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令和7年度「行政書士試験」合格体験記|独学一発合格・35歳・2児ママの勉強法

2026年1月28日、令和7年度行政書士試験の合格発表がありました。

結果は、合格🌸

35歳、2児の母。下の子は持病があり、手術2回・付き添い入院3回を経験しながらの受験でした。
予備校には通わず、独学で一発合格することができました!

といっても、私に特別な才能があったり、長時間集中して勉強できる環境があったりしたわけではありません。
1日の勉強時間は1~2時間程度。計画通りにいかない日も多く、何度も心が折れそうになりました。

それでも、約1年3ヶ月かけて合格を掴むことができました。

この記事では、同じように時間や環境に制約がある中で独学を選んだ方に向けて、私が実際に行った勉強法や合格できた理由をお伝えします。

私(35歳・2児ママ・独学)の受験環境

基本情報

  • 年齢:35歳

  • 家族構成:夫、子ども2人(5歳&2歳)

  • 勉強期間:2024年8月〜2025年11月(約1年3ヶ月)

  • 勉強スタイル:完全独学(予備校・通信講座なし)

制約条件

下の子は生まれつき持病があり、勉強期間中に手術2回、付き添い入院3回を経験しました。入院中は病院のベッドサイドで勉強することもあり、机もなければ集中できる環境でもありません。

平日は、子どもが寝ている早朝や夜、昼寝の時間を使って勉強していました。土日は家族との時間を優先していたため、ほとんど勉強できませんでした。

1日の平均勉強時間は1〜2時間程度。多い日でも3時間が限界でした。

予備校や通信講座に興味はありましたが、上記のような時間の制約から、独学を選ぶしかありませんでした。通学する時間も確保できないし、子どもの体調や入院で予定が変わることも多い。自分のペースで進められる独学が、私には合っていました。

勉強に専念できる環境ではなかったからこそ、私は「短時間でも積み重ねること」と「勉強前の準備」を何より大切にしました。

一発合格できた理由は「勉強を始める前の準備」

結果として一発合格できましたが、振り返ると理由ははっきりしています。
それは、勉強を始める前の準備に時間をかけたことです。

独学は孤独です。誰も進捗を管理してくれないし、励ましてくれる仲間もいません。長期戦になることが分かっていたからこそ、勉強を始める前に、「効率よく勉強を続けるモチベーションを保つ方法」を真剣に考えました。

実際に勉強を始めたのは2024年8月ですが、その半年前から準備を進めています。

準備①:合格後のビジョンを具体的に描く

「なぜ行政書士になりたいのか」「合格したら何がしたいのか」を明確にするため、行政書士の仕事について書かれた本を複数読みました。

業務内容を理解した上で、自分の経験や興味が薄い分野は候補から外し、本当にやりたい業務、携わりたい分野を探していったのです。

ぼんやりとでも「合格後のビジョン」を描けたことが、後に何度も心が折れそうになったときの支えになりました。

準備②:育児と両立できる現実的な学習計画を立てる

1日1〜2時間の勉強時間で、1年以上かけて合格レベルに到達するための学習計画を立てました。
重視したのは、「完璧な計画」ではなく「続けられる計画」です。

育児中の私にとって、机に向かって勉強する時間を確保することは難しいと予想していました。そこで、スマホでいつでもどこでも勉強できる環境を整えることに。スマホアプリを導入し、行政書士試験の問題が豊富にあるWebサイト「合格道場」の有料プランに加入しました。

子どもの付き添い入院中や病院の待ち時間、子どもが寝ている間にスマホで問題を解いていました。

準備③:過去問分析から独学の可能性を確認する

「本当に独学で合格できるのか」を確認するため、勉強を始める前に過去問に目を通しました。肢別問題を中心に眺めて、どんな知識が問われているのか、どの程度の理解が必要なのかを確認していきました。

過去問を見て感じたのは、問題の多くが「知っているか知らないか」を問うシンプルなものだということです。「しっかりと知識をインプットし、繰り返し問題を解けば、独学でも十分に合格を目指せる」と確信できました。

