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10リネアとの出会い

コビトものがたりは続き物です。


10リネアとの出会い


「池では舟に乗るんだよね?」

とピピがミトロに言った。

「そうじゃな。今は池に舟はあるのかのう?」

とミトロが言うと、

「うん、僕ね、先週見てきたんだけど2つあったよ」

とピピが言った。

「何人乗れるのかしら?」

とルルが聞くと

「そうだね、3人が限度かな?」

とピピが言った。

「それじゃあ全員乗れるわね」

とネネが言うと、

「そうだね。大丈夫だよ。僕は飛んでいくし」

とピピが笑った。

ノクスの畑を横切り、一行は池まで歩いて行った。

「さっきから何か、誰かに呼ばれているような感じがして仕方ないんだよね。ちょっと上から見てくるね」

そういってピピが鷹を呼び寄せて、鷹に乗って空に舞い上がっていった。


ピピ大空へ

「相変わらずピピは判断が早いわね」

ピピの姿を見上げながらミルラが言った。

「そうじゃな。いいことじゃ」

とミトロも見上げながら言った。

「私も行ってくる」

ミミも同じように大きな鳥を呼び寄せて、背にのって上空に舞い上がっていった。


耳大空へ

「あら、ミミもエネルギーを操れるようになったのね」

とミミが鳥に乗って飛ぶのを見ながらミルラが言った。

「ははは、大したもんじゃ」

ミトロも二人を見上げながら微笑んで言った。

ルルとネネは何が起きたのかわからず、そのままぽかーんと口を開け上を見ていた。そんな二人を見てミルラが言った。

「あなたたちもそのうちできるようになるわ。ピピやミミと同じやり方じゃなくても、あなたたちに備わっているチカラを使えばいいだけよ。私にもピピやミミのやり方はできないわ。でも私には私のやり方があるの。だからあなたたちも自分のやり方を見つければいいんだけど、まずは私が言った通りにできるようになってから、なんだけどね」

「え、私たちにもあんなことができるようになるの?」

とルルが言うと、

「すごい!早くそうなりたいな~」

とネネが言った。

「大丈夫よ。あなたたちは才能があるんだから」

とミルラが言うと、

「そうじゃ。必ずみんな才能があるし、みんな違っているからそれがいいんじゃな。だから違うから教えられないというのもまた事実でな。楽しむことじゃな」

とミトロがしわしわの顔をほころばせながら言った。

「今までそんなこと知らなかったから、すごくワクワクしてる!」

とルルが言うと、

「そうね!私にも私のチカラや才能があるなんて、素晴らしい事じゃない?」

とネネが嬉しそうに言った。

「そうね、みんなの得意が違っている。だからいいのよね」

とミルラは独り言のように言った。

ほどなく、ピピは鷹に乗って戻ってきた。

「ねえ、僕が気になっていたのは、リネアだったみたい」

鷹から飛び降りて鷹を逃がしながらピピがそう言うと、白いアリコーン*に乗ったリネアがピピを追いかけるように上空から滑るように降りてきた。大きな紫色の三角帽に紫色のマント。紫と濃紺の混ざったような服を着て同じような色のブーツを履いている。肌が抜けるように白く、髪の毛は白銀の女性だった。

アリコーン*:翼があるユニコーンのこと。ペガサスの頭に一本角が生えているともいう。


そしてアリコーンにはミミも乗っていて、アリコーンが地上に降りるとミミもアリコーンから降りた。

「リネアじゃない!久しぶりね!元気だった?」

とミルラが嬉しそうに声をかけると、

「あ、ミルラ。お久しぶり」

と呟くようにリネアが言った。

「リネア、相変わらず元気そうで何よりじゃ」

とミトロが声をかけると

「ミトロ、帰っていたのですね。お久しぶりです」

とミトロに向かって頭を下げた。

「すごい、私アリコーンって初めてみるから興奮しちゃって!」

とルルが言った。

「リネアさん、アリコーンに触っても大丈夫かしら?」

とネネが聞くと、

「あ、このアリコーンはあまり人に触られるのが好きじゃないの。でも慣れた人には触られてもうれしそうにしているから、ちょっと時間をかけて仲良くなってほしいわ」

とリネアがアリコーンの首すじを撫でながら言った。

「リネアさん、アリコーンの名前は何ていうの?」

とルルが聞くと

「この子の名前はユトルスよ」

とリネアが言うと、アリコーンは首をリネアの頭にくっつけた。

「ユトルスね。ユトルスはリネアさんのことが好きなのね」

ルルがユトルスとリネアをじっと見ながら言った。

「そうね、この子は親からはぐれてしまって私が赤ちゃんから育てたのよ。私の子供みたいなものだわ」

とリネアが言うと、ユトルスは嬉しそうに白く美しい羽を羽ばたかせた。

「わーユトルスきれい!」

とネネがうっとりして言った。

「二人ともアリコーンは初めてだものね。アリコーンは気難しい子が多いんだけど、リネアはそういった気難しい子の面倒を見るのも上手なのよ」

とミルラが言った。

「上手なんて、とんでもないわ。ミルラの方が弟子を何人も育ててすごいと思っているわ」

とリネアが言った。







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6月1日のお便り

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6月中盤のお便り

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