行政書士試験、独学でいけるか不安だった私が勉強前にした3つの準備
「行政書士試験、独学で挑戦しようかな」
そう考えたとき、あなたは何から始めますか?
私は2024年8月から勉強を開始し、現在は令和7年度行政書士試験の合格発表を待っているところです。
育児をしながらの独学で、1日の勉強時間は1〜2時間程度。下の子は持病があり、手術や付き添い入院で自宅にいない期間もある。
この条件で合格を目指すには、1年以上という長期戦になることは目に見えていました。
だから私は、勉強を始める半年前から準備を進めていました。
長期戦を乗り切るには、モチベーションの土台作りが不可欠だったから。
独学・長期戦を決めた背景
行政書士試験の受験を決めたものの、私の状況は決して勉強に集中できる環境ではありませんでした。
確保できる勉強時間は、平日は1日1〜2時間程度。土日はワンオペ育児でほぼ勉強不可。
さらに、下の子の手術や付き添い入院で、数週間単位で勉強が中断する可能性もありました。
通信講座も検討しましたが、このような状況だったので決まった時間に講義を受けることも難しそうでした。
結局、カリキュラムに沿って進めるよりも、自分のペースで学習できる独学の方が現実的だと判断しました。
そして、この条件で一発合格を目指すなら、少なくとも1年以上の時間をかける必要があると考えました。
短期集中ではなく、長期戦。
途中で挫折しないためには、ただ「合格したい」という漠然とした目標だけでは足りない。
だからこそ、勉強を始める前に考えたのです。
なぜこの資格が必要なのか?
合格して何を実現したいのか?
この問いに明確に答えられなければ、1年以上という長い道のりを歩き続けることはできない。そう確信していました。
勉強を始める前にやった3つのこと
行政書士試験に挑戦しようかな?と考え始めたのは、2024年1月頃でした。挑戦するからには絶対に合格したいけれど、そもそも限られた時間を行政書士試験の勉強に費やすのが良いものか悩みました。
そこで、行政書士試験の勉強を始める前に、次の3つの準備を進めました。
①合格後のビジョンを具体的に描く
まず取り組んだのは、「行政書士になって何がしたいのか」を明確にすることでした。
単に「資格を取る」ではなく、「資格を取って何を実現するのか」。ここが曖昧なままでは、長期戦を乗り切るモチベーションは生まれないと感じていました。
もともと不動産業界で働いていたので農地転用などで行政書士の先生と一緒にお仕事をしたことがあり、なんとなくのイメージはありました。ただ、具体的にどんな業務があるのか、どんな分野で活躍できるのか、どんなクライアントと関わるのか、詳しくは知りません。
この疑問を解消するために、行政書士の仕事について書かれた本を読むことにしました。私が読んだのは、以下の書籍です。
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そして、やりたくない業務を明確にして消去法で絞り込んでいきました。
たとえば、相続業務は他士業の専門領域と重なる部分も多く、個人間のデリケートな問題に関わることも多いため、自分には向いていないと判断しました。
また、産廃業務や入管業務といった、自分の経験や興味が薄い分野も候補から外しました。
そこから、自分が本当にやりたい業務、携わりたい分野を探していったのです。
はっきり具体的に「○○を専門にする!」と決めたわけではありませんが、ぼんやりとしてでも「合格後のビジョン」を描けたことが、後に何度も心が折れそうになったときの支えになりました。
②育児と両立できる現実的な学習計画を立てる
次に考えたのは、自分の生活に無理なく組み込める学習計画でした。
1日1〜2時間の勉強時間で、1年以上かけて合格レベルに到達するには、どのように学習を進めればいいのか。どの参考書を使うのか、どの順番で学習するのか。
また、子どもの手術や付き添い入院で数週間勉強できない期間が生じることも想定して、中断しても取り戻せるようなペース配分を考えました。
ここで重視したのは、「完璧な計画」ではなく「続けられる計画」でした。
たとえば、自分のペースで進められる独学を選んだのもその一つです。体調不良や子どもの急な予定変更があっても、焦らず自分のペースで学習を続けられる。そんな柔軟性を優先しました。
勉強計画を立てるにあたり、YouTubeとnoteで独学での合格体験記を探しました。育児や仕事がありながら、時間をかけて合格した人のリアルな話は大変参考になりました。
育児中の私にとって、机に向かって勉強する時間を確保することは難しいと予想していました。そこで、スマホでいつでもどこでも勉強できる環境を整えることにしました。
たとえば、スマホアプリを導入したり、行政書士試験の問題が豊富にあるWebサイト「合格道場」の有料プランに加入したりしています。
実際、子どもの付き添い入院中や病院の待ち時間、子どもが寝ている間にスマホで問題を解いていました。
そして、2024年8月に「行政書士試験に挑戦しよう!」と決意。
2024年の行政書士試験申し込みにギリギリ間に合う時期ではありましたが、見送って、2025年11月の行政書士試験に向けて勉強を開始しました。
