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同じ言葉でも自分と他人の間で生じる決定的な「ズレ」の核心 『すべてはあの謎にむかって』川上 未映子

『すべてはあの謎にむかって (新潮文庫)』川上 未映子

まとめ

『すべてはあの謎にむかって (新潮文庫)』川上 未映子
本作は、生きることと死ぬこと、日常のさまざまな出来事をめぐるエッセイ集です。冒頭から最後へと続いていく構成が特徴的で、人生の局面を柔らかく、かつ鋭く描いています。特にドストエフスキーに関する考察が印象的でした。

『すべてはあの謎にむかって (新潮文庫)』川上 未映子

具体的なポイントを3つ挙げます。
① 冒頭の「すべて後に残るもの」から最後の「すべてはあの謎に向かって」へと続く構成が、人生のさまざまな局面を丁寧に描いています。
② ドストエフスキーについて「同じ言葉でも自分と他人の間で決定的にズレが生じる」という指摘が鋭く、作品の核心を突いていました。
③ 「ラズノグラーシエごっこ」など、作者自身の経験を交えた軽やかで深い洞察が興味深く感じられました。

このエッセイ集は、日常を題材にしながら人生や文学の本質に触れる奥行きがあります。川上未映子さんの柔らかくも鋭い視点が好きな方におすすめです。
ぜひ手に取って、その静かな問いかけを感じてみてください。
#読了 #川上未映子 #すべてはあの謎にむかって


感想

『すべてはあの謎にむかって (新潮文庫)』川上 未映子
本作は、生きることと死ぬこと、そして日常のさまざまな出来事をめぐるエッセイを集めた作品です。冒頭の「すべて後に残るもの」から、最後の「すべてはあの謎に向かって」へと続いていく構成が特徴的で、人生のさまざまな局面を柔らかく、かつ鋭く描いています。
特に印象的だったのは、ドストエフスキーに関する考察です。同じ言葉や内容であっても、自分が言うのと他人が言うのとでは決定的にズレが生じる、という指摘がありました。この「ズレ=異和=うっ」こそが「ラズ」であり、ドストエフスキーの作品を貫く核心であると書かれていて、なるほどと思わされました。また、「ラズノグラーシエごっこ」という作者自身の経験を紹介した部分も、軽やかでありながら深い洞察が感じられ、興味深く読みました。
本書は、日常のささやかな出来事を題材にしながら、「すべてはあの謎に向かって」という問いを静かに投げかけてくるような奥行きのあるエッセイ集です。川上未映子さんの柔らかくも鋭い視点が感じられる一冊でした。
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