フリーランスという自由の代償
『男はつらいよ』シリーズ50作を、週一の放送に合わせて紹介していく“図解寅さん”の連載と、絶滅生物事典の一連の作業がひと段落し、ほっと一息ついたところですが、早速ソワソワしています。
これは、フリーランスあるあるだと思うのですが、めちゃくちゃ仕事で忙しい時は早く全部終わらせて解放されたいと思ってるけど、全部終わらせて解放されたら、早く仕事を入れなければと、自分から仕事を注入しにいくのがフリーランスです。仕事ジャンキー的ヤバさがあります。
自由なのに逆にソワソワする
久々にコンテ仕事だけで、長期の重たい仕事が入っておらず、常に「アレをやらないとな」と考えている状態から解放された身軽な状態。なのに、それが逆に落ち着かない。Netflixでデルトロ監督の『フランケンシュタイン』やってるから、先に原作読もうと借りてきたけど、本を読むにも仕事につながる本を読まなきゃいけないのではないかと逆にソワソワする。そう、それがフリーランスです。
以前、フリーランスのワークライフバランスについて記事を書いた際、こんな例えをしました。
かいつまんで言うと、
フリーランスのワークライフバランスは、漫画のハンターハンターでいえばの常時攻防力50の状態。ワークが50であれば、ライフも50。ワークをやってる時は、ライフもやっている。勤務先が握っていたワークとライフのスイッチを自分で切り替えられる。
もうこの時点で、ハンターハンター読んでない人には全然ピンとこないですね。なので、別の例えを持ち出しました。
そのスイッチはON/OFFで完全に切り替えるロッカースイッチではなく、ホットプレートについているダイヤルスイッチなので、加減が可能だ。おかげで、混雑をさけて平日遊びに行けるし、子供たちの行事がある日は誰にも気兼ねすることなく仕事を休みを入れることができる。
概念的には伝わるような気がするも、やはり図が欲しいですね。というわけで図を作成しました。
フリーランスのお仕事スイッチ
まず、スイッチといえば、カチカチとON/OFFを切り替えるロッカースイッチのが一般的で、勤め人の方は基本的には仕事と休みの切り替えができている人が多いと思いますが、

フリーランスのイラストレーターの場合は(※超個人的意見です。)、スイッチは24時間常時ON状態です。仕事をしていない時でも基本的に予熱のような状態が続いています。実際にペンを握って作業をしていなくても、仕事やプライベートで描くもののネタを探していたり、戦略的に次に描くサンプルを考えていたりします。完全にOFFになっている時間は、別のことに集中しているときなど、本当にごくたまにしかありません。

そして、プライベート空間=作業場であるケースが多いので、くつろいでいても仕事の電話がかかってくると、スイッチをぐるっと強火に回して、仕事モードになります。
フリーランスの常時ONはしんどそうですが、スイッチのつまみを自分で握っているので、仕事の予定がパンパンで締切に追われまくってるような状態でなければ、コントロールが可能です。逆に、自分で調整できない方にはオススメできないかもしれません。
自宅が仕事場でちゃんと朝起きれますか?と聞かれたことがありましたが、起きなかったら絵がプレゼンに間に合わないし、たくさんの人に迷惑がかかり、信用問題に関わります。ダラダラと寝ている場合ではありません。むしろ、私は夜明けと共に起きて、夜は寝たかったので、会社を辞めた口です。
私の場合、常時ONよりシンドいのが、スイッチのON/OFFの主導権を会社や経営者など、自分以外が握っている環境です。
人任せにできない人生
前回の記事でも書きましたが、働き方には向き不向きがあります。フリーランスは自由ですが、その自由には大きな責任が伴います。良いも悪いも全部自分のせいです。人任せにできない働き方と言っても良いかもしれません。ただ、私自身はフリーランスの商業イラストレーターという仕事と生き方が気に入っています。ありがたいことに、ペン先一本で家庭を支えられています。幸せですし、満足度も高いです。
会社や組織の中の方が、自分を生かせるという方も多いでしょう。自分が幸せを感じる働き方を、自分で選択できる。それこそが、健全な社会なのではないかと思います。
それでは、読んでいただきありがとうございました。
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