実際に勉強を始めてから計画は何度も修正しましたが、事前に大枠を考えていたことで、軌道修正もスムーズにできました。何より「これなら続けられる」という感覚を持てたことが、勉強をスタートする後押しになりました。
勉強計画の立て直し方については、「育児×独学×行政書士試験。何度も修正した勉強計画の立て直し方」にまとめています。よろしければ、ご覧ください。
③過去問分析から独学の可能性を確認する
さらに、「本当に独学で合格できるのか」ということも、確認することにしました。
通信講座や予備校に通わず、独学で挑戦するという選択は、時間的・経済的な制約から選んだものでもありましたが、同時に「独学でも合格できる試験なのか」を見極める必要がありました。
そこで、行政書士試験の過去問に目を通してみることにしました。肢別問題を中心に眺めて、どんな知識が問われているのか、どの程度の理解が必要なのかを確認していきました。
過去問を見て感じたのは、問題の多くが「知っているか知らないか」を問うシンプルなものだということです。複雑な思考力や応用力を要する問題というよりも、法律の条文や判例、制度の内容を正確に理解しているかどうかが問われる試験。そんな印象を受けました。
もちろん、記述式問題など、単純な暗記だけでは対応できない問題もあります。しかし、試験全体を見渡したときに、「しっかりと知識をインプットし、繰り返し問題を解けば、独学でも十分に合格を目指せる」と確信できました。この時点で、独学で進む覚悟が固まりました。
予備校や通信講座には、カリキュラムの安心感や、つまずいたときのサポートがあります。しかし、自分のペースで進められる柔軟性、中断しても再開しやすい自由度を考えると、私には独学が合っていると判断しました。
法律初学者ではあるものの、仕事で法改正や判例について記事を書いていた経験があったため、市販のテキストもすらすらと読めました。独学で進められそうだと判断し、そのまま試験に臨むことにしました。
独学でも合格できる。その確信が持てたからこそ、自信を持って勉強をスタートできました。
”準備”はモチベーション維持の鍵
2024年8月に勉強を開始してから、2025年11月の試験日まで。予想通り、育児と両立しながらの勉強は決して楽ではありませんでした。
子どもの手術、付き添い入院により勉強できない時期もありました。生活リズムが崩れることもありました。思うように勉強時間が取れず、焦りや不安を感じる日も何度もありました。
それでも続けてこられたのは、勉強を始める前に時間をかけて準備をしていたからだと確信しています。
偶然続いたのではなく、続けられるように設計していたのです。
「なぜこの資格が必要なのか」を事前に考えていたからこそ、「今日は疲れたからいいか」という誘惑に負けそうなときも、「でも、あの仕事がしたいんだ」と思い出すことができました。目的が明確だったからこそ、一歩ずつでも前に進もうと思えたのです。
完璧を目指さず、自分のペースで進められる計画を立てていたことも大きかったです。「今日は30分しか勉強できなかった」と自分を責めるのではなく、「30分でもできた」と前向きに捉えられる。そんな心の余裕が、長期戦を乗り切る支えになりました。
過去問分析を通じて、「この試験なら独学でも合格できる」と確信していたことも重要でした。不安になったとき、「自分の選択は間違っていない」と思える根拠があることは、想像以上に心強いものでした。
もしあなたが行政書士試験の受験を考えているなら、特に育児や仕事との両立が必要な方、独学を考えている方には、勉強を始める前に少し立ち止まって考える時間を持つことをおすすめします。
なぜこの資格を取りたいのか
合格後、どんな仕事がしたいのか
自分の生活に、どう勉強を組み込むのか
これらは勉強法ではなく、勉強を続けるための準備です。この問いに向き合う時間は、決して無駄にはなりません。むしろ、長い道のりを歩き続けるための、最も大切な準備になるはずです。
おわりに
ここまで、勉強を始める前の準備についてお話ししてきました。では、実際にその準備がどう機能したのか。現在地をお伝えします。
合格発表まではまだ時間がありますが、自己採点と予備校2校の採点では合格ラインを超える結果が出ています。
自己採点では記述式を除いて168点。予備校2校の無料採点は記事式を入れて196点で、合格ライン(180点)を超えていました。
まだ確定ではありませんが、この準備期間があったからこそ、ここまでやり切れたと感じています。
(1/28 追記:合格していました!)
この記事が、これから行政書士試験に挑戦しようと考えている方の参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今後もnoteマガジン「行政書士試験 合格までの勉強記録」で、行政書士試験の勉強についての体験記を更新していきます。
合格発表後の振り返りや、実際の勉強方法についても書いていく予定ですので、よろしければフォローしていただけると嬉しいです。
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