育児×独学×行政書士試験。子どもの付き添い入院と並行した勉強スケジュール
2024年8月、行政書士試験の勉強を始めることを決めました。
自宅保育をしながら、限られた時間の中で独学をスタート。
下の子は生まれつきの難しい病気があり、当時は手術と入院が控えていました。2025年11月の行政書士試験までに手術2回、付き添い入院3回を経験しました。
「理想的な勉強スケジュール」は、最初から諦めていました。子どもが寝ている時間だけ。入院中は机もない。土日はほぼ勉強できない。そんな制約の中で、できることを積み重ねた約1年3か月でした。
この記事では、育児や付き添い入院と並行しながら、どんなスケジュールで勉強を進めたのか、実際にやっていた勉強法を振り返ります。
※勉強を始めるまでの経緯や準備については、前回の記事をご覧ください。
約1年3か月の勉強スケジュール
勉強を始めた2024年8月から、試験当日の2025年11月まで、どんな流れで勉強を進めたのか、時系列で振り返ります。
2024年8月〜2025年1月:基礎固めの期間
合格革命のテキストと基本問題集、スマホアプリ(2025行政書士過去問)を使って、まずは1周することを目標にしました。この時期は子どもの手術と付き添い入院もあり、進みはゆっくりでしたが、とにかく全体像を掴むことを優先していました。
2025年2月:教材の買い替え
持っていたのが2024年版だったため、テキストを2025年版に買い替え。法改正に対応するため、ここで一度教材をリセットしました。同時に、肢別問題集もスタート。
2025年3月〜:合格道場の活用開始
3月に合格道場の有料プランに加入。まずは一問一答を1周してから、練習問題(五肢択一)に取り組み始めました。スマホやタブレットで問題が解けるので、付き添い入院中やスキマ時間に重宝しました。
2025年6月〜7月:記述式対策の開始
記述式を始めたのは6月でしたが、本腰を入れて取り組んだのは7月に入ってから。合格革命の記述式問題集を使いました。
7月28日、はじめて市販の予想模試を3時間かけて解きました。ギリギリ180点。ここで、試験の全体像と時間配分の感覚を掴めました。
市販の予想模試を時間内で解いてみた!
— 小花 絵里|eri obana (@writerERI) August 2, 2025
★法令等
五肢択一 108
多肢選択式 18
記述 30
★基礎知識 24
合計180
合格点ギリギリ…😂
弱点がわかったので、これから重点的に勉強します📚✍🏻
#行政書士受験生 pic.twitter.com/9IqmurQ1xh
2025年8月〜9月:過去問演習と子どもの付き添い入院
9月から合格道場で過去問を解き始めました。過去7年分を2回ずつ。この時期、子どもの手術と付き添い入院もありましたが、タブレットで過去問演習を続けていました。
付き添い入院中!
— 小花 絵里|eri obana (@writerERI) August 30, 2025
なかなか勉強する余裕はないけど、少しずつ続けています。
スマホで解ける合格道場がありがたい💖
行政書士試験まであと約2か月!
退院後、判例対策として行政書士試験の判例集も購入。
最近は、合格道場で過去問と記述式を解きつつ、テキストに書き込みまくってる。
— 小花 絵里|eri obana (@writerERI) September 13, 2025
憲法は判例を勉強していないとキツそうだと思ったので、判例集を買った。
最近使ってるテキスト&問題集たち!!
行政書士試験まであと約2か月! pic.twitter.com/dVyoGnZNT2
予想模試は、LECの出る順と合格革命を使い、試験本番までに全部2回ずつ解きました。
2025年10月〜11月:直前期
時間がない中で何をしていいかわからなくなり、ChatGPTに相談。結局、過去問と予想模試を繰り返し解くことに集中しました。
難しいと噂の合格革命の予想模試を解いてみた!
— 小花 絵里|eri obana (@writerERI) October 3, 2025
第1回は、174/300で合格ラインに届かず😵💫
択一の民法が2問しか合っていない😂😂😂
やばい……
やっぱり難しかった!!
