見出し画像

独学で行政書士試験に挑んで、失敗したと思うこと

私は、2025年度の行政書士試験を独学で受験しました。
現在は合格発表待ち。予備校2校の無料採点では合格ラインを超えており、合格している可能性は高いのではないか、という状況です。
なお、採点の結果はどちらも196点(合格ラインは180点)でした。
(1/28 追記:合格していました!)

独学で勉強を進める中で、教材選びや学習計画はすべて自分で判断してきました。自由に進められる反面、振り返ってみると「これは無駄だったな」「もっとこうすればよかったな」と感じる部分がいくつもあります。

予備校に通っていれば避けられたかもしれない失敗、独学だからこそ気づきにくかった盲点。同じように独学で勉強されている方、これから独学を始めようと考えている方の参考になればと思い、正直に書いていきます。


失敗① 基礎知識(政治・経済)を捨てすぎた

基礎知識(特に政治・経済)は、捨てすぎてはいけないと痛感しています。

私が使っていたテキストは「合格革命 行政書士 基本テキスト」。正直なところ、3冊目に収録されている商法・会社法、基礎法学、基礎知識の内容は、かなり薄いと感じていました。

特に基礎知識(一般知識)の中でも政治・経済は、範囲が広すぎるからか、本当に必要最低限しか載っていない印象でした。しかし、独学の私はどうやって勉強すれば良いかわからず、「政治・経済以外の問題を確実に正解しよう」という方向に舵を切りました。

もちろん、政治・経済も勉強した方がいい。わかっていたのですが、「ここに時間をかけるなら、憲法・行政法・民法といった主要3科目に時間をかけた方が良い」と判断してしまいました。
不安はありましたが、他を優先した結果、政治・経済は勉強不足のまま本番を迎えることになりました。

2025年度の基礎知識は、易しい問題が多かったようです。しかし、私は政治・経済のほとんどの問題がわからず、当然、正解できませんでした。幸い、政治・経済以外の問題をほとんど正解していたため、36点で足切りは免れました。

予備校の採点結果を見ると、私の基礎知識の点数は平均点を下回っています。ということは、きちんと対策をすれば、点数を取れたはず。
一般知識は足切りラインがあるため、もう少し点数が低ければ不合格になっていたかもしれません。

独学だからこそ、苦手分野を後回しにしてしまうリスクがあると痛感しました。独学で勉強される方は、基礎知識も最低限は手を付けておくことをおすすめします。

失敗② 商法・会社法を甘く見すぎた

商法・会社法も、もっと真剣に取り組むべきでした。

基礎知識と同じく、「合格革命 行政書士 基本テキスト」の3冊目に収録されている商法・会社法も、内容がかなり薄いと感じていました。出題数が少ないこともあり、テキストのページ数も限られています。

合格道場の問題で補完する形で勉強しましたが、正直、問題を何回解いても全然覚えられませんでした。情報が複雑で、体系が掴みにくかったのです。
そこで私は、商法1問と会社設立1問を確実に正解し、あとは運に任せようと決めました。今振り返ると危険な賭けだったと思います。

配点を考えれば合理的な判断のように思えましたが、結果は厳しいものでした。2025年度の商法・会社法は難しい問題ばかりだったとはいえ、私の点数は0点/20点(5問中0問正解)。完全に対策不足でした。

商法・会社法は5問しか出題されませんが、1問4点と配点が大きいため、0点と20点では大きな差が生まれます。今回は他の科目でカバーできましたが、もし主要3科目でミスが重なっていたら、この0点が致命傷になっていた可能性もあります。

独学だと、どうしても出題数の少ない科目は優先順位が下がりがちです。しかし、配点を考えれば、最低限の基礎は押さえておくべきだったと反省しています。

失敗③ 記述式の問題集が1冊だけだった

記述式は、もう1冊問題集を追加すべきでした。

記述式対策として使っていたのは、合格革命の記述式問題集と合格道場の記述問題、予想模試、過去問でした。一通り解いてはいましたが、振り返ると明らかに演習量が足りていませんでした。

記述式は行政法1問と民法2問、合計60点分という大きな配点があります。しかし、独学だと「どのくらい書けば十分なのか」「部分点はどこで取れるのか」といった感覚が掴みにくく、自己採点も難しい分野です。