正直に言うと、私には有利な条件がありました。

不動産ライターとして法改正や判例を扱っていた経験があり、法律用語への抵抗感がほとんどありませんでした。テキストを読んでも「何を言っているか分からない」という状態にならなかった。
これは大きなアドバンテージだったと思います。

また、勉強自体が好きで、問題を解くこと自体を楽しめるタイプでした。

独学でも合格できる。
そう確信が持てたからこそ、自信を持って勉強をスタートできました。

それでも、育児との両立は本当に大変でした。心が折れそうになったのも事実です。

勉強を始めてから試験日まで、育児と両立しながらの勉強は決して楽ではありません。
子どもの手術、付き添い入院により勉強できない時期もありました。
思うように勉強時間が取れず、焦りや不安を感じる日も何度もありました。

ただ、準備に時間をかけたことで、「なぜ頑張るのか」を見失わずに済んだのは確かです。
もう無理かも。と落ち込んだときに、「続けることが大事。合格したらこんな行政書士になる!」と想像して、頑張る気持ちを保ちました。

詳しくは「行政書士試験、独学でいけるか不安だった私が勉強前にした3つの準備」にまとめています。よろしければ、こちらのご覧ください。

独学1年3ヶ月の勉強法|教材・勉強スケジュール

独学で最初に悩むのが教材選びではないでしょうか。
私は以下の教材をメインに使いました。一度にすべて使っていたわけではなく、時期ごとに必要なものを足しています。

使用したテキスト・問題集

私が実際に使ったテキスト・問題集

※Amazonアソシエイトリンクを含みます。

合格革命シリーズで統一したことで、テキストと問題集の内容がリンクしやすく、復習がスムーズに進められました。

また、合格道場やYouTubeといったWeb教材を組み合わせたことで、付き添い入院中や子どもが寝ている横でも勉強を続けられました。

教材の詳しい使い方や選んだ理由は「行政書士試験・独学の教材選び|私が使ったテキストと問題集」にまとめています。

勉強スケジュール

2024年8月〜2025年1月(約6か月):インプット期

合格革命基本テキスト合格革命基本問題集を中心に、基礎知識を固める期間でした。

テキストを読み、すぐに該当する問題集を解く。間違えた問題はテキストに戻って確認する。この繰り返しです。ゆーき大学のYouTube動画も併用して、条文の背景やイメージを掴むようにしました。

この時期は1日1〜2時間の勉強でしたが、毎日コツコツ積み重ねることを意識していました。

2025年2月〜6月(約5か月):アウトプット期

テキスト一周が終わったタイミングで、合格革命肢別過去問集に移行しました。ただ、肢別問題集は復習がしづらく、途中からは合格道場の一問一答と練習問題(五肢択一)を中心に取り組むようになりました。

この時期に意識していたのは、「なぜその答えになるのか」を理解すること。そのため、問題集のA〜Cランクすべてに取り組みました。
時間はかかりましたが、幅広い角度から知識を使う練習ができ、本番での対応力につながったと感じています。

3月に合格道場の有料プランに加入。スマホで問題が解けるようになったことで、付き添い入院中や病院の待ち時間も有効活用できました。

2025年7月〜9月(約3か月):弱点補強期

記述式対策として、記述式問題集に取り組み始めました。
また、9月には判例集も購入。憲法は特に、判例を勉強していないと厳しいと感じたためです。

この時期は、苦手科目や弱点を潰すことに集中しました。合格道場で間違えた問題だけを復習する機能を使い、効率的に弱点を補強していきました。

2025年10月〜11月(試験直前期):総復習と模試

予想模試を解き始めました。LECの「当たる!直前予想模試」と合格革命の「法改正と直前予想模試」を使って、時間配分の練習をしました。

また、「みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150」を購入し、重要論点の最終確認に使いました。試験当日も、会場でこの本を読み返しました。

