瞑想:心の中の彼女② ー 戻れなくなりそうだった。瞑想の中で出会った、もう一つの世界
その日、私は“風景の中”にいた。
ここは瞑想の中。
目を閉じているはずなのに、
確かにそこに、景色があった。
浜辺。山。花。宇宙。
次々に現れては消えていく。
ただ眺めているだけのはずなのに、
その感覚は、どこか現実に近かった。
そして、
ひとつだけ消えない風景があった。
「城」だった。
見覚えのある場所のはずなのに、
それは記憶よりも、あまりにも巨大だった。
「こんなに大きかっただろうか」
そう思った瞬間、
私はその城の中にいた。

気づけば、私は攻め込んでいた。
理由も経緯も分からない。
だが、
“そうしている”という確信だけがあった。
迷いはなかった。
相手の弱さを、以前から知っている感覚があった。
なぜか「相手」「地理」を知っていた。
戦は、あっけなく終わった。
城に入ると、
すぐに人々と向き合うことになった。
誰もが疲れていた。
だが同時に、どこか安堵しているようにも見えた。
私は民に話を聞き、
この土地の状況を知ろうとした。
そのとき、
ひとりの有力者が静かに口を開いた。
「差し出せるものはございません。
代わりに、この者を――」

そう言って、
一人の女性を前に出した。
白い衣をまとった、静かな女性だった。
不思議だった。
その場にいる誰よりも、
彼女だけが“はっきり”していた。
私は少しだけ考え、こう言った。
「この者は、ここには置かない」
なぜそう思ったのか、自分でも分からない。
ただ、この女性は、
この城に属する存在ではないと感じた。
私は彼女を、
城から離れた森の中の屋敷に
住まわせることにした。
それが、
彼女との最初の出会いだった。
(続く)
このnoteは、
「意識」と「身体」、そして「その先」を探る記録です。
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