問題集を繰り返し解いてはいましたが、解答パターンや書き方のバリエーションが頭に定着しきらないまま本番を迎えてしまいました。もう1冊、別の問題集を追加していれば、もっと多くの出題パターンに触れられたはずです。

2025年度の記述式は難しかったといわれていますが、予備校2校の採点は、どちらも28点/60点でした。ある程度キーワードは書けているものの、書き方が悪くて減点されている感じがします。
減点された原因は、私が問題集の正解例を一言一句正確に覚えないで、大まかにしか覚えていなかったことにあると思っています。

記述式は配点が大きい分、ここで差がつきやすい科目です。演習量を増やして出題パターンを知っておけば、もっと安定して得点できたのではないかと後悔しています。

独学で記述式に取り組む方は、問題集を複数冊用意して、できるだけ多くのパターンに触れておくことをおすすめします。

失敗④ 採点付き模試を受けなかった

会場模試や自宅で受けられる模試を活用すべきでした。

私は市販の予想模試を2冊解きましたが、会場で受ける模試や、答案を提出して採点してもらえる自宅受験の模試は受けませんでした。

会場模試を受けたかったのですが、子どもの手術と付き添い入院があり、スケジュール的に難しい状況でした。そのため、自宅で市販の模試を解くだけで済ませてしまいました。

市販の予想模試は問題演習としては役立ちましたが、採点という客観的評価は得られませんでした。しかし、今振り返ると、会場は無理でも自宅受験の模試なら受けられたはずです。そこまで手を広げなかったことを後悔しています。

特に記述式は自己採点が難しく、自分では「ある程度書けた」と思っていても、実際にどのくらい点数がもらえるのか判断できなかったからです。

予備校の先生に一度採点してもらっていれば、「キーワードは合っているけれど、書き方で減点されている」といった具体的なフィードバックを得られたはず。そうすれば、本番までに軌道修正できたかもしれません。

また、会場模試は本番の緊張感や時間配分を体感できる貴重な機会です。独学だと本番が初めての「会場受験」になりがちなので、可能であれば、会場模試を受けておくことをおすすめします。

失敗⑤ 肢別問題集が合わなかった

私は「合格革命 肢別問題集」を使っていましたが、今振り返ると、五肢択一の問題集を買うべきだったと思っています。

肢別問題集が合わなかった一番の理由は、復習のしづらさです。解説が薄く、テキストとのリンクページも書かれていなかったため、間違えた問題を解いた後、どこを復習すればいいのか分かりにくかったのです。

さらに、私が肢別問題集を始めた時点では、既にテキスト+基本問題集+スマホアプリで出題範囲を一周できており、それなりに理解できていました。その理解度であれば、わざわざ一問一答形式の肢別で学ぶ必要はなかったのです。一問一答なら、合格道場やスマホアプリでも十分できるため。

一方、五肢択一であれば、本番と同じ形式で演習できます。誤りを見抜けなかった選択肢を一つずつ復習していく方が、私の勉強法には合っていたと思います。比較しながら判断することで、理解が深まっていくという考え方です。

もちろん、初学者や、まだテキスト理解が浅い段階では肢別問題集の方が合うと思います。ただ、基礎が固まった段階では、肢別よりも五肢択一形式の問題集の方が合うのではないかと思っています。

おわりに

独学での行政書士試験受験を振り返り、5つの失敗について正直に書いてきました。

基礎知識と商法・会社法を後回しにしたこと、記述式の演習不足、採点付きの模試を受けなかったこと、そして五肢択一の問題集を選ばなかったこと。
どれも独学だからこそ起きた失敗だと感じています。

予備校に通っていれば、カリキュラムに沿って自然とバランスよく勉強できたかもしれません。しかし、独学は自分で判断しなければならない分、こうした失敗も含めて、すべてが学びになりました。

この記事が、これから独学で行政書士試験に挑戦される方の参考になれば幸いです。同じ失敗を繰り返さないよう、教材選びや勉強配分を工夫してみてください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後もnoteマガジン「行政書士試験 合格までの勉強記録」で、行政書士試験の勉強についての体験記を更新していきます。
合格発表後の振り返りや、実際の勉強方法についても書いていく予定ですので、よろしければスキ・フォローしていただけると嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!

小花 絵里 eri obana 読んでくださることが何より励みですが、チップも大切に受け取っています。 いつもありがとうございます。

この記事が参加している募集