直前期は、新しいことを詰め込むのではなく、今まで勉強してきたことを確実に思い出せるようにすることを意識しました。

実際の勉強スケジュールについては、「育児×独学×行政書士試験。子どもの付き添い入院と並行した勉強スケジュール」にまとめています。よろしければ、こちらもご覧ください。

択一問題の効率的な勉強法

行政書士試験のメイン形式は五肢択一です。
私が問題を解くとき、常に意識していたのは「間違い探し」でした。

択一問題には必ず1つの正解があり、他の4つは確実に間違っています。問題作成者も、後で議論が起こらないよう、「他の選択肢が明確に誤り」という作り方をしているはずです。

だから私は、正解の選択肢を見つけるだけでなく、「なぜこの選択肢は間違いなのか」「どの部分が誤りなのか」を毎回確認しました。

この練習を続けることで、「この言い回しは怪しい」「この論点はこういう形で問われやすい」という感覚が身についていきました。
過去問の傾向も自然と掴めるようになります。

詳しい問題の解き方や過去問の使い方については、「行政書士・宅建・FP合格者が教える択一問題の勉強法|問題作成者の視点で攻略」にまとめています。

科目ごとに立てた戦略と割り切り

独学では、すべてを完璧にすることはできません。限られた時間の中で、どこに力を入れ、どこを割り切るかを決める必要がありました。

私が立てた基本戦略は「択一式だけで180点以上を取る」こと。記述式は独学では採点基準が分からないため、ここに期待せず、択一で勝負を決めると決めました。

具体的な科目別の戦略は以下の通りです。

①行政法:満点を目指す

配点が最も大きく、努力が点数に直結しやすい科目。条文・判例・手続きの流れを丁寧に押さえることで、独学でも満点が狙えると判断しました。

実際、過去問を繰り返すことで確実に得点源にできました。

②民法:9問中7問以上正解を目標

範囲が広く難しい科目ですが、主要科目である以上、確実に得点したい。難しすぎる問題は深追いせず、受験生の多くが正答できる典型論点と判例理解に集中しました。

③一般知識:政治・経済以外で確実に

足切りライン(24点/56点)回避のため、行政書士法などの諸法令・情報通信・個人情報保護・文章理解で全問正解を目指す戦略です。
政治・経済は範囲が広く時事的で対策が難しいため、最低限の勉強に留めました。

④会社法:割り切った分野

商法・会社法は理解が進まず、最後まで苦手でした。
「商法1問・会社設立1問を確実に取る」と決め、それ以外の論点は深追いしませんでした。

すべてを完璧にすることは不可能だからこそ、優先順位をつけて時間を使いました。

詳しい科目別戦略や時間配分の考え方は「行政書士試験に独学で挑んだ私の、科目別戦略と時間配分」にまとめています。

心が折れそうになったとき、どう乗り越えたか

勉強期間中、「もう無理かも」と思った瞬間は何度もありました。

子どもの付き添い入院で勉強できなかったとき。
計画通りに進まず焦ったとき。
周りに相談できる人もおらず、この方向で合っているのか不安になったとき。

独学は、本当に孤独でした。予備校に通っていれば講師に質問できるし、一緒に頑張る仲間もいる。でも独学には、誰もいません。

そんな中で続けられたのは、「自分を責めない」と決めていたからです。

毎日勉強できなくても、計画通りに進まなくても、それは自分の怠けではなく環境のせい。そう割り切りました。
できない自分を責めたら、続けられなくなると思ったからです。

計画が崩れたら、その都度立て直す。「今週できなかったから、来週に回そう」「この範囲は後回しにして、次に進もう」。計画が崩れるのが当たり前、立て直すのも勉強の一部と考えていました。

つらいときは、合格後の自分を想像しました。「フリーランスを支える行政書士になりたい」「法人化の相談に乗りたい」。勉強を始める前に描いたビジョンを思い出して、「続けることが大事。ここで諦めたら、あの未来には辿り着けない」と自分に言い聞かせました。

