチカンをもっと楽しむためのおすすめ本をご紹介します。これらの本を読めばもっと楽しめること間違いなしです。

では、早速始めていきましょう。

最強のローマガイド本!石鍋真澄『サンピエトロが立つかぎり』

Amazon商品ページはこちら

はじめに言っておきます。この本は最高です!

ローマやバチカンの魅力を堪能するのにこれほど優れた作品は存在しないのではないでしょうか!それほど素晴らしい作品です。

「本書によってローマの魅力を会得した読者は、熱い旅心を呼び覚まされるにちがいない。(本書より)」

まさにこれです!この本を読むとものすごくローマに行きたくなります!そして観たい場所が一気に増えるので旅行スケジュールがパンパンになること間違いなしです(笑)

こちらが本書の目次になります。

ローマのメジャーどころもビシッと押さえられていますし、あまり聞いたことのない場所もあるかもしれませんが、読んでみると「おぉ!そうなのか!」と面白く読めます。ひとつひとつが発見の連続です。

2022年に私はローマを訪れ、こちらの旅行記を執筆しましたがそのメインの参考文献がこの『サンピエトロが立つかぎり 私のローマ案内』になります。

この本では終始わくわくする名解説を楽しむことができます。

その深さ、広さには驚くしかありません。漠然と見えていたローマの景色が変わること請け合いです。

最強のローマガイドブック、ここに極まりたり!!ぜひおすすめしたい最強のローマガイドブックです。


バチカンのおすすめ入門書!塩野七生、石鍋真澄『ヴァチカン物語』

Amazon商品ページはこちら

上の『サンピエトロが立つかぎり 私のローマ案内』はローマ全体の最高の解説書でしたが、本書はローマカトリックの総本山、バチカンを知るためのおすすめガイドブックになります。

バチカンといえばサン・ピエトロ大聖堂。その美しさたるや、言葉にできません。

この本ではそんなバチカンの歴史とこの圧倒的建造物の美しさの秘密について解説されていきます。

この本ではまず『ローマ人の物語』の著者である塩野七生氏によるバチカンのエッセイから始まります。とてもわかりやすく、入門者でも楽しく読み進めることができます。

そしてこの本の中盤からはバチカンの歴史とその美しさの秘密を石鍋真澄氏が解説していくのですが、この解説がとても刺激的でものすごく面白いです。バチカンの素晴らしさはどこにあるのか、その背後にどんな思想が込められているのかがよくわかります。

この本はバチカンを知るためにものすごくおすすめな一冊です。ぜひガイドブックとしてこの本を活用して頂けたらなと思います。バチカンをこれから訪れる方にも、これまで訪れたことがある方にもすべての方におすすめしたい作品です。


ベルニーニのおすすめ伝記!石鍋真澄『ベルニーニ バロック美術の巨星』

Amazon商品ページはこちら

この作品は17世紀のローマで活躍した天才芸術家ベルニーニについて語られた伝記です。

なぜバチカンはこんなにも美しいのか、そこにはベルニーニという偉大な天才がいたからこそなのでした。

この伝記はそんなベルニーニとは何者だったのか、そしてこの人物が生まれてくる時代背景とはどのようなものだったのかを知ることができる素晴らしい作品です。

この本も私の旅行記で主要な参考文献となっています。

ローマをもっと深く味わうために必読の参考書です。ものすごく面白い伝記です。ぜひおすすめしたい逸品です。


おわりに

サンピエトロ大聖堂について長々とお話ししてきましたが、実はまだまだお話ししたいことが山ほどあります。

それらはこの先の旅行記で改めて公開していきますが、やはりそれだけ盛りだくさんなのがこの大聖堂になります。

あまりに圧倒的なのです。ここは・・・。

もはや何と言ってよいかわかりません。

ただただ圧倒される。

これ以上何の言葉が必要でしょうか。

私にとってのナンバー1はやはりここです。世界で一番好きな教会は間違いなくここです。美の殿堂たるサンピエトロ大聖堂はやはり別格でありました。

この記事が皆さんのお役に立てましたら何よりでございます。

続く

次の記事はこちら

前の記事はこちら


「イタリア・ローマ旅行記」記事一覧はこちら

旅行記や観光のお役立ち情報満載です!

※ローマやイタリアを知るためのおすすめ書籍はこちらのページへどうぞ

関連記事


いいなと思ったら応援しよう!