見出し画像

温故知新(122)阿波国 宅宮神社 神代文字 台与(姥津媛) 西殿塚古墳 幣立神宮 龍宮総宮社 牛窓神社 聖ミカエルの山 摩氣神社 ジェベル・イルード遺跡

 徳島県徳島市八万町にある宅宮神社(えのみやじんじゃ)には、日本最古の文字とも呼ばれる「神代文字」や「神代文字」が刻まれた版木が遺されています。

 宅宮神社に残る徳島県の無形民俗文化財『神踊り』の中の「いずも踊り」には、「魏志倭人伝」の邪馬台国の表記と一致する、13歳になった宗女(台与)が登場します。

 宅宮神社は、台与と関係があると推定されたので、台与(姥津媛と推定)の陵墓と推定される西殿塚古墳(奈良県天理市)と宅宮神社を結ぶラインを引くと、兵庫県南あわじ市沼島にある自凝神社(おのころじんじゃ)の近くを通りました(図1)。また、このラインは、日前神宮・國懸神宮聖ミカエルの山を結ぶラインとほぼ直角に交差します(図1)。このラインは、台与が第9代開化天皇の夫人とされる姥津媛(開化天皇の后と推定)と推定されることと整合し、台与を天照大神と関係付けていると推定されます。

図1 日前神宮・國懸神宮、西殿塚古墳、宅宮神社を結ぶ三角形のラインと自凝神社(沼島)、日前神宮・國懸神宮と聖ミカエルの山を結ぶライン

 宅宮神社にある神代文字は、ひふみ祝詞などが書かれていますが、幣立神宮(熊本県上益城郡山都町)には、神代文字でひふみ祝詞などが刻まれた御神体の鏡石があります(写真1)。

写真1 幣立神社の御神体と言われる「鏡石」 引用元:「ペトログラフ・ハンドブック」吉田信啓 著 出典:にっぽんの備忘録

 宅宮神社と幣立神宮を結ぶラインは、図1の西殿塚古墳と宅宮神社を結ぶラインの延長線とほぼ重なります(図2)。西殿塚古墳と幣立神宮(熊本県上益城郡山都町)を結ぶラインは、熊野本宮大社(和歌山県田辺市)などとつながる龍宮総宮社(徳島県海部郡阿南市)と聖ミカエルの山を結ぶラインとほぼ直角に交差し、交点付近に宅宮神社があります(図2)。前者のラインは、宇志比古神社(徳島県鳴門市)とつながる劔神社(徳島県三好市)の近くを通り、後者のラインは、第8代孝元天皇を祀っていると推定される宇志比古神社や白兎神社(鳥取市)とつながる牛窓神社(岡山県瀬戸内市牛窓町)の近くを通ります(図2)。宅宮神社と幣立神宮を結ぶレイラインは、神代文字を指標としていると推定されます。

図2 龍宮総宮社、西殿塚古墳、幣立神宮を結ぶ三角形のラインと劔神社、龍宮総宮社と聖ミカエルの山を結ぶラインと牛窓神社

 開化天皇の陵墓と推定される椿井大塚山古墳と宅宮神社を結ぶラインは、西殿塚古墳とおのころ島神社などとつながるジェベル・イルード遺跡(Grotte ighoud)を結ぶラインとほぼ直角に交差し、後者のラインの近くには、摩氣神社(京都府南丹市)やモン・サン・ミシェルとつながる大原神社(福知山市)があります(図3)。摩氣神社は、沖の白石(船木三ッ石)とつながっていて、『延喜式神名帳』には「丹波国船井郡 麻気神社」と記載されていることから、開化天皇と関係があると推定されます。開化天皇は丹波国から、台与(姥津媛と推定)は阿波国から大和国(纒向)に移ったのではないかと思われます。

図3 西殿塚古墳、椿井大塚山古墳、宅宮神社を結ぶ三角形のライン、西殿塚古墳とジェベル・イルード遺跡を結ぶラインと摩氣神社、大原神社