完璧を求めず、できる範囲で進める。自分を責めず、計画を立て直す。少しでもつながりを感じる。

そうやって、なんとか続けてきました。

詳しいメンタルの保ち方については「育児×行政書士試験。独学を続けられたメンタルとモチベの保ち方」にまとめています。

試験当日の手応えと結果

試験当日は、いつも通りの朝を意識しました。普段通りに朝ごはんを食べて、11時前に軽く昼食。満腹になると眠くなるので、腹八分目に抑えました。

会場には20分ほど前に到着。ひざ掛けと座布団を持参したおかげで、北陸の寒さの中でも比較的快適に過ごせました。

試験開始前は「みんなが欲しかった! 行政書士の最重要論点150」を軽く見直して、気持ちを落ち着かせました。

試験が始まると、事前に決めていた時間配分に従って進めました。

  1. 最後の文章理解から解く(疲れた状態で長文を読むのは大変なため)

  2. 1問目から順番に解く(見直したい問題は印をつけておく)

  3. 2時間半で解き終える→残り30分で見直し

この時間配分は、直前期に解いた予想模試で何度も練習して決めたものです。

市販の予想模試で練習していた通り、2時間半くらいで解き終えることができ、マークミスがないか確認する時間も確保できました。

試験が終わった瞬間は、「これは受かったかも」という確信もなければ、「絶対ダメだ」という絶望感もない、微妙な感覚でした。特に記述式の出来が自分では判断しづらく、合格ラインに届いているのかまったく分かりませんでした。

当日の夜に発表された予備校の速報を見て、自己採点をしました。

自己採点(記述式を除く):168点

記述式は自分では採点できないため、予備校2校(LEC・TAC)の無料採点サービスを利用しました。

予備校採点結果:196点(合格ラインは180点)

予備校の採点は、2校どちらも同じ。合格ラインを超えていましたが、正式な結果が出るまでは不安でした。

そして1月28日、合格発表の日。

正式結果:合格

予備校の採点通り、無事に合格していました。
スマホ画面で自分の受験番号を見つけたとき、ようやくここまで来たのだと実感しました。

試験当日の詳しい過ごし方や持ち物、体調管理の工夫については「行政書士試験当日の話|持ち物・体調管理・当日までの動きの記録」にまとめています。

独学で行政書士試験に挑む人へ

私は35歳、2児の母、1日1〜2時間の勉強時間という環境で、独学一発合格を達成できました。特別な才能があったわけでも、恵まれた環境だったわけでもありません。

それでも合格できた理由は、勉強を始める前の準備に時間をかけたことだと思っています。合格後のビジョンを具体的に描くこと、生活に無理のない計画を立てること、過去問などを見て難易度を確認すること。

長期戦を乗り切るための仕組みを作り、続けられる計画を立て、独学でも合格できると確信してからスタートしました。
この準備があったからこそ、何度も心が折れそうになっても、諦めずに続けられました。

勉強期間中は、計画通りにいかないことばかり。子どもの手術や付き添い入院で勉強できない期間もありました。思うように時間が取れず、焦る日も多くありました。

それでも、「完璧な勉強」ではなく「続けられる勉強」を意識したことで、少しずつでも前に進めました。

独学は孤独です。誰も進捗を管理してくれないし、励ましてくれる仲間もいません。だからこそ、「なぜこの資格が必要なのか」を明確にし、自分を信じて続けることが大切だと思います。

育児中の方、仕事と両立している方、時間に制約がある方。

「自分には無理かもしれない」と思う気持ち、よく分かります。私も何度もそう思いました。

でも、1日1〜2時間でも、積み重ねれば確実に力になります。
諦めなければ、合格は手が届くところにあります。

独学で悩んでいる方、これから挑戦しようと考えている方にとって、この記事が少しでも励みになれば嬉しいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後もnoteマガジン「行政書士試験 合格までの勉強記録」で、行政書士試験の勉強についての体験記を更新していきます。

開業準備についての体験記は、noteマガジン「行政書士開業までの準備記録」で更新していく予定です。

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