弱点を潰していかなければーーー💦
行政書士試験まで、あと37日…!!! pic.twitter.com/24IhK9AlJX
試験前日、合格革命の記述式問題集をもう一度やり直しました。結果的に、この問題集の中からほぼ同じ問題が1問出たのでラッキーでした。
直前期は、新しいことを増やさず、過去問と予想模試の繰り返しに徹する選択になりました。
育児しながらの勉強法
育児中の勉強で、まとまった時間を確保するのは現実的ではありませんでした。ここでは、限られた時間の中で、どうやって勉強時間を作っていたのかを振り返ります。
まずは、勉強時間の工夫について。
勉強できるのは、基本的に子どもが寝ている時間だけ。朝の早い時間や、お昼寝中、夜寝かしつけた後。まとまった時間が取れることは少なく、細切れの時間を積み重ねていく形でした。
「毎日◯時間勉強する」という目標は立てませんでした。
それよりも、「続けられる形を作る」ことを意識していました。
そして、現実的な割り切りも必要でした。
平日は下の子を自宅保育していましたが、土日は上の子も家にいるため、ほぼ勉強できません。週末に勉強時間を確保できないことは、最初から割り切っていました。
10月、11月の直前期には、夫が子どもたちを隣県の義実家に連れて行ってくれる日が何回かありました。この日は、朝から夕方まで勉強に集中できる貴重な時間でした。
家族のサポートがあったからこそ、直前期を乗り越えられたと感じています。
いろいろ試してきた中で、特に大事だと感じたのは「完璧を目指さないこと」でした。
勉強できない日があっても、自分を責めない。
できる範囲で続ける。
振り返ると、その積み重ねが約1年3か月の勉強期間につながっていました。
付き添い入院中の勉強法
約1年3か月の勉強期間の中で、子どもの手術2回と検査入院を含めて、付き添い入院が3回ありました。病室という特殊な環境で、どうやって勉強を続けていたのかを振り返ります。
まずは2024年8月~9月の付き添い入院。勉強を始めて間もない時期でした。
手術当日は、テキストを持っていましたが、開いていただけ。何も頭に入りませんでした。
付き添い入院中は、テキストを読むことしかできませんでした。病室には机がなく、問題集を広げるスペースもありません。ベッドの上で、テキストをただ読む。それが精一杯でした。
この時期に学んだのは、「勉強できない日があってもいい」ということでした。
2025年8月~9月の付き添い入院では、前回の経験を活かして工夫しました。子どもが寝ている時間に、タブレットで合格道場の問題を解く。机がなくても、タブレットやスマホなら片手で操作できます。
記述対策として、合格革命テキストの「記述対策」に書いてあった文章を、そのまま書き写す練習もしていました。書き写すことにした理由は、まだ記述式問題をスラスラ解ける段階ではなかったため、まずは文章の型を覚えたいと考えたからです。
消灯後は、スマホの明かりで合格道場の問題を解くこともありました。
付き添い入院中は、自宅のような勉強環境は望めません。しかし、「ここではこれができる」と前提を切り替えることで、勉強を続けることができました。
机がないなら、机がなくてもできる方法を考える。
その工夫が、結果的に勉強を継続する力になりました。
使った教材と使い分け
※Amazonアソシエイトリンクを含みます。
独学で勉強する上で、教材選びは重要でした。ここでは、実際に使っていた教材と、どう使い分けていたのかを振り返ります。
私が使ったテキストと問題集については、良かった点・合わなかった点を「行政書士試験・独学の教材選び|私が使ったテキストと問題集」で詳しくまとめています。よろしければ、こちらもご覧ください!
テキストは、合格革命の行政書士基本テキストを使いました。
合格革命を選んだ理由は、YouTube「マジでイケてる行政書士講座【ゆーき大学】」のゆーき先生がおすすめしていたからです。
書店で実際に中身を確認して、読み進められそうだと思ったので購入を決めました。
勉強を始めた当初は、YouTubeでゆーき大学の解説動画を見ていました。勉強計画を立てる前に色々と合格体験記を探していく中で、「ゆーき大学がおすすめ」と言っている人が多かったからです。
実際、条文の背景がイメージできるようになり、かなり理解しやすくなりました。
テキストだけでは理解しづらい部分を、動画で補完する形に。直前期にも、まとめ動画を見て知識の整理に役立てました。
合格革命のテキストは2024年版で勉強を始めましたが、法改正に対応するため、2025年2月に2025年版に買い替えました。
問題集は、合格革命の基本問題集と肢別問題集。記述式対策には、合格革命の記述式問題集を使いました。
スマホアプリは「2025行政書士過去問」を使用。スキマ時間に問題を解くのに役立ちました。
2025年3月から、合格道場の有料プランに加入しました。一問一答、五肢択一の練習問題、過去問演習まで、スマホやタブレットで解けるのが最大のメリットでした。特に、付き添い入院中や子どもが寝ている横で、タブレットを使って問題を解けたのは大きかったです。
9月からは過去7年分の過去問を2回ずつ解きました。
予想模試は、LECの出る順と合格革命を使い、試験本番までに全部2回ずつ解きました。
また、判例対策として、9月に行政書士試験の判例集を購入。憲法は判例を勉強していないと厳しいと感じたためです。
