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脳内に鳴り響く「分かりたくない」の警報音。過去の記憶が静かに崩れる、川上未映子『ウィステリアと三人の女たち』

『ウィステリアと三人の女たち』川上 未映子

まとめ

『ウィステリアと三人の女たち』川上 未映子
本作は、四人の女性を主人公にした短編集です。どの作品も、主人公の内面をなぞる語り口で進み、分かるような分からないような、または分かりたくないという感覚が頭の中に警報音のように鳴り続ける作品集でした。

『ウィステリアと三人の女たち』川上 未映子

具体的なポイントを3つ挙げます。
① 主人公の内面をなぞるような語り口が特徴で、読む者に「分かるような分からないような」感覚を与えます。
② 「彼女と彼女の記憶について」では、幼少期の友人に関する突然の事実が、主人公の過去の思い込みを崩していく過程が印象的です。
③ 記憶や人間関係のすれ違いがもたらす静かな不穏さが丁寧に描かれ、読み終えた後も余韻が残ります。

この作品集は、日常の記憶や関係性の揺らぎを静かに、しかし鋭く描いています。川上未映子作品の心理描写が好きな方におすすめです。
ぜひ手に取って、その不穏な余韻を感じてみてください。
#読了 #川上未映子 #ウィステリアと三人の女たち


感想

『ウィステリアと三人の女たち』川上 未映子
『ウィステリアと三人の女たち』は、四人の女性を主人公にした短編集です。どの作品も、主人公の内面をなぞるような語り口で進み、分かるような分からないような、または分かりたくないという感覚が頭の中に警報音のように鳴り続ける作品集でした。
その中でも特に印象に残ったのは「彼女と彼女の記憶について」です。芸能人となった主人公が同窓会で、幼少期に親しかった女性の死を告げられる場面が強く心に残りました。黒沢こずえにとって自分が特別な存在だったはずだと思い返しながら、突然突きつけられる事実に打ちのめされていく過程が、静かでありながら強い不気味さと痛みを伴っていました。この作品を通じて、作品集全体が持つ「分かりたくない」という感覚がより鮮明に浮かび上がってきました。
この作品集全体を通じて、記憶や人間関係のすれ違いがもたらす静かな不穏さが丁寧に描かれており、読み終えた後も頭の中に警報音のような余韻が残る一冊です。
#読了 #川上未映子 #ウィステリアと三人の女たち

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