最後に、行政書士試験の当日に復習するためだけに、最重要論点150を購入。覚えるべき情報の整理に役立ちました。
教材は、基本的にこれ以上増やしませんでした。
限られた時間の中で、複数の教材に手を出すよりも、手元にある教材を繰り返す方が効率的だと判断したためです。
ただ、試験が終わってから振り返ると、テキスト・問題集選びには課題が残りました。詳しくは「振り返って:無駄だったこと、足りなかったこと」の章でお伝えします。
環境に合わせて、テキストで読む、タブレットで問題を解く、スマホでスキマ時間に復習する、といった使い分けをしていました。

直前期に何をしたか
試験まで残り2ヶ月を切った10月、11月は、焦りと時間不足との戦いでした。
「あれも覚えなきゃ、これも勉強したい」と思うものの、時間がない。子どもが寝ているときだけ。土日は子どもたちの世話があるから、勉強できない。やりたいことと、できることのギャップに焦りを感じていました。
時間がない中で何をしていいかわからなくなり、ChatGPTに相談しました。「直前期は新しいことを増やさない方がいい」とアドバイスされたため、過去問と予想模試を繰り返し解くことに集中することに。
予想模試で点数が取れないこともありましたが、間違えた問題を見直し、テキストや条文に戻って確認する、という作業を繰り返しました。
10月、11月は、夫が子どもたちを隣県の義実家に連れて行ってくれる日が何回かありました。この日は、朝から夕方まで勉強に集中できる貴重な時間でした。この時間を使って、予想模試や過去問を解き、弱点を潰していきました。
試験前日、合格革命の記述問題集をもう一度やり直しました。結果的に、この問題集の中からほぼ同じ問題が1問出て、ラッキーでした。
今振り返ると、直前期は新しいことを増やさず、過去問と予想模試に集中した判断は正しかったと感じています。
限られた時間の中でも、やることを絞れば戦えると実感しました。
振り返って:無駄だったこと、足りなかったこと
独学だからこそ、振り返ると「これは無駄だったな」「ここが足りなかったな」と感じる部分があります。同じような状況で勉強する方の参考になればと思い、正直に書いておきます。
まずは、合格革命の肢別問題集について。最初からウォーク問(五肢択一)で良かったと思っています。
合わなかった理由は、復習のしづらさです。解説が薄く、テキストとのリンクページも書いていなかったため、問題を解いた後のフォローがあまりできませんでした。
さらに、肢別問題集を始めた時点では既にテキスト+基本問題集+スマホアプリで出題範囲を一周できており、それなりに理解できていました。その理解度であれば、わざわざ一問一答形式で学ぶ必要はなかったのです。一問一答なら、合格道場やスマホアプリでも十分できるので。
続いて、合格革命の基本テキスト。三冊目の商法・会社法、基礎法学、基礎知識の内容が薄かった。合格道場の問題で補完する形にしましたが、それでも足りませんでした。
わかっていたのですが、ここに時間をかけるなら憲法・行政法・民法に時間をかけた方が良いと判断し、結果的に勉強不足になってしまいました。実際、本番では商法・会社法は0/5、基礎知識も予備校の採点結果を見ると平均点を下回っていました。
そして、記述式問題について。使っていたのは、合格革命の記述式問題集と合格道場の記述問題、予想模試、過去問でした。記述式問題集については、もう1冊買ってもよかったと思います。明らかに演習量不足でした。
また、市販の予想模試しかやらなかったことについて。会場模試を受けたかったのですが、付き添い入院があったため難しかった。
市販の予想模試だけ解きましたが、自宅受験での模試を受けても良かったかなと思います。記述の採点が難しく、一度予備校の先生の採点を見た方が、軌道修正しやすくなったかもしれません。
独学での失敗については、「独学で行政書士試験に挑んで、失敗したと思うこと」に詳しくまとめています。よろしければ、ご覧ください。
おわりに
2025年11月9日、行政書士試験を受験しました。
自己採点では記述式抜きで168点、予備校2校の無料採点では記述式を含めて196点でした。合格ラインは180点。
合格発表は2026年1月28日。今は結果を待っているところです。
(1/28 追記:合格していました!)
振り返ると、理想的な勉強スケジュールとは程遠いものでした。まとまった時間は確保できず、土日は勉強できず、手術や入院で中断する時期もありました。
それでも、子どもが寝ている時間を使って、付き添い入院中もタブレットを開いて、できる範囲で続けてきました。完璧を目指さず、「今日できること」を積み重ねた約1年3か月でした。
一方で振り返ると、独学だったからこその失敗もたくさんありました。教材選びのミス、勉強不足の科目、もっとこうすればよかったという後悔。しかし、その試行錯誤も含めて、制約の中で工夫すること自体が私の戦略だったのだと思います。
もし同じように、育児や医療的な制約を抱えながら勉強をしている方がいたら、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。制約がある中でも、一歩ずつ前に進むことはできます。この記事が、何かの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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